楽天銀行は、楽天株式会社の子会社で、2010年にイーバンク銀行株式会社から商号変更をして国内で二番目に誕生したネット銀行です。2023年4月には東証プライム市場に上場を果たし注目を集めました。 住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する「フラット35」を中心とした住宅ローンを提供していて、ネット銀行ならではの低金利とインターネットを利用したサービスで顧客獲得に定評のある銀行です。
楽天銀行といえば「フラット35」
返済終了まで金利が変わらない長期固定型住宅ローン「フラット35」で大きな取り扱いシェアを持っているのが楽天銀行です。 楽天銀行の「フラット35」の特徴はどんなところでしょうか。
楽天銀行の「フラット35」 注目ポイント
フラット35はトップクラスの低金利 フラット35取り扱い銀行の中でも最低水準の低金利。 楽天銀行ならではの特典が多数 楽天銀行口座を支払口座にすると事務手数料が安くなるなど特典多数。 保証料・一部繰上返済手数料無料 変動金利住宅ローンは団信も無料。 諸費用の上乗せ融資も可能 住宅ローンの契約時にかかる諸費用の一部を借入額に含めることも可能。
フラット35
フラット35とは、民間金融機関と住宅金融支援機構および前身の住宅金融公庫の証券化支援事業をもとに提供している長期固定金利住宅ローンです。長期固定金利住宅ローンは、資金の受取り時に返済終了までの借入金利・返済額が確定する住宅ローンなので、長期にわたるライフプランを立てやすくなります。 つまり、返済終了まで金利上昇によるリスクを避けることができるのが最大の特徴です。
金利も事務手数料も最低水準
多くの金融機関で提供しているフラット35ですが、金利や事務手数料には違いがあり安易に選んでしまうと思わぬ損をしてしまいます。最も安く借り入れるには「金利」と「事務手数料」が低いところを選ばなければなりませんが、楽天銀行はこのどちらも最低水準でフラット35を提供しています。 まず金利ですが、フラット35を提供している金融機関で一番高い金利は2%を超えるものとなっていますが、楽天銀行のフラット35の金利の低さは言うまでもないですね。金利に関しては最も低くフラット35を提供しているのが楽天銀行です。 次に事務手数料ですが、通常は借入額の1.430%(税込)、楽天銀行を支払口座にすると割安な借入額の1.100%(税込)、さらに借り換えの場合に楽天銀行を支払口座にすると借入額の0.990%(税込)とフラット35を提供する金融機関としては最低水準となっていて、普通の銀行の事務手数料借入額の2.20%(税込)と比較してもかなり低い水準です。 また、フラット35の審査は住宅金融支援機構が行うため、民間の銀行の基準とは違います。 民間の銀行が貸し倒れリスクを避けるためにあらゆる角度から審査するのに比べ、住宅金融支援機構の審査は、対象の物件が基準にあっているかどうかが審査のポイントになります。民間の銀行に住宅ローンを申し込んでも審査に通らなかった方でも、フラット35は審査に通る可能があります。
楽天銀行の金利選択型住宅ローン
「フラット35」で有名な楽天銀行ですが、変動金利や10年固定金利などの金利選択型住宅ローンも取り扱っています。 その金利選択型住宅ローンの特徴を解説します。
楽天銀行の金利選択型住宅ローン 注目ポイント
変動金利はトップクラスの低金利 変動金利のランキングでも上位の低金利。 2つの疾病特約が無料で付帯 団信に加えて「がん保障特約」と「全疾病特約」が金利上乗せなしの無料で付帯。 事務手数料が安い 事務手数料がいくら借入れても一律で330,000円(税込)で最安水準。 保証料・一部繰上返済手数料無料 繰上返済は1万円から返済可能。
金利選択型住宅ローン
楽天銀行の住宅ローンは、フラット35が知られていますが、通常の金利選択型住宅ローンも取り扱っています。 「フラット35」のイメージが強い楽天銀行ですが、この金利選択型住宅ローンもなかなかおすすめの住宅ローンです。 その楽天銀行の金利選択型住宅ローンの特徴は、金利、特に変動金利の低さと事務手数料の安さ、さらに2つの疾病特約が団信に加えて無料で付帯することです。
団信に加えて「がん保障特約」と「全疾病特約」が無料で付帯
通常の住宅ローンでは団信への加入が必須となっています。団信は契約者が死亡または高度機能障害時に残りの住宅ローン残高が保障されますが、楽天銀行の金利選択型住宅ローンには団信に加えて無料で「全疾病特約」が付帯します。 「がん保障特約」はがんと診断されると残りの住宅ローン残高の半分が支払われる保障です。 さらに所定の就業不能状態15日を超えて継続した場合には毎月の住宅ローン返済額も最大36ヶ月保障されます。最近では新型コロナウィルスに罹患して、在宅療養を含めて40日以上就業不能状態になった際にローンの返済2ヶ月分の保障が支払われたケースもあるようです。 「全疾病特約」では余命6ヶ月以内と判断されたとき、さらに病気やケガで所定の就業不能状態が12ヶ月継続した場合にも残りの住宅ローン残高が0円になります。 団信以上の手厚い保障が無料で付帯するのが楽天銀行の金利選択型住宅ローンの大きな特徴です。
金利選択型でも低い事務手数料
ネット銀行の事務手数料は通常では借入額の2.20%(税込)ですが、楽天銀行はいくら借り入れても一律で330,000円(税込)と大幅に安くなります。現金での支払が必要で元金が減るわけでもない”手数料”はできるだけ安く済ませておくに越したことはありませんね。 また、ネット銀行の中では比較的に審査が通りやすい傾向があるようです。これは基準金利から審査結果に応じて引き下げ優遇が決まり、最終的な金利が決まるという景色のためで、審査によっては、下限の金利では決まらない可能性もありますが、他の銀行で審査が通らない方、審査に不安がある方におすすめです。 楽天銀行の金利選択型住宅ローンは、変動金利での借入れを検討していて事務手数料などの諸費用はなるべく安く抑えたいと考える方に最適です。さらに団信に加えて無料で付帯する「全疾病特約」による手厚い保障も加わることで、借り換えを考えている方にもおすすめできる住宅ローンでしょう。