金利の低さにこだわって住宅ローンを探している人が最後にたどり着くのは変動金利タイプの住宅ローンです。
変動金利タイプの住宅ローンの金利は、この数年ほとんど上昇することもなく最低水準に近い金利が続いています。変動金利のデメリットは将来的な「金利上昇リスク」です。このリスクが小さそうな動きが続いていることはこれから変動金利での借入れを検討している方には安心できる材料と言えます。
auじぶん銀行の変動金利は、無料の疾病保障が複数付帯するという非常に大きなメリットがある住宅ローンで、変動金利タイプの住宅ローンを選ぶときの最有力候補ですが、ほかにも魅力的な住宅ローンがあります。
それでは、変動金利のランキングを確認していきましょう。
目次
変動金利型住宅ローンランキング<2021年1月金利更新> | |||||
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順位 | 銀行名 | 変動金利 | 事務手数料 | 無料の疾病保障 | 申込み |
1位 | ![]() | 0.410% (全期間引下げプラン) | 借入額の 2.20%(税込) | がん50%保障団信・ 全疾病保障・月次返済保障 が無料で付帯 | 公式サイト 詳細を確認 |
auじぶん銀行の住宅ローンの特徴は低金利でスマホで申込みから契約まで完結できるなどたくさんありますが、この低い変動金利と金利上乗せなしの無料で付帯するがん50%保障団信・全疾病保障・月次返済保障よる手厚い保障に注目です。 | |||||
2位 | ![]() | 0.450% (変動フォーカス)※1 | 借入額の 2.20%(税込) | 安心保障付団信 が無料で付帯 | 公式サイト 詳細を確認 |
変動金利が0.450%と金利が低い変動フォーカスと、事務手数料が55,000円(税込)~と業界最低水準の変動金利半年タイプの2つの変動金利が選べるのが新生銀行の特徴です。 | |||||
3位 | ![]() | 0.507% (変動セレクト | 借入額の 2.20%(税込) | がん団信50 が無料で付帯 | 詳細を確認 |
借り換え/新規購入で自己資金10%未満の場合に利用できる変動セレクト住宅ローンの変動金利は、低金利とがんと診断されるだけで住宅ローン残高の半分が保障されるがん団信50が特徴です。 | |||||
4位 | ![]() ミスター住宅ローンREAL | 0.410% (通期引下げプラン)※3 | 借入額の 2.20%(税込) | 全疾病保障 が無料で付帯 | 公式サイト 詳細を確認 |
5位 | ![]() | 0.520% | 借入額の 2.20%(税込) | なし | 公式サイト 詳細を確認 |
※1 事務手数料が55,000円(税込)~165,000円(税込)の変動金利(半年タイプ)は0.650%。 ※2 借り換え・新規購入で自己資金10%未満の金利になります。 ※3 審査結果によっては、表示金利に年0.1〜0.3%上乗せとなる場合があります。 | |||||
変動金利比較ランキングの詳細はこちら |
変動金利比較ランキング
第1位 auじぶん銀行
低い金利と「がん50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯する手厚い保障で1位となっています。
「スマホで完結できる新しい住宅ローン」を念頭に開発した住宅ローンは、インターネットに特化した銀行らしく、申込みから契約まで紙の書類を必要とせず全てWeb上でデータをやり取りして手続きを完了させます。
店舗を一切持たないことでコストを減らし、金利も最低水準を実現しています。
また、審査時間の短縮にも力を入れていて、一般的に1ヶ月程度かかるところを最短10日で契約まで完了します。
最大の特徴といえるのは、無料で付帯する疾病保障による手厚い保障です。
日本では2人に1人ががんと診断され、3人に2人が治療を成功させ生還するというデータがあります。
住宅ローンは長期に渡って返済が続くため、がんや病気に備えることはとても重要です。
がんと診断されると住宅ローンが半分になる「がん50%保障団信」、(精神障害を除く)すべての病気やけがで180日以上の継続した入院となった場合に残りの住宅ローン残高のすべてを保障してくれる「全疾病保障」、さらに(精神障害を除く)すべての病気やけがでの入院が連続して31日以上になった場合、または以降、入院が継続して30日に達するごとに毎月の住宅ローン返済額が支払われる「月次返済保障」も無料で付帯され、他の銀行にはない手厚い保障がauじぶん銀行の大きなウリの1つと言えるでしょう。
住宅ローンを後発で始めたauじぶん銀行は、ネット銀行特有の低金利と利便性を追求したサービスでいま一番注目のおすすめしたい住宅ローンです。
auじぶん銀行 住宅ローンの詳細 | |
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金利 | 変動金利:0.410%(全期間引下げプラン) |
保証料 | 0円 |
事務手数料 | 借入れ金額の2.20%(税込) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 全額繰上返済手数料は変動金利適用中であれば無料、固定金利適用中であれば33,000円(税込) |
保障内容 | 団信に加えて「がん50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯 |
■関連記事■ ・auじぶん銀行の住宅ローン担当者に比較ネット編集部が独自にインタビュー ・auじぶん銀行の住宅ローンの落とし穴とは?【メリット・デメリット】 ・auじぶん銀行の住宅ローン キャンペーン情報 ・[auじぶん銀行・住信SBIネット銀行・楽天銀行] 無料の疾病保障付き住宅ローンの保障内容を比較! |
第2位 新生銀行
低金利の変動金利に要介護3の状態で住宅ローン残高が0円になる安心保障付団信による手厚い保障がポイントです。
事務手数料が55,000円(税込)~165,000円(税込)と他の銀行よりも圧倒的に低い変動金利(半年タイプ)0.650%も用意されています。
トータルコストが安いほうが良いのか初期費用を低く抑えたいのかでどちらを選ぶかを決めることになります。
新生銀行の特徴は何と言っても諸費用の低さです。
メガバンクや他のネット銀行を大きく上回る「事務手数料の安さ」を武器に住宅ローンの貸出実績を伸ばしています。
借り換え目的の利用者に人気の高い住宅ローンとなっています。 「コントロール返済」は、正式名称は元金据置サービスといい、会社の倒産や転職、急な入院など想定していない支出があった場合に、繰上返済を行って短縮された返済期間の範囲内で元金返済を据え置き、月々の支払いを利息支払いのみにすることができるサービスです。
さらに、団信は死亡時にしか適用されませんが、新生銀行の「安心保障付団信」は、不慮の事故や病気で要介護状態なった時でも住宅ローンの残高を0円にできるようにするサービスです。借入時に年齢が高めの方にはより安心のサービスです。
新生銀行の住宅ローンは、長い返済期間の中では予測できない事態が起こることが起きても安心できるサービスが充実した住宅ローンです。
新生銀行 住宅ローンの詳細 | |
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金利 | 変動金利:0.450%(変動フォーカス) 変動金利:0.650%(半年型タイプ) |
保証料 | 0円 |
事務手数料 | 変動フォーカス:借入れ金額の2.20%(税込) 半年型タイプ:55,000円(税込)〜165,000円(税込) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 |
保障内容 | 団信のみ |
備考 | チャイルドケアサポート、ハウスケアサポートサービスの回数券付きの安心パックW(ダブル)を提供 |
■関連記事■ ・新生銀行の住宅ローンの落とし穴とは?【メリット・デメリット】 ・新生銀行の住宅ローン審査は厳しい?甘い? ・新生銀行の住宅ローン「ステップダウン金利タイプ」ってなに? |
第3位 ソニー銀行
新規購入で自己資金が10%以上を要した場合には更に低い金利で変動金利を利用することができます。
低い金利に無料で付帯する疾病保障の手厚い保障は借入候補として検討するべき住宅ローンでしょう。
ソニー銀行は、ソニーフィナンシャルホールディングス傘下のネット専業大手の銀行で、オリコン日本顧客満足度「住宅ローン借り換え」ランキングでは2011年から10年連続で1位を獲得しています。
借り換え時に考えておきたい疾病保障として、ソニー銀行の住宅ローンには団信に加えて「がん団信50」が無料で付帯します。
「がん団信50」とは、がんと診断されると住宅ローン残高の半分が支払われる保障です。
いくら無料の疾病保障とはいえ半分残るのは不安という方には「がん団信100」がおすすめです。
ソニー銀行ではこの「がん団信100」が他の銀行よりも低い+0.1%の上乗せで付帯できることもおすすめポイントの1つです。
このソニー銀行の「がん団信100」は、がんと診断されると住宅ローン残高全額が保障されることに加えて、給付金として100万円とがん先進医療給付金(通算1,000万円)も保障されます。
がんに備えたいとお考えの方にはおすすめの保障を備えています。
団信は一般的に残高を保障するものの為、利用者の手元にお金がもらえるケースは少なく、当面の治療費まで賄えるなど現金が支給される点でも利用者にとってはメリットが大きい保障です。
通常、他の銀行では月初に当月の金利を発表しますが、ソニー銀行の場合、前月の半ばには次月の金利が発表されます。
そのため、変動金利タイプと固定金利タイプの切り替えが何度でも自由に可能な独自なサービスを提供しているソニー銀行では、事前に固定金利にするか、変動金利にするのかという判断が可能になり、急激な金利変動でも事前に切り替えられることでリスクに備えられます。
また、ネット銀行なので、申し込みから契約までの手続きはすべてインターネット上で行えますが、それでは不安という方のために、専任のローンアドバイザーが相談から契約、手続きのフォローまでサポートしてくれるサービスも用意しているのも心強いですね。
ソニー銀行は、ネット銀行としてはいち早く住宅ローンサービスを提供し、低金利とソニーグループという信頼性で多くの方に利用されている住宅ローンになります。
ソニー銀行 住宅ローンの詳細 | |
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金利 | <変動セレクト住宅ローン> 変動金利:0.507% <住宅ローン> |
保証料 | 0円 |
事務手数料 | ・変動セレクト、固定セレクト住宅ローン : 借入れ金額の2.20%(税込) ・住宅ローン : 44,000円(税込) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 |
保障内容 | 団信に加えて「がん団信50」が無料で付帯 |
※ 変動セレクト・住宅ローンは借り換え・新規借入れで自己資金10%未満の金利になります。 | |
■関連記事■ ・ソニー銀行の住宅ローン 詳細情報 ・ソニー銀行の住宅ローンのメリット・デメリットは?(金利・金利推移・手数料・団信・審査基準) ・ソニー銀行 VS auじぶん銀行の住宅ローンを徹底比較。無料のがん保障の違いは? |
第4位 SBIマネープラザ(ミスター住宅ローンREAL)
住信SBIネット銀行が提供している対面販売型住宅ローン「ミスター住宅ローンREAL」を販売しているSBIマネープラザは、専門家に住宅ローンの疑問や悩みを相談しながら借り入れを行えることが大きなメリットです。
変動金利は0.410%(通期引下げプラン)としています。
さらに無料の「全疾病保障」が付帯することでより手厚い保障体制の住宅ローンとなっています。
しかし審査次第でこの金利が0.1~0.3%上乗せされる可能性があり、表示の金利で確定するわけではないので注意が必要です。
表示されている変動金利は非常に魅力的な金利ですが、SBIマネープラザだけでなく他のネット銀行にも同時に申し込みを行っておくことで審査結果により0.1~0.3%上乗せされても他の銀行に切り替えるなど対応することが可能です。
肝心の相談体制ですが、店舗は少ないものの相談自体は無料で行っているので気軽に利用できますね。
特に住宅ローンの借り換えでは、実際に返済額がいくら減るのかなど専門家に相談したい事が多いともいますが、ネット銀行の超低金利でその相談体制を持っているいいとこ取りの住宅ローンがSBIマネープラザといえます。
無料で付帯する「全疾病保障」は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞・高血圧・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎の8疾病に加えてケガや病気までカバーする保障で、所定の状態が特定の日数を経過すると、住宅ローン残高が0円になります。
auじぶん銀行の「がん50%保障団信」に比べ、保険金の受取り条件は厳しいですが、ケガや病気を保障してくれて、しかもそれが無料という大きな特徴があります。
SBIマネープラザは、手厚い保障による安心感、変動金利では業界トップの低金利、さらにネット銀行では少ない対面相談を実現している”いいとこ取り”の住宅ローンと言えるでしょう。
変動金利では借り入れ候補の1番手として考えるべき住宅ローンです。
SBIマネープラザ「ミスター住宅ローンREAL」の詳細 | |
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金利 | 「ミスター住宅ローンREAL」 変動金利:0.410%(通期引下げプラン)※ |
保証料 | 0円 |
事務手数料 | 借入れ金額の2.20%(税込) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 |
保障内容 | 団信に加えて 「全疾病保障」が無料で付帯 |
※ 審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.3%上乗せとなる場合があります。 | |
■関連記事■ ・SBIマネープラザの住宅ローンの落とし穴・評判は? ・窓口相談できるSBIマネープラザの住宅ローンのキャンペーン |
第5位 イオン銀行
変動金利は0.520%となっています。
上位の銀行の金利にも劣らない水準ですが、団信のみで無料の疾病保障がないなど保障面で劣ることから5位となっています。
ただ、その点が気にならずイオン系列のショッピングモールをよく利用する方や、店舗で専門家に対面相談したい方におすすめの住宅ローンです。
その理由は、「イオンセレクトクラブ」の特典と店舗での対面相談です。
イオン銀行の住宅ローンを利用すると、イオングループでのお買い物が毎日5%OFF(年間の買い物額が90万円まで、最大で225,000円の割引が適用)されるなど、普段からイオングループでお買い物をしている方には、非常に魅力的な特典が多数用意されています。
ネット銀行でも数少ない「専門家に窓口で相談」ができる体制を整えているのも注目のポイントです。
全国のイオンモールには、常駐の住宅ローン専門スタッフが無料の住宅ローン相談が行える窓口があり、借り換え時の不安や不測の事態などちょっとしたことでも相談することができるのは心強いですね。
しかし、普段イオングループで買い物をしない方にすれば、この「イオンセレクトクラブ」の特典はあまり意味のないものとなります。そういった方にはイオン銀行よりも金利が低く、無料の疾病保障が付帯するauじぶん銀行などがおすすめです。
では、イオン銀行の住宅ローンの詳細を見ていきましょう。
イオン銀行の住宅ローンの詳細 | |
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金利 | 変動金利:0.520% |
保証料 | 0円 |
事務手数料 | 借入れ金額の2.20%(税込) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 |
保障内容 | 団信のみ |
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※紹介している内容の正確性には万全を期していますが、商品について詳しい内容につきましては各銀行の公式サイトから必ずご確認をお願いします。
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