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この記事ではSBI新生銀行の住宅ローンの落とし穴になりそうな商品性やメリット・デメリットについて解説しています。なお、SBI新生銀行の住宅ローンのメリットなどの情報は、公式サイトや様々な比較サイトで紹介されていますので、この記事では、住宅ローンを申し込んだ後に後悔することがないように落とし穴やデメリットを中心に解説していきたいと思います。

 

 

SBI新生銀行の住宅ローンは変動金利タイプ<手数料定率型>も魅力的ですが、10年固定・15年固定・20年固定のような当初金利を固定する金利タイプの住宅ローンの金利水準が特に魅力的です。各銀行が固定金利タイプの金利を大幅に引き上げている中でもほとんど金利を引き上げていないので、固定金利タイプにおいてSBI新生銀行の住宅ローンの金利相対的に魅力が高まっています。

しかも、SBI新生銀行の住宅ローンは、当初固定期間中の金利だけでなく、固定期間終了後の金利が非常に低く、メガバンク・地銀・ネット銀行の当初固定金利タイプの住宅ローンと比べてもかなり魅力的な金利設定になっています。

 

なお、SBIグループになってからも、金利をかなり引き下げるキャンペーンを打ち出すなど、住宅ローンの強化を明確にしています。今後も住宅ローンサービスを強化していくと考えてよいでしょう。

 

目次

 

SBI新生銀行の住宅ローンは、住宅ローンの借り入れ/借り換え時にかかる初期費用を安く抑えることができる住宅ローンで、頻繁に住宅ローンのキャンペーンを行っています。また、頻度は少ないですがキャンペーンコードの入力が必要なキャンペーンを実施していることもありますので、最新のキャンペーン情報を見逃さ無いように、事前にこちらのページや以下の公式サイトから最新のキャンペーン情報や金利情報について確認しておくようにしてください。

 

 

それでは、SBI新生銀行の住宅ローンの落とし穴やメリット・デメリットを確認する前に、基本情報として住宅ローンの金利情報を確認していきましょう。

SBI新生銀行の2024年3月の住宅ローン金利

以下は、SBI新生銀行の住宅ローンの主な金利タイプの金利を抜粋したものです。

 

変動金利タイプ・当初固定金利タイプ

金利タイプ

2月金利

3月金利 金利差
変動金利
(手数料定率型)

年0.420%

年0.420%

据え置き

変動金利

(手数料定額型)

年0.650%

年0.650%

据え置き

10年固定

(手数料定率型・当初固定金利タイプ)

年0.950%

 

ステップダウン金利・長期固定金利タイプ

金利タイプ

2月金利

3月金利

金利差
35年もの

年1.700%

年1.700%据え置き

 

続いて「変動金利(手数料定率型)」や「ステップダウン金利タイプ」について解説していきます。

 

変動金利<手数料定率型>ついて

SBI新生銀行の住宅ローンには、2つの変動金利タイプ(「変動金利(半年型)タイプ<手数料定額型>」と「変動金利(半年型)タイプ<手数料定率型>」)が用意されています。

SBI新生銀行 変動金利の違い
 手数料定率型手数料定額型
金利年0.420%

年0.650%

事務手数料借入額x2.20%(税込)安心パック:110,000円(税込) 安心パックW・S:165,000円(税込) どちらも申し込まない場合:55,000円(税込)
安心パック安心パックのみ選択可能 (事務手数料に含まれる)安心パック・安心パックW・Sの3つから選択可能

※ 契約時にどちらかを選び、契約締結後には変更不可 ※ 2024年2月の金利

 

金利が低いかわりに事務手数料が高めに設定されている「変動金利(半年型)タイプ<手数料定率型>」と金利は少し高い代わりに事務手数料が割安な「変動金利(半年型)タイプ」と覚えておいてください。

 

なお、実際にシミュレーションするとわかるのですが、金利が低いからと言って「手数料定率型」が必ずしも有利というわけではなく、借入期間が長めは手数料定率型が有利になり、借入期間が短めであれば手数料定額型の方が有利になります。

 

金利の低さだけに注目して「手数料定率型」を選んでしまうと、「実は手数料定額型の半年型の方が総返済額の観点で有利だった」というような落とし穴にはまってしまうこともあるので、事前にシミュレーションしてから申し込むようにしましょう。

 

ステップダウン金利タイプ

ステップダウン金利とは、非常に珍しい金利タイプで、住宅ローンを借りてから10年経過すると一定期間を経つごとに金利下がり、最大で当初金利の半分まで金利が下がることが確定している固定金利タイプの住宅ローンです。

SBI新生銀行ステップダウン金利タイプのイメージ図です

「フラット35」などの固定金利タイプの住宅ローンは、借入期間中の金利が変わらないことがメリットですが、ステップダウン金利も金利が変わらないというメリットは同じです。

 

最初から段階的に金利が下がることが確定しているのがステップダウン金利なので、変動金利タイプのように世の中の情勢の影響を受けて返済途中で住宅ローンの金利が上昇することはありません。

 

最大で借り入れ時の金利の半分まで下がるので、当然、最初から最後まで金利が変わらないよりは総返済額が少なくなります。ただし、本来、住宅ローンの金利は借入金額が多い時に低いことが喜ばしいことなので、返済が進んで住宅ローンの残高が減ってから金利が下がるステップダウン金利は、想像より返済額の削減効果が少ないという点は落とし穴になりがちなので念頭に入れておきましょう。

 

SBI新生銀行の住宅ローンの落とし穴やデメリットとは?

続いて、SBI新生銀行の住宅ローンのデメリットや落とし穴について解説していきます。

「安心保障付団信」は保障の受取条件が厳しい

SBI新生銀行の住宅ローンに付帯する「安心保証付団信」は、団信で保障される高度機能障害よりも程度が軽い公的介護保険制度の要介護3の状態でも保障を受けることができる疾病保障です。

 

要介護状態になった時に住宅ローンの残高が保険金で支払われること自体は良いのですが、この「要介護状態」の条件を満たすのはかなり厳しいという点は大きな落とし穴です。

 

順を追って確認していきましょう。

 

まず、SBI新生銀行の「安心保障付団信」の保険金が支払われるのは以下の場合と定められています。

  1. 公的介護保険制度の要介護3以上に該当していると認定されたとき
  2. 次のいずれかに該当し、その状態が該当した日から起算して継続して180日あることを医師によって診断確定されたとき
  3. 「歩行」、「衣服の着脱」、「入浴」、「食物の摂取」、「排泄」の5項目のうち1項目が全部介助、かつ他の1項目が全部介助または一部介助の状態に該当したとき ・上記5項目のうち3項目が一部介助の状態に該当したとき ・器質性認知症、かつ、意識障害のない状態において見当識障害があると診断確定されたとき

 

要介護3の状態とは、立ち上がりや歩行などが自力ではできない状態で、起床から就寝まで日常生活に全面的な介助が必要な状態を意味しています。

病気や不慮の事故などで働けなくなった時に備えておけるのはメリットですが、保障を受取るための条件は厳しく、単に働けない状態となっても保障を受け取れない可能性があります。

 

金利上乗せによる負担が無いのでセットされているだけでもありたがい「安心保障付団信」ですが、保険金の支払い条件を理解せずに、万が一のときに落とし穴にはまってしまうことの無いように注意してください。

 

(参考)がんと診断されると残りの住宅ローンが半分になる団信もある

保険金の受取条件がシンプルな疾病保障が無料でセットできる住宅ローンに auじぶん銀行やソニー銀行の住宅ローンがあります。がんに特化したがん保障特約が無料で「がんと診断されるだけ」で残りの住宅ローン残高が半分になります。

がんと「診断される」ことという利用条件がわかりやすく、おすすめの疾病保障付き住宅ローンです。 疾病保障付きの住宅ローンを探している人はチェックしておくことをおすすめします。

 

変動金利に「5年ルール」・「125%ルール」がない

SBI新生銀行の住宅ローンの変動金利タイプには「5年ルール」・「125%ルール」が採用されていません。

このルールにはメリット・デメリットがあるので、採用していないということがデメリットとは言い切れませんが、変動金利タイプの住宅ローンを選ぶ予定の人は注意しておきましょう。

変動金利の「5年ルール」・「125%ルール」とは?

最近はずっと低金利が続いているのでほとんど変化がありませんが、一般的に、変動金利タイプの住宅ローンは半年ごとに金利が見直されます。

この定期的な見直しで金利が上昇した場合でも、「5年間は毎月の返済額を変えない」のが「5年ルール」と言うルールです。金利が上昇すれば 5年後に返済額が増えるわけですが、5年後に増える返済額は1.25倍を上限にするというルールがが「125%ルール」です。

 

この2つのルールは、変動金利の金利が上昇した時に、急に毎月の返済額が増えないようするためのものです。このルールのないSBI新生銀行の変動金利タイプは、金利が上昇すると返済額にダイレクトに反映されることになります。

 

一般的な住宅ローンの変動金利には5年ルール・125%ルールがありますので、変動金利タイプを選ぶ時にはこの違いを理解しておくようにしましょう。

 

※5年ルールや125%ルールは「金利を上げない/利息を増やさない」ルールではありません。最終的には毎月の返済額は増えますし総返済額は増えます。5年ルールがあることで住宅ローンの元本の返済スピードが遅くなる側面もあり、このルールがないことがデメリットしかないわけではありません。

 

手数料定率型の事務手数料が高い

SBI新生銀行の住宅ローンは、事務手数料が安くて保証料が無料というイメージを持っている人が多いと思いますが、金利の低さにこだわった手数料定率型の事務手数料は借入残高の2.20%(税込)がかかります。事務手数料が5.5万円(税込)~で済む通常の変動金利タイプは定率型より金利が0.2%高いですが事務手数料を考えると総返済額はあまり変わらず、借入期間が短めであれば手数料定率型の方が総返済額(総支払額)が多くなってしまうこともあります。

 

ただし、手数料定率型の手数料が高いとはいっても、低金利がウリの住宅ローンは多くの場合、2.20%(税込)の融資事務手数料が必要な商品設計になっており、手数料定率型だけが高いということではありません。

SBI新生銀行では2タイプの住宅ローンを提供していますので、しっかりとシミュレーションしてから金利タイプを選ぶようにしましょう。

※ちなみに、自己資金が10%以上ある場合の金利優遇も変動金利タイプには適用されませんので注意してください。

 

団信がセットされるのは2億円まで

2021年3月に住宅ローン融資限度額が3億円になりましたが、団信は2億円までしか対応していません。2億円以上の融資を希望する場合は、2億円以上の部分をカバーできる生命保険への加入が必要になります。生命保険料は年齢と共に高額になりがちなので、できれば2億円以内に収めることをおすすめします。

 

がん団信はステップダウン金利タイプでは利用できない

2022年3月にSBI新生銀行の住宅ローンにもがん団信が付帯できるようになりました。このがん団信は金利上乗せがわずか、年0.1%とお得な経済条件になっていますが、長期固定金利タイプの1種であるステップアダウン金利では利用することができないので注意しましょう。

 

半年後に金利が上がる変動金利の住宅ローンは廃止

評判があまり良くなかったためか契約から半年後に必ず住宅ローン金利が上がる商品性の変動金利は2019年7月に廃止となっています。この商品性はデメリットだっただけに、SBI新生銀行の住宅ローンを安心して契約できる状況になったと言えます。

 

SBI新生銀行の住宅ローンのメリットとは?

それでは、SBI新生銀行の住宅ローンのメリットから確認していきます。メリットは公式サイトや情報サイトや比較サイトで理解している人で、さっさとデメリットや落とし穴を確認したいという人はこちらからデメリットや落とし穴の解説に進んでください。

諸費用が安い

住宅ローンを比較するときに重要なポイントになるのは金利と利息です。それ自体は間違いではありませんが、本来は「住宅ローンの契約から完済までにかかる総費用」で選ぶべきです。つまり、金利と金利から生じる利息以外の様々なコストも加味した「総返済額(トータルコスト)」で選ぶのが理想です。

 

SBI新生銀行の住宅ローンは、借入時・借換時の初期費用や返済中にかかる手数料などがこれ以上ないぐらい安く、諸費用が安い住宅ローンの代表的存在です。

 

メガバンクやネット銀行が提供している極端に金利が低い住宅ローンは事務手数料が借入額の2.20%(税込)かかるのが一般的です。

3,000万円の借り入れの場合の事務手数料は66万円(税込)になります。この金額は、金利に換算すると年0.2%前後に相当します(借入期間によって換算値は変動します)。SBI新生銀行の住宅ローンの場合は事務手数料は55,000円(税込)~と限界に近いぐらいまで安く設定されています。(手数料定率型を除く)

また、メガバンクや地方銀行の住宅ローンは事務手数料は数万円程度ですが、多額の「保証料」がかかります。この保証料も金利に換算すると年0.2%~年0.5%ぐらいに相当します。SBI新生銀行の住宅ローンの場合、この保証料が無料です。

 

SBI新生銀行の住宅ローンの金利を他の銀行の住宅ローンの金利を比較するときには、事務手数料も安くて保証料が無料であることを考えて0.2%~0.3%を引いた金利で比較するとより正確に比較できます。この諸費費用の少なさはSBI新生銀行の住宅ローンを利用している人からの評判(満足度)も高く、オリコン顧客満足度調査住宅ローンランキングで、2017年から2020年まで4年連続で「住宅ローン 手数料・保証料」のランキングで1位を獲得しています。

SBI新生銀行よりも事務手数料が安いソニー銀行

このように事務手数料・保証料などの諸費用の安さがメリットのSBI新生銀行ですが、SBI新生銀行よりも若干安い事務手数料の住宅ローンを提供しているのがソニー銀行です。 SBI新生銀行の事務手数料は55,000円(税込)~ですが、ソニー銀行の住宅ローンではそれを下回る44,000円(税込)~です。初期費用を抑えたいと考えている人は、SBI新生銀行だけでなくソニー銀行の住宅ローンも候補に加えるようにすると良いでしょう。

ソニー銀行の住宅ローンには、初期費用が安いにも関わらずがんと診断されたときに住宅ローンの残高が半分になるがん団信50が無料でセットされています。また、がんと診断されたときに住宅ローンの残高が0円になるがん団信100もわずか年0.1%の金利上乗せで利用でき、非常に魅力的な住宅ローンです。

安心パックは魅力的

SBI新生銀行の住宅ローンには、「安心パックシリーズ」がセットできます。この安心パックはいくつかのラインナップが用意されていて、事務手数料を追加で支払うことで好みの商品を選ぶことができます。

 

安心パック利用時の事務手数料の金額は以下のようになっています。

<安心パックの事務手数料>
安心パック:110,000円(税込)
安心パックW:165,000円(税込)
安心パックS:165,000円(税込)

SBI新生銀行の安心パックシリーズ

引用:SBI新生銀行公式サイト

 

疾病保障や自然災害時の保障など、他の住宅ローンでは金利を上乗せして利用することができるサービスが事務手数料数万円の追加で利用できるメリットは大きいですし、団体信用介護保障保険料とコントロール返済・自然災害債務免除などの借り入れ後の安心感が高まります。

また、病児保育サービス、家事代行やハウスクリーニングといったマイホームや家族を大切にできる便利なサービスも用意されています。

※1つ注意しておきたいのが、安心パックWの病児育児代行サービスや家事代行・ハウスクリーニングサービスの利用可能エリアです。提携しているNPO法人フローレンスや株式会社ベアーズがサービスを提供している地域でしか利用できませんので、ご自身のお住まいのエリアがそのサービスを利用できるか確認してから申し込むようにしましょう。

 

 コントロール返済も万が一の時に心強い

安心パックの中に用意されている「コントロール返済」も非常に魅力的です。正式名称は元金据置サービスと言い、電話一本で毎月の住宅ローンの元本返済を休止できるサービスで、収入の減少や、病気やケガによる入院など想定していない支出があった時に、繰上返済を行って短縮された返済期間の範囲内で元金返済を据え置いて、毎月の返済を利息だけにすることができます

SBI新生銀行のコントロール返済説明図

 

住宅ローンの総返済額を減らすためには積極的に繰上返済を行うことが大切ですが、繰り上げ返済して手元のお金が無くなってしまうと、不意の支出発生時に困ることになりかねません。

このコントロール返済は、「繰り上げ返済しておけば、将来、収入が減った時に元本返済を休止できる≒手元資金の心配をせずに繰り上げ返済を進められる」というのが大きなメリットです。SBI新生銀行の住宅ローンは一部繰上返済手数料が無料な上、1円からインターネットを通じていつでも行うことができるのでこまめに繰上返済することもできるのも魅力です。

 

※コントロール返済を利用すると完済日が先に延びて、総返済額が増える(繰り上げ返済して減らした利息額が元に戻っていく)ので、「できれば利用しない方が良い」という点は念頭に入れておきましょう。

 

安心保障付団信

安心パックのもう1つのサービスである「安心保障付団信」は不慮の事故や病気で要介護状態なった時に住宅ローンの残高が0円になる疾病保障サービスです。

SBI新生銀行住宅ローンの安心保障付団信の説明です。

一般的な団信は死亡時か高度機能障害状態になったとき適用されて住宅ローンの残高が0円になりますが、安心保証付団信は介護保険制度の要介護3以上などの場合でも保障が適用されて住宅ローンの残高が0円になります。

安心パックを利用するための事務手数料を追加で払うだけで「安心保障付団信」が付いてくる≒金利上乗せなく利用できるのはメリットです。

 

ただし、公的介護保険制度の要介護3以上は、「排泄・入浴・衣服の着脱」の全てで介助が必要だったり、認知症に伴う問題行動が見られる状態のことをいいます。住宅ローンを借り入れて、まさに全力で返済している働き盛りの若い世代で「安心保障付団信」のお世話になる可能性は高いわけではありません。メリットはありますが過度に期待せずに”おまもり”として考えておくと良いでしょう。

 

無料の疾病保障が付帯する住宅ローンを比較した記事も用意していますので合わせて参考にしてください。
>>無料の疾病保障付き住宅ローンの保障内容を比較!

 

疾病保障が無料で付帯するおすすめの住宅ローン

ここ数年、SBI新生銀行のように無料の疾病保障が付帯する住宅ローンが人気ですが、特におすすめしたいのが保障の受取り条件が「がんと診断される」だけというがん保障が無料で付帯する住宅ローンです。 auじぶん銀行の住宅ローンやソニー銀行です。

SBI新生銀行の安心保証付団信は、過度に期待しすぎないほうが良いと言いましたが、auじぶん銀行とソニー銀行の住宅ローンにセットされている「がん50%保障団信」と「がん団信50」はがんと診断されると残りの住宅ローンの半分が保障される疾病保障です。

受取り条件が「がんと診断された場合」なので、がん検診などでがんを早期発見して日常生活に支障がない場合でも保険金が支払われる疾病保障です。いずれも 無料で付帯する保障ですがその内容は大きく異なっていますので、以下のような疾病保障が無料で付帯する他の住宅ローンも借入れ候補して検討しておくと良いでしょう。

auじぶん銀行の住宅ローン

がん50%保障、4疾病保障、全疾病長期入院保障が無料で付帯

※満50歳までの方が加入可能。

ソニー銀行の住宅ローン

がんと診断されると住宅ローン残高が半分になる「がん団信50」が無料で付帯。

がん診断で住宅ローン残高がゼロになり、給付金として100万円を受け取ることができる「がん団信100」もわずか0.1%の金利上乗せで付帯可能

SBI新生銀行介護保障団信が無料で付帯。がん団信も有料で取り扱い
住信SBIネット銀行(WEB申込コース)3つの特定疾患、5つの慢性疾患で12ヶ月の就業不能、その他の病気やけがで24ヶ月就業不能が続いた場合、住宅ローン残高がゼロになる「全疾病保障」に3大疾病に対する手厚い保障がついた「スゴ団信」が無料で付帯

 

仮審査がないため審査がスムーズ

一般的な住宅ローンを申し込むと「事前審査(仮審査)」と「本審査」の2回行われますが、SBI新生銀行は本審査扱いの審査が1回で完了します。最初から審査書類などの提出が必要ですが、申込みから借入れまでの手続きがシンプルです。(ただし、他の住宅ローンの事前審査のように、その日や翌日に仮の回答はもらえません)

SBI新生銀行の住宅ローン審査の工程図です

 

審査の時間が極端に短いわけではありませんが、住宅ローンの審査や契約に必要な書類の準備や郵送でのやり取りなど煩わしい手続きが簡素化されるのはメリットです。

SBI新生銀行の住宅ローンは2020年11月に電子契約の仕組みを導入、これにより来店不要型の住宅ローンにバージョンアップされたこととなり、書類の郵送、契約書書面への捺印などが不要となっています。

 

自己資金10%で金利優遇

SBI新生銀行では、自己資金10%以上用意できる人の金利を引き下げる金利優遇を行ってます。住宅ローンの借入額が購入する物件価格の90%以内の場合、借入金利から年0.05%引き下げた金利で借り入れることができます。

なお、対象となる金利タイプは当初固定金利タイプ、長期固定金利タイプのみです。人気を集める変動金利タイプは対象外なので注意しましょう。

SBI新生銀行の自己資金10%で金利優遇のバナーです

 

このように、SBI新生銀行の住宅ローンは付加サービスが充実していることが大きな特徴でありメリットです。他にも、一部繰上返済手数料無料、新生ステップアッププログラムによる金利・手数料の優遇・パワーポケットという簡易借り入れサービスなど、SBI新生銀行独自の付帯サービスが多数用意されています。あまりにも多すぎてわかりにくいぐらいですが、公式サイトで細かく紹介されていますので、しっかりと確認するようにしましょう。

 

【3億円まで】の融資に対応

SBI新生銀行では2021年3月に住宅ローン融資限度額をそれまでの1億円から3億円に引き上げを行いました。都内のタワーマンションなど、高額物件の販売好調というニュースも多く目にしますが、1億円以上の住宅ローンのニーズに対応して住宅ローンを強化していく方針としたようです。

 

専用商品ではなく、今まで取り扱っていた住宅ローンの上限額を引き上げているので、基本的な住宅ローンの商品性は変わりませんが、団信は2億円までしか対応していないので、2億円以上の借り入れの場合に必要になる対応についてはSBI新生銀行の公式サイトで確認してください。

 

SBI新生銀行の住宅ローンのキャンペーン情報

次に、SBI新生銀行が恒常的に行っているキャンペーン・サービスについてを確認しておきましょう。

新生アプラスゴールドカード会員限定 事務取扱手数料優遇プログラム

SBI新生銀行の事務手数料優遇キャンペーンのバナーです

新生アプラスゴールドカードを利用していると、パワースマート住宅ローンを借入れる時の事務取扱手数料が割引されるプログラムが実施されています。

割引金額は安心パックWと安心パックSを利用する場合で事務取扱手数料2万円引き(税込)、通常の安心パックを利用する場合で1万円引き(税込)です。

もともと手数料が安いSBI新生銀行の事務手数料が更に安くなるので、安心パックW・安心パックS・安心パックを利用する人は活用するようにしましょう。同時申込でも適用してもらえますので、有効活用するようにしてください。(クレジットカードは住宅ローンが実行された後に解約して問題ありません)

 

※この記事で紹介しているキャンペーンやプラグラム以外にも優遇サービスは多数用意されています。キャンペーン・プログラムについて詳しくは、SBI新生銀行の公式サイトなどで必ず確認してください。

SBI新生銀行の住宅ローンの落とし穴で後悔しないために

SBI新生銀行の住宅ローンはちゃんと商品性を理解して利用すれば後悔するような商品ではありません。あらためて特徴を紹介しておきますので利用前に確認しておくようにしましょう。

  1. 変動金利タイプに5年ルール・125%ルールが適用されない
  2. 安心パックの安心保証付き団信の保険金受取条件は厳しめ
  3. がん団信を年0.1%の上乗せで利用できるのはおとく(後から契約することはできない)
  4. コントロール返済があるので繰り上げ返済は積極的に行うべき

 

SBI新生銀行の住宅ローンのまとめ

SBI新生銀行の住宅ローンは、諸費用を安く抑えることができて、かつ、SBI新生銀行だけのオリジナルサービスがたくさん備えられている住宅ローンです。

2019年後半に商品性が大幅に改良されていますが、毎年商品性を改善しており、、ネット銀行などもまったく見劣りしない住宅ローンです。特にこの数年で、借り入れ候補して検討すべき住宅ローンに変化しています。

 

記事中でも解説しましたが、SBI新生銀行の住宅ローンは、商品特性上、金利が高めに見えるので、単純に金利だけで比較すると魅力的に見えにくいのが落とし穴になりがちなので、事務手数料・保証料・保険料・疾病保障サービス・付帯サービスなど、総合的に比較するようにしてください。しっかり比べると、ネット銀行の住宅ローンに見劣りする住宅ローンではありません。

 

また、ネット銀行の住宅ローンよりも審査に通りやすいという評判も見かけることが増えてきていて、審査の通りやすさの観点からも申込先候補に加えておいて損はない住宅ローンです。

 

複数の銀行に同時申込みがおすすめ

なお、住宅ローンは一つの金融機関で審査に落ちても別の金融機関では審査に通ることがよくあります。また、審査結果で金利などの条件が変わる住宅ローンも多いので、1つだけでなく、複数の住宅ローンに申込んで、それらの中から一番いい条件の住宅ローンを選ぶことが大切です。

 

事務手数料を安く抑えたい場合にはSBI新生銀行やソニー銀行がおすすめですし、無料の疾病保障が充実している住宅ローンを選びたい場合はauじぶん銀行。対面相談を重視しながら低金利の住宅ローンを選びたい人はSBIマネープラザなどがおすすめです。

 

もちろん、大量の銀行に申し込む必要はありませんが、2~3社ぐらいの住宅ローンに申し込んで審査してもらうことをおすすめします。それぞれの住宅ローンのメリットやデメリットをしっかり理解してご自身にあった住宅ローンを選ぶようにしましょう。

※内容の正確性には万全を期していますが、商品について詳しくは各金融機関の公式サイトから必ずご確認お願いします。   

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