和歌山県でフラット35を利用して新しい家を購入する家族のイメージ
和歌山県に本店を置く地方銀行が紀陽銀行です。和歌山県で「フラット35」を利用するなら、まず紀陽銀行が候補に挙がるでしょう。ふだん使っている銀行で住宅ローンを組むのはごく自然なことですが、本当にそれで損はないのでしょうか。 変動金利や固定金利の住宅ローンは銀行によって金利・諸費用・付帯サービスが千差万別ですが、実は「フラット35」も取り扱う金融機関によって借入金利と事務手数料に違いがあります。安易に決めると総支払額で損をしてしまうこともあるのです。 この記事では、地元の紀陽銀行と、業界最低水準で「フラット35」を提供するネット系の楽天銀行・SBIアルヒを、金利・事務手数料・団信を含めた「総支払額」の視点で比較します。

「フラット35」は融資率9割以下で借りるのが基本

比較の前に1点確認しておきましょう。フラット35は融資率が9割以下か9割超かで金利が大きく変わります。融資率とは、住宅建設費または購入価額に対して借入額が占める割合のことです。2026年6月時点では、融資率9割以下の最低金利が3.210%(返済期間21〜35年・新機構団信付き)なのに対し、9割超は3.320%。自己資金を1割以上用意して9割以下で借りるのが基本です。
2026年6月のフラット35の借入金利を返済期間別に示した棒グラフ。フラット20が2.89%、フラット35が3.21%、フラット50が3.38%。
返済期間が長いほど金利は高くなる傾向。いずれも融資率9割以下・最低金利(2026年6月)。
2026年6月のフラット35(買取型・融資率9割以下・新機構団信付き)の最低金利は、フラット35が3.210%、フラット20が2.890%、フラット50が3.380%です。フラット35の最低金利が3%を超えるのは現行制度(2017年10月開始)以来はじめてのこと(住宅金融支援機構・日本経済新聞)。固定金利は上昇が続いているため、最新の金利は申込前に必ず公式サイトでご確認ください。  

和歌山県で利用できる「フラット35」を比較

紀陽銀行に、ネット系で人気の楽天銀行・SBIアルヒを加えて、金利と事務手数料を比較してみましょう(いずれも融資率9割以下)。
金融機関フラット35の金利(2026年6月・最低水準の目安)事務手数料(税込)一部繰上返済手数料公式サイト
紀陽銀行定率型。最新の適用金利は公式でご確認ください定率型(最新は公式でご確認ください)無料公式サイト
楽天銀行フラット20:2.890%/フラット35:3.210%(業界最低水準)新規 借入額の0.99%〜1.10%※1無料公式サイト
SBIアルヒフラット20:2.890%/フラット35:3.210%(業界最低水準・取扱No.1)通常 借入額の2.20%/Web申込(アルヒダイレクト)で1.10%※2無料公式サイト
※金利は2026年6月時点の融資率9割以下の目安です(フラット35の金利は毎月見直されます)。楽天銀行・SBIアルヒは公式に「業界最低水準」と案内しており、フラット35(35年・9割以下)の最低金利3.210%に相当します。紀陽銀行の月次の適用金利・事務手数料は変動するため、公式でご確認ください。
※1 楽天銀行は新規借入で借入額の1.10%(税込)、借り換えで0.99%(税込)。返済口座を楽天銀行以外に指定する場合は1.430%(税込)。最低事務手数料110,000円(税込)。
※2 SBIアルヒは通常2.20%(税込・最低220,000円)。Web(アルヒダイレクト)からの申込・契約で1.10%(税込)になります(ARUHIスーパーフラットの新規借入を除く)。
※一部繰上返済手数料はフラット35共通で無料です(インターネットは10万円以上、窓口は100万円以上から)。
フラット35は同じ商品でも、事務手数料のタイプ(定率型/定額型)と適用金利の違いで総支払額が変わります。借入額3,000万円なら、事務手数料は定率2.20%で66万円、1.10%なら33万円と、手数料だけで33万円もの差が出ます。さらに金利が0.25%違えば、3,000万円・35年では総返済額が約180万円変わります。表面金利の数字だけでなく、「金利+事務手数料+団信」を合わせた総支払額で比べることが大切です。

地方銀行とネット銀行の「フラット35」の違いは?

金利・事務手数料の水準が近い場合、地元銀行とネット銀行の大きな違いは「相談スタイル」です。紀陽銀行は和歌山県内に広い店舗網を持ち、窓口で対面の相談をしながら進められるのが強みです。一方、楽天銀行・SBIアルヒは申し込みから契約までインターネットや郵送で完結でき、ネット環境があれば自宅から手続きできます。

楽天銀行の「フラット35」がおすすめの理由は?

楽天銀行をおすすめするのは、金利・事務手数料が業界最低水準というだけではありません。

電話やオンラインで夜間まで相談可能

住宅ローンを店舗で相談しようとすると、営業時間の都合で仕事を休む必要が出ることもあります。楽天銀行は店舗を持たないかわりに、電話やオンラインでの相談体制に力を入れ、予約制で平日・土日とも夜間まで相談できます。予約制なので、オペレーターにつながるまで長く待たされることもありません。

楽天ポイントが貯まりやすくなる

楽天銀行で「フラット35」を利用すると、ハッピープログラムのランクアップにより、楽天市場などで使える楽天ポイントが貯まりやすくなります。楽天グループならではの強みです。 楽天銀行のハッピープログラムの説明図

つなぎ融資に対応

楽天銀行の「フラット35」は、注文住宅をこれから建てる場合に必要なつなぎ融資にも対応しています。土地購入資金・着工金・中間金など段階的な支払いが必要な注文住宅でも、つなぎ融資を活用すれば資金計画を立てやすくなります。 楽天銀行のつなぎ融資のバナーです 和歌山県内で「フラット35」を検討している方は、お近くの紀陽銀行だけでなく、業界最低水準の楽天銀行・SBIアルヒも借り入れ候補に入れて、総支払額で比べてみてはいかがでしょうか。 楽天銀行の「フラット35」については、こちらの記事もあわせて参考にしてください。 >>楽天銀行の住宅ローンの落とし穴とデメリット(フラット35・金利選択型)

和歌山県でフラット35を借りるときのよくある質問

Q. 自営業・個人事業主でもフラット35は借りられますか?

フラット35は、勤続年数や雇用形態よりも「返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)」を中心に審査されるため、自営業・個人事業主・契約社員・アルバイトの方でも申し込みやすいのが特徴です。確定申告書などの収入確認書類を準備しておきましょう。

Q. フラット35の団信はどうなっていますか?

現在のフラット35は、原則として「新機構団信」が金利に含まれた形で提供されています(上乗せ金利なし)。健康上の理由などで加入しない場合は借入金利を引き下げて利用できます。取扱機関によってはがん保障や全疾病保障を上乗せできるプランもあり、保障内容は総支払額に影響します。

変動金利・他の選択肢も視野に

フラット35の金利が3%を超えた2026年6月時点では、低水準が続く変動金利との差が広がっています。「全期間固定の安心」と「足元の低金利」のどちらを重視するかは家計しだいですが、変動金利型も含めて比較検討するのも一つの方法です。たとえば、変動・固定とも諸費用や団信の内容がわかりやすいSBI新生銀行などの民間住宅ローンも、選択肢の一つとして総支払額の視点で比べてみるとよいでしょう。