変動金利の上昇と固定金利の低下をイメージしたイラスト

PayPay銀行が、2026年7月の住宅ローン金利を発表しています。今月は変動金利が大きく引き上げられた一方、固定金利は小幅に低下するという、方向の分かれる改定になりました。さっそく最新の住宅ローン金利を確認していきましょう。

 

2026年7月のPayPay銀行の住宅ローン金利は?

PayPay銀行住宅ローンの特徴は変動金利タイプの金利の低さなので、まずは、変動金利タイプの金利推移を確認しておきましょう。

2026年7月金利 全期間引下型(変動)

金利タイプ6月7月金利差
変動金利年0.980%年1.330%+年0.350%

※新規お借り入れ・お借り換えとも同水準。2026年7月1日現在の適用金利です。

固定金利(当初期間引下型)は次のように動きました。

金利タイプ2026年6月2026年7月金利差
10年固定年2.790%年2.770%▲年0.020%
20年固定年3.510%年3.480%▲年0.030%
35年固定年3.680%年3.640%▲年0.040%

変動金利タイプ以外の金利タイプの最新の金利は公式サイトで確認してください。

PayPay銀行の変動金利と固定金利を2026年6月と7月で比較した棒グラフ
変動は基準金利の引き上げで年0.350%上昇した一方、固定は10年・20年・35年とも小幅に低下しました。

変動が年0.350%上がったのは「基準金利の引き上げ」があったから

今月の変動金利の上昇は、キャンペーンの終了といった一時的な事情ではありません。PayPay銀行は2026年7月1日付で住宅ローンの基準金利を引き上げると公表しており、その理由として日本銀行の政策金利引き上げに伴う市場金利の変動を挙げています。

住宅ローンの適用金利は「基準金利 − 引下げ幅」で決まるため、引下げ幅が同じでも基準金利が上がれば適用金利はそのまま上がります。日銀は2026年6月の金融政策決定会合で政策金利を年1.0%程度へ引き上げており、その影響が短期プライムレート経由で変動金利に波及した形です。

一方で固定金利は10年・20年・35年ともわずかに低下しました。固定金利は長期金利(新発10年国債利回りなど)を参照して決まるため、変動と固定は必ずしも同じ方向には動きません。「利上げ局面だから固定も上がるはず」と決め打ちせず、実行月ごとの実額で比べることが大切です。

※今後の金利は各行の基準金利改定や日銀の政策次第で変わります。最新の適用金利は必ずPayPay銀行の公式サイトでご確認ください。

 

PayPay銀行の住宅ローンの特徴

PayPay銀行の住宅ローンの特徴を確認しておきましょう。

 <PayPay銀行の住宅ローンの特徴>
 ・変動金利はネット銀行のなかでも競争力のある水準
 ・契約書の記入や捺印なしでネットで完結できる(司法書士との面談は別途必要)
 ・保証料、資金移動手数料、一部繰上返済手数料、収入印紙代が”0円”(一般団信も上乗せなし)
 ・超サポ団信の「がん保障付団信」なら全疾病・自然災害・失業も保障
 ・ペアローン向けの連生団信(超サポ団信〈ペア型〉)を取り扱い
 ・個人事業主・法人経営者向けの専用住宅ローンもある

PayPay銀行の住宅ローンは諸費用のうち「保証料・印紙代・繰上返済手数料」を0円に抑えられる点が分かりやすい住宅ローンです。ただし融資事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型で、この部分は残ります(最新の金額・条件は公式サイトの商品概要でご確認ください)。

 

※PayPay銀行の住宅ローンは、市街化調整区域・都市計画区域外・離島・壁芯40平米未満の新築マンション・内法35平米未満の中古マンションなどの物件では申し込みできません(公式のよくあるご質問より)。物件を決める前に対象条件を確認しておきましょう。

 

PayPay銀行の住宅ローンの気になるポイントは?

金利が低くおすすめに見えるPayPay銀行の住宅ローンですが、気になるポイントがいくつかありますのでここで確認しておきましょう。

 

個人事業主・法人経営者は「専用の住宅ローン」に申し込む

かつては「個人事業主やご自身・ご家族が経営する会社にお勤めの方は申し込めない」という案内がありましたが、現在は個人事業主・法人経営者向けの住宅ローンが用意されています。公式のよくあるご質問でも、該当する方は専用の住宅ローンに申し込めると案内されています。

会社員向けの住宅ローンとは金利や必要書類が異なる場合があるため、自営業・会社経営という理由だけで候補から外す必要はありません。ただし、確定申告書や決算書など事業の状況を示す書類が必要になるのが一般的です。詳しい条件は公式サイトでご確認ください。

 

転職直後でも申し込める

転職直後でも住宅ローンの申し込み自体は可能です。ただし、雇用契約書などの追加書類が必要になることがあるので注意してください。勤続年数が短い場合は、内定通知書・雇用契約書・直近の給与明細をあらかじめ手元に用意しておくと手続きがスムーズです。

 

つなぎ融資は「提携先の紹介」という形に

注文住宅では、土地の決済や着工金・中間金の支払いのためにつなぎ融資や分割融資が必要になります。PayPay銀行の住宅ローンは自社ではつなぎ融資を提供していませんが、2026年6月29日から「つなぎ融資」提携金融機関の紹介を開始したと公表しています。

注文住宅を検討している人は、つなぎ融資の金利・手数料も含めた総額で他行と比較してください。つなぎ融資は借入期間が短くても手数料が定額でかかることが多く、金利差を打ち消す規模になることがあります。取り扱い条件は変わる可能性があるため、最新の内容は公式サイトでご確認ください。

 

がん50%保障団信は「無料」ではなくなっている(2026年6月1日改定)

ここは古い情報が出回りやすいポイントです。PayPay銀行は2026年6月1日のお借入分より、がん50%保障団信にかかる上乗せ金利を改定しました。現在、がん50%保障団信の付帯には年0.100%程度の上乗せ金利が必要で、上乗せなしで付くのは一般団信までです(がん100%保障団信はさらに上乗せ幅が大きくなります)。

「PayPay銀行はがん50%保障が無料」と書かれた記事は改定前の情報です。団信は原則として契約後に変更できないため、申込前に必ず公式サイトの団信プランのページで上乗せ金利を確認してください。

確認する項目見るポイント備考
一般団信上乗せ金利なし死亡・高度障害を保障
がん50%保障団信上乗せ金利あり(2026年6月1日借入分から改定)がんと診断確定でローン残高の50%を保障。加入時年齢の条件あり
がん100%保障団信上乗せ金利あり(50%保障より大きい)残高100%保障。全疾病・自然災害・失業保障も付帯
ワイド団信年0.3%の上乗せ保障内容は一般団信と同一。健康上の理由で一般団信に加入できない場合

※上乗せ金利・保障内容・加入年齢の条件は改定されることがあります。金額は必ず公式サイトでご確認ください。

 

年齢によって選べる団信が変わる

PayPay銀行の超サポ団信は、加入時の年齢によって選択肢が変わります。がん保障付の団信には加入時年齢の上限が設けられており、上限を超えると一般団信(またはペアローン連生の一般団信)のみとなります。

50代で住宅ローンを組む場合や、ペアローンで年齢差がある場合は、「二人とも同じプランを選べるか」を先に確認しておきましょう。超サポ団信(ペア型)は、ペアローンを契約する二人が同じプランを選ぶ必要があります。

 

「5年ルール」「125%ルール」がない点は理解して選ぶ

変動金利を選ぶうえで見落とせないのが、PayPay銀行には「5年ルール」「125%ルール」がないことです(公式のよくあるご質問で明記されています)。

5年ルールとは金利が上がっても5年間は毎月返済額を据え置く仕組み、125%ルールは見直し後の返済額を従来の125%までに抑える仕組みです。PayPay銀行はこれらを採用せず、金利が上がればその上昇幅に応じて返済額を見直します

これには表裏があります。メリットは、元金の返済が遅れず、最終回に未払利息がまとめて発生する「しわ寄せ」が起きないこと。デメリットは、金利上昇局面で毎月の返済額がそのまま増えることです。今回のように基準金利が引き上げられる局面では、この違いは家計に直接影響します。変動金利を選ぶなら、金利が1%上がったときの返済額を先に試算しておいてください。

 

※紹介している内容の正確性には万全を期していますが、商品について詳しくはPayPay銀行の公式サイトから必ずご確認お願いします。

 

PayPay銀行の住宅ローンの金利推移

※2023年11月から2025年2月までの新規借り入れは自己資金10%以上の場合
※小数点3桁目を四捨五入しているケースがあるのでご注意ください
変動金利/新規借り入れ(全期間引下型)変動金利(全期間引下型・借り換え時)10年固定金利(当初期間引下型)35年固定金利(当初期間引下型)
2026年8月1.330%1.330%2.870%3.770%
2026年7月1.330%1.330%2.770%3.640%
2026年6月0.980%0.980%2.790%3.680%
2026年5月0.980%0.980%2.520%3.390%
2026年4月0.980%0.980%2.360%3.250%
2026年3月0.730%0.730%2.320%3.170%
2026年2月0.630%0.630%2.270%3.200%
2026年1月0.630%0.630%2.080%3.050%
2025年12月0.630%0.630%1.840%2.830%
2025年11月0.630%0.630%1.720%2.760%
2025年10月0.730%0.730%1.670%2.770%
2025年9月0.730%0.730%1.620%2.720%
2025年8月0.730%0.730%1.630%2.730%
2025年7月0.730%0.730%1.510%2.530%
2025年6月0.730%0.730%1.370%2.360%
2025年5月0.780%0.749%1.380%2.350%
2025年4月0.780%0.749%1.630%2.500%
2025年3月0.530%0.499%1.495%2.365%
2025年2月0.420%(キャンペーン)0.390%(キャンペーン)1.365%2.335%
2025年1月0.420%(キャンペーン)0.390%(キャンペーン)1.245%2.215%
2024年12月0.420%(キャンペーン)0.390%(キャンペーン)1.205%2.205%
2024年11月0.465%0.499%1.165%2.155%
2024年10月0.465%0.499%1.115%2.085%
2024年9月0.315%0.349%1.075%2.025%
2024年8月0.270%(キャンペーン)0.290%(キャンペーン)1.195%2.165%
2024年7月0.270%(キャンペーン)0.290%(キャンペーン)1.165%2.105%
2024年6月0.315%0.349%1.215%2.185%
2024年5月0.315%0.349%1.155%2.115%
2024年4月0.315%0.349%1.085%2.025%
2024年3月0.25%(キャンペーン)0.29%(キャンペーン)1.145%2.085%
2024年2月0.25%(キャンペーン)0.29%(キャンペーン)1.145%2.085%
2024年1月0.25%(キャンペーン)0.29%(キャンペーン)1.065%2.005%
2023年12月0.25%(キャンペーン)0.29%(キャンペーン)1.365%2.305%
2023年11月0.32%0.35%1.35%2.34%
2023年10月0.38%0.35%1.28%2.40%
2023年9月0.38%0.29%1.23%2.40%
2023年8月0.32%0.29%1.00%2.09%
2023年7月0.32%0.29%0.95%2.01%
2023年6月0.38%0.35%0.95%2.03%
2023年5月0.38%0.35%1.04%2.13%
2023年4月0.38%0.35%0.98%2.11%
2023年3月0.35%0.35%1.21%2.28%
2023年2月0.35%0.33%1.19%2.31%
2023年1月0.35%0.33%1.05%2.24%
2022年12月0.35%0.33%0.96%2.14%
2022年11月0.38%0.35%0.99%2.17%
2022年10月0.38%0.35%0.89%1.97%
2022年9月0.38%0.78%1.87%
2022年8月0.38%0.86%1.99%
2022年7月0.38%0.82%1.85%
2022年6月0.38%0.83%1.85%
2022年5月0.38%0.83%1.85%
2022年4月0.38%0.69%1.55%
2022年3月0.38%0.69%1.56%
2022年2月0.38%0.57%1.54%
2022年1月0.38%0.56%1.44%
2021年12月0.38%0.56%1.44%
2021年11月0.38%0.56%1.44%
2021年10月0.38%0.50%1.36%
2021年9月0.38%0.50%1.28%
2021年8月0.38%0.50%1.27%
2021年7月0.38%0.50%1.34%
2021年6月0.38%0.50%1.40%
2021年5月0.38%0.50%1.40%
2021年4月0.38%0.60%1.55%
2021年3月0.38%0.50%1.44%
2021年2月0.38%0.50%1.39%
2021年1月0.38%0.50%1.39%
2020年12月0.38%0.53%1.46%
2020年11月0.38%0.53%1.46%
2020年10月0.38%0.55%1.45%
2020年9月0.38%0.55%1.45%
2020年8月0.38%0.62%1.45%
2020年7月0.38%0.62%1.45%
2020年6月0.40%0.62%1.45%
2020年5月0.40%0.62%1.45%
2020年4月0.40%0.62%1.45%
2020年3月0.40%0.62%1.45%
2020年2月0.40%0.62%1.45%
2020年1月0.40%0.62%1.45%
2019年12月0.42%0.58%1.45%
2019年11月0.42%0.58%1.45%
2019年10月0.42%0.58%1.45%
2019年9月0.42%0.58%1.45%
2019年8月0.42%0.58%1.45%
2019年7月0.42%0.58%1.45%

※本記事の金利は2026年7月1日現在の適用金利です。金利は毎月見直され、市場の金利情勢によっては月中に変更されることがあります。実際に適用されるのは借入日時点の金利です。団信の上乗せ金利・申込条件・物件条件も改定される場合があるため、最新の内容は必ず公式サイトでご確認ください。

 

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