政府・日銀による金融緩和は何年も継続されていて、ここ数年住宅ローン金利は史上最低水準で推移しています。
ただし、住宅ローンはマイホームを購入する為に借りるものであって、「マイホームの価格」「良い物件の登場」など様々な複雑な条件が合致して初めて利用することになります。人生最大とも言える大きな金額を借入れることになるので住宅ローンの金利が低いからと言って住宅ローンの借り入れには直結しません。
ただし、住宅ローンの借り換えの場合は事情が異なります。「すでに住宅ローンを借りていて」、「その住宅ローンよりもメリットがある住宅ローンに借り換える」のは、住宅ローンの商品性や金利を比較するだけで進めることができます。
この記事では参考までに、これまで住宅ローンの借り換えを行った人がどのくらいの金利差で借り換えを行っていたのかを解説していきますので1つの参考情報としてください。
借り換え経験者は金利差がどのくらいで借り換えた?
住宅ローン【フラット35】の借り換え経験者を分析! 借り換え前後の“金利差”について調査を実施 (産経ニュース)
アルヒ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長CEO兼COO:浜田宏)が、全期間固定金利型の住宅ローン【フラット35】の金利が過去最低を記録し続けている流れを受けて調査を実施しています。
調査対象はARUHIで【フラット35】を借り入れ、再度【フラット35】へ借り換えを行った527名を対象とし、それらの人に何パーセントの「金利差」で借り換えを行ったのか、借り入れ・借り換えそれぞれの金利を比較・分析し公表しています。
少し古いデータですが、結果を見てみましょう。
借り換え時の金利差は?
一般的に、住宅ローンの借り換えは、
- ローン残債が1,000万円以上ある
- 返済期間が10年以上残っている
- 借りている金利と借り換えようとしている金利が1%以上低い
の3つの条件に当てはまればメリットがあると言われていますが、実際に借り換えを行った人はどの程度の金利差で借り換えているのでしょうか。
まず、今回の調査では金利差が0.5%以上で借り換えをした方が約8割という結果になっています。さらに、金利差が1.0%未満~0.5%以上が約61.9%と一番多く、次いで0.5%未満~0%以上が約20.7%という結果となりました。
また、借り換えまでの平均期間は約2.6年と、比較的短い時間で積極的に借り換えを行っている方が多いようです。
一般的に、住宅ローンの借り換えでメリットを享受できるのは、金利差が1.0%以上と言われていますが、史上空前の低金利でそのハードルが下がっていることが証明された結果となりました。
借り換えるかどうか迷っている方は、積極的に銀行の公式サイトでシミュレーションをしてみることをおすすめします。
固定間終了時は借り換えのチャンス
住宅ローンの金利タイプの1つである「当初固定金利タイプ」の多くは、「固定期間が終了すると金利が大幅に上昇します」ので、金利が上昇してしまう前に借り換えを検討するようにしましょう。
10年固定金利などの固定期間選択型の住宅ローンの中には金利固定期間が終了すると2%以上も金利が高くなるようなケースもあるので、繰上げ返済を進めるか、住宅ローンの借り換えを検討することを強くおすすめします。
住宅ローンの借り換えは、返済期間が長く残っていてローン残債も多い方ほどメリットが大きいので、住宅ローンを借りた後も金利の動向に少し注意を払って、借り換えのチャンスを逃さないようにしましょう。
借り換えでどの金利タイプにする?
住宅ローンを借り換える時にどの金利タイプに借り換えるかを悩むことがあります。例えば、フラット35など固定金利は金利変動リスクを気にしなくてもいいと言うのがメリットです。
ただし、政府と日銀がデフレ脱却を目指して行なわれている金融緩和で、今の日本において急激に金利が上昇するリスクはほとんどありません。そのため、変動金利タイプへの借り換えを進めている人が大半を占めている状況です。
変動金利も固定金利も一長一短がありますが、現在の金融政策を考えると金利が上昇する可能性は少ないので、当サイトは変動金利の借り換えが有力な選択肢と考えています。
借り換えでおすすめの住宅ローン
当サイトの借り換えランキングでは、金利だけでなく、事務手数料などの諸費用、無料の疾病保障などを総合的に考慮してランキングしています。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)
PayPay銀行の住宅ローンの魅力は、驚異的な低金利と言える変動金利の低さです。業界内でも間違いなく最低水準の金利です。
PayPay銀行の住宅ローンはとにかく金利の低い住宅ローンへ借り換えたいという方にはおすすめの住宅ローンです。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンを詳細に分析したこちらの記事も参考にしてみてください。
>>PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローン 金利や諸費用・評判、メリット・デメリットを解説
具体的に返済額がどのくらい減るのかは、シミュレーションをしてみることで簡単にわかります。
借り換えを検討していて気になる住宅ローンがあれば、まずは公式サイトのシミュレーターで借り換えでいくら返済額が減るのかを試算して見ることをおすすめします。
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