Pocket
LINEで送る

ソニー銀行は2002年に日本で始めて住宅ローンの取り扱いを開始したネット銀行です。住信SBIネット銀行じぶん銀行の住宅ローンに疾病保障のサービス面で見劣りして勢いを失いつつありましたが、2018年8月にじぶん銀行と同じ保険会社を採用して「がん50%保障特約付き団信」を無料で提供開始しました。

 

ソニー銀行の住宅ローンは元々低金利だったので、この疾病保障の充実で一気に商品性が高まり互角の魅力を持つ住宅ローンになったと言えます。保証料無料、自由な金利タイプの変更サービスなど利便性の高い商品性は変わりませんので、今回のがん50%保障特約の無料付帯は非常に大きなニュースと言えます。

 

ただ、どんなに素晴らしい住宅ローンでも私たち審査に通らなければ意味がありません。今回はソニー銀行の審査基準について解説しながら、ソニー銀行の審査基準が厳しいのかを確認していきたいと思います。

なお、この記事ではソニー銀行の住宅ローンの最新金利や商品性の解説は行っていませんので、ソニー銀行の住宅ローンの商品性を把握できていない人は以下から事前に確認しておくようにしてください。

 

ソニー銀行の住宅ローン審査基準①年収と職業

まず、ソニー銀行の年収基準は400万円以上となっています。100万円以上としているイオン銀行、りそな銀行、200万円以上としている じぶん銀行、三菱UFJ銀行、300万円以上としている新生銀行などと比較して厳しい水準と言えます。

また、雇用形態も比較的厳しく契約社員や派遣社員の人はソニー銀行の住宅ローンを利用することはできません。これは幅広い人に住宅ローンを貸し出そうとしている他のネット銀行と比較するとかなり厳しい部類にあると言えるでしょう。

 

ソニー銀行の住宅ローンを利用できる基準

 

銀行は住宅ローンを貸し出すことで利益をあげる必要があります。その住宅ローンの利益に影響を与えるのが「貸し倒れや返済してもらえなくなる割合」です。特にソニー銀行の場合、”保証会社”を利用していませんので貸し倒れ発生率をしっかりとコントロールする必要があります。

 

この貸し倒れ率が高くなってしまうと「金利を高くする」か「サービスを改悪する」か「審査を厳しくする」といった対策が必要になってきます。

 

ソニー銀行の住宅ローンは、年収の審査基準を高く設定して貸し倒れリスクを抑えながら、金利が低てサービスレベルが高い住宅ローンを提供していると言えます。つまり、年収400万円以上という厳しい基準は、その基準をクリアできる人にしか貸せないような高品質の住宅ローンを提供していることの裏返しとも考えることができます。

 

がん50%保障団信が付帯され、じぶん銀行や住信SBIネット銀行と同等以上とも言える住宅ローンに発展したソニー銀行の住宅ローン。年収基準をクリアできる人にはぜひチャレンジしてほしい住宅ローンになったと言えます。

 

なお、ソニー銀行の住宅ローンは2018年4月から住宅ローンの仮審査をAI(人工知能)を活用する方式に変えて、最短1時間で仮審査結果を知ることができるようになっています。申し込んでから事前審査の結果まで待つ必要がないのも大きなメリットと言えます。

 

 

ソニー銀行の住宅ローン審査基準②勤続年数

ソニー銀行の住宅ローンの審査基準には勤続年数という項目はありません。転職直後でも採用通知書などを提出することで利用可能です。

なお、自営業や会社経営者の場合、過去3期分の確定申告書や決算書の提出が必須なので、起業してから3年以上経過していないとソニー銀行の住宅ローンは利用できないことになります。

収入が安定しているサラリーマンに優しい審査基準である一方、自営業・個人事業主への貸し出しは慎重に行っていることがわかります。

この基準から年収400万円を超えるサラリーマンの人にとっては利用しやすい住宅ローンと言えるでしょう。

 

 

ソニー銀行の住宅ローン審査基準③健康状態・団信

ソニー銀行に限らず、民間金融機関で住宅ローンを組むには団体信用生命保険への加入が必須となります。ソニー銀行でも同様に団信への加入が必須で、団信への加入審査時に健康状態の告知を行う必要があります。

団信の告知では

  • 最近3カ月以内に医師の治療(指示・指導を含む)や投薬を受けたことがありますか。
  • 過去3年以内に次の病気で手術を受けたり、あるいは2週間以上にわたり医師の治療(指示・指導を含む)や投薬を受けたりしたことがありますか。

に回答(記入)をする必要があります。

この告知義務に違反して団信に加入すると、実際に保険金を請求した時の厳格な調査でカンタンにばれてしまい保険金が支払われないのリスクがありますので、正確に告知する必要があります。

なお、ソニー銀行ではこうした健康に問題がある方向けに加入条件を緩和したワイド団信を取り扱っています。保険料として年0.2%の金利上乗せが必要ですが、保障内容は一般団信と同じです。ネット銀行としては取扱いが珍しいこのワイド団信は健康状態に不安がある方にとっては心強いサービスと言って良いでしょう。

通常、ワイド団信は住宅ローン金利に年0.3%の上乗せが必要なので、ソニー銀行の年0.2%上乗せはかなり良心的な金利設定です。ワイド団信を利用したいと考えている人にはぜひソニー銀行の住宅ローンを選択肢に加えてほしいと思います。

※ネット専業銀行ではソニー銀行以外に、じぶん銀行でもワイド団信の取り扱いをしています。

 

 団信の仕組み

なお、ワイド団信にも加入できない人が住宅ローンを利用するには団信加入が任意の住宅ローンを探す必要があります。一般的な住宅ローンは団信加入必須が原則なので、その場合はフラット35の利用を検討するようにしましょう。残念ながらソニー銀行ではフラット35の取扱いはありません。おすすめは手数料・金利ともに業界最低水準の楽天銀行のフラット35です。

 

ソニー銀行の住宅ローン審査基準④対象住宅、中古戸建てはNG

ソニー銀行の住宅ローンでは新築戸建て、新築マンション、中古マンションでのみ利用でき、中古戸建てには対応していません。

中古戸建は貸し倒れで差し押さえた時に売却が難しかったり、価格査定が難しかったりすることがその理由と考えられます。中古戸建は大半の住宅ローンで取り扱い可能ですので他の住宅ローンを利用するようにしましょう。

また、投資物件、賃貸物件やセカンドハウス、店舗・事務所併用物件等、借地上の建物(定期借地権を含みます)にも利用できません。

※同じ中古でもマンションは問題なく利用できます

 

ソニー銀行の住宅ローン審査⑤審査期間

ソニー銀行の住宅ローン審査は仮審査はAI活用により最短で1時間で結果を知ることができますが、その後の本審査は10日程度必要になると考えておきましょう。

事前審査も本審査も審査結果については申込時に登録したメールに審査結果が通知されますのでメールアドレスの入力は間違えないようにしましょう。

なお、仮審査、本審査のための各種書類の提出、契約書のやり取りなどを含めると仮審査申し込みから融資実行までは3週間程度。ソニー銀行では2018年9月現在、ネット完結型、契約書の電子化は実現していませんので、同じネット銀行でも最短10日で住宅ローンの契約が完了するじぶん銀行と比較した場合には契約まで時間がかかります。

 

すこし早めの申込が必要であることは念頭においておくようにしましょう。

 

ソニー銀行の住宅ローン審査⑥金利

ソニー銀行の住宅ローン金利はメガバンクや地銀のように審査結果(信用情報が高いなど)により金利が変動することはありません。審査に通ればソニー銀行に掲載されている金利で契約をすることが可能です。ただし、前項でご紹介したように仮審査申し込みから融資実行にはタイムラグがあり、実際の金利は融資実行のタイミングでの金利が適用されます。

 

ソニー銀行の住宅ローン審査規基準⑦頭金・フルローン

ソニー銀行の住宅ローンでは物件価値、ご自身の信用情報について問題が無ければフルローン(頭金なし)での借り入れが可能です。頭金なしでも借り入れ金利に変更はありません。ただし、新規購入時に頭金を10%以上用意した場合に年0.05%の金利優遇をソニー銀行では実施しています。資金に余裕がある方には嬉しいサービスですね。

 

ソニー銀行の住宅ローン審査基準⑧保証人・保証会社

冒頭でも触れましたが、従来のメガバンクや地銀の住宅ローンでは系列の保証会社を利用した保証を得る必要がありました。保証会社は住宅ローン契約者が住宅ローン返済に行き詰った場合の債務を保証会社が代わりに弁済するもので、金融機関を守る仕組みです。

この保証を得るには審査はもちろんですが、年0.2%に相当する保証料が必要となっています。ソニー銀行の住宅ローンは保証会社を利用しないものであり、こうした無駄ともいえるコストが発生しないものとなっています。

保証会社の仕組み

 

ソニー銀行の住宅ローン審査基準⑨収入合算・ペアローン

ソニー銀行では収入合算には対応していませんが、ペアローンには対応をしています。共働きのご家庭には嬉しいサービスですね。

ただ、現在は多くの金融機関が収入合算にも対応している時代だということは申し上げておきたいと思います。

ペアローン

 

ソニー銀行の住宅ローン仮審査について

2018年5月よりソニー銀行は住宅ローンの仮審査にAIを導入し、最短60分で仮審査の結果を回答してもらえます。当サイト調べでは仮審査最短60分は国内最速です。

なお、仮審査では書類の提出は必要ありません。

【住宅ローン借り換え場合】
・ 現在の借り入れ内容が分かる「返済予定表」など
・ 住居の広さ(平方メートル数)などがわかるもの

【新規購入・増改築(リフォーム)の場合】
・ 購入金額や住宅の広さ(平方メートル数)などがわかる、「売買契約書」や「工事請負契約書」、「重要事項説明書」など

が手元にあれば仮審査に申し込むことが可能です。

なお、ソニー銀行の住宅ローンの仮審査に落ちた場合にはネット銀行でソニー銀行以上の低金利を実現している、じぶん銀行や日本政府が関与している公的な住宅ローンである楽天銀行(フラット35)への審査申し込みを検討してはいかがでしょうか。じぶん銀行の事前審査は最短当日、楽天銀行のフラット35の事前審査は最短翌日回答となっています。

 

ソニー銀行の住宅ローンの仮審査

 

【結論】ソニー銀行の住宅ローン審査基準は甘い?厳しい?

ソニー銀行の住宅ローンは有る程度の年収がある正社員向けという安定した生活基盤を持つ方向けの住宅ローンと言ってよいでしょう。特に職業の面でいうと派遣社員、契約社員を対象外としており、急増する非正規雇用という形態で働く人は利用できない住宅ローンとなっています。この面ではソニー銀行の住宅ローン審査基準は厳しいと言ってよいでしょう。

年収400万円以上の収入制限も厳しいのですが、逆にその収入があるサラリーマンにとっては特別厳しい審査基準を設けているとは言えないでしょう。

 

 

【最後に】ソニー銀行の住宅ローン本審査に落ちた・落ちる場合の理由と対策ついて

審査に落ちた理由の開示は原則的にされることはありませんので、その理由を推測しなければなりません。前述のようにソニー銀行の住宅ローン審査基準は厳しいといってよく、年収を400万円以上としていたり、派遣社員・契約社員を対象外としてことからもそれが見て取れます。

 

本審査で落ちた際の対策としてはネット銀行でソニー銀行以上の低金利を実現し、年収基準を200万円以上としている低金利のじぶん銀行や日本政府が関与していて審査には通りやすいとされている公的側面を持つ住宅ローンである楽天銀行(フラット35)への審査申し込みを検討すると良いでしょう。

 

なお、ソニー銀行の本審査に落ちてから、他の銀行に仮審査申し込みをすると時間がかかってしまうので、ソニー銀行への仮審査の時点でそれらの銀行にも申し込みをおこなって審査を確実なものにしておくようにしましょう。