住宅ローンを利用するためには基本的に団体信用生命保険(団信)に必ず加入しなければなりません(フラット35や一部の例外を除く)。団信は生命保険の一種で、保険会社による加入審査があります。健康上の問題があると加入できず、団信の加入が必須の住宅ローンの場合、結果的に住宅ローンの審査に落ちてしまうことになります。

 

では、団信(一般団信)に加入できない健康状態の人が住宅ローンを利用できないかというとそんなことは無く、通常の団信(一般団信)の加入審査で落ちた人のためにワイド団信と言われる加入条件が緩くなっている団信が提供されています。

 

今回はこの「ワイド団信」について解説したいと思います。

 

ワイド団信に対応している住宅ローンの金利動向

今月もauじぶん銀行・ソニー銀行というワイド団信に対応する低金利のネット銀行の住宅ローンが非常に低い金利の提示を続けています。ワイド団信の利用を考えている人はこの2つの銀行の住宅ローンはチェックしておくようにしましょう!特にソニー銀行はワイド団信利用時の金利上乗せが0.2%とかなりオトクな水準になっていますので、ワイド団信の利用を考えている人はソニー銀行だけは必ず確認しておくようにしてください。

※通常は0.3%の金利上乗せです。0.1%の差は無視できるものではありません。

ソニー銀行の最新金利はこちら

auじぶん銀行の最新金利はこちら

 

数年前までは金利が低いネット銀行では長くワイド団信を取り扱っている例が少なかったのですが、ネット専業銀行で最初に住宅ローンの取り扱いを開始したソニー銀行が2011年に取り扱いを開始、低金利&優れた商品性で人気のあるauじぶん銀行もワイド団信を提供していて、健康状態に不安を抱えている人や過去に大病を患った経験がある人がネット銀行の住宅ローンを利用しにくい時代は終わりつつあります

 

メガバンク・地方銀行・信金などの住宅ローンと比べて基本的な住宅ローンの魅力度が高いネット銀行の住宅ローンは金利が低くおすすめのワイド団信取扱い金融機関です。

 

その中でも特に、ワイド団信を検討している人にオススメしたいのはソニー銀行です。 年0.457%~(自己資金10%以上・変動セレクト・2020年10月)に0.2%の金利上乗せで済むのでワイド団信利用時でも非常に低い金利となっています。 ネット銀行でもう1つのおすすめはauじぶん銀行の住宅ローンです。

 

 

 

ワイド団信とは?

団体信用生命保険は住宅ローンを借り入れる方が加入する生命保険で、住宅ローンの契約者が死亡または所定の高度障害状態になった時に、保険会社から住宅ローンを貸し出す金融機関に住宅ローン相当額の保険金が支払われて住宅ローン残高がゼロになる仕組みです。

 

保険会社が定める健康状態でなければ加入できないことになっていて、加入審査は申し込み時に記入する告知書の内容で審査されます。健康上の理由でこの一般団信に加入できない人のために加入条件を緩和したのが「ワイド団信」です。

イオン銀行のワイド団信

 

ワイド団信の保障内容は?

ワイド団信の保障は一般団信と同じです。つまり、一般団信でもワイド団信でも保険金の受け取り条件などに違いはなくて、高度障害状態、死亡時に保険金が支払われます。

例えば、auじぶん銀行の団信の場合にはリビング・ニーズ特約も付帯されていて、余命6ヶ月以内と判断された場合にも保険金が支払わるようなサービスも共通です。

ワイド団信の保障内容

ワイド団信はうつ病でも加入可能?加入可能な病気は?

ワイド団信では古くから提供されている商品なので、すでにたくさんの病気を抱えた人が加入できた実績があります。現代の風邪とも呼ばれるうつ病などでも引き受け実績があります。

下記はワイド団信(引き受け大手のクレディ・アグリコル生命)の引き受け実績がある病気一覧となります。なお、病気の種類だけで加入可否が判断されるわけではなく、同じ病気でも症状により加入できない場合もあります。

病気の種類おもな病名
代謝異常糖尿病、脂質異常症(高脂血症・高コレステロール)、高尿酸血症・痛風
心臓・血圧狭心症、心筋梗塞、不整脈、心房細動、期外収縮、心臓弁膜症、高血圧症、血栓性静脈炎(静脈血栓症)
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳動脈瘤、てんかん、ギランバレー症候群
精神・神経うつ病・うつ状態、自律神経失調症、適応障害、不安障害、強迫性障害、パニック障害、睡眠障害、神経症
食道・胃・腸潰瘍性大腸炎、クローン病、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープ
肝臓・胆道・膵臓肝炎・ウイルス肝炎(B型肝炎・C型肝炎)、肝機能障害、脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープ
腎臓と尿路腎炎・糸球体腎炎、IgA腎症、腎臓機能障害、腎臓結石、蛋白尿、ネフローゼ症候群
呼吸器(胸部)喘息、気管支炎、肺炎、肺血栓塞栓症、結核、睡眠時無呼吸症候群
目・耳・鼻緑内障、白内障、網膜剥離、難聴、副鼻腔炎
ホルモン・免疫異常バセドウ病、甲状腺機能低下症、リウマチ性疾患、橋本病、全身性エリテマトーデス
血液・造血器の病気・異常貧血、赤血球・白血球の異常
妊娠・女性特有妊娠、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸部異形成、子宮内膜炎

ワイド団信の審査基準とは?

基本的にワイド団信と一般団信と告知内容は変わりません。下記のような告知を行いその告知の内容で加入審査が行われます。以下は代表的な団信の告知書を抜粋したものです。

 団信の告知書

なお、ワイド団信では上記に加えて
 

■過去1年(2年)以内に健康診断・人間ドッグを受けて異常(要再検査・要精密検査・要治療・要経過観察を含みます)を指摘されたことがあるか?

■今までにがん(悪性新生物)にかかったことはあるか?

について告知する必要があります。

繰り返しですが病名だけで判断されるものではなく症状が重要となので、最終的には加入審査してもらうしかありません。悩んでいても加入できるわけではないので積極的に審査申し込みをしてみましょう。

団信・ワイド団信は保険会社が加入審査をします。

とある住宅ローンで団信に加入できなかったから、別の住宅ローンに申し込むことになると思いますが、同じ保険会社を採用している住宅ローンに申し込んでも同じように審査に落ちてしまうと考えておく必要があります。

特にワイド団信の引き受け保険会社をクレディ・アグリコル生命保険としている金融機関は非常に多いので引受保険会社には注意を払うようにしましょう。

 

ワイド団信の加入時に診断書は必要?

ワイド団信、取り扱い大手のクレディ・アグリコル生命保険株式会社の基準としては住宅ローン借り入れ額が5,000万円を超えない場合には診断書は不要で、5,000万円を超える場合には診断書が必要となります。

 

保険会社や状況によっては診断書の提出を求められることがあります。人間ドックや健康診断を受けていない人は受けておくようにしましょう。

 

ワイド団信 取り扱い銀行の一覧と保険料

団信の保険料は金融機関の負担となりますが、ワイド団信の保険料は住宅ローン契約者の負担となります。
ワイド団信を取り扱う銀行を一覧化し、保険料(金利)をまとめてみました。
先ほども触れましたが、同一の保険引き受け会社の住宅ローンに申し込みしてもワイド団信の審査結果は同じですので、異なる保険引き受け会社の住宅ローンに複数申し込みを行いましょう。

取り扱い銀行名引き受け保険会社保険料(上乗せ金利)
ソニー銀行クレディ・アグリコル生命保険年0.2%
auじぶん銀行クレディ・アグリコル生命保険年0.3%
イオン銀行クレディ・アグリコル生命保険年0.3%
三菱UFJ銀行クレディ・アグリコル生命保険年0.3%
りそな銀行クレディ・アグリコル生命保険年0.3%
みずほ銀行損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険年0.3%
横浜銀行カーディフ生命保険会社年0.3%
住信SBIネット銀行取り扱いなし取り扱いなし
三井住友銀行取り扱いなし取り扱いなし
新生銀行取り扱いなし取り扱いなし
池田泉州銀行取り扱いなし取り扱いなし
JA取り扱いなし取り扱いなし
ろうきん取り扱いなし取り扱いなし
オリックス銀行クレディ・アグリコル生命保険年0.3%  
静岡銀行カーディフ生命保険会社年0.3%~
アルヒ(ARUHIスーパーフラット)クレディ・アグリコル生命保険年0.3%

加入条件を緩和しているので、ワイド団信の保険料は一般団信の保険料より高いわけですが、その費用は住宅ローンの金利に上乗せして負担していく事になります。上記の通り借入れ金利に0.2%~0.3%上乗せする形で保険料を支払うのが一般的です。

 

保険料が最も安価なソニー銀行で変動金利で3,000万円を借入れた場合で試算してみると、完済までの返済総額では110万円、月々の返済額では2,600円程度とかなりコストを抑えてワイド団信を利用することが可能です。

 

 

なお、住宅ローンサービスで人気を博している新生銀行や住信SBIネット銀行などはワイド団信の取り扱いはありません。

 

フラット35・フラット35Sではワイド団信の取り扱いがない(ARUHIスーパーフラットは可能)

ARUHI(アルヒ)などが取り扱う通常のフラット35はワイド団信を提供していません。これは銀行側の問題というよりフラット35を提供する住宅金融支援機構自体がワイド団信に対応していないためです。ただし、フラット35の場合、団信への加入が必須にはなっていないので、団信に加入できない人でも住宅ローンを組むことはできます。

 

住宅ローンを利用できるのは良いのですが、死亡時、高度障害時に、ご自身やご家族が住宅ローンの返済義務を負うことになるので家族の生活を考えると十分とは言えません。

 

フラット35最大手のARUHIが提供する独自のフラット35の「ARUHIスーパーフラット」はワイド団信に対応しています。住宅ローンを利用する以上、将来の家族のことを考えると団信に加入しておいた方が安心です。フラット35(ARUHIスーパーフラット)を利用しつつ、ワイド団信を利用したいと考えている人は、アルヒの店舗で相談してみることをおすすめします。(アルヒはフラット35最大手だけに全国に店舗を構えています)

 

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ワイド団信の年齢制限・加入年齢について

ワイド団信は疾病保障・団信を国内取り扱い銀行と提携し、多く取り扱うクレディ・アグリコル生命保険であれば65歳までの加入(住宅ローン契約)、最終返済年齢満80歳までであれば加入可能となっています。ただし、年齢が上がるとともに病歴が増えたり、健康状態にも問題が発生してきますので、早め早めにワイド団信を利用し、住宅ローンを借りる、借り換えるほうが得策でしょう。

住宅ローン借り換えの際にも住宅ローン審査と団信加入審査があるので年齢制限には要注意です。

取り扱い銀行名年齢制限(加入年齢)
ソニー銀行65歳までの加入(住宅ローン契約)、最終返済年齢満80歳
auじぶん銀行65歳までの加入(住宅ローン契約)、最終返済年齢満80歳
イオン銀行65歳までの加入(住宅ローン契約)、最終返済年齢満80歳
三菱UFJ銀行65歳までの加入(住宅ローン契約)、最終返済年齢満80歳
りそな銀行65歳までの加入(住宅ローン契約)、最終返済年齢満80歳
みずほ銀行51歳までの加入(住宅ローン契約)、最終返済年齢満80歳
横浜銀行51歳までの加入(住宅ローン契約)、最終返済年齢満80歳
住信SBIネット銀行取り扱いなし
新生銀行取り扱いなし
池田泉州銀行取り扱いなし
JA取り扱いなし
ろうきん取り扱いなし
オリックス銀行65歳までの加入(住宅ローン契約)、最終返済年齢満80歳
静岡銀行50歳以下の加入(住宅ローン契約)、最終返済年齢満80歳

 

糖尿病と団信・ワイド団信について

ワイド団信の加入審査基準は明確にされておいらず、 糖尿病 数値や糖尿病 目安も明らかになっていません。ただ、インスリンを利用していたり、合併症を起こしている状況では審査に通らなかったという口コミが多いようです。

1型糖尿病と2型糖尿病の違い

 

うつ病の団信・ワイド団信について

一般団信であればうつ病などの精神疾患であることを告知して、審査に通ることは極めて難しいでしょう。うつ病は自殺率の高さ、長期に及ぶ治療などを考えると保険会社が保険を引き受けることに積極的でないことは間違いありません。では、ワイド団信であればどうなのでしょうか?一般団信より加入できる可能性は増えますが、うつ病は自殺率の高さ、長期に及ぶ治療がネックになりやはり審査に通りにくいのが実態です。ワイド団信加入審査時には告知書のほかに医師の診断書の提出を求められることもあるようです。どういった薬を服用しているかも審査時に確認されるようです。

うつ病は再発もしやすいとされておりご本人が考える以上に難しい病気なのかもしれません。うつ病で精神科、メンタルクリニックに通院中、過去3年以内に通院してた方は複数のワイド団信引き受け会社(auじぶん銀行、みずほ銀行、横浜銀行)に審査を申し込むなどの審査対策を行いましょう。

うつ病の方でもワイド団信で住宅ローン審査に通ったという口コミも聞かれています。

 

適応障害の団信・ワイド団信について

適応障害とはその方にとって耐えられない、ストレスとなる特定の状況・出来事が原因で憂鬱な気分、涙もろい、不安、行動の障害が発生する病気です。ストレスとなる状況・出来事から遠ざかると症状は治ってくるとされています。時にはパニック障害を起こすこともあるとされています。

適応傷害はうつ病とは区別されていますが、適応障害を治療中、過去3年以内に治療歴がある場合には団信加入審査時に告知を行う必要があり、症状によっては団信に加入できない場合があります。ワイド団信では適応障害でも加入審査に通った実績があります。

適応障害で精神科、メンタルクリニックに通院中、過去3年以内に通院してた方はワイド団信を活用してください。

 

がんでワイド団信に加入できる?

がんでも治療歴、現状の症状によりワイド団信に加入できたという実績があります。がんは3年程度再発する可能性が高い病気とされており、がんが原因でワイド団信の審査に落ちたと思われる場合には3年経過後に再度審査に申し込むのがよいでしょう。(告知義務は術後3年なので、3年経過後はがんであったことを告知する義務自体がなくなります)

 

発達障害・ADHD・アスペルガーでワイド団信に加入できるか?

発達障害・ADHD・アスペルガーでワイド団信に加入できるのでしょうか?前述のクレディ・アグリコル生命保険が引き受け実績のある病気一覧にこれらの病気は出ていないため加入は難しいものと想定されます。

ただし、他の病気でも同様ですが、発達障害・ADHD・アスペルガーも個々で症状は異なるため、審査に通る可能性もあります。

まずは、ワイド団信に申し込んでみるというのが正しいスタンスでしょう。

なお、住宅ローンを組むということは35年など長期に渡り、継続的な収入を得る必要があります。発達障害・ADHD・アスペルガーの症状からこうした長期的な収入が得れるのかという視点も重視したいですね。

 

ワイド団信にも入れない時の対策は?

民間の住宅ローン(≒いわゆる銀行が提供している住宅ローン)の場合、原則として団信への加入が必須です。健康上の理由で団信への加入が難しい方には、これまで話してきた通り条件を緩和した「ワイド団信」が住宅ローンを利用する手段となります。

しかしこのワイド団信にも加入できない場合は、住宅ローンを利用することは出来ないかというと1つ方法があります。それは、団信への加入を必須としない「フラット35」への申込を検討することです。
「フラット35」は民間の金融機関と国が100%出資している住宅金融支援機構が提携して提供している住宅ローンです。この「フラット35」では団信への加入が任意のため、団信に加入できない方でも住宅ローンを組むことが可能です。

ワイド団信を利用できるソニー銀行・auじぶん銀行の住宅ローンは非常に魅力的ですが、「フラット35」の利用も1つの有力な選択肢です。

 

おすすめのフラット35は業界最大手のARUHI

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普通の金融機関が取り扱いフラット35より金利が引く独自商品を多数用意!

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フラット35は取り扱う金融機関により金利の幅があるのですが、普通のフラット35(複雑な説明は割愛しますが大半の金融機関で申し込めるフラット35)ではどんぐりの背比べ状態です。

 

そんな中で、ARUHIは商品開発・商品ラインアップの充実に力を注いできていて、ARUHIだけの独自のARUHIスーパーフラットという商品を開発し、普通のフラット35より低金利で、サービス性が充実した商品性で業界1位を走り続けています。

 

通常のフラット35はワイド団信を利用できませんが、ARUHIスーパーフラットであればワイド団信を利用することも可能!フラット35をワイド団信付で利用したいと考えている人は、ARUHIに相談・申込してみることをおすすめします。

 

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