佐賀県でフラット35の借入先を比較検討する夫婦のイメージ
佐賀県で「フラット35」を借りるなら、見るべきは金利ではなく事務手数料です。2026年9月時点で佐賀県内・全国の主要な取扱金融機関はほぼ横並びの年3.460%(融資率9割以下・借入期間35年・新機構団信付き)で並んでおり、差がつくのは融資手数料の0.99%〜2.20%という開きだけ。借入3,000万円なら297,000円と660,000円で36万円以上違います。フラット35は商品性(全期間固定・保証料0円・繰上返済手数料0円)がどこで借りても同じなので、「金利+事務手数料の合計コスト」だけを比べればよいという、珍しくシンプルな比較になります。

佐賀県で「フラット35」を扱う金融機関は7社以上ある

佐賀県は唐津・伊万里・有田など陶磁器の産地として知られ、九州で最も小さい経済圏とも言われます。それでも住宅ローンの選択肢は少なくありません。地方銀行の佐賀銀行、第二地方銀行の佐賀共栄銀行に加えて、佐賀信用金庫・唐津信用金庫・伊万里信用金庫・九州ひぜん信用金庫といった県内の信用金庫も「フラット35」を取り扱っています。さらに、全国どこからでも申し込めるネット銀行も選べます。 取扱いと適用金利を確かめる一次ソースは、各行の商品ページではなく住宅金融支援機構の「取扱金融機関の金利検索」です。銀行サイトに掲載がなくても、機構の検索には当月の金利・融資手数料が載っています。以下は住宅金融支援機構の最新金利情報および同機構の取扱金融機関検索で確認した、2026年9月資金受取分・融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付きの条件です。
金融機関(商品タイプ)借入金利融資手数料(税込)3,000万円借りた場合の手数料
楽天銀行(定率型・新規/借換え)年3.460%1.10%/借換え0.99%330,000円/297,000円
九州ひぜん信用金庫(定率型)年3.460%1.50%450,000円
伊万里信用金庫(Bコース・定率型)年3.460%1.54%462,000円
佐賀銀行(Bコース・定率型)年3.460%1.57%471,000円
佐賀共栄銀行(タイプB・定率型)年3.460%1.57%471,000円
イオン銀行(Aタイプ・定率型)年3.460%1.87%561,000円
ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行/定率型)年3.460%2.20%(最低110,000円)660,000円
佐賀信用金庫(定額型)年3.630%55,000円55,000円
伊万里信用金庫(Aコース)・九州ひぜん信用金庫(定額型)年3.630%55,000円55,000円
佐賀銀行(Aコース)・佐賀共栄銀行(タイプA)年3.660%55,000円55,000円
唐津信用金庫(定額型)年3.680%55,000円55,000円

出典:住宅金融支援機構「取扱金融機関の借入金利検索」(2026年9月資金受取分・融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付き/2026年9月13日確認)。金利は毎月見直されます。

定率型を選んだ金融機関は、地元の信用金庫からネット銀行まで全社が年3.460%=機構が公表する最頻金利と同じ水準です。つまり、定率型どうしの比較では金利差はゼロで、手数料率の差だけが総コストの差になります

佐賀銀行の「フラット35」

佐賀銀行は佐賀県佐賀市に本店をおく地方銀行で、県と県内主要自治体の指定金融機関に指定され、預金額・貸出金額ともに大きなシェアを持っています。 佐賀銀行の「フラット35」には手数料タイプが2つ(Aコース=定額型/Bコース=定率型)あり、選ぶコースで金利が変わります。以下は同行公式サイトで確認した2026年9月の適用金利です(機構団信付き)。
コース融資手数料金利(融資率9割以下・21年超35年以内)金利(融資率9割以下・20年以内)
Aコース(定額型)55,000円年3.660%年3.340%
Bコース(定率型)融資金額×1.57%3.460%3.140%

出典:佐賀銀行「ローン金利」(2026年9月現在)。融資率9割超はAコース 20年以内3.45%/21年超35年以内3.77%、Bコース 20年以内3.25%/21年超35年以内3.57%。

Bコース(定率型)の金利は【フラット35】で最も多い借入金利(新機構団信付き)と同じ水準です。金利は最低水準だが、事務手数料1.57%は県内最安ではない――これが佐賀銀行の位置づけです。

佐賀共栄銀行の「フラット35」

佐賀共栄銀行は佐賀県佐賀市に本店をおく第二地方銀行です。資産規模は小さいものの、「フラット35」については公式サイトに専用ページを用意し、商品概要や手数料を明示しています。 融資手数料はタイプA(一律55,000円)/タイプB(融資金額の1.57%・税込)と、金利・手数料とも佐賀銀行と同条件です(2026年9月・住宅金融支援機構の取扱金融機関検索で確認)。保証料・繰上返済手数料は無料、保証人も不要です。

県内の信用金庫|定率型なら地元でも1.50%がある

佐賀県では佐賀信用金庫・唐津信用金庫・伊万里信用金庫・九州ひぜん信用金庫も「フラット35」を扱っています。手数料タイプは金庫によって違い、ここが選択肢の分かれ目になります。
  • 九州ひぜん信用金庫……定率型 年3.460%/手数料1.50%と、県内の地元金融機関では最も低い手数料率。定額型(年3.630%/55,000円)も選べます
  • 伊万里信用金庫……Bコース(定率型)年3.460%/1.54%、Aコース(定額型)年3.630%/55,000円
  • 佐賀信用金庫……定額型のみ。年3.630%/55,000円
  • 唐津信用金庫……定額型のみ。年3.680%/55,000円
信用金庫は公式サイトに金利を載せていないことがありますが、「載っていない=分からない」ではありません。上記はいずれも住宅金融支援機構の取扱金融機関検索に当月分として掲載されている金利です。ただし資金実行日の条件や取扱エリアは金庫ごとに異なるため、申し込む前に窓口でも確認してください。  

佐賀県内で利用できる「フラット35」を比較

それぞれの金融機関の「フラット35」の金利と事務手数料を表にまとめてみましょう。
佐賀県で「フラット35」を利用できる金融機関の比較
銀行名金利事務手数料繰り上げ返済
手数料(一部)
公式サイト
佐賀銀行フラット20:3.140%
フラット35:3.460%
Aコース:一律55,000円(税込)
Bコース:借入額の1.57%(税込)
※表中の金利はBコースの場合
記載なし公式サイト
佐賀共栄銀行フラット20:3.140%
フラット35:3.460%
タイプA:一律55,000円(税込)
タイプB:借入額の1.57%(税込)
※表中の金利はタイプBの場合
記載なし公式サイト
佐賀信用金庫フラット20:2.990%
フラット35:3.310%
54,000円記載なし公式サイト
楽天銀行フラット20:3.140%
フラット35:3.460%
借入額の0.990% (税込)
※1
無料公式サイト
※「フラット35」融資率9割以下の金利になります。
※1 借り換えで返済口座に楽天銀行を指定した場合の手数料。
返済口座に楽天銀行を指定した場合は借入額の1.100% (税込)。
地方の金融機関は公式サイトを見ても取扱いがわからないことが少なくありませんが、佐賀県内の銀行・信用金庫は「フラット35」に力を入れている様子がうかがえます。とくに佐賀共栄銀行は規模の割に情報が整理されており、九州ひぜん信用金庫は手数料率でネット銀行に迫ります。 しかし、フラット35の比較ポイントは「金利」と「事務手数料」の2つだけ。両方が低い金融機関で借りることが、最も安く借りる唯一の方法です。

まず決めるのは「定額型か定率型か」

仮に3,000万円を借りた場合、どのタイプがお得なのかを整理します。
「フラット35」事務手数料タイプ別比較
タイプ定額型定率型(2.20%)定率型(1.54%)定率型(1.100%)
事務手数料54,000円648,000円462,000円324,000円
金利1.470%1.170%1.170%1.170%
総返済額39,261,537円37,538,405円37,538,405円37,538,405円
同じ銀行の中でAコース(定額型)とBコース(定率型)を比べると、構造がはっきり見えます。佐賀銀行で3,000万円を35年借りた場合の試算です。
フラット35の定額型と定率型の総返済額と融資手数料を比較した棒グラフ
契約時の手数料は定額型が約42万円安いが、35年の総コストでは定率型が約105万円有利(当編集部試算)。
比較の観点Aコース(定額型)Bコース(定率型)
借入金利(2026年9月・21年超35年以内/融資率9割以下)年3.660%年3.460%
毎月返済額約126,700円約123,200円
総返済額(35年)約5,325万円約5,178万円
融資手数料55,000円471,000円(3,000万円×1.57%)
総コスト合計約5,330万円約5,225万円

※当編集部による試算。借入3,000万円・35年・元利均等返済・ボーナス返済なし・機構団信加入。金利は佐賀銀行の公表金利(2026年9月)。諸費用(抵当権設定費用・物件検査手数料・火災保険料等)は含みません。

契約時の手数料は定額型が約42万円安いのに、35年の総コストでは定率型のほうが約105万円有利――これが「手数料が安い=お得」とは限らない理由です。初期費用を抑えたい気持ちは自然ですが、0.2%の金利差はローン残高全体に35年間かかり続けるため、長期で見ると逆転します。

定率型どうしなら、差は手数料率だけ

つぎに、同じ定率型どうしで事務手数料を比べると、次のようになります(借入3,000万円の場合)。金利は全社そろって年3.460%なので、手数料の差額がそのまま総コストの差です。
フラット35の定率型の事務手数料を金融機関別に比較した棒グラフ
定率型はいずれも金利が年3.460%で同じため、手数料の差がそのまま総コストの差になる。
金融機関事務手数料率3,000万円借りた場合の手数料楽天銀行(新規)との差
楽天銀行(新規・返済口座を楽天銀行に指定)1.10%(税込)330,000円
楽天銀行(借換え)0.99%(税込)297,000円-33,000円
九州ひぜん信用金庫1.50%(税込)450,000円+120,000円
佐賀銀行・佐賀共栄銀行(Bコース/タイプB)1.57%(税込)471,000円+141,000円
一般的な定率型(多くの金融機関)2.20%(税込)660,000円+330,000円

※楽天銀行の融資事務手数料の最低金額は、購入・建築の場合110,000円(税込)、借り換えの場合165,000円(税込)です(住宅金融支援機構の取扱金融機関検索・2026年9月)。

金利が同水準なら、楽天銀行は佐賀銀行・佐賀共栄銀行より約14万円、一般的な2.20%の金融機関より約33万円、事務手数料が安く済む計算になります(3,000万円の場合。借入額が大きいほど差も広がります)。

総コストなら楽天銀行、地元で借りるなら九州ひぜん信用金庫

楽天銀行の「フラット35」は、金利・事務手数料ともに低い水準で提供されており、フラット35を「最も安く借りる」ことを最優先するなら有力な候補です。商品の全体像は楽天銀行の住宅ローン|フラット35と金利選択型を総コストで比較で確認できます。 ※フラット35の実行件数シェアで長年トップを続けているのは、SBIアルヒ(旧ARUHI)です(2025年度のシェア27.7%・16年連続No.1/同社公式プレス)。
※2010年度-2025年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2026年3月末現在、SBIアルヒ調べ)
楽天銀行は「シェア1位」ではなく、「金利+事務手数料の総コストが低い」ことが強みだと理解しておきましょう。 楽天銀行のメリットは、事務手数料だけではありません。佐賀県内の金融機関で「フラット35」を申し込んだり相談したりするには、店舗に出向く必要があります。銀行の窓口は15時まで、住宅ローンセンターでも17時までというところが多く、忙しい方には時間を作ること自体が負担です。その点、楽天銀行の「フラット35」は全国どこからでもインターネットで申し込めるため、来店時間が取りにくい方に向いています。 一方で、対面でじっくり相談したい・つなぎ融資や地元の不動産事情まで含めて相談したいという場合は、県内の銀行・信用金庫のほうが安心だという人もいるでしょう。その場合も、同じ「地元で対面」でも九州ひぜん信用金庫の定率型なら手数料は1.50%で、佐賀銀行・佐賀共栄銀行より3,000万円あたり21,000円安く済みます。総コストの差と、対面サポートの価値を天秤にかける――これが正しい比較の仕方です。 楽天銀行の「フラット35」の金利や事務手数料以外のメリット、さらに気をつけておきたいポイントを詳細に解説した以下の記事も参考にしてみてください。 >>楽天銀行の住宅ローン「フラット35」の落とし穴とデメリット

佐賀県でフラット35を検討するときのよくある質問

Q. 自営業や転職直後でも申し込めますか?

A. 申し込めます。フラット35には勤続年数の要件がありません。転職直後の場合、機構は転職後の収入証明書類をもとに支給月数で割り戻して年収とみなす取扱いを示しており、申込日から遡って12か月以上の給与支給があればその実額を年収とみなすとされています。自営業で開業間もない場合も、前年の確定申告書をもとに起業後の所得を「所得を得た期間」で1年分に割り戻して年収とみなす取扱いが公表されています。

Q. 定額型と定率型、結局どちらを選べばよいですか?

A. 借入額が大きく、長く借りるほど定率型(低金利)が有利です。佐賀銀行で3,000万円・35年なら定率型が総コストで約105万円安くなります。逆に借入額が小さい・繰上返済で早期に完済する見込みがある・自己資金が乏しく初期費用を抑えたい場合は、定額型に合理性があります。

Q. 佐賀信用金庫のフラット35の金利はどこで分かりますか?

A. 住宅金融支援機構の取扱金融機関の金利検索で当月分が公表されています。2026年9月資金受取分は年3.630%(融資率9割以下・21年以上35年以下・新機構団信付き)、融資手数料は55,000円の定額型です。金庫の公式サイトに掲載がなくても、機構の検索で確認できます。

Q. 団信に入らないと金利は下がりますか?

A. 下がります。【フラット35】は団信への加入が任意で、加入しない場合の借入金利は「新機構団信付きの借入金利-0.2%」です(住宅金融支援機構)。ただし万一のときにローンが残り、債務を相続した家族に返済義務が生じる点は忘れないでください。

Q. 借入限度額はいくらまでですか?

A. 【フラット35】の融資限度額は2026年4月の資金受取分から1億2,000万円に引き上げられています。ただし金融機関の商品案内には従前の上限(8,000万円)が残っている場合があり、実際の取扱いは金融機関ごとに異なります。借入希望額が大きい場合は申込先で確認してください。

フラット35の仕組みそのものを押さえたい方はフラット35とは?仕組み・金利・利用条件を総コストで解説もあわせてご覧ください。

※【フラット35】の金利は毎月見直され、事務手数料や取扱条件も改定されることがあります。最新の情報は住宅金融支援機構および各金融機関の公式サイトで必ずご確認ください。

   

住宅ローン比較ネット 編集部

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