住宅ローンの団信と諸費用を比較検討する夫婦のイメージ

この記事ではりそな銀行の住宅ローンについて解説しています。特に、りそな銀行の住宅ローンの特徴的なサービスである「団信革命」について、上乗せ金利という「見えにくいコスト」に見合うのかという視点で詳しく検証しています。


りそな銀行は、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行に次ぐ規模の大手銀行です。関東・関西の都市部に住んでいる人であれば店舗を見かける機会は多いでしょう。また、都市部を中心に全国に支店を構えていますので全国各地で店舗を見かけることがあると思います。

 

なお、冒頭でも説明した通り、この記事の中では、りそな銀行の住宅ローンのメリットとデメリット、特にりそな銀行の住宅ローンの最大の特徴である「団信革命」のメリットとデメリットについて重点的に解説していきます。本記事の金利・手数料・団信の条件は、2026年8月9日にりそな銀行をはじめとする各行の公式サイトで確認した内容です。りそな銀行の住宅ローンを検討している人、他の銀行の住宅ローンと比較したいと考えている人の参考になれば幸いです。

 

団信革命とライバルと言えるサービスは?

団信革命とよく比較される疾病保障サービスにドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)のスゴ団信という商品があります。

 

この団信は「病気やケガで働けなくなったケース」を幅広くカバーしつつ、3大疾病で住宅ローンの残高が半額になる疾病保障サービスで、団信革命に何となく似ている側面があります。

最大の違いは「スゴ団信」の基本プランが上乗せ0円で、団信革命は年0.30%(お借入時40歳未満は年0.25%)の金利上乗せがある点です。団信革命が気になっている人は、ドコモの銀行のスゴ団信もチェックするようにしてください。

ドコモの銀行の公式サイトによると、借入時50歳以下の方は「3大疾病50%保障」と「全疾病保障」が上乗せ0円で基本付帯し、50歳超の方でも「全疾病保障」が上乗せ0円で付きます(2026年8月9日確認)。団信革命より高いコストパフォーマンスを実現している一方で、上乗せ0円のプランで3大疾病になったときに保障されるのは住宅ローン残高の50%で、団信革命の「残高0円(100%保障)」とは水準が違います。ここは「無料かどうか」だけで判断せず、保障の厚みとセットで見るべきポイントです。

スゴ団信についてくわしくはこちら

 

SBI新生銀行が<SBIハイパー預金開設者限定>住宅ローン金利優遇プログラムを開始

SBI新生銀行の住宅ローンキャンペーン

「SBIハイパー預金」を開設している方が、「パワースマート住宅ローン(変動金利・半年型)」を借り入れる場合、当初借入金利から年0.09%引き下げられます。

 

この金利優遇プログラムを利用するには、本審査後、住宅ローンの契約手続き内容が確定するまでにSBIハイパー預金を開設していること、契約時に「パワースマート住宅ローン(変動金利・半年型)」で借り入れることなどの条件を満たす必要があります。

 

金利タイプを変更しない限り、当初借入金利適用期間終了後も年0.09%の引き下げ幅は継続されます。住宅ローンの金利はわずかな差でも総返済額に影響するため、SBI新生銀行で変動金利を検討している人は、SBIハイパー預金の開設もあわせて確認しておきたいところです。

 

最初に、りそな銀行の住宅ローンの利用を考えるときに気になる団信革命のメリットとデメリットを解説していきます。

団信革命のメリット・デメリット

りそな銀行の団信革命

団信革命のメリットとデメリットは非常にシンプルです。保障してもらえる範囲が広いのがメリットで、費用負担が大きいのがデメリットです。

 

また、幅広く保障されていますが、保険金が支払われる条件が複雑でわかりにくい点もデメリットと言えるでしょう。

 

上乗せ金利は「毎月いくら」になるのか

団信(疾病保障)は、いわゆる「保険」です。保険は「費用対効果」と「どこまで将来のリスクに備えたいのか?」が重要な検討ポイントです。抽象的な議論をする前に、りそな銀行が公式サイトで公開しているシミュレーションで毎月いくら増えるのかを確認しておきましょう。

 

りそな銀行の団信特約別の月々の上乗せ額の比較グラフ
借入3,000万円・返済期間35年・変動金利年0.95%・借入時40歳未満の場合。上乗せ金利はがん保障特約0.10%、3大疾病保障特約0.20%、団信革命0.25%。

りそな銀行の公式サイトでは、借入3,000万円・返済期間35年・変動金利 年0.95%・借入時40歳未満という前提で、団信の特約別の上乗せ額が次のように示されています(2026年8月9日確認)。

選ぶ特約上乗せ金利(年)月々の上乗せ額毎月の返済額
がん保障特約0.10%1,398円85,386円
3大疾病保障特約0.20%2,811円86,799円
団信革命0.25%3,522円87,510円

団信革命の場合、この月3,522円という負担が返済期間中ずっと続きます。金利が最後まで変わらないと仮定した単純計算では、35年(420回)で約148万円。40歳以上の方は上乗せが年0.30%になるため、負担はさらに大きくなります。この費用負担が団信革命の最大のデメリットです。

※上表はりそな銀行公式サイトに掲載されたシミュレーション値です。実際の返済額は借入額・金利・返済期間によって変わります。40歳以上の場合の金額は、りそな銀行公式サイトの年齢切り替えでご確認ください。

 

メリットとデメリットを整理

メリットデメリット
住宅ローンの残高が0円になる保障範囲が広い住宅ローンの金利に年0.30%上乗せする必要がある(40歳未満の場合0.25%)
仕事に復帰しても残高0円の保障は変わらない保険金が受け取れる条件が複雑でわかりにくい
一般団信の加入者は返済途中からでも中途加入できる一般団信よりも加入審査が厳しく加入できない可能性がある

もう少しわかりやすく整理すると以下のような整理になります。「団信革命」が一般的な住宅ローンで利用できる「3大疾病保障」と違うのは、「病気やケガによる16の状態に対する保障」がついている点です。

 

 

加入できる人の条件(意外と見落とされがち)

団信革命は誰でも申し込めるわけではありません。りそな銀行の商品概要(2026年8月9日確認)では、次の条件が定められています。

項目内容
対象商品りそな住宅ローン/りそな借りかえローン/りそな住みかえローン/りそな建てかえローン
利用できる方上記を新規に借り入れる方で、お借入時年齢が満50歳未満悪性新生物(がん)に罹患したことのない方
お借入金額3億円以内(5,000万円超かつ告知事項がある場合は所定の診断書が必要)
上乗せ金利店頭金利+年0.30%(加入時40歳以上)/+年0.25%(加入時40歳未満)
引受保険会社第一生命保険株式会社

とくに「がんに罹患したことがある方は加入できない」という条件は見落とされがちです。過去にがんの治療歴がある方は、団信革命に限らず特約付き団信全般で加入が難しくなるため、後述するワイド団信を含めて早めに選択肢を確認しておきましょう。

 

団信革命の保障内容

次に、当サイトなりにわかりやすい日本語を使って団信革命の保障内容を表形式で整理しましたので参考にしてください。コメントや注意点も併記しています。保障される範囲が広いことがわかりますが、注意点があることもわかると思います。

状態コメント・注意点
・死亡したとき通常の「団信」で保障される「死亡・高度障害状態」です。この部分は団信革命に加入しなくても通常の団信に加入することで保障されている範囲です。
・両目が見えなくなって回復の見込みがないとき
・話すことや食べ物を噛むことができなくなって回復の見込みがないとき
・中枢神経系や内臓に著しい障害が残って常に介護が必要な状態となったとき
・両手の関節以上を失った・または動かなくなって回復の見込みがないとき
・両足の関節以上を失った・または動かなくなって回復の見込みがないとき
・片手の関節以上を失って、かつ、片足の関節以上を失って回復の見込みがないとき
・片手が全く動かなくなり、かつ、片足を足関節以上で失ったとき
・所定のがんになっていることを医師が診断したとき

一般的な「がん団信」で保障される内容です。(※お借入日から90日以内に診断確定されたがんは対象外。ドコモの銀行のスゴ団信は50歳以下なら上乗せ0円で同種の事由をカバーしますが、上乗せ0円のプランの保障は残高の50%です。詳細はこちら

・心筋梗塞で初診日から60日以上、働けない状態であることを医師が診断する、または、治療を目的とした所定の手術を受けたとき一般的な「三大疾病」で保障される内容です(※スゴ団信の上乗せ0円プランでも同種の事由をカバーしますが、保障は残高の50%。残高100%を求めるなら3大疾病100プラン=上乗せありになります。詳細はこちら
・脳卒中で初診日から60日以上、言語障害・運動失調・まひ等の症状が継続していることを医師が診断する、または、治療を目的とした所定の手術を受けたとき一般的な「三大疾病」で保障される内容です(※こちらもスゴ団信の上乗せ0円プランは残高の50%保障です。詳細はこちら
・呼吸器に著しい障害が残って回復の見込みがなく、酸素療法を受けたとき

団信革命の特徴はこの部分の保障。

 

傷害または疾病が原因でこれらの身体障害状態のいずれかに該当した場合に住宅ローンの残高が保障されます。高度障害の一歩手前の状態を補うような保障内容になっていて、「一般的な三大疾病保障」ではなくて、りそな銀行「団信革命」を利用するメリットの多くはこの保障部分にあると言えます。

・心臓ペースメーカーを一生装着する必要がある状態になったとき
・心臓の手術を行って、人工弁を設置したとき
・肝臓に著しい障害が残って回復の見込みがない、または肝移植したとき
・腎臓の機能が全くなくなって、人工透析療法か腎移植したとき
・ぼうこうを全て摘出して人工ぼうこうを設置したとき
・直腸を切断して人工肛門を設置したとき
・両耳が全く聞こえなくなったとき
・片手を関節以上で失ったとき
・片手が全く動かなくなったとき
・片手の3つの関節のうち2つの関節が全く動かなくなったとき
・片足を関節以上で失ったとき
・片足が全く動かなくなったとき
・片足の3つの関節のうち2つの関節が全く動かなくなったとき
・片目が全く見えなくなったとき上記と同じような保障内容ですが、偶然の”事故”が原因、事故があった日から180日以内にいずれかに該当した場合に住宅ローンの残高が保障されます。病気を要因とする場合は保障されない点に注意が必要です。
・脊柱に問題が生じ、かなりの奇形や運動障害になり回復の見込みがないとき
・片手の5本の指を失ったとき
・片手の親指と人差し指を含む4本の指を失ったとき
・両手の10本の指が全く動かなくなったとき
・両足の10本の指が全く動かなくなったとき
・公的介護保険制度の要介護2以上の状態で認定されたときいわゆる介護状態になった時に保障されます。要介護2については公的介護保険の制度を参照するようにしてください。
・一定の介護状態が180日間継続したとき要介護2に準ずるような状態になった場合も保障範囲になっています。ここでの説明は割愛しますので、りそな銀行の公式サイトなどで確認しておいてください。

※上記は筆者がわかりやすい表現にして保障される症状について説明したものです。疾病保障の条件については保険会社やりそな銀行の公式サイトなどでご確認ください。

 

団信革命は必要か?

「保険」という商品は、誰も「絶対にいらない」言い切ることができませんので、具体的に考えていきましょう。団信革命の場合は、「将来、以下に示す状態になった時に、住宅ローンの残高が0円になるようにしておきたい」、「以下に示す状態になることに備えておく必要があるか」を考えてみてください。

筆者の周辺では、住宅ローンの返済を続けている人が以下の状態になったのをきいたことがありません。そのため、個人的な意見としては、毎月の住宅ローンの返済額を増やしてまで、この部分の保障を付帯したいとは思いません。

・呼吸器に著しい障害が残って回復の見込みがなく、酸素療法を受けたとき
・心臓ペースメーカーを一生装着する必要がある状態になったとき
・心臓の手術を行って、人工弁を設置したとき
・肝臓に著しい障害が残って回復の見込みがない、または肝移植したとき
・腎臓の機能が全くなくなって、人工透析療法か腎移植したとき
・ぼうこうを全て摘出して人工ぼうこうを設置したとき
・直腸を切断して人工肛門を設置したとき
・両耳が全く聞こえなくなったとき
・片手を関節以上で失ったとき
・片手が全く動かなくなったとき
・片手の3つの関節のうち2つの関節が全く動かなくなったとき
・片足を関節以上で失ったとき
・片足が全く動かなくなったとき
・片足の3つの関節のうち2つの関節が全く動かなくなったとき

 

ドコモの銀行のスゴ団信なら上乗せ0円

無理に他の住宅ローンをおすすめしたいわけではありませんが、団信革命について気になっている人にチェックしておいてほしいのがドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローンです。

 

前述した団信革命が保障してくれる状態になった場合、高い確率で仕事ができなくなることが予想されます。

「病気やケガで働けなくなった時に住宅ローンの残高が0円になる全疾病保障」と3大疾病に対する保障がついているのが、ドコモの銀行の住宅ローンです。上乗せ0円で3大疾病50%保障まで付くのは借入時50歳以下の方に限定されていますが(50歳超の方は全疾病保障が上乗せ0円)、団信革命の利用に興味がある人は、ドコモの銀行の住宅ローン(スゴ団信)もあわせてチェックしておくことをおすすめします。

スゴ団信の引受保険会社はSBI生命保険株式会社で、3大疾病の保障を残高100%にしたい場合は「3大疾病100プラン」(上乗せ 40歳未満 年0.20%/40歳以上 年0.40%)を選ぶ形になります(2026年8月9日、ドコモの銀行公式サイトで確認)。つまり「残高100%保障」という同じ土俵で比べると、団信革命の年0.25〜0.30%は決して割高な水準ではありません。無料か有料かではなく、保障の割合をそろえて比べるのが総コスト比較のコツです。

 

3大疾病の保障を主要行で並べてみる

銀行・プラン上乗せ金利(年)3大疾病になったときの保障加入できる年齢
りそな銀行 団信革命40歳未満 0.25%/40歳以上 0.30%残高0円(100%)+16の状態・要介護も対象借入時 満50歳未満
りそな銀行 3大疾病保障特約40歳未満 0.20%/40歳以上 0.25%残高0円(100%)借入時 満50歳未満
りそな銀行 がん保障特約40歳未満 0.10%/40歳以上 0.20%がんのみ対象借入時 満50歳未満
ドコモの銀行 スゴ団信 3大疾病50プラン上乗せなし残高の50%+全疾病保障借入時 50歳以下
ドコモの銀行 スゴ団信 3大疾病100プラン40歳未満 0.20%/40歳以上 0.40%残高0円(100%)+全疾病保障借入時 50歳以下
ソニー銀行 3大疾病団信0.20%がん・急性心筋梗塞・脳卒中を保障加入時 満50歳未満

※各行公式サイトで2026年8月9日に確認した内容です。保険金が支払われる条件(がんは借入日から90日経過後など)は各行・各プランで異なります。詳細は必ず各金融機関の公式サイト・被保険者のしおりでご確認ください。

住信SBIネット銀行のスゴ団信

2021年10月からドコモの銀行が提供しているのが「スゴ団信」と言う団信サービスの常識を覆すような疾病保障サービスです。

スゴ団信の最大の特徴は満50歳以下であれば「病気やケガで働けなくなった時に住宅ローンの残高が0円になる全疾病保障」と3大疾病50%保障(がん診断し・急性心筋梗塞・脳卒中は60日以上の所定の状態継続)が無料(金利上乗せなし)で利用できることです。

なお、住宅ローン(WEB申込)の2026年8月の変動金利タイプの金利はかなりの低金利です。これだけ充実した疾病保障をこの低金利で借りられる「ドコモの銀行の住宅ローン(WEB申込コース)」は2026年8月の大注目の住宅ローンです。

詳しくは、ドコモの銀行の公式サイトなどで確認しておくようにしましょう。

 

 

りそな銀行の住宅ローンのメリット

メガバンクのネット専用住宅ローンと同レベルの低金利

りそな銀行はたくさんの店舗とスタッフを抱えているため、ネット銀行と比べるとどうしても経費がかかります。また、これだけの規模の銀行で、社会的責任も多く、効率的な経営だけを考えた戦略変更はかなり困難な状況にあり、基本的には従来型の銀行の営業スタイルを残しつつ様々な経営努力を行っている印象です。

 

一般的に、住宅ローンを比較する時には、最初に住宅ローンの金利を確認すると思いますが、りそな銀行の住宅ローンは大手銀行の中では金利が低めに設定されています。当サイトが2026年8月にりそな銀行の公式金利ページを確認したところ、金利プランの変動金利(融資手数料型・最大引下げ後)は年0.950%、固定金利特約10年は年3.795%でした。ただし、インターネット銀行の住宅ローンの金利と比べて低いわけではありませんし、疾病保障も上乗せ0円で充実しているわけではありませんので、結果的にりそな銀行の住宅ローン金利はそれほど目立つ金利設定ではありません。

 

なお、2026年8月は大手5行(三菱UFJ・三井住友・みずほ・りそな・三井住友信託)とも変動型は据え置きで、動いたのは固定金利のほうでした。「変動金利がどんどん上がっている」というイメージだけで判断せず、自分が選ぶ金利タイプの動きを見るようにしてください。最新の適用金利はりそな銀行の公式サイトでご確認ください。

 

大手銀行や地方銀行は構造的に収益の確保が難しい時代でりそな銀行も例外ではありません。大手銀行は、ネット銀行が住宅ローンの金利を下げていた時も、なかなか金利を下げず、住宅ローンの収益性の確保を優先してきました。

ネット銀行の利用が浸透していない時代は、昔ながらの営業力(「不動産会社との提携」、「大手企業との企業提携ローン」、「地元の人との昔ながらのつながり」)で凌いでいましたが、ネット銀行を利用するのが当たり前の時代になって、メガバンクもネット専用住宅ローンの低金利化を積極的に進めており、変動金利についてはメガバンクとりそな銀行では金利に差がない状態になっています。

 

ただし、りそな銀行の公式サイトにも「適用される金利引下げ幅は、お借入内容や審査結果によって決定いたします」と明記されており、公表されている金利はあくまで最大引下げ時のものです。もともと低い金利を想定して住宅ローンに申し込みをしたのに、結果として高い金利でしか承認が取れなかった、という話はよく聞きます。住宅ローンの申し込みをする際には複数の金融機関に申し込みをしておくのが良いでしょう。

 

団信革命は返済の途中からでも加入できる

意外と知られていませんが、りそな銀行では一般団信に加入して住宅ローンを利用中の方が、返済の途中から団信革命に中途加入することができます(2026年8月9日、りそな銀行公式サイトで確認)。「借りるときは保険料を抑えたかったが、年齢が上がって不安になってきた」というケースに対応できるのは、他行にはあまりない柔軟性です。

 

ただし中途加入の上乗せ金利は、現在のお借入れ金利+年0.4%(40歳以上)/+年0.3%(40歳未満)と、新規加入時より高く設定されています。また中途加入はWebから申し込むことができず、店舗での手続きが必要です。「あとから入れるから最初は付けない」と考えるなら、この上乗せ幅の差も含めて判断してください。お取扱い条件の詳細はりそな銀行の各店舗にお問い合わせください。

 

一部繰上返済はネット手続きなら手数料0円

住宅ローンの総返済額を抑えるためには金利が低い住宅ローンを選ぶことが大切ですが、住宅ローンが決まった後に重要になってくるのが繰り上げ返済です。

 

以下はSBI新生銀行が提供している繰り上げ返済のシミュレーションツール(※)の画面です。4,000万円を35年返済で年1%の金利で借りた場合、利息を含んだ総返済額は約4,740万円ですが、毎月30,000円を繰り上げ返済し続けると、180万円以上の総返済額の節約になります。また、35年後ではなく26年後に住宅ローンを完済できることがわかります。(期間短縮型で繰り上げ返済した場合)

SBI新生銀行のシミュレーションツールはとても分かりやすく作られています。金利を自由に入力することができるので様々なケースで簡単にシミュレーションできるのでおすすめです。

 

繰上げ返済シミュレーション

 

りそな銀行の住宅ローンはインターネットバンキング「マイゲート」からの一部繰上返済であれば手数料0円で、1万円以上・1万円単位で手続きできます。ただし、ここは「無料」と一括りにできない部分なので、公式サイトの手数料表を整理しておきます(2026年8月9日確認・いずれも消費税等込)。

手続きインターネット(マイゲート)店頭・テレビ電話
一部繰上返済(変動金利型・全期間固定金利型)0円5,500円
一部繰上返済(固定金利選択型の特約期間中)0円33,000円
全額繰上返済(変動金利型・全期間固定金利型)取扱いなし11,000円
全額繰上返済(固定金利選択型の特約期間中)取扱いなし33,000円

つまり「一部繰上返済が0円」なのはネット手続きの場合だけで、店頭で手続きすると固定金利特約期間中は33,000円かかります。また全額繰上返済(完済)はネットでは手続きできません。一部繰上返済手数料がかかるネット銀行の住宅ローンはあまり見かけないので、この点は「ネット銀行と同水準になった」と捉えるのが正確でしょう。

なお、一部繰上返済の金額が1万円以上29万円以下の場合、繰上返済希望日は次回の毎月返済日(ボーナス返済併用の場合は次回ボーナス月返済日)のみとなります。細かいですが、返済計画を立てるうえでは知っておきたい制約です。

 

ワイド団信にも対応(年齢条件は他行と比べる価値あり)

りそな銀行を含む民間の銀行が提供している住宅ローンは、基本的に住宅ローンを利用するためには保険会社が提供する団体信用生命保険(団信)に加入する必要があります。

団信は、住宅ローンの契約者が死亡時や高度障害状態になった時に、住宅ローンの残高が保険会社から保険金により完済される生命保険で、住宅ローンを利用している人にも、住宅ローンを貸している銀行にもメリットがある仕組みです。また、近年は見た目上の団信の利用料・保険料は無料にして提供されているので、大半の人が団信に加入して住宅ローンを利用しています。

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団信は「誰でも加入できる」わけではなく、健康状態や病歴によっては保険会社の審査で団信に加入できないことがあります。団信に加入できないと住宅ローンを利用できないことになるため、そのような人のために保険会社が用意しているのが、加入できる条件を緩和した「ワイド団信」です。

りそな銀行では、クレディ・アグリコル生命保険株式会社が提供するワイド団信を取り扱っています。りそな銀行の公式サイトでは、糖尿病・高血圧症・潰瘍性大腸炎・脂質異常症(高脂血症)・高尿酸血症・痛風などが「加入いただけた疾病の一例」として挙げられています(2026年8月9日確認)。

ワイド団信を利用することになった場合、保険料を住宅ローンの金利に上乗せする形で負担する必要があります。りそな銀行でワイド団信を利用する場合、住宅ローンの店頭表示金利に+年0.3%の上乗せが必要です。ネット銀行のソニー銀行もクレディ・アグリコル生命のワイド団信を採用していますが、ソニー銀行の場合、住宅ローンの金利に+年0.2%を上乗せすることで利用できます

そして、総コストの観点以上に見落とせないのが「年齢条件」です。両行の公式サイトを確認すると、次のように差があります(2026年8月9日確認)。

比較の観点りそな銀行ソニー銀行
上乗せ金利(年)0.3%0.2%
加入できる年齢お借入時 満50歳未満加入時 満65歳未満
完済時年齢満80歳未満満81歳未満
借入上限2億円以内(1億円超は所定の診断書)公式サイトの商品詳細説明書を参照
引受保険会社いずれもクレディ・アグリコル生命保険株式会社

りそな銀行のワイド団信は「お借入時年齢 満50歳未満」が条件のため、50代で住宅ローンを組む方はそもそも対象外になります。持病があって、かつ借入時の年齢が50歳以上という方は、加入時年齢の上限が高いソニー銀行のような選択肢を先に確認しておくと、時間のロスを避けられます。いずれも保険会社による所定の審査があり、必ず加入できるわけではありません。

ワイド団信の利用が想定される人は、ソニー銀行の住宅ローンとワイド団信について事前に確認しておくようにしましょう。

 

なお、ワイド団信については詳しく解説した記事も用意していますので、合わせて、ワイド団信とは?うつ病でも可能?審査基準や告知書についても解説も参考にしてください。

 

相談窓口を持つ安心感

りそな銀行はWeb申込限定の住宅ローンについても店舗で相談することができます。ネット銀行は店舗がない(またはあっても少ししかない)ので、専門スタッフに店舗で相談できないというデメリットがあります。


りそな銀行は全国に住宅ローンを専門に取り扱う「ローンプラザ」も展開していて、店舗相談しやすい環境が整っています。

 

このローンプラザは店舗によっては日曜や休日も営業していますし17時以降も窓口が開いています。住宅ローンは用意する書類も多く、契約作業は面倒ですし、返済中でも相談できる環境があることは長期に渡る返済を続けていくことを考えるとメリットです。前述の団信革命の中途加入のように「Webでは手続きできず、店舗が必要になる場面」があることを考えると、店舗網は総コスト以外の実用的な価値と言えます。

※りそな銀行のローンプラザを含む営業店は、時間帯によって予約制となっている場合があります。来店の際は事前予約されることをおすすめします(最新の受付状況は公式サイトでご確認ください)。

 

ポイントサービス「りそなクラブ」

りそな銀行が提供している「りそなクラブ」は、いろいろなポイントに交換もできるポイントサービスです。

ポイントは、りそな銀行の銀行口座の利用状況に応じて付与されるようになっていて、たとえば給与の受け取り口座に指定すると月間10ポイントが貯まります(りそな銀行公式サイト・2026年8月9日確認。年金の受け取りと合算での月間上限ポイントです)。ほかにも投資信託の取引やりそなカードの利用などが対象になっており、貯まったポイントは各種ポイントやマイル等に交換できます。

住宅ローンの利用でポイントがもらえる特典も用意されていますし、住宅ローンの返済と共にりそな銀行の銀行口座を利用していると徐々にポイントが貯まっていきます。ただし、ポイントの付与条件・交換先・レートは見直されることがあります。最新の内容はりそな銀行公式サイトの「りそなクラブ」のページでご確認ください。

 

3億円までの融資に対応

りそな銀行の住宅ローンの申込可能金額は50万円以上3億円以内(1万円単位)です(りそな銀行公式サイトのよくあるご質問・2026年8月9日確認)。都心のマンション価格の高騰に対応したもので、日本経済新聞の報道によれば、りそな銀行と埼玉りそな銀行は2023年9月から借入上限額を1億円から3億円へ引き上げています。

 

高額借入を検討している方が気にすべきなのは、ローンの上限だけでなく「団信の保障上限」がそろっているかという点です。日本経済新聞の報道によれば、りそな銀行と埼玉りそな銀行は2024年7月から団信の保障上限額も2億円から3億円へ引き上げています。りそな銀行の団信革命の商品概要でも、お借入金額の上限は3億円以内と案内されています(2026年8月9日確認)。

 

なお、お借入金額が5,000万円超かつ告知事項がある場合は、所定の診断書の提出が必要とされています(団信革命の商品概要)。高額借入では健康状態の審査が実質的にシビアになるため、告知事項がある方は早めに準備しておきましょう。

 

SBI新生銀行が<SBIハイパー預金開設者限定>住宅ローン金利優遇プログラムを開始

SBI新生銀行の住宅ローンキャンペーン

「SBIハイパー預金」を開設している方が、「パワースマート住宅ローン(変動金利・半年型)」を借り入れる場合、当初借入金利から年0.09%引き下げられます。

 

この金利優遇プログラムを利用するには、本審査後、住宅ローンの契約手続き内容が確定するまでにSBIハイパー預金を開設していること、契約時に「パワースマート住宅ローン(変動金利・半年型)」で借り入れることなどの条件を満たす必要があります。

 

金利タイプを変更しない限り、当初借入金利適用期間終了後も年0.09%の引き下げ幅は継続されます。住宅ローンの金利はわずかな差でも総返済額に影響するため、SBI新生銀行で変動金利を検討している人は、SBIハイパー預金の開設もあわせて確認しておきたいところです。

 

 

りそな銀行の住宅ローンのデメリット

疾病保障を厚くすると必ず金利が上乗せになる

前述しましたが、ネット銀行の住宅ローンは、「どのような疾病保障サービスを上乗せ0円で付帯させられるか」で商品性を競い合っている状況ですが、りそな銀行の住宅ローンには、上乗せ0円の疾病保障サービスというものはありません(一般団信は上乗せなしで加入できます)。

メガバンクや地銀の住宅ローンにはほとんど上乗せ0円の疾病保障はついていないので、それらの住宅ローンと比べるだけであればデメリットとは言えませんが、ネット銀行の住宅ローンと比べる場合はデメリットとして認識しておく必要があります。

 

りそな銀行が提供する疾病保障の中でも特に力を入れて販売しているのが「団信革命」ですが、利用するには年0.30%(40歳未満の場合0.25%)の金利上乗せが必要になります。3大疾病のみに保障を限定した3大疾病保障特約は年0.25%(40歳未満は0.20%)、がんだけに絞ったがん保障特約は年0.20%(40歳未満は0.10%)です。3大疾病保障だけで見れば、上乗せ0円で残高50%保障が付くドコモの銀行のような選択肢もあるので、併せて確認するといいでしょう。

 

団信革命は、がん・心筋梗塞・脳卒中・生活に支障がある所定の状態になった場合に住宅ローンの残高が0円になる疾病保障で、保障範囲は非常に幅広くなっています。手厚い保障をつけたいという方にとっては検討してみる価値のある商品ではありますが、金利と保障のバランスの観点で考えると、ネット銀行の商品も併せて検討されるのが良いでしょう。

 

費用プランは「融資手数料型」と「金利上乗せ型」の2択になった

ここは古い解説記事が残っていることが多いので注意してください。りそな銀行の公式サイトによると、2025年2月1日以降に住宅ローンの正式審査を申し込む方の費用プランは「融資手数料型」と「(融資手数料)金利上乗せ型」の2つになっています(2026年8月9日確認)。従来の「保証料一括前払い型」「保証料金利上乗せ型」は、2025年1月31日以前に正式審査を申し込んだ方向けの区分です。

 

つまり、これから申し込む方は「保証料を前払いするか、金利に乗せるか」で悩む必要はなく、「融資手数料を一括で払うか、金利に年0.3%乗せるか」を選ぶことになります。借入時にかかる費用は次のとおりです(2026年8月9日確認・消費税等込)。

項目融資手数料型(融資手数料)金利上乗せ型
保証料不要(お借入金利に含まれます)
融資手数料お借入金額×2.20%一括支払いは不要。代わりに金利に年0.3%上乗せ
保証会社事務取扱手数料55,000円
印紙税20,000円(借入額1,000万円超〜5,000万円以下の場合)
抵当権設定登記の諸費用お借入金額×0.4%(軽減措置あり・別途司法書士手数料等)

ネット銀行の低金利住宅ローンも事務手数料は2.20%前後が主流ですので、「りそなだから手数料が高い」わけではありません。ただし、保証会社事務取扱手数料55,000円が別途かかる点は、事務手数料だけを他行と横並びで比べていると見落とします。借入3,000万円なら融資手数料66万円+保証会社事務取扱手数料5.5万円=約71.5万円が初期費用の中心になる計算です。

 

初期費用を抑えたい方は「(融資手数料)金利上乗せ型」も選べますが、年0.3%の上乗せが返済期間中ずっと続くため、長く借りるほど総支払額では不利になりやすい点は理解しておきましょう。手元資金に余裕があるか、繰上返済を早めに進める予定があるかで判断が変わります。なお、りそな銀行を含め多くの金融機関では融資手数料を住宅ローンの一部として借り入れることも可能です。

 

【FAQ】りそな銀行の住宅ローン・団信革命でよくある疑問

Q. 団信革命は何歳まで加入できて、上乗せ金利はいくら?
A. 団信革命はお借入時の年齢が満50歳未満で、悪性新生物(がん)に罹患したことのない方が対象です。上乗せ金利は年0.30%(お借入時40歳未満の場合は年0.25%)。3大疾病だけでなく、病気やケガによる所定の16の状態や所定の要介護状態でも住宅ローン残高が0円になる、保障範囲の広さが特徴です(りそな銀行公式サイト・2026年8月9日確認)。

Q. 借りたあとから団信革命に切り替えることはできますか?
A. 一般団信に加入している方であれば、返済の途中から団信革命に中途加入できます。ただし上乗せ金利は現在のお借入れ金利+年0.4%(40歳以上)/+年0.3%(40歳未満)と新規加入より高く、Webでは手続きできず店舗での申込みが必要です。逆に、団信革命の加入後に特定状態保障特約だけを解約することはできません。

Q. 団信革命とドコモの銀行の「スゴ団信」、総コストで選ぶなら?
A. 保障の「広さ」を最優先するなら団信革命ですが、費用対効果で見ると、借入時50歳以下であれば3大疾病50%保障と全疾病保障が上乗せ0円で付くスゴ団信も有力です。ただし上乗せ0円のプランの3大疾病保障は残高の50%で、残高100%をそろえて比べると上乗せは40歳未満で年0.20%。「無料か有料か」ではなく「保障の割合をそろえて比べる」のが判断のコツです。

Q. 保証料はいくらかかりますか?
A. 2025年2月1日以降に正式審査を申し込む場合、保証料はお借入金利に含まれるため、別途一括で支払う必要はありません。代わりに融資手数料としてお借入金額×2.20%(消費税等込)、保証会社事務取扱手数料55,000円(消費税等込)などがかかります。

Q. 持病があってもりそな銀行で借りられますか?
A. ワイド団信という選択肢があります。ただしりそな銀行のワイド団信はお借入時年齢が満50歳未満・完済時年齢が満80歳未満・借入2億円以内で、上乗せ金利は年0.3%です。50歳以上で持病がある方は対象外になるため、加入時年齢が満65歳未満まで対応するソニー銀行など、条件の異なる金融機関も並行して確認することをおすすめします。いずれも保険会社の審査があり、必ず加入できるわけではありません。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

この記事では、りそな銀行の住宅ローンのメリットやデメリット、また、団信革命のメリットやデメリットを確認してきました。りそな銀行の住宅ローンの利用を考えている人、また候補の1つそして検討中の皆さまの参考にしていただければ幸いです。

 

あらためて総コストの観点で整理すると、団信革命の上乗せは「残高100%保障」という同じ土俵で比べれば極端に高いわけではなく、判断のポイントはむしろ「16の状態・要介護まで必要か」という保障範囲にあります。一方で、融資手数料2.20%に加えて保証会社事務取扱手数料55,000円がかかること、繰上返済が0円なのはネット手続きに限られることなど、金利表には出てこないコストが積み上がる点は事前に確認しておきたいところです。

 

特に住宅ローンは全般的に審査が厳しいですし、審査により金利引下げ幅が変わるので、少なくとも2社~3社の審査に申し込んで最後に選択肢がある状態にしておくことが重要です。

りそな銀行の住宅ローンを本命にしている人も、そうでない人も、auじぶん銀行・SBI新生銀行・ドコモの銀行(WEB申込コース)など、審査基準や提供しているサービス・特徴が異なる住宅ローンをいくつか選んで申し込むことをおすすめします。とくにSBI新生銀行は、保証料・一部繰上返済手数料が0円で、事務取扱手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型、上乗せ0円の全疾病保障付団信も選べるなど、諸費用と保障の全体像がつかみやすい設計になっており、総コストで比べたい方にとって整理しやすい選択肢です。店舗相談とオンライン手続きの両方に対応している点も、りそな銀行と比較検討しやすいポイントでしょう。

※内容の正確性には万全を期していますが、商品について詳しくは各金融機関の公式サイトなどでご確認ください。

 

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