新生銀行は旧長銀を母体とした銀行であり、新生銀行として出発をして以降はコンシューマー向けサービスに力を入れてきました。

2001年にインド製のローコストな基盤システムを導入し、他行宛の振込み手数料、ATM利用手数料の無料化など当時としては目新しいサービスを導入していきました。

住宅ローンサービスにおいても、ソニー銀行と並び今日のネット専業銀行による住宅ローンサービスの礎を築いたと言ってよいでしょう。

本ページでは現在でも人気のある新生銀行の住宅ローンの審査基準について見て行きたいと思います。新生銀行の住宅ローンの審査基準が厳しいのか甘いのか、最後までお付き合いいただければと存じます。

新生銀行の公式サイトはこちら http://www.shinseibank.com/powerflex/housing/

 

【はじめに】新生銀行の住宅ローンの特徴は?

新生銀行の住宅ローンの最大の特徴はオリコンの顧客満足度 住宅ローンランキング 「手数料・保証料」部門で第1位になった実績のある、住宅ローンにかかる諸費用が格安な点です。

メガバンク・地銀では保証料として2.16%、ネット銀行やフラット35では融資事務手数料として2.16%必要な諸費用が新生銀行では54,000円~となっています。3,000万円の住宅ローンを借りるとすると、55万円もの差が発生する計算となります。

この諸費用の安さが新生銀行の特徴と言えます。

また、新生銀行で住宅ローンを組むと新生ステップアッププログラムの最上級のプレミアムランクになることができ、他行宛振込み手数料が10回、提携ATMの手数料が無制限に無料、海外送金手数料が月1回無料、外貨両替手数料の優遇など各種サービスが受けれます。

新生銀行の借入れに伴う諸費用の比較表

 

新生銀行の住宅ローン金利は安い?

結論から申し上げると新生銀行の諸費用が格安なことを加味しても新生銀行の住宅ローン金利は割高な水準です。

下記が新生銀行と競合関係にある国内銀行の変動金利の比較表です。新生銀行以外の銀行には融資事務手数料として2.16%の諸費用が必要となるため、金利に年0.2%程度を上乗せしないと実質的な金利になっていません。この計算を行っても、年0.900%の金利となる新生銀行とじぶん銀行au住宅ローン住信SBIネット銀行楽天銀行(金利選択型)との間には年0.2%以上の差があり、新生銀行が割高となります。

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新生銀行の2018年8月の住宅ローン金利

 

では、早速、新生銀行の住宅ローン審査が甘いのか厳しいのか、審査基準について見て行きたいと思います。

 

新生銀行の住宅ローン審査基準①利用できる人物像について

年収

新生銀行の審査基準では前年度の年収を300万円以上と定めており、特別に厳しくも甘くもないといった水準と言ってよいでしょう。年収を400万円以上としているソニー銀行の住宅ローン楽天銀行(金利選択型)と比較すると基準は低めですが、200万円としているじぶん銀行au住宅ローンも存在しています。

職業・勤続年数

新生銀行の住宅ローンは会社員、自営業、会社役員、契約社員、公務員の方が利用可能です。派遣社員の方は利用不可となっており、若干ですが厳しめといって良いでしょう。

勤続年数は2年以上となっており、一般的な水準と言ってよいでしょう。

年齢

申し込み時年齢20歳以上65歳未満で、完済時年齢が80歳未満とされています。こちらも一般的な年齢制限と言ってよく、特筆すべきものはありません。

なお、新生銀行の住宅ローンは安心パック、安心パックWへの加入で安心保障付団信を付帯させることが可能です。これは特定の症状・病気によらず要介護3以上に認定された場合に保険金が支払われ住宅ローンの支払いが免除・チャラになる保障です。疾病保障団信と保障の内容が違うとはいえ、65歳までこうした万が一の備えができる住宅ローンへの加入ができるのはプラスに捉えてよいのかもしれません。

健康状態

フラット35を除く、住宅ローンでは団体信用生命保険(以下;団信)への加入が必須となっています。新生銀行の住宅ローンも同様で団信に加入する必要があり、団信加入申し込み時に健康状態の告知が必要になります。具体的には現在の通院状況、過去3年間の病歴・通院歴を告知する必要があります。この告知により団信に加入できず、住宅ローン審査に落ちる可能性があります。

じぶん銀行au住宅ローン、イオン銀行、ソニー銀行では取り扱いのある加入条件を緩和したワイド団信を新生銀行では取り扱っていないので、健康状態に問題のある方にとっては新生銀行の審査基準は厳しいものとなるでしょう。

新生銀行の住宅ローン審査 利用できる方

 

新生銀行の住宅ローン審査基準②資金用途

新生銀行の住宅ローン資金用途は本人または家族が居住するためのマイホーム購入、マイホーム新築資金、他行からの借り換えとなっています。大きな特徴はありませんね。

なお、注文住宅の場合に必要となるつなぎ資金の融資には対応していません。メガバンク・地銀・信金など以外ではつなぎ融資に対応しないケースが多いので新生銀行が特別厳しいということではありません。

新生銀行の住宅ローン審査基準 資金用途

 

新生銀行の住宅ローン審査基準③借り入れ可能額の基準

次に新生銀行住宅ローンの借り入れ可能額についてです。新生銀行では500万円から1億円までの住宅ローン融資に対応しています。なお、融資額は新生銀行が定める不動産評価会社による評価額の100%までしか借りれないことが明記されています。

これは中古マンションを2000万円で購入しようとしている際に、新生銀行所定の不動産評価会社が物件評価額を1700万円と算出した場合に1700万円までしか貸し出しませんということを言っています。

今日多くの金融機関では借り入れ諸費用や借り換え時の担保評価額と住宅ローン残高の逆転現象を想定し、100%以上の貸し出しを行うケースが多くあります。

借入可能額という面では新生銀行の審査基準は厳しいと言ってよいでしょう。

このためネット上では審査結果で減額をされたなどという口コミが散見されます。

新生銀行の住宅ローンの借入限度額

ペアローンや収入合算への対応

共働き世帯の増加に対応し、夫婦で協力して住宅ローンを組みマイホームを購入するケースが増えています。新生銀行でもこうしたケースへの取り組みを行っており、具体的には収入合算やペアローンに対応しています。

収入合算では年収200万円以上の方とであれば申し込みが可能となっています。

新生銀行の住宅ローンのペアローン

新生銀行の住宅ローンの収入合算

 

新生銀行の住宅ローン審査基準④審査にかかる期間

新生銀行の住宅ローン審査には「仮審査」というものがなく、いきなり本審査となります。審査期間は約7日程度で郵送もしくは電話で結果が通知されます。その他の手続き機関も加味すると、申し込みの提出から融資実行までは1ヶ月程度は必要となっています。

この1ヶ月という期間は遅いとは言えませんが、日本発のネット完結型の住宅ローンを打ち出しているじぶん銀行の最短10日で契約完了というスピード感と比較するとかなり遅く感じるのも事実でしょう。

一方、住信SBIネット銀行では申し込みから融資実行まで1ヵ月半程度の期間が必要とされており、これと比べた場合には遅いとは言えない状況です。

新生銀行の住宅ローン審査の流れ

 

新生銀行の住宅ローン審査基準⑤保証人・保証会社

冒頭でも触れましたが、新生銀行の住宅ローンには保証会社による保証を必要としていません。現在でこそ、多くのネット銀行ではこうした仕組みを当たり前のように実現していましたが、2000年代前半にこの保証会社・保証料不要というサービス体系を生み出した新生銀行は画期的であったと言ってよいでしょう。

この保証人・保証会社不要が住宅ローン審査に甘いか厳しいか影響しているかといわれればこれは特別な意味はもたないと言ってよいでしょう。

保証会社の仕組み

 

【結論】新生銀行の住宅ローン審査基準は甘い?厳しい?

長文になりましたが、新生銀行の住宅ローンが厳しいということも甘いというなさそうですね。ただ、気になるのは③で触れた借り入れ可能額です。頭金が少ない場合などは新生銀行では住宅購入・借り換えに十分な融資枠を提示されない可能性があります。

また、ワイド団信も扱ってないなど健康状態に不安がある方にも他行への申し込みも平行して検討するべきかもしれません。

 

新生銀行の住宅ローン審査必要書類

必要書類 正社員・契約社員 自営業・個人事業主 会社代表
住民票原本
運転免許証など
源泉徴収票
住民税特別徴収税額の通知書(納税義務者用)原本
住民税課税証明書原本
確定申告書および付表 不要 2年分 2年分
所得税納税証明書 確定申告している方は必要 2年分 2年分
法人の決算報告書コピー 不要 不要 2期分
法人の法人確定申告書コピー 不要 不要 2期分
その他物件に関する書類

 

 

同時に審査申し込みすべき住宅ローンは?

ワイド団信を取り扱い、諸費用の借り入れ可能なじぶん銀行

auと三菱UFJ銀行が出資するじぶん銀行の住宅ローンは新生銀行の変動金利を大きく下回る金利を提示する一方で、がんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になるがん50%保障付き団信を無料で付帯させています。ワイド団信も取り扱い、諸費用も住宅ローンに含めて借りることが可能となっています。

じぶん銀行の公式サイトはこちら https://www.jibunbank.co.jp/products/homeloan/

じぶん銀行のネット完結型の住宅ローン

がん50%保障団信の説明

 

新生銀行の住宅ローン審査落ちた、対策は?

派遣社員やパート社員でも利用可能な楽天銀行のフラット35を活用してみる。

公的な住宅ローンであるフラット35。新生銀行では住宅ローンの申し込みができない派遣社員やパート社員の方にも利用可能なのが楽天銀行(フラット35)です。

フラット35は団信への加入が任意であるため、健康上の理由で団信に加入できない方の受け皿にもなります。

楽天銀行(フラット35)の公式サイトはこちら https://www.rakuten-bank.co.jp/home-loan/

楽天銀行のフラット35

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