奈良県でフラット35を利用して新しい家を購入する家族のイメージ
奈良県に本店を置く地方銀行は南都銀行で、県内では多くの企業や個人がメインバンクとして利用しています。加えて、大和信用金庫や奈良中央信用金庫などの信用金庫も地域で存在感を示しています。 そんな奈良県で「フラット35」を利用するなら、地元の金融機関と全国どこからでも申し込めるネット系の取扱機関、どちらがよいのでしょうか。「フラット35は同じ商品だから、どこで借りても同じ」と思われがちですが、実際は取り扱う金融機関によって借入金利と事務手数料が異なります。 この記事では、金利と事務手数料を中心に、団信まで含めた「総支払額」の視点で奈良県のフラット35の選び方を見ていきましょう。

奈良県で「フラット35」を利用できる金融機関は?

南都銀行の公式サイトには「フラット35」専用のページがあり、商品内容・金利・事務手数料を確認できます。一方、大和信用金庫・奈良中央信用金庫では公式サイト上で「フラット35」の明記は見当たりませんが、取り扱い自体は行っていることが多いため、利用したい場合は店舗窓口で最新の条件を確認するとよいでしょう。 ここでは、地元の南都銀行に、金利・事務手数料ともに業界最低水準で「フラット35」を提供するネット系の楽天銀行・SBIアルヒを加えて比較します。  

「フラット35」は融資率9割以下で借りるのが基本

比較の前に1点。フラット35は融資率が9割以下か9割超かで金利が大きく変わります。融資率とは、住宅建設費または購入価額に対して借入額が占める割合のことです。2026年6月時点では、融資率9割以下の最低金利が3.210%(返済期間21〜35年・新機構団信付き)なのに対し、9割超は3.320%。自己資金を1割以上用意して9割以下で借りるのが基本です。  

奈良県で利用できる「フラット35」を比較

金融機関フラット35の金利(2026年6月・最低水準の目安)事務手数料(税込)一部繰上返済手数料公式サイト
南都銀行定率型。最新の適用金利は公式でご確認ください定率型(最新は公式でご確認ください)無料公式サイト
楽天銀行フラット20:2.890%/フラット35:3.210%(業界最低水準)新規 借入額の0.99%〜1.10%※1無料公式サイト
SBIアルヒフラット20:2.890%/フラット35:3.210%(業界最低水準・取扱No.1)通常 借入額の2.20%/Web申込(アルヒダイレクト)で1.10%※2無料公式サイト
※金利は2026年6月時点の融資率9割以下の目安です(フラット35の金利は毎月見直されます)。楽天銀行・SBIアルヒは公式に「業界最低水準」と案内しており、フラット35(35年・9割以下)の最低金利3.210%に相当します。南都銀行の月次の適用金利・事務手数料は変動するため、公式でご確認ください。
※1 楽天銀行は新規借入で借入額の1.10%(税込)、借り換えで0.99%(税込)。返済口座を楽天銀行以外に指定する場合は1.430%(税込)。最低事務手数料110,000円(税込)。
※2 SBIアルヒは通常2.20%(税込・最低220,000円)。Web(アルヒダイレクト)からの申込・契約で1.10%(税込)になります(ARUHIスーパーフラットの新規借入を除く)。
※一部繰上返済手数料はフラット35共通で無料です(インターネットは10万円以上、窓口は100万円以上から)。

金利・事務手数料の違いは総支払額にどれだけ効く?

フラット35は完済まで金利が変わらないため、わずかな金利差・手数料差でも長期では大きな差になります。3,000万円を35年(元利均等・ボーナス払いなし)で借りた場合を例に、金利差0.25%の影響を試算してみましょう。
3000万円を35年で借りた場合の総返済額の比較棒グラフ。金利3.210%で約4998万円、3.460%で約5178万円。
金利が0.25%違うだけで総返済額は約180万円変わる(2026年6月の最低金利3.210%で試算)。
金利(フラット35)月々の返済額総返済額
3.210%(2026年6月の最低水準)約119,000円約4,998万円
3.460%(+0.25%の場合)約123,300円約5,178万円
※3,000万円・35年・元利均等・ボーナス払いなしで編集部試算。2026年6月の融資率9割以下の最低金利3.210%を基準に、金利が0.25%高い場合と比較。
わずか0.25%の金利差でも、総返済額は約180万円、月々の返済も約4,300円変わります。さらに事務手数料も見逃せません。借入額3,000万円なら、定率2.20%で66万円、1.10%なら33万円と、事務手数料だけで33万円もの差が出ます。 だからこそ、表面金利の数字だけで決めず、「金利+事務手数料+団信」を合わせた総支払額で比べることが、奈良県でフラット35を選ぶときの失敗しないコツです。業界最低水準を掲げる楽天銀行・SBIアルヒは、総支払額を抑えたい方にとって有力な選択肢になります。

奈良県で「フラット35」を利用するなら

金銭面では楽天銀行・SBIアルヒに分がありますが、「店舗がないと相談できないのでは」と不安な方もいるでしょう。 南都銀行は県内に広い店舗網を持ち、住宅ローン専用の相談窓口も設けて対面でていねいに案内してくれるのが強みです。一方、楽天銀行は店舗を持たないかわりに電話やオンラインでの相談体制に力を入れ、予約制で平日・土日とも夜間まで相談できます。SBIアルヒは全国の店舗とWeb(アルヒダイレクト)の両方に対応しています。 対面でじっくり相談したいなら地元の南都銀行、総支払額を抑えつつ夜間でも相談したいなら楽天銀行・SBIアルヒ、と自分の優先順位で選ぶとよいでしょう。 楽天銀行の「フラット35」については、こちらの記事もあわせて参考にしてください。 >>楽天銀行の住宅ローンの落とし穴とデメリット(フラット35・金利選択型)

奈良県でフラット35を借りるときのよくある質問

Q. 自営業・個人事業主でもフラット35は借りられますか?

フラット35は、勤続年数や雇用形態よりも「返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)」を中心に審査されるため、自営業・個人事業主・契約社員・アルバイトの方でも申し込みやすいのが特徴です。会社員向けの民間住宅ローンで審査に不安がある方の有力な選択肢になります。確定申告書などの収入確認書類を準備しておきましょう。

Q. フラット35の団信はどうなっていますか?

現在のフラット35は、原則として「新機構団信」が金利に含まれた形で提供されています(上乗せ金利なし)。健康上の理由などで加入しない場合は借入金利を引き下げて利用できます。取扱機関によってはがん保障や全疾病保障を上乗せできるプランもあり、保障内容は総支払額に影響するため、金利・事務手数料とあわせて確認しましょう。

ネット銀行の変動金利にも注目を

フラット35は完済まで金利が変わらない安心感が魅力ですが、2026年6月時点では3%を超え、低水準が続く変動金利との差が広がっています。「全期間固定の安心」と「足元の低金利」のどちらを重視するかは家計の考え方しだいです。 とくにネット銀行の変動金利は低水準で、疾病保障が金利上乗せなしで付帯する手厚い商品もスタンダードになっています。フラット35とあわせて、変動金利・固定金利ともに諸費用や団信がわかりやすいSBI新生銀行などの民間住宅ローンも、選択肢の一つとして総支払額の視点で比べてみるとよいでしょう。