「住宅ローンの申込みを、複数の銀行の申し込むと審査で不利になる」と考えている方が多いようですが、実際はどうなのでしょうか。

複数申し込むのがスタンダード

カードローンなどの消費者ローンは、1度に複数の申込みがある場合には貸し倒れリスクが高まるので一定の件数を超えると申し込みの時点で受付なくなることがあります。

住宅ローンの申込みを行うと、銀行が審査の際に必ず確認する個人信用情報機関に履歴が残ります。
しかし、住宅ローンの場合には、使用目的がはっきりしていることや、担保の関係上、複数の金融機関から借り入れることはないので申込みが多いことが貸し倒れのリスクに繋がることはありません。

また、住宅ローンでは複数の銀行に申し込んでおくのは当たり前ですので、審査の申込みの履歴は残りますが、審査の結果が個人信用情報に登録されることはありません
銀行にとって住宅ローンはしっかりとした担保がある優良の融資案件ですので、複数の申込みがあることで審査を落とすようであれば銀行としてもせっかくの機会を逃してしまうことになってしまうのです。

複数申し込んだほうが良い理由

住宅ローン審査は1ヶ月から2ヶ月ほど時間が掛かるのが普通です。
そのため、1つの銀行に申し込んで審査の結果を待ち、審査が通らなかったから次の銀行に申し込むと、仮に2つ目の銀行で審査に通っても4ヶ月も時間が必要になります。
契約まで時間が充分に無い場合は、せっかく良い物件を見つけても融資が間に合わなくて契約できないといったことになってしまいます。

住宅ローン審査に通ったら断れない?

住宅ローンの審査に通ると断れないと思っていませんか?そんなことはありません。
契約するまで融資は成立しません。住宅ローンの申し込み後、本審査を通過すると契約締結の意思確認を求められます。銀行によって猶予期間は異なりますが、複数の銀行の住宅ローン審査に通った場合には、この期間内に最善のものを選び他の銀行には断りの連絡を入れましょう。

住宅ローンの申込みのまとめ

住宅ローンを申し込む時は、借入先の候補を3つほど決めておき、その候補に迷わず申込みましょう
複数審査が通った場合にはその銀行の中から借入先を決定すれば時間を無駄にすることもありません。

個人信用情報には「申込みをした」という情報だけで「審査の合否」に関して記録されることはなく、複数申し込むことで信用情報が不利になることはありません。
さらに、こういった複数申し込む方法は、業界では普通のことですので銀行員がローン審査の際に気にすることはありませんしイメージが悪くなることもありません。
安心して複数の申込みを行いましょう。

これから来年3月の住宅業界の繁忙期に向けて住宅ローンを申し込みを行う方が多くなります。さらに銀行も繁忙期に少しでも多くの契約者を獲得するために指標と関係なく金利を引下げる傾向が強まることで、住宅ローンの新規借入れや借り換えを検討していいた方には絶好のタイミングでもあり、余計に申込みが増加します。
申込みが多くなれば審査に通常よりも時間がかかり、1つの銀行にだけ申込みを行うのは融資の実行に間に合わなくなるリスクが大きくなります。そうならないためにも複数の銀行に同時に申込みを行うことをおすすめします。

住宅ローンの借入れを検討している方は参考にしてみて下さい。

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住宅ローンは複数の銀行に同時に申込むのがスタンダード
安心して複数の銀行に申込んでおこう

 

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