一般的な住宅ローンの借り換えを行う目的は、より低い金利の住宅ローンに借り換えて住宅ローンの総返済額を減らすことです。特に2016年にマイナス金利政策が導入されて以降、日本の住宅ローン金利は超低金利で推移していますので、住宅ローンの借り換えについて借り換えが気になっている方も多いと思います。

「住宅ローンの返済額を減らす」というのは、間違いなく住宅ローンの借り換えのメリットですが、返済額を減らすことの他にも住宅ローンの借り換えにはいくつかのメリットがあります。

 

金利上昇リスクに備えられる

いま、住宅ローンの変動金利の金利は非常に低く、ネット銀行などの住宅ローンは年0.5%を下回る低金利となっています。

 

変動金利は「金利が低いものの将来の金利を確定できない」金利タイプなので、本来は「金利上昇リスク」に気を付ける必要があります。

 

新型コロナウイルスによる経済活動の自粛とそれに対する金融緩和は、世界の格差を拡大させています。株価や不動産は上昇していますが、一般庶民を取り巻く環境は悪化しています。そのため、急激に金融緩和が出口に向かい金利が上昇するような環境にはありませんが、将来的に金利がどうなるかを正確に予測することは不可能です。

 

このような金利上昇リスクに備えておきたい場合、例えば変動金利タイプから10年固定金利タイプに借り換えておくことで、金利上昇リスクを10年間排除することができます。特に10年固定金利タイプは金利も変動金利並みに低下していますので、総返済額を抑えながら金利上昇リスクに備えられるというメリットがあります。

 

また、「フラット35」のような返済終了まで金利が変わらない固定金利タイプに借り換えることももちろん可能です。ただ、35年固定金利タイプの金利は変動金利と比べるとかなり高いので、返済総額は増えてしまいますが、返済終了まで完全に金利上昇リスクを避けることが出来ます。

当サイトではそこまで金利上昇リスクに気を払いすぎる必要はないと思っていますが、どうしても金利上昇リスクが気になる方は「フラット35」などの超長期の固定金利へ借り換えを行うことも考えてみましょう。

 

返済期間を伸ばすことが出来る

住宅ローンの返済期間は30年以上の長期間になることもあります。そのため、返済期間中の病気やケガで一時的に働けなくなったり、転職などで給与が下がってしまうことも考えられます。

 

収入が減少するなどの理由で毎月の住宅ローンの返済が負担になってしまった場合は、住宅ローンの借り換え&返済期間の延長で毎月の返済額を減らすことも可能です。

 

※なお、住宅ローンの返済期間を延長すると住宅ローンの総返済額は増える可能性が高く、また、老後の返済負担増につながりますのでしっかりと検討するようにしてください。

 

住宅ローンに無料で疾病保障が付帯できる

もう一つのメリットは、住宅ローンに一般団信だけでなく、手厚い疾病保障が無料で付帯できる時代になっているという点です。

 

ネット銀行の住宅ローンを中心に、がんと診断されただけで残りの住宅ローン残高が半分になる「がん50%保障団信」や、一定の期間の継続した入院で残りの住宅ローン残高が0円になる「全疾病保障」などの疾病保障が金利上乗せなしの無料で付帯する住宅ローンが増えています。

 

この手厚い保障の住宅ローンに借り換えることは、住宅ローン返済期間中の病気やケガに備えられる安心感を得られます。

 

借り換えで返済額自体があまり減らなくても、無料の疾病保障が付帯することは、万が一の事態の備えに繋がりますのでいざという時に助けになります。

 

特に借り換えを行うユーザーは新規の借入れを行うユーザーよりも必然的に年齢が高くなるため、「疾病保障」の手厚い保障が住宅ローンに付帯していることは大きなメリットです。

いま契約している住宅ローンにこういった疾病保障が付帯いない場合、このような住宅ローンに借り換えれば疾病保障が無料で付帯できる点は大きなメリットです。

 

無料で付帯する疾病保障で人気の高い住宅ローンを比較したこの記事もチェックしてみて下さい。
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借り換えのメリットは返済額を減らすだけでなく、金利上昇リスクに備えたり団信に加えて「疾病保障」の手厚い保障でいざという時に備えるなど、目的合わせて借り換えることでそれぞれにメリットがあります。ご自分の考えに合った住宅ローンの借り換えを検討してみるようにしてください。

 

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