2024年後半から日本の住宅ローンの変動金利も全体的に引き上げになりました。10年固定金利や「フラット35」は、すでにマイナス金利政策導入のあった2016年以前の水準に戻っており、金利のある世界が定着していますし、今後はさらなる金利の上昇を予想する専門家も登場しています。
目次
借り換えメリットがある条件とは?
- 住宅ローン残高が1,000万円以上残っている
- 残りの返済期間が10年以上残っている
今の住宅ローンとの金利差が1% 以上ある- 当初固定金利タイプの金利固定期間が終了しそうな方(または終了した方)
一般的に、住宅ローンを借り換えたほうが良いと言われるのは上記の条件を満たした時です。最近は金利だけで住宅ローンを選ぶ時代ではなくなった結果、付帯サービスがかなり充実してきているので、必ずしも金利差が1%ある必要はなく、0.5%程度あれば十分メリットがあると言えます。
また、10年ぐらい前に当初引下げ型の選択固定金利型住宅ローンを選んだ人は、固定期間が終了するタイミングと同時か、それより前に借り換えたほうが良いということを忘れないようにしましょう。 当初期間の金利を大幅に引下げるタイプの住宅ローンは当初固定期間は非常に金利が低く設定されていても、当初期間が終了すると住宅ローン金利が大幅に高くなります。
当初期間が終わって金利があがってからの借り換えでも間に合いますが、できれば金利があがってしまう前に借り換えてしまうことをおすすめします。それでは、今月の借り換えにおすすめの住宅ローンを紹介していきます。
借り換え比較ランキング
第1位 auじぶん銀行
また、「がん50%保障、4疾病保障、全疾病長期入院保障」※が無料で付帯することでしょう。 日本人は2人に1人ががんと診断され、3人に2人が治療を成功させ生還するというデータがあります。住宅ローンは長期に渡って返済が続くため、がんや病気に備えることはとても重要です。 がんと診断されると住宅ローン残高の半分が保障される「がん50%保障団信」、(精神障害を除く)すべての病気やけがで180日以上の継続した入院となった場合に残りの住宅ローン残高のすべてを保障してくれる「全疾病長期入院保障」、さらに(精神障害を除く)すべての病気やけがでの入院が連続して31日以上になった場合、または以降、入院が継続して30日に達するごとに毎月の住宅ローン返済額が支払われる「月次返済保障」、「4疾病保障」も無料でプラスされ、他の銀行にはない手厚い保障が無料で付帯することはauじぶん銀行の住宅ローンの大きな特徴の1つと言えるでしょう。 住宅ローンを後発で始めたauじぶん銀行は、ネット銀行特有の低金利と利便性を追求したサービスで、いま一番おすすめの住宅ローンの1つです
auのスマホとの連携サービスも魅力の1つです。
※満50歳までの方が加入可能。
auじぶん銀行 住宅ローンの詳細 | |
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金利 | 変動金利:年HPご確認%(全期間引下げプラン)(借り換え) ※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます |
保証料 | 0円(審査の結果、保証会社を利用することになった場合、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが保証料は金利に含まれます) |
事務手数料 | 借入れ金額の2.20%(税込) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 全額繰上返済手数料は変動金利適用中であれば無料、固定金利適用中であれば33,000円(税込) |
保障内容 | 団信に加えて「がん50%保障、4疾病保障、全疾病長期入院保障」が無料で付帯 ※満50歳までの方が加入可能。 |
■関連記事■ ・auじぶん銀行の住宅ローン担当者に比較ネット編集部が独自にインタビュー ・auじぶん銀行の住宅ローンの落とし穴とは?【メリット・デメリット】 ・auじぶん銀行の住宅ローン キャンペーン情報 ・[auじぶん銀行・住信SBIネット銀行・楽天銀行] 無料の疾病保障付き住宅ローンの保障内容を比較! |
第2位 SBI新生銀行
SBI新生銀行の住宅ローンは変動金利はもちろん、固定金利も業界最低水準となっており、魅力的な住宅ローンとなっています。また、当初期間終了後の金利が低さなどにも特徴があります。
団信は死亡時にしか適用されませんが、SBI新生銀行の「安心保証付き団信」は、不慮の事故や病気で要介護状態なった時でも住宅ローンの残高を0円にできるようにするサービスです。借入時に年齢が高めの方にはより安心のサービスです。 SBI新生銀行の住宅ローンは、長い返済期間の中では予測できない事態が起こることが起きても安心できるサービスが充実した住宅ローンです。
SBI新生銀行 住宅ローンの詳細 | |
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金利 | 変動金利:[shinsei-floating-karikae] 10年固定金利:年0.950% |
保証料 | 0円 |
事務手数料 | 借入れ金額の2.20%(税込) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 |
保障内容 | 安心保障付団信(介護保障) |
備考 | |
■関連記事■ ・SBI新生銀行の住宅ローンの落とし穴とは?【メリット・デメリット】 ・SBI新生銀行の住宅ローン審査は厳しい?甘い? ・SBI新生銀行の住宅ローン「ステップダウン金利タイプ」ってなに? |
第3位 住信SBIネット銀行(WEB申込コース)
もちろん、住宅ローンの金利も魅力的で、 変動金利だけでなく、10年固定金利や20年固定金利も魅力的な水準で借り入れ候補に入れておくべき住宅ローンです。
審査結果によっては、金利に年0.1%〜年0.30%も上乗せされて提示される場合があるので注意は必要ですが、変動金利で借入れを考えている人は、有力な申込先候補として検討先に加えておく価値のある住宅ローンと言えそうです。
なお、「住宅ローン(WEB申込コース)」には一般団信に加えて「全疾病保障」が無料で付帯するので、けがや病気にも備えることができます。
無料で付帯する「全疾病保障」は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞・高血圧・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎の8疾病に加えてケガや病気までカバーする保障で、所定の状態が特定の日数を経過すると、住宅ローン残高が0円になります。 「住宅ローン(対面)」は、手厚い保障による安心感、業界トップの低金利、さらにネット銀行では貴重な対面相談が可能“いいとこ取り”の住宅ローンと言えるでしょう。
では、「住宅ローン(WEB申込コース)」の詳細を見ていきましょう。
住信SBIネット銀行「住宅ローン(WEB申込コース)」 住宅ローンの詳細 | |
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金利 | 「住宅ローン(WEB申込コース)」 ※新規借り入れ時は物件価格の80%以下で住宅ローンをお借入れの場合 |
保証料 | 0円 |
事務手数料 | 借入れ金額の2.20%(税込) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 |
保障内容 | 団信に加えて 「全疾病保障」が無料で付帯 |
※ 審査結果によっては、表示金利に年0.1%~年0.30%上乗せとなる場合があります。借入期間を35年超でお借り入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。 | |
■関連記事■ ・住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴・評判は? ・住信SBIネット銀行の住宅ローンの審査基準とは? |
第4位 ソニー銀行
ソニー銀行の住宅ローンは低金利に加えてソニー銀行の住宅ローンには団信に加えて「がん団信50」が無料で付帯します。この「がん団信50」とは、がんと診断されると住宅ローン残高の半分が支払われる保障です。 いくら無料で利用できるとはいえがんと診断された時に住宅ローンの残高が半分残るのが不安という方には「がん団信100」がおすすめです。 ソニー銀行ではこの「がん団信100」がわずか0.1%の金利上乗せで利用できることもおすすめポイントの1つです。 なお、ソニー銀行の「がん団信100」には、がんと診断されると住宅ローン残高全額が保障されることに加えて、給付金として100万円とがん先進医療給付金(通算1,000万円)も付帯しています。 団信は住宅ローンの残高を保険金で払うものなので、利用者の手元に直接お金が支払われることはほとんどありません。病気になった直後は何かとお金がかかるものですが、現金が支給されるというのはメリットです。
これらの疾病保障がソニー銀行の住宅ローンの特徴で、疾病保障を充実させたい方や、特にがんに対する保障を手厚くしたいと考えている人に候補として検討して欲しい住宅ローンです。
また、ネット銀行なので、申し込みから契約までの手続きはすべてインターネット上で行えます。
日本で初めて住宅ローンを提供したソニー銀行。20年ぐらい経ちますが未だに低い金利と手厚い保障、さらにソニーグループの信頼性もあり多くの人に利用されています。
ソニー銀行 住宅ローンの詳細 | |
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金利 | <変動セレクト住宅ローン> 変動金利:年0.647% <固定セレクト住宅ローン> 10年固定金利:年1.419% |
保証料 | 0円 |
事務手数料 | ・変動セレクト、固定セレクト住宅ローン : 借入れ金額の2.20%(税込) ※ 住宅ローン : 44,000円(税込) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 |
保障内容 | 団信に加えて「がん団信50」が無料で付帯 |
※ 2023年11月1日からのお借り入れ分について、新規購入での物件の購入価格を超えてお借り入れの場合は、金利が年0.05%上乗せになります | |
■関連記事■ ・ソニー銀行の住宅ローン 詳細情報 ・ソニー銀行の住宅ローンのメリット・デメリットは?(金利・金利推移・手数料・団信・審査基準) ・ソニー銀行 VS auじぶん銀行の住宅ローンを徹底比較。無料のがん保障の違いは? |
第5位 SBIアルヒ「フラット35」
団信に加入しない場合の金利はこの金利から年0.2%引下げた金利になります。 「フラット35」は販売している銀行によって金利や事務手数料に幅がありますが、SBIアルヒは「フラット」を提供している金融機関の中でも最低水準の金利となっています。 さらに、店舗で相談や申し込みをすると事務手数料が借入額の2.20%(税込)必要ですが、WEBから申込み・契約を行えば借入額の1.10%(税込)と半分になり、金利だけでなく事務手数料も「フラット35」を提供する金融機関の中でも最低水準となります。
SBIアルヒで注目したいのは、住宅購入価格のを2割を手持金として現金で用意できればフラット35よりもさらに低い金利で35年物長い超長期の固定金利を利用できることです。 利用条件はありますが、35年固定金利でこの超低金利を利用できるのはSBIアルヒだけのメリットです。 そしてSBIアルヒの最大の特徴が店舗での専門家による対面相談です。 SBIアルヒでは全国に150を超える店舗を展開して対面相談の体制を整えています。特に借り換えの場合には本当に返済額が減るのかどうか不安や悩みを相談できる窓口があることは助かります。 その上ネット銀行と差のない最低水準の金利と事務手数料を実現しているのがSBIアルヒの凄さです。
さらに住宅を購入すれば必要になる、引っ越し・家電・家具・インテリアはもちろん、ネットスーパー・レジャーや旅行など新生活をはじめて日々のコストを削減し、日常生活を豊かにするさまざまな優待を数多くの提携先企業とともに提供する「ARUHI暮らしのサービス」などSBIアルヒで住宅ローンを借りた方だけが利用できる限定の優遇サービスなど細かい点も見逃せません。 金利と事務手数料が最低水準で、さらに対面相談で住宅ローンの不安な悩みを相談しながら「フラット35」を借り入れることができるSBIアルヒに注目です。
では、SBIアルヒのフラット35の詳細を見ていきましょう。
SBIアルヒ「フラット35」の詳細 | |
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金利 | <団信に加入した場合> 借入期間20年以内:年1.450% 借入期間35年以内:年1.840% ※ 団信に加入しない場合には年0.2%引き下げ |
保証料 | 0円 |
事務手数料 | 借入額の2.20%(税込) (ARUHIダイレクトからの申込み・契約で借入額の1.10%(税込)※スーパーフラットでの新規借り入れを除く) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 |
保障内容 | 機構団信 ※ 機構団信に加入しない場合には金利から年0.2%引き下げとなります。 |
■関連記事■ ・借り換えで大人気のフラット35 楽天銀行とSBIアルヒの「金利・事務手数料」を比較 ・アルヒ(ARUHI)の住宅ローン(フラット35)の評判・口コミについて ・フラット35の審査は甘い?通りやすい? ・フラット35からフラット35への借り換えは今がチャンス! |
第6位 イオン銀行
上位の銀行の金利にも劣らない水準ですが、団信のみで無料の疾病保障がないなど保障面で劣ることから6位となっています。 ただ、その点が気にならずイオン系列のショッピングモールをよく利用する人におすすめの住宅ローンです。 その理由は、「イオンセレクトクラブ」の特典と店舗での対面相談です。
イオン銀行の住宅ローンを利用すると、住宅ローン完済までイオングループでのお買い物が毎日5%OFF(年間の買い物額が90万円まで、最大で225,000円の割引が適用)されるなど、普段からイオングループでお買い物をしている方には、非常に魅力的な特典が多数用意されています。 ネット銀行でも数少ない「専門家に窓口で相談」ができる体制を整えているのも注目のポイントです。 全国のイオンモールには、常駐の住宅ローン専門スタッフが無料の住宅ローン相談が行える窓口があり、借り換え時の不安や不測の事態などちょっとしたことでも相談することができるのは心強いですね。 しかし、普段イオングループで買い物をしない方にすれば、この「イオンセレクトクラブ」の特典はあまり意味のないものとなります。そういった方にはイオン銀行よりも金利が低く、無料の疾病保障が付帯するauじぶん銀行などがおすすめです。
では、イオン銀行の住宅ローンの詳細を見ていきましょう。
イオン銀行の住宅ローンの詳細 | |
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金利 | 変動金利:年0.530%(金利プラン・借り換え)※ 10年固定金利:年1.260%(当初固定金利プラン・借り換え)※ |
保証料 | 0円 |
事務手数料 | 借入れ金額の2.20%(税込) |
一部繰上げ 返済手数料 | 0円 |
保障内容 | 団信のみ |
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※2024年11月の金利
借り換えのラストチャンス?
世界的な金利上昇で日本の住宅ローン金利もまだ上昇傾向と言えます。歴史的な水準でみればまだまだ低水準なのは間違いないですし、今後の金利上昇を予想する場合には長期固定金利への借り換えを検討している人もいます。
特に金融緩和以降に大きく金利が低下した「フラット35」や10年固定金利などの固定期間が終了し金利が大きく上昇しているまま返済を続けている方には、返済総額を大きく減らすことが出来る可能性があります。
このランキングの上位の銀行は借り換えで利用するには申し分ない住宅ローンです。最終的には個人の好みで選ぶことになると思いますが、ぜひ 最適な住宅ローンを見つけ積極的に借り換えを行い返済額を減らし豊かなマイホーム生活を送れるようにしてください。
※紹介している内容の正確性には万全を期していますが、商品について詳しい内容につきましては各銀行の公式サイトから必ずご確認をお願いします。