
長期固定金利型の住宅ローンとして根強い人気を誇るフラット35。青森県でフラット35を借りるなら、どの金融機関を選べばよいのでしょうか。
フラット35はどこで借りても同じではありません。商品性は変わらないのに、提供する金融機関によって「金利」と「事務手数料」に違いがあるため、この2点を比較して借入先を選ぶ必要があります。金利の数字だけでなく、手数料を含めた「総コスト」で見ていきましょう。
フラット35の実行件数シェア16年連続No.1のSBIアルヒが提供する「スーパーフラット」は、自由度の高い「保証型」の商品で、自己資金が多いほど金利が下がる仕組みがあり、通常のフラット35より低い金利で借りられたり、ワイド団信が使えたり、団信を利用しない場合の金利が低いなどの特徴があります。つなぎ融資にも対応しています。
SBIアルヒはWeb申込・電子契約の利用で事務手数料が1債権あたり33,000円(税込)割り引かれるほか、来店予約をして店舗で「通常のフラット35」と「スーパーフラット」の違いを確認しながら相談することもできます(店舗の有無・所在地・割引の条件は変わる場合があるため、最新は公式でご確認ください)。
そもそもフラット35の金利は今どのくらい?
フラット35の金利は毎月見直されます。長期金利の上昇を受け、2026年8月資金受取分の最も多い金利(借入期間21年以上35年以下・融資率9割以下・新機構団信付き)は年3.290%です(出典:住宅金融支援機構)。かつての1%台の水準ではない点をふまえて検討しましょう。なお、金利の範囲は年3.290%~5.570%と金融機関によって開きがあり、青森県で選べる商品のなかでも年3.290%と年3.610%では0.320%の差があります。金利は毎月第1営業日の正午ごろに更新されます。
青森県で「フラット35」を利用できる金融機関は?
青森県の地方銀行といえば、長らく青森銀行とみちのく銀行の2行でしたが、2025年1月1日に両行は合併し「青森みちのく銀行」となりました(出典:青森みちのく銀行公式)。これにより県内の地銀は青森みちのく銀行に一本化されています。住宅金融支援機構の検索によると、2026年8月資金受取分で青森県から申し込めるフラット35(買取型・新規・融資率9割以下)は36件あり、県内に本店を置く金融機関のほか、全国対応のネット系・専門会社も選べます。
青森みちのく銀行の「青銀長期固定金利型住宅ローン(機構買取型)」
県内唯一の地銀である青森みちのく銀行は、機構買取型のフラット35を「青銀長期固定金利型住宅ローン」の名称で取り扱っています。住宅金融支援機構が公表する2026年8月資金受取分(新機構団信付き・融資率9割以下)の内容は次のとおりです。
- 借入金利:年3.610%(所定の条件を満たす場合は年3.510%=通常金利より0.1%引下げ)
- 融資事務手数料:55,000円(税込)の定額型(引下げ条件を満たす場合は27,500円(税込))
- 総支払額の目安:35,308,822円(引下げ適用時は34,792,188円)
※総支払額は、借入額2,000万円・借入期間35年・元利均等返済・ボーナス払いなしの条件で住宅金融支援機構が算出した概算値(融資手数料を含む)です。引下げの適用条件は金融機関ごとに定められているため、青森みちのく銀行に直接ご確認ください。
事務手数料が55,000円(税込)の定額型なので、借入額が大きいほど手数料の負担割合を抑えやすいのが特徴です。一方で定額型は金利がやや高めに設定される傾向があり、長期で見ると金利差のほうが総返済額に効いてきます。初期費用(手数料)と総支払額の両方を見て判断しましょう。
青い森信用金庫の「青い森しんきんフラット35」
青森県八戸市に本店を置く青い森信用金庫は、金利と手数料の組み合わせが異なる2つのタイプを用意しています(2026年8月資金受取分・融資率9割以下)。
- 定額型:年3.610%/融資事務手数料 55,000円(税込)
- 定率型:年3.290%/融資事務手数料 融資額×2.20%(税込)
注目したいのが、定率型には「【フラット35】地域連携型」で申し込むと融資事務手数料が半額(融資額×1.10%)になる取扱いがある点です。機構の掲載情報によると、対象となる地方公共団体は弘前市・むつ市・つがる市・横浜町・六ヶ所村・おいらせ町・階上町です(2026年8月時点)。該当する市町村に住む・移り住む予定があるなら、まず確認する価値があります。最新の取扱状況は公式サイトや窓口でご確認ください。
東奥信用金庫の「とうしんフラット35(機構買取型)」
東奥信用金庫もフラット35を取り扱っています。2026年8月資金受取分は年3.610%/融資事務手数料 55,000円(税込)の定額型で、青森みちのく銀行や青い森信用金庫の定額型と同じ水準です。
地銀・信金以外の選択肢=フラット35専門のSBIアルヒ
地銀・信金以外では、フラット35取り扱い最大手のSBIアルヒも候補になります。来店不要でネットから申し込み・契約ができ、2026年8月資金受取分は年3.290%/融資事務手数料は借入額の2.20%(税込・最低220,000円)の定率型です(以前あったWeb申込での半額〈1.10%〉優遇は終了。現在はWeb申込+電子契約で1債権あたり33,000円(税込)の定額引きです。最新は公式でご確認ください)。
「定額型」と「定率型」はどちらが得なのか
青森県で選べるフラット35は、大きく「金利が高めで手数料が定額のタイプ」と「金利が低めで手数料が定率のタイプ」に分かれます。借入額2,000万円で申し込んだ場合、契約時に支払う事務手数料の実額は次のように8倍以上の開きが出ます。

この図だけを見ると定額型が圧倒的に有利に見えます。ところが、住宅金融支援機構が算出した総支払額(借入2,000万円・35年・元利均等・ボーナスなし。融資手数料を含む)では順序が逆転します。
| 金融機関・タイプ | 借入金利/事務手数料 | 総支払額(機構算出の概算) |
|---|---|---|
| 青い森信用金庫(定率型) | 年3.290%/融資額×2.20%(地域連携型なら1.10%) | 34,141,828円(引下げ時 33,921,828円) |
| SBIアルヒ(定率型) | 年3.290%/融資額×2.20%(最低22万円) | 34,141,828円 |
| 青森みちのく銀行(定額型) | 年3.610%/55,000円(引下げ時 27,500円) | 35,308,822円(引下げ時 34,792,188円) |
| 東奥信用金庫(定額型) | 年3.610%/55,000円 | 35,308,822円 |
| 青い森信用金庫(定額型) | 年3.610%/55,000円 | 35,308,822円 |
金利差はわずか0.320%ですが、35年で見ると総支払額の差は約117万円。定額型で節約できる手数料の差(44万円−5.5万円=約38.5万円)を大きく上回ります。手元資金が乏しく初期費用をどうしても抑えたい場合を除けば、長く借りるほど「金利が低い定率型」が有利になりやすい——これが青森県のフラット35を選ぶうえでの基本線です。
ただし、青森みちのく銀行の引下げ(金利0.1%・手数料半額)が適用できる方や、地域連携型の対象市町村(弘前市・むつ市・つがる市・横浜町・六ヶ所村・おいらせ町・階上町)に該当する方は前提が変わります。自分が引下げの条件に当てはまるかを先に確認してから比較してください。
青森県内で利用できる「フラット35」を比較
具体的な金利・手数料は毎月改定されるため、最新値は各金融機関・住宅金融支援機構の公式でご確認ください。ここでは選ぶ際に効く違いを整理します(金利・手数料は2026年8月資金受取分・融資率9割以下)。
| 金融機関 | 金利・事務手数料 | 繰上返済・特徴 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| 青森みちのく銀行 | 年3.610%(条件を満たすと3.510%)/事務手数料55,000円(税込・定額型。条件を満たすと27,500円) | 繰上返済手数料は無料。県内唯一の地銀で対面相談がしやすい | 公式サイト |
| 青い森信用金庫 | 定額型 年3.610%/55,000円。定率型 年3.290%/融資額×2.20%(地域連携型で1.10%) | 繰上返済手数料は無料。地域連携型の対象市町村なら手数料が半額 | 公式サイト |
| 東奥信用金庫 | 年3.610%/55,000円(税込・定額型) | 繰上返済手数料は無料。定額型のみの取扱い | 公式サイト・窓口で確認 |
| SBIアルヒ | フラット20:3.140%/フラット35:3.460%。事務手数料2.20%(税込・定率型/最低22万円。Web申込+電子契約で33,000円引き) | 繰上返済手数料は無料。来店不要・保証型「スーパーフラット」・つなぎ融資あり。シェア16年連続 | 公式サイト |
※フラット35の一部繰上返済手数料はどの金融機関でも無料です。ただし最低額に決まりがあり、金融機関の窓口では100万円以上、住宅金融支援機構のインターネットサービス「住・My Note」では10万円以上から繰上返済できます。
このほか、青森県からはイオン銀行・楽天銀行・ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)・東北労働金庫・全宅住宅ローンなど全国対応の金融機関にも申し込めます。選択肢は県内の3金融機関だけではないので、対面相談の必要性と総支払額を天秤にかけて選びましょう。
「フラット35」は地域や金融機関により違いがある?
住宅金融支援機構と金融機関が提携して提供するフラット35は、商品性や審査基準はどこでも変わりません。とはいえどの金融機関で借りても同じではないのが注意点です。違いが出るのは主に「金利」と「事務手数料(定額型/定率型)」で、さらに「つなぎ融資の有無」「保証型の取扱い」「地域連携型など自治体と連携した引下げの有無」も選ぶ際のポイントになります。とくに地域連携型は自治体ごとに対象が決まっており、同じ青森県内でも住む市町村で使えるかどうかが変わります。同じフラット35でも、選び方しだいで総支払額に100万円単位の差が出ます。
青森県で「フラット35」を借りるなら
青森県では、地銀が青森みちのく銀行に一本化されました。青森みちのく銀行と東奥信用金庫、青い森信用金庫の定額型はいずれも年3.610%/事務手数料55,000円(税込)で、初期費用を抑えたい人や対面での相談を重視する人に向きます。一方、総支払額で選ぶなら年3.290%の定率型で、青い森信用金庫の定率型(地域連携型なら手数料半額)やSBIアルヒが候補になります。SBIアルヒは自己資金に余裕があれば保証型「スーパーフラット」でより低い金利を狙えるのも強みです。
来店不要で全国どこからでも申し込めるSBIアルヒ
SBIアルヒは商品性が同じフラット35でも、ネットで申し込めるため、平日に金融機関へ出向く時間が取りにくい方にも利用しやすい選択肢です。Web申込+電子契約で事務手数料が1債権あたり33,000円(税込)割り引かれます。フラット35の取り扱いシェアで16年連続国内第1位(2025年度27.7%・出典:SBIアルヒ公式プレスリリース 2026年5月1日)の実績がある点も安心材料です。
※2010年度-2025年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2026年3月末現在、SBIアルヒ調べ)
県内の金融機関とSBIアルヒを、「金利+事務手数料+つなぎ融資の有無+対面相談の必要性」で比較して選びましょう。
