住宅ローン取扱額が伸びるネット銀行のイメージ

ネット銀行の中でも圧倒的な住宅ローンの取扱い実績がある住信SBIネット銀行が、累計の住宅ローン取扱額で10兆円を突破したことを発表しました。ここでは、その実績の背景と、いま選ぶ視点で見た同行の住宅ローンの実力を整理します。

住信SBIネット銀行の住宅ローンが人気を集める理由は、まず変動金利タイプを中心に住宅ローン業界でもトップクラスの低金利であること、さらに無料で付帯する団信「スゴ団信」(全疾病保障+3大疾病50%保障)が通常の団信よりも手厚いことです。

住信SBIネット銀行は2007年の営業開始以来の住宅ローン取扱い実績があり、近年は新規の融資額でメガバンクを上回る国内最大級の住宅ローン貸し出し実績を誇ってきました。下表は10兆円突破を発表した当時(2023年3月期)の年間融資額で、当時はメガバンク最大手の三菱UFJ銀行を大きく上回る水準でした。

住宅ローン年間融資額(2023年3月期)

銀行名新規融資額
三菱UFJ銀行7,000億円
みずほ銀行4,000億円
三井住友銀行9,857億円
住信SBIネット銀行1兆4,000億円

住信SBIネット銀行は「ローンプラザ」という対面サービスの店舗も出店するなど、ネット専業でありながら次々と新しい形で住宅ローン事業を拡大してきました。

なお、住信SBIネット銀行は2025年にNTTドコモの連結子会社となり、2026年8月には商号を「ドコモSMTBネット銀行」へ変更する予定です(サービスブランドは「d NEOBANK」)。商号は変わっても住宅ローンの商品性は引き継がれる見込みですが、最新の名称・取扱いは公式サイトでご確認ください。

住信SBIネット銀行の住宅ローン取扱額は?

住宅ローンの人気の証明とも言えるのが取扱額です。同行の住宅ローン取扱額は当サイトでも定期的にお知らせしてきましたが、2019年4月に5兆円を突破、1年2ヶ月後の2020年6月に6兆円、7兆円も同じ1年2ヶ月で積み上げた計算です。発表当時は3〜4か月で5,000億円の融資を実行しており、ペースはさらに上がっていました。

住信SBIネット銀行の住宅ローンの融資実行額の累計が10兆円を突破

このように住信SBIネット銀行の住宅ローン取扱額は、2007年9月24日の営業開始から起算すると約16年1か月で10兆円を達成しています。

このハイペースの最大の要因は、住信SBIネット銀行が積極的に変動金利を引き下げてきた点ですが、近年はauじぶん銀行など、住信SBIネット銀行と並ぶ低水準の変動金利を打ち出すネット銀行も増えています。変動金利は横並びで比較検討したい状況です。

また、住信SBIネット銀行は審査結果によって金利が年0.10%〜年0.30%上乗せになる場合がありますが、それでも地方銀行などと比べれば低金利の部類です。続けて、住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴をおさらいしてみましょう。

住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴は?

低金利に加え、手厚い保障で人気の住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴を整理しておきましょう。

変動金利は魅力的な低水準(ただし上昇局面に注意)

まず注目したいのはやはり金利です。特に変動金利は業界の中でも最低水準クラスを維持しています。ただし、10年固定などの長期固定金利は他のネット銀行のほうが低いこともあるため、固定で借りたい場合は横断的に比較したほうがよいでしょう。

また、足元は金利上昇局面です。日銀の利上げを受けて大手銀行は2026年8月から短期プライムレートを引き上げ、変動金利は新規で8月以降、返済中の人も秋以降に順次上がる見通しです(時点:2026年7月。最新の適用金利は公式サイトでご確認ください)。

無料で付帯する「スゴ団信」(全疾病保障+3大疾病50%保障)

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、団信の手厚さが最大の特徴です。2023年4月の商品改定で団信は「スゴ団信」へと拡充され、金利の上乗せなし(無料)で全疾病保障が全年齢に付帯し、さらに借入時50歳未満の方には3大疾病50%保障(がん・急性心筋梗塞・脳卒中でローン残高の50%を保障)もセットで基本付帯します。他の銀行では全疾病保障を付けるのに金利0.1%〜0.3%の上乗せが必要なことが多く、上乗せなしで付くのは総支払額の面でも大きなメリットです。

全疾病保障は、下記の8疾病を含むすべての病気・ケガで就業不能状態になったときに毎月の返済を保障し、就業不能が12か月継続すると住宅ローン残高が0円になります。

  • がん・脳卒中・急性心筋梗塞・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎

全疾病保障の説明図です

住宅ローンを選ぶときは金利に目が行きがちですが、病気で返済ができなくなるリスクへの備えも重要です。ただし全疾病保障は「就業不能状態」が要件で、支払いには一定の条件・期間があります。保障が手厚い一方で適用のハードルもあるため、内容を正しく理解したうえで、金利+団信+事務手数料(住信SBIは借入額の2.20%(税込)が中心)まで含めた総コストで判断しましょう。

そのほか、住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリット、デメリットについて詳しく紹介している記事も当サイトで用意しているので、こちらも一読ください。

店舗で相談できる「住宅ローン(対面)」

ネット銀行は原則、店舗を持たずに経営コストを抑えることで、大手銀行にはできない金利や付加サービスを実現しています。そのため、住宅ローンに悩みや不安があっても窓口で相談できないのが一般的です。

しかし住信SBIネット銀行では、店舗での対面販売専用の「住宅ローン(対面)」を用意しています。金利も保障面もWEB申込コースと変わらない「住宅ローン(対面)」は、住信SBIネット銀行のローンプラザやSBIマネープラザで相談・申込みができます。


低金利に加えて手厚い保障が無料で付帯する住信SBIネット銀行の住宅ローンは、新規の借入れ・借り換えのいずれでも有力な選択肢です。金利上昇局面だからこそ、金利と総コスト、保障のバランスをよく確認して検討しましょう。


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