岐阜県で住宅ローン(フラット35)を検討するイメージ

県北部は北アルプス、県南部は濃尾平野が広がり、起伏に富んだ地形の岐阜県。その岐阜県に本店を置く地方銀行は、大垣共立銀行と十六銀行です。県内で「フラット35」を利用しようと思ったら、この2行がまず借り入れ候補になると思います。

「フラット35」はどこで借りても同じと思われがちですが、実は提供する金融機関によって、返済額や契約時の諸費用に直結する金利と事務手数料に違いがあります。そしてそのどちらも最低水準で「フラット35」を提供しているのは、楽天銀行などのインターネット銀行です。

日本銀行の利上げを背景に固定金利は上昇が続いており、2026年6月時点のフラット35(買取型・融資率9割以下)の最頻金利は年3.21%、フラット20は年2.89%と、過去最高水準まで上がっています(出典:住宅金融支援機構)。こうした金利上昇局面だからこそ、金利だけでなく事務手数料まで含めた「総支払額」で比較することが、これまで以上に大切になっています。

今回は、地元でよく利用する銀行と、全国どこからでも利用できるインターネット銀行(楽天銀行・SBIアルヒ)の「フラット35」を比較し、岐阜県で「フラット35」を利用するなら選ぶべき銀行を考えてみましょう。

岐阜県で「フラット35」を借りられる銀行は?

まず大垣共立銀行・十六銀行の公式ホームページで「フラット35」の取り扱いを確認してみましょう。

大垣共立銀行は「フラット35」の専用ページがあり、融資条件や事務手数料などは確認できますが、肝心の金利は窓口で確認するスタンスのようです。「フラット35」を借りるなら事前に金利まで確認したいところですが、店舗の窓口での販売を重視しているようです。

十六銀行は大垣共立銀行とは対照的に、公式ホームページで「フラット35」の金利・事務手数料・融資条件などを把握することができます。十六銀行は東海エリアで住宅ローンの取扱いが多い銀行として知られており、情報の見やすさにもそれが表れているのかもしれません。

十六銀行の住宅ローンの取扱いが東海地方で多いことを示すバナー

どちらの銀行も事前申し込みはインターネットで行えるようですが、その後は店舗に出向いて必要書類を提出しないと事前審査の結果を聞けないため、結局は銀行の営業時間内に店舗へ行く時間を作る必要があります。対して、インターネット銀行の楽天銀行の「フラット35」は、住宅ローンのトップページで金利や事務手数料を確認でき、手続きもオンラインで完結します。

岐阜県で「フラット35」を借りられる銀行を比較

それでは、各行の「フラット35」を事務手数料・一部繰上返済手数料・相談体制を中心に比較してみましょう。フラット35の適用金利は各金融機関が毎月決めており、ネット系(楽天銀行・SBIアルヒ)は最低水準=最頻金利に近い水準で提供されることが多い一方、地方銀行は行ごとに異なります。最新の適用金利は、住宅金融支援機構の金融機関別金利検索や各行公式で必ずご確認ください。

銀行名フラット35の事務手数料一部繰上返済手数料相談・申込
大垣共立銀行定額型(最新は公式で確認)無料
※フラット35は機構ルールで無料
店舗窓口中心
十六銀行借入額×2.20%(税込)が中心(最新は公式で確認)無料ネット事前申込+店舗
楽天銀行借入額×1.10%(新規・税込)
借換は0.990%(税込)※最低11万円
無料ネット・電話/オンライン相談(平日土日22時まで)
SBIアルヒWEB申込で借入額×1.10%(税込)が中心(最新は公式で確認)無料店舗+WEB

金利が同じフラット35でも、事務手数料は「定率(借入額の◯%)」か「低率」かで大きく変わります。一般的に事務手数料は借入額の2.20%(税込)程度が多いなか、楽天銀行は借入額×1.10%(新規・税込)と低水準で、これが総支払額の差につながります。

では、この事務手数料の違いが総支払額にどれくらい効くのか、2026年6月の最頻金利(年3.21%)で3,000万円を35年・元利均等で借りた場合を試算してみましょう(金利は各行で異なるため、ここでは最頻金利を共通の前提にして事務手数料の差を比べます)。

前提:3,000万円・35年・年3.21%(最頻金利で試算)事務手数料利息を含む返済額の目安事務手数料込みの総支払額の目安
事務手数料が低水準のケース(楽天銀行 1.10%)330,000円(税込)約4,998万円
(月々約11.9万円)
約5,031万円
事務手数料が一般的なケース(借入額×2.20%)660,000円(税込)約4,998万円
(月々約11.9万円)
約5,064万円

同じ金利・同じ借入額でも、事務手数料が1.10%か2.20%かで、総支払額に約33万円の差が生まれます。金利が同水準であれば、事務手数料の低さがそのまま手取りの差になるわけです。※実際の金利は各行・各月で異なるため、最新の金利は各行公式・住宅金融支援機構でご確認ください。

岐阜県で「フラット35」を利用するなら

ここまで事務手数料を中心に比較してきましたが、いかがだったでしょうか。

まず、「フラット35」はどこで借りても同じではなく、きちんと比較しないと損をしてしまうこと、さらに、金利が同水準なら事務手数料の低い楽天銀行が総支払額の面でバランスが良くおすすめであることがわかったと思います。

一方で、楽天銀行で気になるのは相談体制でしょう。楽天銀行は店舗を持たないため対面相談はできませんが、その分、電話やオンラインでの相談に力を入れています。住宅ローン相談は予約制で、平日・土日とも夜22時まで対応しているため、日中に時間を取りにくい方にはかえって相談しやすい体制といえます。一般の銀行の窓口は15時まで、住宅ローン専用窓口でも17時までのことが多いことを考えると、忙しい方には心強いポイントです。

楽天銀行の「フラット35」は、こうした事務手数料の低さと相談体制が評価され、過去にはオリコン顧客満足度調査で1位を獲得するなど、ユーザーから高い評価を受けてきました。

楽天銀行のフラット35が顧客満足度調査で高評価を受けたことを示すバナー

岐阜県で「フラット35」の利用を検討している方は、楽天銀行を借り入れ候補にしてみてはいかがでしょうか。楽天銀行の「フラット35」について詳しく解説・分析したこちらの記事も参考にしてみてください。

>>楽天銀行の住宅ローンの落とし穴とデメリット(フラット35・金利選択型)

「フラット35」を利用するときは自己資金に注意!

これまで紹介してきた金利は、融資率9割以下で新機構団信付きの場合の金利です。購入価格に対して借入する金額が9割以下のときに適用される金利で、つまり購入価格の1割以上を自己資金で用意しないと、この金利は適用されません。

フラット35では融資率が9割を超えると、9割以下より金利が高くなります(上乗せ幅は時期によって変わるため、最新は住宅金融支援機構・各行公式でご確認ください)。借入額が減れば毎月の返済も楽になり、返済負担率が下がって審査も通りやすくなります。「フラット35」を利用するときは、融資率9割以下の低い金利で借りられるよう、購入金額の1割以上を準備しておくことを強くおすすめします。

金利タイプは「総支払額」で考える

フラット35は全期間固定で返済終了まで金利が変わらない安心感が魅力ですが、金利上昇局面では変動金利との金利差が広がっています。固定にするか変動にするかで総支払額は変わるため、金利・事務手数料・団信まで含めた総コストで判断するのがおすすめです。変動金利まで含めて比較するなら、保証料や一部繰上返済手数料が0円で諸費用がわかりやすいSBI新生銀行なども選択肢の一つになります。

よくある質問(FAQ)

Q. 自営業や転職直後でもフラット35は借りられますか?
A. フラット35は勤続年数の要件が比較的ゆるく、自営業の方は原則2年分の所得(申告)で審査されるなど、会社員以外でも申し込みやすい制度です。ただし審査では返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)が重視されるため、頭金を厚めにして借入額を抑えると通りやすくなります。

Q. ペアローンや収入合算で借りる場合の注意点は?
A. 二人で借りると借入可能額は増えますが、その分二人分の返済義務と団信の考え方を理解しておく必要があります。フラット35は連帯債務での申し込みも可能で、デュエット(夫婦連生団信)を付けられる場合もあります。世帯の総支払額と、万一のときの保障内容をあわせて確認しましょう。

Q. 団信は必ず付けないといけませんか?
A. フラット35は新機構団信付きが基本ですが、健康上の理由などで加入できない場合は団信なし(金利引き下げ)でも借りられます。がん保障などを付けると金利が上乗せになるため、保障内容と上乗せ分のコストを比較して選びましょう。