
イオン銀行は、大型スーパーで知られるイオングループの銀行です。2006年に設立し、住宅ローンの提供は2008年1月から始めています。ネット銀行でありながら全国のイオンモールに相談窓口を持つ「対面とネットの両取り」が特徴で、日常の買い物とセットで家計メリットを得たい層に支持されています。
このページでは、表面金利の低さだけでなく、事務手数料・団信・付帯特典まで含めた「総支払額」の視点でイオン銀行の住宅ローンを整理します。
注目ポイント
- 変動金利は業界でもトップクラスの低水準(新規・金利プランで年1.040%/2026年7月時点。最新の適用金利は公式サイトでご確認ください)
- イオングループでの買い物が毎日5%OFF(割引対象の買い物金額に上限なし。実店舗でもオンラインでも利用可能)
- 金利上乗せなしで全疾病保障が付く団信が標準付帯。さらに手厚くしたい人向けに「8疾病団信プラス」やがん保障特約も選べます
- 全国のイオンモールに住宅ローン専門スタッフ。店舗もコールセンターも土日祝を含めて年中無休で対応
住宅ローン概要
イオン銀行の住宅ローンは、変動金利の低さと、イオンの主要顧客である生活者に訴求した特典が組み合わさっているのが持ち味です。加えて保証料は無料、金利変更手数料・一部繰上返済手数料も無料でパソコンやスマートフォンから申し込めるため、返済総額を抑えつつ手続きの手間も減らしたい人に向いています。
また、健康上の理由で通常の団信に加入できず住宅購入や借り換えを諦めていた人のために、引受条件を緩和したワイド団信も用意されています。
金利だけでなく「総コスト」で見るのがイオン銀行のコツ
イオン銀行を検討するときに最も大切なのは、事務手数料のタイプ選びです。イオン銀行のローン取扱手数料は「定率型」と「定額型」から選べます。
| 比較の観点 | 見るポイント | 備考 |
|---|---|---|
| 事務手数料(定率型) | 借入金額の2.20%(税込)〔最低220,000円(税込)〕 | 金利は定額型より低い。借入額が大きい・期間が長いほど有利になりやすい |
| 事務手数料(定額型) | 110,000円(税込) | 初期費用を抑えられるが、定率型に比べ借入利率が年0.2%高くなる |
| 保証料 | 無料 | 保証会社を使わないため保証料の負担がない |
| 一部繰上返済手数料 | 無料(イオン銀行ダイレクト) | 金利変更手数料も無料。こまめな繰上返済がしやすい |
| 団信(標準) | 全疾病保障が金利上乗せなしで付帯 | 手厚い保障(8疾病団信プラス・がん保障特約)は金利上乗せで選択 |
一般的な住宅ローンの事務手数料は「借入金額×2.20%(税込)」が主流で、たとえば5,000万円を借りると約110万円の費用がかかります。イオン銀行は同じ条件でも定額型(11万円)を選べる点が特徴で、手元資金を残したい人には有力な選択肢になります。ただし定額型は借入利率が年0.2%上がるため、借入額が大きい・期間が長い場合は定率型のほうが総支払額を抑えられるケースが多い点に注意してください。どちらが得かは借入額・期間で変わるので、必ずシミュレーションで比べましょう。
イオンセレクトクラブ
イオン銀行で住宅ローンを借り入れ、セレクトクラブカードでクレジット払いをすると「イオンセレクトクラブ」の特典を受けられます。
- イオングループでの買い物が毎日5%OFF(有効期限は住宅ローン完済まで。年間の買い物額に上限なく割引が適用)
- イオン銀行での定期預金金利の優遇
- 電子マネーWAONのポイント特典
- イオンラウンジを無料で使えるイオンゴールドカードの発行
- イオングループ各社からの特典
日常的にイオンを利用する家庭ほど、この5%OFFの価値は大きくなります。年間の買い物額が多い世帯では、金利差以上に家計メリットが出ることもあるため、「金利+諸費用+買い物特典」までならしてトータルで比較するのがイオン銀行を上手に使うコツです。
24時間365日、店舗でもネットでも相談できる
全国のイオンモール内に窓口を構えるイオン銀行の店舗は、土日祝はもちろん、年末年始やゴールデンウィークを含めて365日営業しています。予約なしでも相談できますが、優先的に案内される「来店予約」を使うとスムーズです。多くの店舗で住宅ローンのほか、預金・投資信託・外貨預金・iDeCo・保険・無担保ローンの相談ができます。平日は仕事で時間が取れない共働き世帯でも、休日にまとめて相談できるのは対面窓口を持つイオン銀行ならではの強みです。
団信(もしもの備え)は「標準+上乗せ」で選ぶ
イオン銀行では、死亡・高度障害に加えて全疾病保障が金利上乗せなしで標準付帯します。全疾病保障は、病気やケガで働けなくなったときに一定期間のローン返済を保障し、所定の状態が続けば残高が0円になるしくみです。さらに手厚くしたい場合は、金利上乗せで次の保障を選べます。
がん保障特約付住宅ローン
がんと診断されると住宅ローン残高が0円になる保障です。完治後も残高0円はそのままで、金利上乗せにより付帯します。
8疾病保障プラス付住宅ローン(8疾病団信プラス)
死亡・高度障害に加え、次のような場合にローン残高が0円になります(金利上乗せにより付帯)。
- がんと診断されたとき
- 脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態が60日以上継続したとき
- 高血圧・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎で就業不能状態が所定期間を超えて継続したとき
2人に1人ががんと診断されるといわれる現代では、こうした上乗せ保障も検討の価値があります。具体的な上乗せ幅や保障範囲は改定されることがあるため、最新の内容は必ず公式サイトでご確認ください。なお、団信の手厚さは「金利上乗せ」という形の実質コストです。がん50%保障などを金利上乗せなしで付けられるネット銀行もあるため、団信まで含めた実質金利で他行と比べると、より正確に総支払額を判断できます。
属性別の注意点(よくある質問)
Q. 自営業・個人事業主でも借りられますか?
申込みは可能ですが、会社員に比べ収入の安定性を厳しく見られやすいのが一般的です。確定申告書(通常は直近2〜3期分)で継続的な所得を示せるかがポイントになります。年によって所得の振れが大きい場合は、複数年の平均で見られることを想定して準備しておくと安心です。
Q. 転職してすぐでも申し込めますか?
勤続年数が短いと審査上は不利に働きやすい要素です。ただし同業種でのキャリアアップ転職など、収入が上がる合理的な転職であれば評価されるケースもあります。可否や必要書類は個別事情で変わるため、事前に窓口で相談しておくと見通しが立てやすくなります。
Q. ペアローンや収入合算はできますか?
夫婦それぞれが債務者になるペアローンや、収入合算での申込みは、借入可能額を増やせる一方で、団信の対象や離職・産休時の返済負担が変わる点に注意が必要です。世帯の将来設計と合わせて、どの組み方が総支払額と保障のバランスに合うかを検討しましょう。
Q. 事務手数料は定率型と定額型のどちらが得ですか?
借入額が大きく期間が長いほど、金利が低い定率型が総支払額で有利になりやすく、初期費用を抑えたい・借入額が小さい場合は定額型(11万円)が向くことが多いです。境目は借入条件で変わるため、両方でシミュレーションして比較するのが確実です。
他行と迷ったら
イオン銀行は「買い物特典+対面相談+事務手数料の選択肢」という総合力が魅力ですが、団信の手厚さや変動金利の水準は他行と横並びで比べておきたいところです。たとえばSBI新生銀行は、保証料・一部繰上返済手数料が無料で、一般団信を上乗せなしで付けられるなど諸費用の分かりやすさに定評があり、店舗相談とオンライン手続きの両方に対応しています。総支払額を重視するなら、こうした選択肢も含めて「金利+諸費用+団信」でならして比較するのがおすすめです。
