ソニー銀行は2002年に日本で始めてネット銀行として初めて住宅ローンの取り扱いを開始し、話題と人気を集めた住宅ローンです。住宅ローンの残高は1兆5,000億円を超えるほどなので、当然、たくさんの人がソニー銀行の住宅ローンを利用していることになります。

 

ただ、ライバルのネット銀行が次々と魅力的な住宅ローンを提供しはじめたので、ソニー銀行の住宅ローンはインターネットであまり話題にならなくなっていました。正直、住宅ローンは儲からないからソニー銀行はそんなに力を入れていないのかな・・・と思っていましたが、2018年夏に無料のがん50%保障サービスを開始して勢いを取り戻しています。

 

ソニー銀行の住宅ローンのメリットである保証料無料、金利タイプの変更などの利便性の高い商品性は変わりませんので、がん50%保障特約の無料付帯は非常に大きなニュースでした。ただ、どんなに素晴らしい住宅ローンでも自分が審査に通らなければ意味がありません。今回はソニー銀行の審査基準について解説しながら、ソニー銀行の審査基準が厳しいのかを確認していきたいと思います。

 

なお、この記事ではソニー銀行の住宅ローンの最新金利や商品性の解説は行っていませんので、ソニー銀行の住宅ローンの商品性を把握できていない人は以下から事前に確認しておくようにしてください。

 

 

ソニー銀行の住宅ローン審査基準

年収と職業

まず、ソニー銀行の住宅ローンの年収基準は400万円以上となっています。100万円以上としているイオン銀行、りそな銀行、300万円以上としている新生銀行などの住宅ローンに比べるとソニー銀行の住宅ローンの年収基準は厳しい水準と言えます。

 

また、雇用形態も比較的厳しく契約社員や派遣社員の人はソニー銀行の住宅ローンを利用することはできません。これは幅広い人に住宅ローンを貸し出そうとしている他のネット銀行と比べて厳しい部類にあると言えるでしょう。

 

ソニー銀行の住宅ローンを利用できる基準

 

 

銀行は住宅ローンを貸し出すことで利益をあげる必要があります。その住宅ローンの利益に影響を与えるのが「貸し倒れや返済してもらえなくなる割合」です。特にソニー銀行の場合、”保証会社”を利用していませんので貸し倒れ発生率をしっかりとコントロールしながら住宅ローンを提供しているものと思われます。。

 

貸し倒れ率が高くなってしまうと「金利を高くする」か「サービスを改悪する」か「審査を厳しくする」といった対策が必要になってきます。そう考えると、ソニー銀行の住宅ローンは、年収の審査基準を高く設定して貸し倒れリスクを抑えながら、金利が低てサービスレベルが高い住宅ローンを提供していると言えます。

 

年収400万円以上という厳しい基準は、その基準をクリアできる人に限定して貸さないとビジネスとしてのバランスが崩れる高品質の住宅ローンを提供していることの裏返しと考えることもできます。

 

がん50%保障団信が付帯され大きく発展したソニー銀行の住宅ローン。年収基準をクリアできる人にはぜひチャレンジしてみてください。

 

なお、ソニー銀行の住宅ローンは住宅ローンの仮審査をAI(人工知能)を活用する方式に変えて、最短1時間で仮審査結果を知ることができるように開発されています。申し込んでから事前審査の結果まで待つ必要がないのも大きなメリットと言えます。

 

 

勤続年数

ソニー銀行の住宅ローンの審査基準には勤続年数という項目はありません。転職直後でも採用通知書などを提出することで利用可能です。

なお、自営業や会社経営者の場合、過去3期分の確定申告書や決算書の提出が必須なので、起業してから3年以上経過していないとソニー銀行の住宅ローンは利用できないことになります。

収入が安定しているサラリーマンに優しい審査基準である一方、自営業・個人事業主への貸し出しは慎重に行っていることがわかります。

 

この基準から年収400万円を超えるサラリーマンの人にとっては利用しやすい住宅ローンと言えるでしょう。

 

 

健康状態・団信

ソニー銀行に限らず、民間金融機関で住宅ローンを組むには団体信用生命保険への加入が必須となります。ソニー銀行でも同様に団信への加入が必須で、団信への加入審査時に健康状態の告知を行う必要があります。

団信の告知では

  • 最近3カ月以内に医師の治療(指示・指導を含む)や投薬を受けたことがありますか。
  • 過去3年以内に次の病気で手術を受けたり、あるいは2週間以上にわたり医師の治療(指示・指導を含む)や投薬を受けたりしたことがありますか。

に回答(記入)をする必要があります。

 

この告知義務に違反して団信に加入すると、実際に保険金を請求した時の厳格な調査でカンタンにばれてしまい保険金が支払われないのリスクがありますので、正確に告知する必要があります。

なお、ソニー銀行ではこうした健康に問題がある方向けに加入条件を緩和したワイド団信を取り扱っています。保険料として年0.2%の金利上乗せが必要ですが、保障内容は一般団信と同じです。ネット銀行としては取扱いが珍しいこのワイド団信は健康状態に不安がある方にとっては心強いサービスと言って良いでしょう。

通常、ワイド団信は住宅ローン金利に年0.3%の上乗せが必要なので、ソニー銀行の年0.2%上乗せはかなり良心的な金利設定です。ワイド団信を利用したいと考えている人にはぜひソニー銀行の住宅ローンを選択肢に加えてほしいと思います。

※ネット専業銀行ではソニー銀行以外に、auじぶん銀行でもワイド団信の取り扱いをしています。

 団信の仕組み

なお、ワイド団信にも加入できない人が住宅ローンを利用するには団信加入が任意の住宅ローンを探す必要があります。一般的な住宅ローンは団信加入必須が原則なので、その場合はフラット35の利用を検討するようにしましょう。残念ながらソニー銀行ではフラット35の取扱いはありません。おすすめは手数料・金利ともに業界最低水準のアルヒのフラット35・スーパーフラットです。

 

対象住宅、資金用途

ソニー銀行では長らく中古戸建物件をNGにしていましたが、2020年2月時点で中古戸建物件でも利用可能となっています。

 

ソニー銀行の住宅ローンでは新築戸建て、新築マンション、中古マンションでのみ利用でき、中古戸建てには対応していません。

中古戸建は貸し倒れで差し押さえた時に売却が難しかったり、価格査定が難しかったりすることがその理由と考えられます。中古戸建は大半の住宅ローンで取り扱い可能ですので他の住宅ローンを利用するようにしましょう。

また、投資物件、賃貸物件やセカンドハウス、店舗・事務所併用物件等、借地上の建物(定期借地権を含みます)にも利用できません。

※同じ中古でもマンションは問題なく利用できます

 

審査期間・仮審査時間

ソニー銀行の住宅ローン審査は仮審査はAI活用により最短で1時間で結果を知ることができますが、その後の本審査は最短で3日で回答されます。

事前審査も本審査も審査結果については申込時に登録したメールに審査結果が通知されますのでメールアドレスの入力は間違えないようにしましょう。

なお、仮審査、本審査のための各種審査書類の提出、契約書のやり取りなどを含めると仮審査申し込みから融資実行までは3週間程度なので、どちらにしても早めに申し込むような気持はもっておくようにしましょう。

 

金利

ソニー銀行の住宅ローン金利はメガバンクや地銀のように審査結果(信用情報が高いなど)により金利が変動することはありません。審査に通ればソニー銀行の公式ホームページに掲載されている金利で契約をすることが可能です。

ただし、前項でご紹介したように仮審査申し込みから融資実行にはタイムラグがあり、実際の金利は融資実行のタイミングでの金利が適用されます。

 

 

頭金・フルローン

ソニー銀行の住宅ローンでは物件価値、ご自身の信用情報について問題が無ければフルローン(頭金なし)での借り入れが可能です。頭金なしでも借り入れ金利に変更はありません。

ただし、新規購入時に頭金を10%以上用意した場合に年0.05%の金利優遇をソニー銀行では実施しています。資金に余裕がある方には嬉しいサービスですね。

 

保証人・保証会社

冒頭でも触れましたが、従来のメガバンクや地銀の住宅ローンでは系列の保証会社を利用した保証を得る必要がありました。保証会社は住宅ローン契約者が住宅ローン返済に行き詰った場合の債務を保証会社が代わりに弁済するもので、金融機関を守る仕組みです。

この保証を得るには審査はもちろんですが、年0.2%に相当する保証料が必要となっています。ソニー銀行の住宅ローンは保証会社を利用しないものであり、こうした無駄ともいえるコストが発生しないものとなっています。

保証会社の仕組み

 

信用情報(個信)

ソニー銀行の仮審査では下記の信用情報機関に信用情報の照会が実施されます。過去5年以内(最大で5年)に事故が発生し、信用情報に登録されている場合には仮審査に通らない可能性が大きいでしょう。

 ■CIC
 ■JICC
 ■全国銀行個人信用情報センター(JBA)

信用情報の登録期間

 

収入合算・ペアローン

ソニー銀行では収入合算には対応していませんが、ペアローンには対応をしています。共働きのご家庭には嬉しいサービスですね。

ただ、現在は多くの金融機関が収入合算にも対応している時代だということは申し上げておきたいと思います。

ペアローン

 

ソニー銀行の住宅ローン仮審査(AI)について

2018年5月に住宅ローンの仮審査にAIを導入し、最短60分で仮審査の結果を回答してもらえるようになりました。AIが進化しているのかは外からではわかりませんが、今でも事前審査の回答は非常に早く確認することができます。

 

仮審査では書類の提出は必要ありませんので、手っ取り早くネット銀行の住宅ローン審査に通る可能性を探りたい人にソニー銀行の住宅ローンへの申込はおすすめです。

 

【住宅ローン借り換え場合】
・ 現在の借り入れ内容が分かる「返済予定表」など
・ 住居の広さ(平方メートル数)などがわかるもの

【新規購入・増改築(リフォーム)の場合】
・ 購入金額や住宅の広さ(平方メートル数)などがわかる、「売買契約書」や「工事請負契約書」、「重要事項説明書」など

を手元に用意しておくと仮審査もスムーズに進めることができます。

 

ソニー銀行の住宅ローンの仮審査

 

【結論】ソニー銀行の住宅ローン審査基準は甘い?厳しい?

ソニー銀行の住宅ローンは平均年収以上の年収がある大手企業を中心とした一定規模の会社で働く正社員向けという安定した生活基盤を持つ方向けの住宅ローンと言ってよいでしょう。特に職業の面でいうと派遣社員、契約社員を対象外としており、急増する非正規雇用という形態で働く人は利用できない住宅ローンとなっています。この面ではソニー銀行の住宅ローン審査基準は厳しいと言ってよいでしょう。

 

年収400万円以上の収入制限も厳しいのですが、逆にその収入があるサラリーマンにとっては特別厳しい審査基準を設けているとは言えません。正社員・年収400万円以上を満たせる人であれば特に審査基準を気にすることなく申し込んでみるとよいと思います。

 

 

【最後に】ソニー銀行の住宅ローン本審査に落ちた・落ちる場合の理由と対策ついて

審査に落ちた理由の開示は原則的にされることはありませんので、その理由を推測しなければなりません。前述のようにソニー銀行の住宅ローン審査基準は厳しいといってよく、年収を400万円以上としていたり、派遣社員・契約社員を対象外としてことからもそれが見て取れます。

 

本審査で落ちた際の対策としてはネット銀行でソニー銀行以上の低金利を実現し、年収基準を200万円以上としている低金利のauじぶん銀行や日本政府が関与していて審査には通りやすいとされている公的側面を持つ住宅ローンであるARUHI(アルヒ)への審査申し込みを検討すると良いでしょう。

 

なお、ソニー銀行の本審査に落ちてから、他の銀行に仮審査申し込みをするとどうしても時間がかかってしまうので、ソニー銀行への仮審査の時点でそれらの銀行にも申し込みをおこなって審査を確実なものにしておくようにしましょう。

 

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