富士山や南アルプスなど四方を山に囲まれ国内でも少ない海に面していない山梨県。
県内に本店を置く唯一の地方銀行が山梨中央銀行です。大手銀行の支店も少ない上に信金などの金融機関も比較的に規模が小さいため、山梨中央銀行は県内では大きなシェアを持っています。
そんな山梨県内で「フラット35」を利用する場合にはどの金融機関を選んだら良いのでしょうか。
山梨中央銀行もプロパーの住宅ローンは当然扱っていると思いますが、「フラット35」はどうでしょうか。山梨県内でも利用できるネット銀行の「フラット35」と比較してみましょう。
目次
「フラット35」は地域や金融機関により違いがある?
住宅金融支援機構と金融機関が提携して提供している「フラット35」は、どの金融機関でかりてもその商品性や審査基準は変わりません。
だからといってどの金融機関で借りても同じではないのが「フラット35」を借りる際に注意しなければならないポイントです。
「フラット35」で違いが出るのは「金利」と「事務手数料」です。この2つを比較して借入先を決めなければ、商品性は全く同じ「フラット35」にもかかわらず金利と事務手数料により損をしてしまうことになるのです。
ちなみに一番高い金利と低い金利では0.6%以上の大きな差があります。
山梨県で「フラット35」を利用できる銀行は?
多くの地方銀行ではプローパーの住宅ローンに力を入れているため、「フラット35」に関しては取り扱いはあるものの公式サイトには肝心な金利が掲載されていないことが多くなっています。そのため「フラット35」を利用しようとした場合には、時間を作って直接店舗に出向く必要があります。
山梨県では山梨中央銀行が公式サイトで「フラット35」の取扱いっていることは確認できましたが、肝心な金利を確認することはできませんでした。やはり他の地方銀行と同じようにプロパーの住宅ローンに力をいれているようです。
山梨中央銀行の「フラット35」
山梨中央銀行では公式サイトで「フラット35」専用のページが用意され金利や事務手数料の詳しい情報を入手することができました。
さすが県内唯一の地方銀行といったところでしょうか。
山梨中央銀行の「フラット35」と「フラット20」は、「フラット35」を提供している金融機関の中でも最も低い金利での提供となっています。「フラット35」で当サイトおすすめの楽天銀行と同じ金利で県内の利用者は借り入れ候補にしたいところですが、注目したいのが「事務手数料」です。
山梨中央銀行では「フラット35」を借りるときに、全体の借入額の30%以上をプロパーの住宅ローンである「自由設計型住宅ローン」で借り入れた場合に「フラット35」の事務手数料の割引きを行っています。
この割引で、事務手数料が本来は借入額の2.20%(税込)必要なところ、33,000円と大幅に安くすることが可能です。
更に通常は借入額×2.20%(税込)のところ、いくつかの条件を満たすことで借入額×0.864%(税込)まで割引きになるようです。
詳しくは窓口で相談してみましょう。
山梨県民信用組合の「フラット35」
山梨県民信用組合の「フラット35」は、公式サイトで取扱いが確認できます。
ただし金利の記載はなく情報を得るには窓口で相談することが必要になります。山梨県民信用組合も多くの地方銀行と同じくプロパーの住宅ローンに力を入れているようです。
住宅金融支援機構のサイトで金利を調べると最低水準で、手数料についても条件付きで引き下げて借入額×1.512%(税込)としています・
甲府信用金庫の「フラット35」
甲府信用金庫の公式サイトでは残念ながら「フラット35」の取扱があるのか確認できず、もちろん金利も詳しい情報についても確認できませんでした。WEBで検索をしてみても取扱の確認ができないことから、おそらく取扱い自体が無いのではないかと推測できますが、窓口で相談してみるのが早そうですね。
その際には、自分の住んでいる地域でも「フラット35」が借り入れできるか確認しましょう。
山梨県内に本店をおく金融機関の「フラット35」の取扱い情報をまとめました。
これらの金融機関と比較するのはインターネット銀行の楽天銀行の「フラット35」です。
果たして、同じ商品にも関わらず金利と事務手数料に違いはあるのでしょうか。
山梨県内で利用できる「フラット35」を比較
それぞれの銀行の「フラット35」の金利と事務手数料を表にまとめて見ましょう。
山梨県で「フラット35」を利用できる金融機関の比較 | ||||
---|---|---|---|---|
銀行名 | 金利 | 事務手数料 (税込) | 一部繰上返済 手数料 | 公式サイト |
山梨中央銀行 | フラット20:1.240% フラット35:1.310% | 借入額の0.864% ※3 | 無料 | 公式サイト |
山梨県民信用組合 | 記載なし | 借入額の2.20% | 記載なし | 公式サイト |
甲府信用金庫 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 公式サイト |
楽天銀行 | フラット20:1.240% フラット35:1.310% | 借入額の0.99% ※1 | 無料 | 公式サイト |
SBIアルヒ | フラット20:1.240% フラット35:1.310% | 借入額の1.10% ※2 | 無料 | 公式サイト |
※ 2020年8月の融資率90%以内の金利になります。 ※1 借り換えで返済口座に楽天銀行を指定した場合の手数料。 返済口座に楽天銀行を指定した場合は借入額の1.100% (税込)。 ※2 WEBから申込み・契約を行った場合の事務手数料です。 ※3 条件有りの事務手数料です。 |
地方銀行では金利の記載すらされないことが多い「フラット35」ですが、山梨県内に本店をおく唯一の地方銀行である、山梨中央銀行ではしっかりと「フラット35」の取扱いも確認でしました。
今回はネット銀行代表として「フラット35」の実行件数銀行1位の楽天銀行を比較対象として選んでいます。
金利と事務手数料が公式サイトで把握できた山梨中央銀行は、金利は「フラット35」を提供する禁輸機関の中で最低水準ですし、条件があるものの事務手数料でもインターネット銀行の楽天銀行よりも低い水準となっています。
この比較を見る限りでは、山梨県内で「フラット35」を一番安く借りることが出来るのは山梨中央銀行ということになります。
普段から利用している銀行であれば住宅ローンでも利用しやすいですし、山梨中央銀行はプロパーの住宅ローンだけでなく、「フラット35」にも力を入れていることがよくわかります。
ただ、山梨中央銀行では「フラット35」に関してはインターネットから仮申込ができず、銀行の営業時間に店舗に出向く必要があります。
審査の申込み、契約など数回出向かなければならないのは、忙しい人には負担が大きいのではないでしょうか。
インターネット銀行の楽天銀行であれば、申込みから契約までインターネットと郵送で済んでしまいます。
さらに、楽天銀行だけのメリットもあります。それを説明しましょう。
山梨県で「フラット35」を借りるならどこがいい?
山梨県内でフラット35を利用する場合、金利と事務手数料のどちらも最低水準で提供しているのは、県内唯一の地方銀行である山梨中央銀行でした。
県内で「フラット35」の利用を検討している方であれば、借入候補の一番手として検討してみるべきでしょう。
ただ、1つ難点を言えば、申込みや契約で店舗に出向く必要があることです。
対面で相談できることがメリットであることは間違いありませんが、忙しくて時間が取りにくい方は、銀行の営業時間に出向くことは大きな負担です。
そんな方の場合には、インターネットで申込みを行える楽天銀行の「フラット35」を検討してみることをおすすめします。
楽天銀行ならインターネットと郵送で「フラット35」を借りられる
「フラット35」を選ぶときのポイントである金利と事務手数料を比較して来ましたが、惜しくも楽天銀行の「フラット35」は山梨中央銀行の「フラット35」に事務手数料で負けています。
しかし、インターネット銀行の楽天銀行には、申込みや契約の手間が県内の金融機関よりも少ないというメリットがあります。
銀行は通常15時で営業が終了します。
申込みや契約で店舗に出向くには、仕事を抜けるか休まなければなりません。忙しい方であれば何度も仕事を休むのは難しいと思います。
その点、楽天銀行では申込みから契約まで、店舗に出向くことなくインターネットと郵送で済ますことができ、更に、電話やオンラインでの相談体制にも力を入れていて、平日土日は22時まで予約制で相談が可能です。
楽天銀行のこの相談体制はオリコン顧客満足度調査で2018年・2019年の2年連続で一位を獲得するなど、実際に楽天銀行の「フラット35」を利用したユーザーから高い評価を得ています。
忙しい方であれば楽天銀行の「フラット35」の方が利用しやすいのではないでしょうか。
それ以外にも、楽天市場をよく利用する方であればお買い物で使える楽天スーパーポイントが溜まりやすくなるなどのメリットもあり、忙しい方や楽天市場でよくお買い物をする方には楽天銀行の「フラット35」がおすすめです。
楽天銀行の「フラット35」の金利や事務手数料以外のメリット、更に気をつけておきたいポイントを詳細に解説した以下の記事を参考にしてみてください。
>>楽天銀行の住宅ローン「フラット35」の落とし穴とデメリット
・「フラット35」の金利はどうなる?金利の動向と予想
・「フラット35」金利比較ランキング
・「フラット35」から「フラット35」への借り換えでいくらお得?
・楽天銀行の住宅ローン「フラット35」の落とし穴とデメリット
・アルヒ(ARUHI)の住宅ローン(フラット35)の評判・口コミについて
・借り換えで大人気の「フラット35」 楽天銀行とARUHIの「金利・事務手数料」を比較