福井県の住宅街でフラット35の借入先を比べるイメージ

福井県でフラット35を借りる場合、2026年10月は福井銀行・福井信用金庫とネット系・専業の各社で適用金利がそろって年3.830%(借入期間21〜35年・融資率9割以下)となっており、総支払額の差はほぼ融資手数料で決まります。というのも、商品の仕組みは住宅金融支援機構と共通でも、手数料率は金融機関ごとに1.10%から2.20%まで開きがあるからです。

県内の金融機関の顔ぶれも変わりました。福井銀行と福邦銀行は2026年5月2日に合併し、福邦銀行は新しい「福井銀行」に統合されています(金融庁の合併認可)。以下では合併後の県内勢と全国対応の2社を、手数料・つなぎ融資・相談のしやすさで比べています。

合併で県内の選択肢はどう変わったか

福井県の住宅ローンは、かつて福井銀行・福邦銀行の地銀2行と、福井信用金庫などの信用金庫が担ってきました。2026年5月の合併で地銀は福井銀行1行となり、フラット35を窓口で相談できる地元の銀行も1つに集約された形です。福邦銀行の住宅ローンを返済中の人は、吸収合併により契約が福井銀行へ引き継がれています。

福井銀行の「福銀フラット35」

住宅金融支援機構の金利検索に掲載されている福井銀行の商品は「福銀フラット35」で、2026年10月の借入金利は融資率9割以下で年3.830%、9割超で年3.940%です。融資手数料は融資額×1.65%(税込)で、つなぎ融資や併せ融資にも対応しています。取扱エリアは福井・石川・富山の3県とされており、県外の物件でも北陸であれば相談の対象になります。

福井信用金庫の「ふくしん機構買取型住宅ローン」

福井信用金庫も同じ金利検索に商品を掲載しており、2026年10月の借入金利は福井銀行と同じ年3.830%です。一方で融資手数料は融資額×2.2%(税込)と県内では高めで、つなぎ融資と併せ融資は取り扱っていません。注文住宅で着工金や中間金の支払いが先に来る人は、この点が借入先選びに影響してきます。

福井県で使えるフラット35の手数料・条件を比較

県内の2機関に、手数料率の低い楽天銀行と、フラット35を主力とするSBIアルヒを加えて並べました。金利が同水準の月は、手数料とつなぎ融資の有無が実質的な違いになります。

金融機関2026年10月の借入金利
(21〜35年・9割以下)
融資手数料(税込)つなぎ融資相談・申込
福井銀行
(旧・福邦銀行を含む)
年3.830%融資額×1.65%あり店舗・ローンプラザ
福井信用金庫年3.830%融資額×2.20%なし店頭窓口
楽天銀行年3.830%新規1.10%/借換0.990%
(他行を返済口座にすると1.430%)
あり(つなぎローン)WEB・電話・オンライン相談
SBIアルヒ年3.830%借入額×2.20%(最低22万円)
Web申込+電子契約で33,000円引き
あり店舗・WEB

※金利は新機構団信付き・資金受取時の金利。福井銀行・福井信用金庫は住宅金融支援機構の金利検索、楽天銀行・SBIアルヒは各社の公表内容(2026年10月時点)。楽天銀行の最低手数料は新規110,000円・借換165,000円、SBIアルヒの定額引きは2026年3月2日〜2027年3月31日の申込分が対象です。

出典として、県内2機関の金利・手数料は機構の金利検索(福井銀行・福井信用金庫)の2026年10月資金受取分を基にしています。

3,000万円を借りると手数料はいくら違うか

金利がそろっている以上、総額の差を生むのは借入時に払う融資手数料です。3,000万円を借りた場合で計算すると、楽天銀行(楽天銀行口座で返済)は330,000円、福井銀行は495,000円、福井信用金庫は660,000円となり、最も低い先と高い先で33万円の開きが出ます。

3,000万円を借りた場合のフラット35融資手数料を金融機関別に比べた横棒グラフ
各社の手数料率から算出(楽天銀行は返済口座で率が変わる。SBIアルヒは2.20%から33,000円の定額引き後)。

この差が見過ごされやすいのは、手数料が毎月の返済額には表れず、借入時に一度だけ差し引かれる費用だからです。その結果、返済額のシミュレーションだけで比べると同じに見えてしまうため、借入先を決める前に手数料込みの諸費用を一覧にしておくと判断を誤りにくくなります。

手数料の安さだけで決めにくいケース

手数料の低さでは楽天銀行が県内勢を上回りますが、楽天銀行を返済口座にしない場合は1.430%に上がり、福井銀行の1.65%との差は小さくなります。給与の受取口座を地元の銀行から動かしにくい人は、口座の移し替えまで含めて比べたほうが実態に近い数字になるからです。

もう一つは団信の選び方です。夫婦で保障を付けるデュエットは年0.18%、新3大疾病付機構団信は年0.24%が金利に上乗せされ、この扱いはどの金融機関でも共通です。手数料で数十万円を節約しても、保障の付け方で利息が膨らむことがあるため、団信の種類を決めてから総額を比べる順番が合理的です。

楽天銀行のフラット35の弱点は楽天銀行の住宅ローンの落とし穴とデメリットで掘り下げています。対面で相談しながら自己資金に応じた金利を選びたい人には、全国に約90拠点(2026年3月末現在)を構えるSBIアルヒも候補になり、詳細はSBIアルヒのフラット35の金利・手数料の解説にまとめています。

北陸の近隣県と比べたい人は富山県のフラット35比較もあわせて読むと、地銀ごとの手数料設定の違いがつかめます。

福井県のフラット35でよくある質問

Q. 福邦銀行で借りたフラット35は、合併後どうなっていますか?

A. 2026年5月2日に福邦銀行は福井銀行へ吸収合併されたため、返済中の契約は福井銀行に引き継がれています。新たに申し込む場合の窓口も福井銀行です。

Q. 石川県や富山県の物件でも福井銀行のフラット35は使えますか?

A. 住宅金融支援機構の金利検索では、福井銀行の「福銀フラット35」の取扱エリアは福井・石川・富山の3県です。県境に近いエリアで物件を探している人も相談の対象になります。

Q. 注文住宅でつなぎ融資が必要な場合、福井信用金庫は選べますか?

A. 2026年10月時点の機構の掲載では、福井信用金庫はつなぎ融資を取り扱っていません。着工金や中間金の資金が必要なら、つなぎ融資がある福井銀行や楽天銀行、SBIアルヒが候補になります。

Q. 金利が同じなら、どこで借りても総額は同じですか?

A. 同じにはなりません。融資手数料率が1.10%と2.20%では3,000万円で33万円の差が出るうえ、返済口座の指定や団信の種類でも負担が変わります。

手数料・団信の条件は改定されることがあります。総額で比べる際は、各金融機関の最新の条件表を基にしてください。

 

 

住宅ローン比較ネット 編集部

掲載情報は各金融機関・公的機関の公式情報を確認して作成しています。