住信SBIネット銀行の住宅ローンは、低金利と無料の疾病保障(全疾病保障)で人気を集め、住宅ローンの累計取扱額では4.1兆を超える日本最大のネット住宅ローンです。2017年度の住宅ローン実行額ではみずほ銀行や三井住友銀行以上の貸し出しを行っているとのデータもあり、ネット銀行を代表する住宅ローンから日本を代表する住宅ローンに成長しています。

一般的な住宅ローンの情報サイトや比較サイトでは、デメリットや落とし穴が紹介されていることが少ないので、この特集ページでは住信SBIネット銀行の住宅ローンのデメリットや落とし穴になりそうな商品性を中心に解説してみたいと思っています。

もし、「住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリットや特徴をまだ完全に理解しきれていないかも?」という人は、事前に住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリットや特徴を確認してからこの記事を読んでいただければと思います。

 

住信SBIネット銀行とは

住信SBIネット銀行は2007年に開業した10年以上の歴史を誇るインターネット銀行です。信託銀行大手の三井住友信託銀行(旧:住友信託銀行)とSBIホールディングスの共同出資で誕生しています。三菱UFJ銀行×KDDIで誕生したじぶん銀行と並ぶ申し分ない企業背景で信頼性の高いネット銀行です。

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、ネット銀行としては断トツの利用者を誇る実績があるとともに、第三者による調査やアンケートでも高い評価を得ています。例えば、価格.comの住宅ローンカテゴリの人気ランキングでも何度も1位を獲得しています。住信SBIネット銀行の住宅ローン最新金利

 

ただし、住宅ローン業界は多くの金融機関が商品性・低金利を競い合っています。優れた住宅ローンを提供しているのは住信SBIネット銀行だけではありませんし、人気の住宅ローンでも必ず落とし穴やデメリットは存在するものです。また、最終的にどの金融機関を選ぶことになっても、これだけ人気を集める住信SBIネット銀行の住宅ローンを把握しておくことは住宅ローン選びの参考になると思いますので参考にしていただければと思います。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローン金利(2018年5月)

最初に、住宅ローンを選ぶ時に重要な金利を確認しておきましょう。最新の金利と前月の金利を確認しておきましょう。住信SBIネット銀行では「通期引下げプラン」と「当初引下げプラン」の2つの金利プランを提供しています。なお、5月8日に住信SBIネット銀行はネット専用住宅ローンの借り換え限定の変動金利を年0.428%まで急きょ引き下げを行っています。この引き下げにより、変動金利タイプへの借り換え先としての人気はさらに高まることでしょう。

 

住信SBIネット銀行 2018年5月金利 通期引下げプラン

主要の金利タイプのみを紹介していますので、その他の金利や最新の金利は公式サイトで必ず確認してください。

金利タイプ 4月金利 5月金利 金利差
変動金利※1 0.439% 0.428% -0.011%
10年固定 1.140% 1.160% +0.02%
20年固定 2.390% 2.420% +0.03%
35年固定 2.320% 2.350% +0.03%

※1 「借り換えでの利用の場合」の金利。「新規の借り入れで諸費用を含まない場合」には0.457%

住信SBIネット銀行 2018年5月金利 当初引下げプラン

主要の金利タイプのみを紹介していますので、その他の金利や最新の金利は公式サイトで必ず確認してください。

金利タイプ 4月金利 5月金利 金利差
10年固定 0.740% 0.760% +0.02%
20年固定 1.110% 1.140% +0.04%
35年固定 1.270% 1.300% +0.03%

すでに他社の住宅ローンを比較している人であればわかると思いますが、変動金利(借り換えの場合0.428%、新規借入れの場合0.457%)は、間違いなく低金利でじぶん銀行と並んで業界最低水準の低さです。

また、住信SBIネット銀行の住宅ローンは、変動金利だけが低金利なわけではなく、20年~35年の固定金利タイプも「フラット35」の最低水準の金利(楽天銀行ARUHI)よりも低いのも見逃せません。

注意しておきたいのは、人気の金利タイプである10年固定金利は じぶん銀行の10年固定金利:0.640%と比べると金利が高く、10年固定金利を選ぶのであれば、正直、じぶん銀行の方が良いかもしれません。というのも、住信SBIネット銀行の住宅ローンの「当初金利引き下げプラン」は当初期間経過後の金利が高いので注意が必要だからです。もちろん、最初の10年間の金利は大事なのですが、じぶん銀行は当初期間も経過後も住信SBIネット銀行よりも金利が低く、総返済額の面ではどう頑張ってもじぶん銀行の方が有利になってしまいます。10年固定金利の場合、じぶん銀行の方が魅力的な金利ということを念頭に入れておきましょう。

住信SBIネット銀行の全疾病保障

次に確認しておきたいのは、住信SBIネット銀行の住宅ローンの人気を支える全疾病保障です。通常の住宅ローンの団信は死亡や高度障害での保障に限定されています。別途、疾病保障を別途付帯することはできますが、0.2%~0.3%の金利上乗せがありますし、50歳以上は疾病保障に加入できないことが大半です。住信SBIネット銀行の住宅ローンは、8疾病はもちろん、すべてのケガや病気にの場合にもローン残高が0円になる保障が費用負担なしで付帯します。しかも50代でも問題なく加入できます。

  • がん・脳卒中・急性心筋梗塞・高血圧・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎

住信SBIネット銀行の全疾病保障

 

通常の団体信用生命保険は、死亡時などに住宅ローンの残高が全額保険金で支払われますが、大きな病気にかかっても治療中でも住宅ローンは返済しなければなりません。住信SBIネット銀行の全疾病保障とは病気やケガにより働けなくなってしまった時に、住宅ローンの残高が保険金で支払われるという特約です。日本人の2人に1人はがんにかかると言われています。さらに、交通事故などの不慮の事故などで働けなくなった場合も保険金の支払い対象です。長い返済期間の万が一の事態に、備えることができるのは間違いなく大きなメリットと言えるでしょう。

この疾病保障とよく比較されるのが「じぶん銀行の住宅ローンのがん50%保障団信」です。住信ネット銀行の全疾病は12か月以上働けない状態になって初めて住宅ローンの残高がゼロになります。じぶん銀行のがん50%保障団信は「がんと診断されるだけ(仕事を続けられる初期症状でもOK)で、住宅ローンの残高が半分になる」という違いがあります。1年以上働けない状態になることに備えたい人は住信ネット銀行、1年以上働けないとか面倒なことを考えずにがんと診断される状態に備えたい人はじぶん銀行の住宅ローンがおすすめです。さらに、事務手数料を30万円で固定できて、住信ネット銀行の全疾病保障に似ている長期8疾病就業不能保障特約付団体信用生命保険が無料で利用できる楽天銀行の金利選択型もおすすめです。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴①

最初に確認しておきたい落とし穴は、先ほど説明した全疾病保障についてです。この保障は費用負担なしで付帯できるのですが、就業不能状態が12か月継続しないと残高が0円にならないという少し厳しい条件があります。 例えば、がんと診断されても手術が成功して、1年未満で職場に復帰できた時は住宅ローンの残高はそのまま残ります。無料のサービスに対して落とし穴と言うのは少し気がひけますが、保険金支払条件は理解しおくようにしましょう。(12か月以内で回復しても就業不能状態が続いていた月の返済額は保障されるので、心強いのは間違いありません。)

疾病保障は、大半の住宅ローンで別途申し込めばセットできますが、0.1%~0.3%程度を金利に上乗せして保険料を負担する必要があります。その一方で、それらの疾病保障の保険金支払条件は「医師による疾病の診断」であり保険金支払条件はシンプルです。

費用負担を全く考えなければ、保険金支払い条件のハードルが低い疾病保障の方が保険金を受け取りやすいので安心できるのは事実なので、1点目の落とし穴として紹介しておきます。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴②

住信SBIネット銀行の住宅ローンは借入金額の2.16%の事務手数料が必要です。住信SBIネット銀行の住宅ローンに限った話ではありませんが、3,000万円の住宅ローンの場合は60万円以上、5,000万円のローンであれば100万円以上の事務手数料を支払う必要があり、手数料は高額な部類と言えるでしょう。

世の中には新生銀行のように54,000円の事務手数料で済む住宅ローンも存在しますし、変動金利で0.5%前後の低金利にもかかわらず事務手数料を固定にしている楽天銀行のような住宅ローンもありますので、事務手数料の金額が借入金額の2%を超える商品性は落とし穴の1つと言えるでしょう。

ちなみに、この事務手数料とよく比較されるのが住宅ローンの保証料です。住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンは保証料は無料です。メガバンクや地方銀行のように古い住宅ローンの場合、事務手数料は3万円強ですが、保証料が2%程度かかるので実質的には相殺されます。従って、この落とし穴は新生銀行・楽天銀行のような事務手数料が低く、保証料もかからない住宅ローンと比較した場合ということになりますね。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴③

住信SBIネット銀行の住宅ローンで気を付けたいのは当初固定金利期間終了後の金利水準です(変動金利や超長期固定金利を選ぼうとしている人は読み飛ばしてください)。住信SBIネット銀行で当初固定金利タイプを選ぼうとしている人は当初固定期間が終了した後の金利は高いということを念頭に入れておきましょう。

住信SBIネット銀行の住宅ローンの当初固定期間終了後の金利は必ずチェックして欲しい落とし穴です。

 

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの住宅ローンの落とし穴④

住信SBIネット銀行はインターネット専業銀行です。さらに、この記事で紹介している住宅ローンはネット専用住宅ローンなので、ネット申込みに限定されています。このように店舗を構える銀行と違って住信SBIネット銀行には窓口で相談するのが難しいというデメリットがありました。

また、ネット申込みの住宅ローンは、住宅ローンの申し込みから審査・融資実行まで時間かかってしまいます。余裕をもって手続きを進めておかないと、郵送でやり取りしているうちに時間が無くなって借り入れタイミングに間に合わなかってしまうことがあります。

 

そんな中で、住信SBIネット銀行が最近力を入れているのが店舗申込専用のMR.住宅ローンREALです。

 

「店舗で相談してみたい」「契約日まで時間がない」という言う人は、店舗でスピーディに申し込めるネット銀行の住宅ローンであるMR.住宅ローンREALを取り扱うSBIマネープラザで相談してみると良いでしょう。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの住宅ローンの落とし穴⑤

このMR.住宅ローンREAL関連で、もう1つ落とし穴があります。この店舗申し込み専用のMR.住宅ローンREALは一部の金利タイプでネット専用住宅ローンよりも低い金利が設定されていることがあります(最新の金利はこちらから確認できます)。

住信SBIネット銀行の最新の金利と細かく比較してみてください。MR.住宅ローンREALの方が金利が低い金利タイプがところどころにあるのがわかります。

実は、この金利設定にはもう1つ落とし穴があって有利な金利に見えるMR.住宅ローンREALは住宅ローンの審査次第で適用される金利が0.1%上乗せされる可能性がある、とされています。

つまり、適用する金利の基準がMR.住宅ローンREALの方が低くても、自分に提示してもらえる金利がどうなるかが確定していないので、両方に申し込んでみないとネット専用住宅ローンとMR.住宅ローンREALのどっちがお得なのかがわからないというわけです。

少しでもオトクな金利の住宅ローンを契約したいと考えている人や、時間を確保できそうな人は、住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンに申し込みを行いながら、同時にSBIマネープラザの店舗でMR.住宅ローンREALについて相談してみると良いでしょう。

※住宅ローン専門スタッフに確実に相談できるように来店予約してから行くようにしましょう。

 

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの審査期間。審査が遅い?

住信SBIネット銀行の住宅ローンは審査が遅い・時間がかかったという評判が多いことで有名です。実際、住信SBIネット銀行の手続きの流れのページを見ると1行目に「仮審査申込日から1か月半以上必要」という説明があります。

1か月半はネット銀行の住宅ローンとしては標準的とも言えますが、世の中には来店不要&最短10日のじぶん銀行や、フラット35の本審査の結果が最短3営業日でわかるアルヒなどがありますので、審査が遅いと言われても仕方がない面があります。(時間がない人は、審査期間の短い住宅ローンを選ぶようにしましょう。)住信ネット銀行の住宅ローンの審査期間

住信SBIネット銀行の住宅ローンの必要書類

住宅ローンの事前審査(WEBから申し込む)の時点では提出が必要になる書類はありません。書類提出は「本審査申込」と「契約時」に必要になってきます。また、「建売住宅・マンションの購入」と「注文住宅」と「住宅ローンの借り換え」で必要書類が変わってきます。以下は、「建売住宅・マンションの購入」の人が本審査の際に提出を求められる書類です。

なお、インターネットから事前審査を申し込む段階では書類の提出は不要です。申し込み手続きを進めながら必要書類の確認を平行して行っておくと本審査の手続きがスムーズに進められるでしょう。

種別 書類名称 提出の必要がある人
申込書など  ローン借入申込書 全員
個人情報の取扱いに関する同意書兼表明および確約書 全員
本人確認関連  住民票または住民票記載事項証明書 日本人
在留カードまたは特別永住者証明書 外国人
所得証明関連     源泉徴収票 給与取得者
住民税課税決定通知書または収入金額記載の住民税課税証明書 基本的に全員
確定申告書(収支内訳書、青色申告決定書を含む一式) 確定申告している人
納税証明書 不動産所得・事業所得のある人・会社役員
会社決算書(確定申告書表紙・勘定科目内訳明細書を含む一式) 会社役員
物件関連      売買契約書 全員
重要事項説明書 全員
検査済証 全員
平面図・間取図 全員
建築確認済証または建築確認通知書 土地付き住宅の場合
建築確認申請書 土地付き住宅の場合
その他  借り入れ中ローンの返済予定表 自動車ローンなどがある場合
諸費用明細または資金計画書 諸費用の借り入れを希望する場合

なお、注文住宅・借り換え時は必要書類が少し変わってきます。事前審査申し込み後でも良いので確認しておくようにしましょう。

 

まとめ

全疾病保障が無料で付帯する独自の商品性と低金利住信SBIネット銀行の住宅ローンは総合的に非常に優れた商品ですが、落とし穴になってしまうポイントを理解することでより優れた商品になります

 

住宅ローンは各金融機関間での競争が進み、単純な比較が難しくなったうえ、(変動金利が良いのか固定金利が良いのか、疾病保障はそもそもいらないのか手厚くしておきたいのか、店舗で相談して申し込みたいのかネットで自分で申し込みたいのか、など)利用者の考え方が違い、人によってメリットとデメリットの考え方が違います。

 

重要になるのはメリット・デメリット、そして落とし穴なりそうな点をしっかりと理解することです。それは住信SBIネット銀行の住宅ローンを理解して適切に利用することにも繋がりますし、他社の住宅ローンを選ぶにしても同じことです。これができていないとどんな住宅ローンでも落とし穴にはまってしまう可能性があります。

 

なお、住宅ローンは審査に落ちることも多く、本命と決めてもその住宅ローンを利用できるとは限りません。また、審査にも時間がかかるため有力候補の住宅ローン複数に申し込むことをおすすめしています。この特集で紹介した内容が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

 

※紹介している内容の正確性には万全を期していますが、商品について詳しくは以下の住信SBIネット銀行の公式サイトから必ずご確認お願いします。

 

 

 

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