25日の東京株式市場は新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に深刻な影響を与えるのではないかという懸念から取り引き開始直後から売り注文が一気に膨らみ、日経平均株価は先週末から一時1000円以上値下がりする急落となっています。
その後も26日、27日と連日株価の下落が続いています。
この株価の急落が住宅ローン金利にどのような影響を与えるのか気になる方も多いと思います。
今回は株価の急落による住宅ローンへの影響を考えてみましょう。
日経平均株価は一時1000円以上の急落
前日のアメリカの株式市場、ダウ工業株30種平均が急落ししました。
下げ幅は終値で2018年2月以来の大きさとなる1000ドルを超え1031ドルとなっています。
この急落を受けて25日の日経平均も取り引き開始直後に1000円以上の値下がりで市場が始まり、テレビでも速報として扱われるなど大きな話題となっています。
25日以降も26日には前日比179円22銭安、27日には前日比477円96銭安と日経平均は大きい下落が続いています。
アメリカ国内での感染拡大の兆しだ出てきたことで、ダウ平均でも史上最大の下げ幅を記録するなど日本だけでなく世界的な株安となっています。
この株価の急落に伴って、ドイツやアメリカ更に日本でも比較的安全な資産とされる国債に資金が集まるリスク回避の動きが拡大しそうです。
アメリカでは長期金利が過去最低の1.31%に低下、日本では4ヶ月ぶりの低い水準まで低下しています。
日本を含めアメリカの株価の急落要因は何でしょうか。
コロナウイルスが世界的に感染拡大する?
この日本の株式市場の急落要因となったアメリカの株式市場の急落の要因は、ずばりコロナウイルスです。
中国から始まったコロナウイルスの感染拡大は、主にアジアの株式市場へ影響を与えてきました。
しかし、先週からイタリアをはじめ中東でも感染者が増えていることを受け、世界経済の先行きに対する警戒感が高まった結果、投資家は一斉にリスク回避の動きに出たことが大きな要因です。
住宅ローン金利にあたえる影響は?
この世界的な株安は住宅ローンにどのような影響を与えるのでしょうか。
これから住宅ローンを借りようという方、借りている方が気になる住宅ローン金利への影響について考えてみます。
金融緩和により長期金利は安定
住宅ローン金利の指標となる日本の国債利回りである長期金利をみてみましょう。
日経平均株価と同様に、取引開始と同時に大きく低下していることがわかります。
投資家が世界経済の先行きに不慰安を感じ、よりリスクの少ない商品に投資するリスクオフが強くなった結果、安全資産とされている日本の国債に資金が集まり、価格は高く利回りは低くなっています。
この長期金利の低下は住宅ローン金利(主に10年固定金利)の低下に繋がります。
今後もコロナウイルの影響により、金利に引下げ圧力がかかることは住宅ローンの借り入れ・借り換えを検討している人にとっては朗報といえるでしょう。
今回の株価大暴落とその影響による長期金利の低下がもたらす住宅ローン金利の低下をすばやくキャッチして、より低金利な住宅ローンへの借り入れ・借り換えを進めることは非常に有意義な行動です。
マイホーム購入時に不動産会社がすすめる住宅ローン以外の金融機関の住宅ローンを選んだり、現在借り入れ中の住宅ローンの借り換える行動は面倒できっかけがないと動き出せないものです。
このような大きな動きがあったことを1つのきっかけとしてみましょう。