住信SBIネット銀行の住宅ローンは2017年10月に住宅ローン取扱額が3兆8,000億円を突破し、ネット住宅ローン国内最大の規模を誇るインターネットで最も人気を集めている住宅ローンの1つです。

 

10年以上利用者を増やし続けている住信SBIネット銀行の住宅ローン。低金利と無料の疾病保障で人気の住宅ローンなのは間違いありませんが、一般的な住宅ローンの情報サイトや比較サイトではデメリットや落とし穴を紹介している記事が少ないので、この特集ページではデメリットや落とし穴になりそうな商品性もしっかり解説したいと思います。

住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリットや特徴をまだ完全に理解しきれていないかも?という人は最初に住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリットや特徴を確認してからこの記事を読んでいただくと良いと思います。

住信SBIネット銀行はまだできたばかりの銀行というイメージもありますが2007年に開業していますのでもうすぐ10年です。そもそも住信SBIネット銀行は信託銀行大手の三井住友信託銀行(当時は住友信託銀行)とSBIホールディングスが共同で出資する形で誕生しました。店舗がないことに不安を覚える時代でも無くなってきていますが、日本を代表する金融機関グループが親会社であり非常に信頼性の高いネット銀行と言えます。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローン取扱額のグラフです

住信SBIネット銀行の住宅ローン取扱額

 

もちろん優れた住宅ローンを提供している銀行は住信SBIネット銀行だけではありません。そして、それらの住宅ローンとは商品性が違いますのでどんなに人気の住宅ローンでも必ず落とし穴やデメリットは存在します。また、住宅ローンは長い期間返済を続けていく金融商品です。

最終的にどの金融機関を選ぶことになっても、人気を集めている住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴を把握しておくことは、住宅ローン選びの参考になることは間違いありませんので、この記事を参考に落とし穴やデメリットまでしっかり理解していただければと思います。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローン金利(2017年12月)

まず最初に、住宅ローンを選ぶ時に最も大事な金利を確認しておきましょう。最新(2017年12月)の金利は前月比でこのようになっています。住信SBIネット銀行では「通期引下げプラン」と「当初引下げプラン」の2つの金利プランを提供しています。

住信SBIネット銀行 2017年12月適用金利 通期引下げプラン

金利タイプ 11月適用金利 12月適用金利 金利差
変動金利 0.447% 0.439%※1 -0.008%
2年固定 1.130% 1.130%
3年固定 1.130% 1.130%
5年固定 1.170% 1.170%
7年固定 1.080% 1.080%
10年固定 1.120% 1.120%
15年固定 1.410% 1.410%
20年固定 2.390% 2.390%
30年固定 2.290% 2.290%
35年固定 2.370% 2.370%

※1 「借り換えでの利用の場合」の金利。「新規の借り入れで諸費用を含まない場合」には0.477%

住信SBIネット銀行 2017年12月適用金利 当初引下げプラン

金利タイプ 11月適用金利 12月適用金利 金利差
変動金利 0.975% 0.975%
2年固定 0.350% 0.350%
3年固定 0.450% 0.450%
5年固定 0.460% 0.460%
7年固定 0.680% 0.680%
10年固定 0.720% 0.720%
15年固定 1.010% 1.010%
20年固定 1.070% 1.110%
30年固定 1.240% 1.240%
35年固定 1.320% 1.320%

この金利だけで住信SBIネット銀行の住宅ローンの金利が低いのかの判断はできません。他社の住宅ローンを比較している人であればなんとなくわかると思いますが、12月に引下げた変動金利(借り換えの場合0.439%、新規借入れの場合0.477%)は、相当低い水準にあるのは間違いありません。もちろん、今月だけ低いわけではなく、住信SBIネット銀行の住宅ローンの人気を支えているのは、まずはこの低金利にあります。

もちろん、変動金利だけが強みではありません。変動金利では同じくネット銀行で疾病保障も充実しているじぶん銀行の変動金利が0.457%を下回る低金利なので人気なのは言うまでもありませんが、住信SBIネット銀行の場合、20年~35年の固定金利タイプにおいても、「フラット35」の最低金利(楽天銀行ARUHI)よりも低く設定されています。住信SBIネット銀行の変動金利から固定金利まで幅広い人に利用してほしいという意思を感じます。一方で、世の中的には人気の金利タイプの1つである10年固定金利は(業界的には高い水準ではないのですが) じぶん銀行の変動金利が0.610%と比べると少し見劣りしています。

住信SBIネット銀行の全疾病保障団信

今は低金利だけで住宅ローンを選ぶ時代は終わってしまいました。住信SBIネット銀行の住宅ローンの人気を支える全疾病保障団信について確認しないわけにはいきません。通常の住宅ローンで加入する団信は死亡、高度障害での保障に限定されています。疾病保障を別途付帯することはできるのですが、加入するためには+0.2%~0.3%の金利上乗せがありますし、そもそも51歳以上は疾病保障に加入できません。住信SBIネット銀行の住宅ローンは、下記の8疾病はもちろん、すべてのケガや病気にの場合にもローン残高が0円になる保障が費用負担なしで付帯してきます。しかも年齢制限も厳しくなく利用しやすいというメリットもあります。

  • がん・脳卒中・急性心筋梗塞・高血圧・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎

全疾病保障の説明図です

 

実はこの全疾病保障に1つ目の落とし穴が隠されています。詳細は後述するとして、通常の団体信用保険は死亡時などに住宅ローンの残高が全額保険金で支払われますが、例えば大きな病気にかかっても治療にあたっている最中は住宅ローンの残高は残ります。住信SBIネット銀行の全疾病保障とは病気やケガにより働けなくなってしまった時に、住宅ローンの残高が保険金で支払われるという特約が最初から付帯しています。日本人の2人に1人はがんにかかるとも言われていますし、交通事故などの不慮の事故などで働けなくなった場合も保険金支払い対象になります。いうまでもないですが、長い返済期間の万が一に備える保障が無料で付帯するのは間違いなく大きなメリットです。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴①

最初の落とし穴は前述した全疾病保障についてです。この保障を受けるには「就業不能な状態が12ヶ月継続」という少し厳しい条件があります。 例えば、がんと診断されても手術により回復して、無事職場に復帰できた場合住宅ローンの残高はそのまま。無料で付帯するサービスに向かって落とし穴と言うのは気がひけますが、少なくとも保険金支払条件は理解しておいた方が良いポイントです。

先ほど通常の疾病保障を利用しようとすると0.3%程度を金利に上乗せして契約することになると説明しました。0.3%の金利負担は非常に大きいのですが、費用負担を求められるのには意味があって、これらの費用負担の大きい疾病保障の場合、「医師による疾病の診断」が保険金の支払条件です。

費用も付帯していないくせに無理を言うな!と住信SBIネット銀行の商品開発担当者に叱られてしまいそうですが、住信SBIネット銀行の全疾病保障は保険金の支払い条件がやや厳しくなっているという落とし穴をまず理解しておきましょう。

もちろん、職場復帰できれば収入があるわけなのですぐに返済に困るわけではないと思います。12ヶ月就業できないという本当に金銭的に困った状態に限定することで利用者に費用負担なしの就業不能保障を付帯できていると考えるのが適切かもしれません。

 

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴②

住信SBIネット銀行の住宅ローンは借入金額の2.16%の事務手数料が必要です。これは、住信SBIネット銀行の住宅ローンに限った話ではないのですが、3,000万円の住宅ローンの場合は60万円以上、5,000万円のローンであれば100万円以上の事務手数料を支払う必要があります。世の中には新生銀行のように54,000円の事務手数料で済む住宅ローンも存在しますので、事務手数料の金額が借入金額の2%を超える商品性は落とし穴の1つと言えるでしょう。

ちなみに、この事務手数料とよく比較されるのが住宅ローンの保証料です。住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンは保証料は無料です。メガバンクや地方銀行のように古い住宅ローンの場合、事務手数料は3万円強ですが、保証料が2%程度かかるので実質的には相殺されます。この落とし穴は新生銀行・ソニー銀行・楽天銀行のような事務手数料が低く、保証料もかからない住宅ローンと比較した場合の落とし穴として認識しておきましょう。

 

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴③

当初固定金利期間(特に当初引下げプラン)の金利水準に注意。住信SBIネット銀行は最近10年固定金利タイプにあまり力を入れていませんので、該当する人はすくないかもしれません。もし、住信SBIネット銀行で当初固定金利タイプ、例えば当初引き下げプランで10年固定金利タイプなどを選ぼうとしている場合に注意して欲しいのが、このタイプの住宅ローンを選んだ場合の当初固定期間が終了した後の金利水準です。住信SBIネット銀行の住宅ローンの当初金利引き下げプランは、当初期間終了した後の金利が高めに設定されているので注意が必要です。これは間違いなくチェックしておいてほしい落とし穴です。

もちろん、当初の金利をできるだけ下げて、その間に繰上返済を進めることでこの落とし穴はどんどん浅くなりますし、固定期間が終わるタイミングを目安に借り換えする計画を立てることも1つの方法です。ちなみに、人気の変動金利であれば固定期間終了という概念ははありませんから気にする必要はありません。

 

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの住宅ローンの落とし穴④

住信SBIネット銀行はインターネット専業銀行です。最近は店舗網を有する企業や不動産会社と提携を進めている住信SBIネット銀行ですが、店舗を構える銀行と違って、住信SBIネット銀行の人に窓口で相談するのは少し難しいというデメリットがあります。また、インターネットで申込と郵送で書類をなんどかやり取りしなければならないので住宅ローンの申し込みから審査・融資実行まで数週間かかってしまいます。郵送でやり取りしているうちに時間が無くなって借り入れタイミングに間に合わなかった、借り換えが遅れたなどようにならないように注意しましょう。

 

 

まとめ

この特集ページでは人気の住宅ローンである住信SBIネット銀行の住宅ローンのデメリットや落とし穴を中心に紹介しました。もちろん全疾病保障が無料で付帯する独自の商品性と低金利住信SBIネット銀行の住宅ローンは、総合的に非常に優れた商品ですし、落とし穴になりそうなポイントを理解して対策することでより優れた商品になります

 

住宅ローンは各金融機関間での競争が進み、単純な比較が難しくなったうえ、利用者の考え方(変動金利が良いのか固定金利が良いのか、疾病保障はそもそもいらないのか手厚くしておきたいのか、店舗で相談して申し込みたいのかネットで自分で申し込みたいのか、など)が違いますので、それぞれ人によってメリットとデメリットの考え方が違います。

 

変わらないのはメリット・デメリット、そして落とし穴をしっかりと理解することです。それは住信SBIネット銀行の住宅ローンを理解して適切に利用することにも繋がりますし、他社の住宅ローンを選ぶことになっても同じことです。繰り返しになりますが、ご自身にあった住宅ローンを選ぶには、それぞれの住宅ローンのメリット・デメリットを理解することがなによりも重要です。

 

それができていないとどんな住宅ローンでも落とし穴にはまってしまう可能性があります。 住宅ローンの申込みには審査に落ちることも多く、本命と決めてもその住宅ローンを利用できるとは限りません。また、審査にも時間がかかるため有力候補の住宅ローン複数に申し込むことをおすすめしています。

 

この特集で紹介した内容が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

 

※紹介している内容の正確性には万全を期していますが、商品について詳しくは以下の住信SBIネット銀行の公式サイトから必ずご確認お願いします。

 

 

 

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