九州最大の規模である福岡県にはメガバンクはもちろん沢山の金融機関があります。
その中でも地方銀行として地元の人に馴染みがあるのが、福岡銀行と西日本シティ銀行でしょう。その他にも九州銀行や筑豊銀行、福岡中央銀行などが営業しています。福岡銀行は県内に150店舗以上、西日本シティ銀行はそれを超える160店舗以上とこの2行が福岡県内では預金残高・貸出残高ともに圧倒的なシェアとなっています。住宅ローンの借りれでもこの2行を借り入れ候補としている方が多いかもしれません。

しかし今、店舗を持たないかわりに金利が低いネット銀行の住宅ローンに注目が集まっています。地域に密着した地元の銀行や信用組合、信用金庫などの金融機関とインターネットで全国どこからでも申し込みができるネット銀行の住宅ローンを比較してみましょう。
このページでは返済終了まで金利が変わることがない全期間金利固定型住宅ローンである「フラット35」に特に注目して解説していきます。

「フラット35」は地域や金融機関により違いがある?

そもそもなぜ同じ商品である「フラット35」を比較しなければならないのでしょうか。

住宅金融支援機構と金融機関が提携して提供している「フラット35」は、どの金融機関でもその商品性や審査基準は変わりません。だからといってどの金融機関で借りても同じではないのが「フラット35」を借りる際に注意しなければならないポイントです。

「フラット35」で違いが出るのは「金利」「事務手数料」です。

この2つを比較して借入先を決めなければ、商品性は全く同じ「フラット35」にもかかわらず「なんか友人が借りているフラット35よりも金利が高い」なんてことが起こってしまうのです。
ちなみに「フラット35」を提供している金融機関の金利で一番高い金利と低い金利では0.6%以上の大きな差があります。

福岡県で「フラット35」を利用できる銀行は?

地方銀行では「フラット35」に関しては金利すら公式サイトに載せないことが多いですが、福岡銀行と西日本シティ銀行はじめとする県内の銀行ではどうでしょうか。

福岡銀行の「フラット35」

福岡銀行は福岡県福岡市中央区に本店をおく地方銀行で、預金額・貸出金額ともに大きな規模を持ち、不良債権比率の低さと財務基盤の強固さにより福岡県だけでなく全国でも抜きん出た有力な地方銀行です。

住宅ローンにも力を入れており、銀行で住宅ローンの相談といえば行員やFPが対応してくれるのが普通ですが、福岡銀行では建築士が間取りやインテリアなどの相談に答えてくれる窓口「住まいるギャラリー」を開設しているのも面白い特徴です。

そんな福岡銀行の「フラット35」は、公式サイトでは取扱いや金利・事務手数料などの詳細な情報はわかりにくいですが記載されています。

西日本シティ銀行の「フラット35」

西日本シティ銀行は福岡県福岡市博多区に本店をおく地方銀行です。2004年に西日本銀行と福岡シティ銀行が合併して発足し、預金額・貸出額は福岡銀行には少し及びませんがこちらも国内で有力な地方銀行となっています。

しかし「フラット35」に関しては公式サイトで取扱いのアナウンスなどはなく、もちろん金利や細かい融資条件なども確認できないようです。

筑豊銀行の「フラット35」

筑邦銀行は福岡県久留米市に本店を置く地方銀行で、福岡銀行や西日本シティ銀行よりもかなり小さい規模の銀行です。
「フラット35」に関しては、筑邦銀行でも公式サイトには何も記載されておらず取扱があるのかすらわからない状態となっています。プロパーの住宅ローンに関しても金利が記載されていないことから、基本的に窓口での相談をメインに想定しているようです。

北九州銀行の「フラット35」

北九州銀行は、福岡県北九州市小倉北区に本店をおく山口フィナンシャルグループ傘下の地方銀行です。
北九州銀行の公式サイトでは「フラット35」専用のページが用意され、取扱いや商品詳細、金利、事務手数料を確認することができます。

福岡中央銀行の「フラット35」

福岡中央銀行は福岡県福岡市中央区に本店を置く第二地方銀行です。営業店舗は福岡県内のみで規模としては県内で最も小さい銀行となっています。
福岡中央銀行では「フラット35」の取扱はないようです。

 
この公式サイトで確認できた情報を元に、「フラット35」でもっとも大事な金利と事務手数料を比較してみましょう。
今回、比較対象とするのは「フラット35」で高い取扱い実績を誇るネット銀行の楽天銀行の「フラット35」です。
本当に金利と事務手数料に違いがあるのでしょうか。

福岡県で「フラット35」を利用できる金融機関の比較
銀行名金利事務手数料
(税込)
一部繰上返済
手数料
公式サイト
福岡銀行フラット20:1.240%
フラット35:1.310%
借入額の1.5% 記載なし公式サイト
西日本シティ銀行記載なし記載なし記載なし公式サイト
筑邦銀行記載なし記載なし記載なし公式サイト
福岡中央銀行記載なし記載なし記載なし公式サイト
北九州銀行フラット20:1.240%
フラット35:1.310%
借入額の2.20% (税込)記載なし公式サイト
楽天銀行フラット20:1.240%
フラット35:1.310%
借入額の0.99%
※1
無料公式サイト
ARUHI(アルヒ)フラット20:1.240%
フラット35:1.310%
借入額の1.10%
※2
無料公式サイト
※ 2020年8月の融資率90%以内の金利になります。
※1 借り換えで返済口座に楽天銀行を指定した場合の手数料。
返済口座に楽天銀行を指定した場合は借入額の1.100% (税込)。
※2 WEBから申込み・契約を行った場合の事務手数料です。

比較するために調べてみて驚きましたが、福岡県内で営業している銀行の多くが「フラット35」の金利はおろか、変動金利や10年固定金利などのプロパーの住宅ローン金利に関しても公式サイトには掲載されていない場合が多く、住宅ローンの金利など詳しい情報は窓口で相談しなければわからない状況です。

その中でも、福岡銀行と北九州銀行は「フラット35」の専用のページを作り、金利や事務手数料などの詳しい情報を、店舗に相談に行く前に事前に把握することができました。

福岡県内の「フラット35」は事務手数料に違いあり

今回はネット銀行代表として「フラット35」の実行件数銀行1位の楽天銀行を比較対象として選びました。
楽天銀行は「フラット35」で違いのでる、金利と事務手数料のどちらも最低水準で提供している銀行です。

今回、福岡県内で利用できる「フラット35」を比較した結果、どの銀行も金利に関しては最低水準で提供されているものの、事務手数料に違いがあることがわかりました。

福岡銀行では借入額の1.5%(税込)、北九州銀行では更に高い借入額の2.20%(税込)、そして最も事務手数料が安いのが楽天銀行で、新規借入であれば借入額の1.100%(税込)、借り換えで借入額の0.990%(税込)と、最も低い事務手数料を実現しています。

諸費用の中でも大きなウェイトを占める事務手数料は、契約時に現金一括で支払う必要があります。元金が減ることもない単なる”手数料”に高い金額を支払うのは非常に馬鹿らしいですね。なるべく安い銀行を探すべきでしょう。

その点で、福岡銀行で「フラット35」を利用する場合には、楽天銀行が最適ということになります。

福岡県で「フラット35」を借りるなら

地域に密着し地域の経済を支えている地方銀行や信金では、金利の情報すらも公式サイトに掲載されておらず「フラット35」には力を入れているとは思えない状況となっています。
では福岡県内で「フラット35」を利用しようと思った場合にはどうすればいいのでしょうか。

おすすめは金利と事務手数料が最低水準の楽天銀行の「フラット35」

先程の金利と事務手数料の比較でもわかりましたが、福岡県で「フラット35」を最も安く利用できるのが楽天銀行であることがわかりました。

楽天銀行の「フラット35」は全国どこからでも、インターネットで気軽に申込むことが可能です。

銀行の営業時間に銀行に出向くのは仕事が忙しく難しい方でもインターネットから申し込みが可能ですし、オンラインチャットチャットソフト「Skype」で平日22時まで予約制で相談が可能なので、銀行よりも相談しやすい体制を整えていると言えるかもしれません。

加えて、楽天市場をよく利用する方であればお買い物で使える楽天スーパーポイントが溜まりやすくなるなどメリットは更に大きくなります。

楽天銀行の「フラット35」はこの相談体制をはじめとする高い顧客満足を誇っています。
福岡県で「フラット35」を利用するときには楽天銀行が断然おすすめです。

楽天銀行のフラット35は2年連続でオリコンランキング1位

楽天銀行の「フラット35」の金利や事務手数料以外のメリット、更に気をつけておきたいポイントを詳細に解説した以下の記事を参考にしてみてください。
 >>楽天銀行の住宅ローン「フラット35」の落とし穴とデメリット

対面相談で「フラット35」を借りたいときは

対面相談できないのは少し不安かもしれません。

そんな方にはネット銀行の「フラット35」を対面相談しながら借り入れる事ができるARUHI(アルヒ)の店舗がおすすめです。福岡県にはARUHI(アルヒ)の店舗が2つあり、他の県よりも相談しやすい環境が整っています。平日と土曜日の18:00や19:00まで営業しているので、仕事を少し早く終わらせて相談をしに行くこともできそうです。

特に借り換えを検討している方であれば、店舗で相談・申込みを行う前に事前にWEBから申し込みを行っておけば通常は借入額の2.20%(税込)の事務手数料が、半分の借入額の1.10%(税込)となるキャンペーンを行っています。

ARUHI(アルヒ)で借り換えを検討している方は、WEBから申し込みを行ってから相談を行うようにしましょう。

ARUHI(アルヒ) 福岡中央支店

営業時間:10:00〜18:00
〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神3-4-5
ピエトロビル 9F
地下鉄空港線 「天神駅」西1番出口 徒歩2分

ARUHI(アルヒ)の福岡中央支店の地図です

ARUHI(アルヒ) 福岡西店

営業時間:10:00〜19:00
〒814-0002
福岡県福岡市早良区西新1-10-27
西新プライムビル 2F
地下鉄空港線 「西新駅」 徒歩1分

ARUHI(アルヒ)の福岡西支店の地図です

ARUHI(アルヒ)も楽天銀行同様に最低水準の金利で「フラット35」を提供しています。営業時間に関しても銀行よりも相談しやすいですしお近くの方で「フラット35」の利用を検討している方は相談してみてはいかがでしょうか。相談は予約が必要ですが無料で行なえます。

 

 

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