この記事ではイオン銀行の住宅ローンについて解説しています。

イオン銀行の住宅ローンは、イオングループとの連携サービス、利用しやすい審査基準、変動金利タイプを中心とした低金利が特徴で、利用者を順調に増やしている住宅ローンです。特にイオングループでの買い物が割引になるサービスは魅力的です。

 

この記事ではイオン銀行の住宅ローンのメリットやデメリットについて解説しています。最新のキャンペーン情報などについては解説できていないことがあります。キャンペーンが突然開始される可能性も高いので、最新のキャンペーン情報などついては事前に公式サイトから確認しておくようにしてください。

イオン銀行について

イオン銀行が日経金通機関ランキングでお客様満足度第1位

イオン銀行は、2007年に営業を開始した銀行です。すでに15年を超える営業実績があるだけでなく、2000年以降に誕生した新しい銀行の中でも、楽天銀行に次ぐ急ピッチに口座数を増やしています。そのペースはネット銀行最大の口座数の楽天銀行に次ぐ規模です。

 

新しい銀行には「ネット銀行」が多いのですが、イオン銀行は店舗型ビジネスを中心に据えていて、新しい銀行として非常に珍しい存在です。なお、イオン銀行は、基本的な銀行サービスは概ね提供されていて、住宅ローンはもちろん、無担保ローン、投資信託、生命保険なども取り扱っています。

 

また、イオン銀行の住宅ローンは、国内の銀行を評価する調査の中でも特に信頼性が高い日本経済新聞と日経リサーチが共同で調査する銀行リテール力調査の住宅ローン部門で1位に選ばれたことがあります。

この調査は接客内容や商品の充実度などを総合的に調査・評価するもので、調査対象のメガバンクや大手銀行が100社以上あるなかでイオン銀行が住宅ローン部門で1位を獲得したことは業界内で大きな話題になりました。

 

他にも、「第13回日経金融機関ランキングで顧客満足度第1位」、「2018年度のオリコン 住宅ローン借り換え部門の顧客満足度で1位」を獲得するなど第三者機関の調査でも高く評価されています。それでは、イオン銀行の住宅ローンの特徴やメリットとデメリットを解説に入っていきます。

イオン銀行の住宅ローンのオリコンランキング

(イオン銀行の最新のキャンペーンや金利情報などにはあまり触れていませんので、事前にこちらのページなどからイオン銀行の住宅ローンの最新情報を確認しておくようにしてください)

 

イオン銀行の2024年3月の金利

  変動金利
(金利プラン)
10年固定金利
(当初固定金利プラン)
新規年0.430%年1.490%
借り換え年0.380%年1.490%

※変動金利は「金利プラン」、10年固定金利は当初固定金利プランの金利をです。他の金利タイプの金利を含む最新の金利は、必ずイオン銀行の公式サイトで発表されている金利を確認してください。

 

イオン銀行 住宅ローンのメリット

イオングループでの買い物が毎日5%OFF

イオン銀行だからこそできる提供サービスにイオングループでの買い物が毎日5%OFFになる割引があります。このサービスは、住宅ローンの借り入れていると、イオングループの店舗(イオン・マックスバリュ・まいばすけっと・ピーコックなど)での買い物がいつでも5%OFFになるというものです。

 

イオンセレクトクラブのサービス内容

 

住宅ローンの金利引き下げ競争にも限界があって、「住宅ローンの金利は大差ない状態」になりつつありますので、イオンで買い物をしている人にとっていつでも5%OFFになるのは大きなメリットの1つと言えるでしょう。

 

全国のイオンにある店舗

イオン銀行は全国に店舗を展開していますし、イオンモールの中に銀行店舗があるので、買い物ついでに気軽に銀行店舗に寄れます。ATMでの入出金も普段からイオンやマックスバリューなどを利用する人であれば非常に便利に利用できるでしょう。

 

イオン銀行では全国の店舗で住宅ローンの専門家に相談できますし、土日・祝日など午前9時から午後9時まで営業をしているなど普通の銀行よりも利用しやすいサービスを提供しています。ネット銀行の場合、店舗を維持するお金と店舗で働く人の人件費を抑えて、その抑えた分を利用して住宅ローンの低金利を実現している面がありますが、イオン銀行の場合、イオンモールという自社のインフラを活用することで効率的に経営しています。

 

ネット銀行に近い水準の低金利を実現しながら、全国に住宅ローンの専門家が駐在する店舗で相談できる体制があるのもイオン銀行の住宅ローンのメリットです。

イオン銀行の店舗

リクルートのFP相談が無料!住宅ローンはもちろんお金に関すること全般
FP相談特典
お金や家計に困ったら、FPに相談することをおすすめします。そうはいっても、FPを自分で探すのは難しいですし、見ず知らずのFPに相談なんてして大丈夫?と感じてしまう人に紹介しておきたいのが、ホットペッパーやindeedなどを運営するリクルートが提供している保険の比較サイト「保険チャンネル」です。 保険チャンネルは、日本全国に店舗を持ち無料&オンライン(対面でも可能)でお金に関する全般的な相談にのってもらえます。 保険チャンネルでは保険に関することはもちろん、「住宅ローン」はもちろん「資産運用」「介護資金」など「お金に関すること」であればなんでも無料で相談でき、最適なライフプランを提案してもらえるので、お金に関する悩みを抱えている人は、1度相談してみることをおすすめします。
ネット銀行の住宅ローンは人気がある商品に申し込みが集中しやすく、契約まで時間がかかることがありますのでFP相談も早めに手続きを進めるようにしましょう

保険チャンネルの公式サイトはこちら

 

来店不要で土日祝も自宅から相談が可能

前述の通り、全国の店舗で相談できる環境を整えているイオン銀行ですが、オンライン相談にも力を入れています。 オンライン相談サービスとは、スマホやパソコンを使って、自宅にいながら店頭スタッフにご相談できるサービスです。 店舗が近くにない人はもちろん、対面での接触を減らせることから新型コロナウイルス対策としても有効なサービスです。

 

相談費用は無料でオンラインで事前の予約が行えるので気軽に相談できます。

 

ネットでも申し込みが可能

また住宅ローンの申込みはネットで簡単に行えますので、店舗にわざわざ行きたくないという人もストレスなく住宅ローンを申し込みできます。不安点は電話やオンライン相談を活用して解決できますので、申込みはネットで、わからないところだけ教えて欲しい、という人でも安心して利用できます。

 

※イオン銀行の住宅ローンは契約書をインターネットで締結することで印紙税を節約できるようになっています。

※電子契約を利用する場合の注意点は以下です。

    • 電子契約書の利用に手数料が必要(税込5,500円)
    • 電子契約を利用したとしても契約完結まで1か月ぐらいはかかる

 

イオン銀行のネットでの申込みの説明図です

 

つなぎ融資(分割融資)に対応

地方部などでは比較的利用者も多い注文住宅でマイホームを建てる場合、必要になってくるのがつなぎ融資や分割融資です。イオン銀行の住宅ローンはつなぎ融資(分割融資)にも対応しています。

※つなぎ融資は実施可否はイオン銀行の判断により利用できないケースがあります

 

ワイド団信を取り扱い

イオン銀行のワイド団信の説明です

 

イオン銀行は団信ラインナップにも力を入れており、ネット銀行など新興系の銀行では取り扱いが珍しいワイド団信もしっかりと扱っています。

ワイド団信の利用には年0.3%の手数料が必要なので、決して安くはありませんが、過去に大きな病気を患ったことがある人や治療中の持病がある人でも利用しやすい住宅ローンです。

 

ワイド団信は、高血圧・うつ病・糖尿病・肝炎など一般の団信では審査に通らない持病、病歴をお持ちの方でも加入しやすくした団信で、ご自身の健康状態が理由で住宅ローン審査に落ちた方、落ちるのが心配な方にはオススメなサービスと言えます。

 

ソニー銀行のワイド団信は保険料が年0.2%上乗せ

ネット銀行のソニー銀行の住宅ローンは年収400万円以上と年収基準が厳しめですが、ワイド団信の保険料は年0.2%とイオン銀行より30%以上安くなっています。 金利自体もイオン銀行より割安なので、ワイド団信に興味がある方はソニー銀行への審査申込も進めたいところですね。

 

8疾病保障付住宅ローン ガンと診断されると住宅ローン残高がゼロに

イオン銀行ではがんに対する保障が充実している8疾病保障を取り扱っています。イオン銀行の保障は、ローン実行後91日経過日以降にがんと診断された場合に住宅ローン残高が0円になる保障です。

ただし、8疾病保障を利用するには年0.3%の金利上乗せが必要なので注意が必要です。

イオン銀行の8疾病保障の説明図です

 

住宅ローン審査に通りやすい?

どんなに素晴らしい住宅ローンがあっても、審査に落ちて利用できなければ意味がありませんが、イオン銀行の住宅ローンはかなり利用しやすい審査基準が用意されています。

 

以下は、住宅ローン商品概要説明書に記載されているイオン銀行の住宅ローンを利用できる方の条件です。

イオン銀行の住宅ローンを利用できる方の説明です

 

例えば、一般的には勤続年数3年以上経過していることが必要と言われる住宅ローンですが、イオン銀行は6ヶ月で可能となっていますし、年収制限も非常に低くも年収100万円以上で利用可能です。他にも職業の面でも派遣社員や契約社員でも利用可能だったり、かなり審査に通りやすい住宅ローンと言えるでしょう。

ただし、アルバイトやパートでは利用不可となっています。 アルバイトやパートで住宅ローンを利用したい方や審査に不安がある方はより審査に通りやすい公的な住宅ローンであるARUHI(アルヒ)の「フラット35」への申し込みを行ってください。

 

イオン銀行 住宅ローンのデメリット

事務手数料が高い(事務手数料定率型)

イオン銀行に限った話ではありませんが、イオン銀行の事務手数料低率型の住宅ローンは金利が低い代わりに、住宅ローン取り扱い事務手数料として、住宅ローン融資額の2.20%(税込)が必要です。

 

この事務手数料はネット銀行では一般的な水準で、イオン銀行だけが特別高額なわけではありません。 具体的な金額で借入額の2.20%(税込)確認してみましょう。 例えば、3,000万円の住宅ローンを組む場合には660,000円(税込)、4,000万円の住宅ローンを組む場合には880,000円(税込)もの費用がかかりることになります。

 

住宅ローンの契約時に必要になる諸費用を安く抑えるためには、諸費用の中でも大きな割合を占めている事務手数料を安く抑える必要があります。 この事務手数料がイオン銀行よりも圧倒的に安い住宅ローンがあります。

 

事務手数料が安い住宅ローンといえばソニー銀行とSBI新生銀行

諸費用を安く抑えられる住宅ローンといえば、SBI新生銀行とソニー銀行です。 SBI新生銀行の事務手数料は55,000円(税込)~165,000円(税込)、ソニー銀行では金利タイプにより一律44,000円(税込)とイオン銀行よりも大幅に安く抑えることが可能です。 特にソニー銀行の住宅ローンはいくら借り入れても一律44,000円(税込)は業界でも最低水準の事務手数料となっています。 諸費用をなるべく抑えたい方はSBI新生銀行やソニー銀行の住宅ローンをチェックしてることをおすすめします。

 

疾病保障が有料

繰り返しになってしまいますが、イオン銀行では疾病保障を付帯させるためには金利上乗せ(有料)となっています。

これらの銀行は変動金利で国内最低水準の金利を打ち出しているのに対し、イオン銀行の変動金利にはこれらの銀行に対して疾病保障がない割に割安さがありません。 残念ながら疾病保障などを加味した実質金利では割高感はぬぐえないといってよいでしょう。

 

今の住宅ローンは無料の疾病保障が付帯する住宅ローンが増えてきています。 金利上乗せで疾病保障の付帯を検討していた方や、団信のみの保障では不安な方は、低金利なうえ無料の疾病保障が付帯するおすすめのネット銀行の住宅ローンをチェックみることをおすすめします。

ソニー銀行がんと診断されると住宅ローン残高が半分になる「がん団信50」が無料で付帯 がんと診断されると残りの住宅ローン残高が0円になり給付金として100万円を受け取ることができる「がん団信100」も年0.1%の金利上乗せで付帯可能

auじぶん銀行

がん50%保障、4疾病保障、全疾病長期入院保障が無料で付帯

※満50歳までの方が加入可能。

SBI新生銀行介護保障付き団信が無料で付帯

 

まとめ

今回はイオン銀行の住宅ローンのメリット・デメリットについてご紹介しました。

 

住宅ローンを選ぶ上で、住宅ローン金利がもっとも重要であるとお考え方は、基本的には正しいと思います。ただし、近年の住宅ローンの競争は複雑化していて、金利だけでその住宅ローンの魅力を比較できる時代ではなくなっています。

 

実際、イオン銀行の住宅ローン金利は競合するネット専業銀行との比較では割安感がありません。その一方、イオン銀行の住宅ローンにはイオン銀行でなければ提供できないサービスもありますし、住宅ローンの専門家と対面で相談しながら住宅ローンの手続きを進めてい行くこともできます。

『イオンが近くにあり頻繁に買い物をし、さらに住宅ローンの借入れについては専門家に対面で相談したいと考えている方』にとって最善の住宅ローンであることをイオン銀行は目指しています。

 

イオンも近くないし、住宅ローンは自分で調べてある程度把握している、または電話やメールでの問合せで自己解決出来る方には、対面での相談は出来ない代わりにイオン銀行よりも金利が低く、団信に加えて無料の「疾病保障」が付帯する住宅ローンがおすすめと言えるのかもしれません。

 

 ネット銀行では店舗を持たずに経営していることで対面相談ができない代わりに電話やメール、チャットソフト等でのオンラインでの相談体制に力を入れています。 直接店舗に出向く時間が取りにくい方であれば、オンラインのほうが相談しやすい可能性もあります。 住宅ローンを借り入れる時に何を重要視するかで選ぶ銀行が変わるということですね。 住宅ローンの借入れや借り換えを検討しているのであれば、イオン銀行と並行してauじぶん銀行やソニー銀行など他のネット銀行の住宅ローンも検討してみることをおすすめします。 いろんな銀行の住宅ローンからご自身にあったものを選びましょう。

※紹介している内容の正確性には万全を期していますが、商品について詳しくはイオン銀行の公式サイトから必ずご確認お願いします。

 

イオン銀行の住宅ローン金利推移

 変動金利10年固定金利
2024年3月0.380%~0.430%1.490%
2024年2月0.380%~0.430%1.490%
2024年1月0.380%~0.430%1.490%
2023年12月0.380%~0.430%1.390%
2023年11月0.380%~0.430%1.390%
2023年10月0.380%~0.430%1.390%
2023年9月0.380%~0.430%1.210%
2023年8月0.380%~0.430%1.210%
2023年7月0.380%~0.430%1.210%
2023年6月0.380%~0.430%1.450%
2023年5月0.380%~0.430%1.450%
2023年4月0.380%~0.430%1.450%
2023年3月0.380%~0.430%1.440%
2023年2月0.380%~0.430%1.440%
2023年1月0.380%~0.430%1.440%
2022年12月0.470%~0.520%0.990%
2022年11月0.470%~0.520%0.990%
2022年10月0.470%~0.520%0.990%
2022年9月0.470%~0.520%0.930%
2022年8月0.470%~0.520%0.930%
2022年7月0.470%~0.520%0.930%
2022年6月0.470%~0.520%0.870%
2022年5月0.470%~0.520%0.870%
2022年4月0.470%~0.520%0.870%
2022年3月0.520%0.670%
2022年2月0.520%0.670%
2022年1月0.520%0.670%
2021年12月0.520%0.670%
2021年11月0.520%0.670%
2021年10月0.520%0.670%
2021年9月0.520%0.670%
2021年8月0.520%0.670%
2021年7月0.520%0.670%
2021年6月0.520%0.670%
2021年5月0.520%0.670%
2021年4月0.520%0.670%
2021年3月0.520%0.620%
2021年2月0.520%0.620%
2021年1月0.520%0.620%
2020年12月0.470%~0.520%0.570%~0.620%
2020年11月0.470%~0.520%0.570%~0.620%
2020年10月0.470%~0.520%0.570%~0.620%
2020年9月0.470%~0.520%0.570%~0.620%
2020年8月0.470%~0.520%0.570%~0.620%
2020年7月0.470%~0.520%0.570%~0.620%
2020年6月0.470%~0.520%0.570%~0.620%
2020年5月0.470%~0.520%0.570%~0.620%
2020年4月0.470%~0.520%0.570%~0.620%
2020年3月0.470%~0.520%0.690%~0.740%
2020年2月0.470%~0.520%0.690%~0.740%
2020年1月0.470%~0.520%0.690%~0.740%
2019年12月0.470%~0.520%0.740%
2019年11月0.470%~0.520%0.740%
2019年10月0.470%~0.520%0.740%
2019年9月0.470%~0.520%0.740%
2019年8月0.470%~0.520%0.740%
2019年7月0.470%~0.520%0.740%
2019年6月0.470%~0.520%0.740%
2019年5月0.470%~0.520%0.740%
2019年4月0.470%~0.520%0.740%
2019年3月0.470%~0.520%0.740%
2019年2月0.470%~0.520%0.740%
2019年1月0.470%~0.520%0.740%
2018年12月0.470%~0.520%0.740%
2018年11月0.470%~0.520%0.740%
2018年10月0.470%~0.520%0.740%
2018年9月0.490%~0.570%0.690%
2018年8月0.490%~0.570%0.690%
2018年7月0.490%~0.570%0.690%
2018年6月0.490%~0.570%0.690%
2018年5月0.490%~0.570%0.690%
2018年4月0.570%0.690%
2018年3月0.450%~0.570%0.690%
2018年2月0.450%~0.570%0.690%
2018年1月0.570%0.690%

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