ゆうちょ銀行が住宅ローン事業への参入を断念したと発表しました。

金融庁はゆうちょ銀行が2012年に申請した住宅ローンや企業融資について、融資業務を行うには体制が不十分であるとして認可しない状態が続いていました。
そしてこの住宅ローン、カードローンや企業融資の申請を取り下げたため、ゆうちょ銀行の住宅ローンは事実上断念となってしまいました。

マイナス金利以降の超低金利とそれによる競争の激化で、新規に参入する住宅ローン事業では十分な収益を見込めないことに加え、参入した場合に競合する地方銀行などの金融機関からの反発にも配慮したとのことです。

全国に店舗があるゆうちょ銀行がどんな住宅ローンを提供するのか楽しみだったのですが、残念なニュースですね。
確かにマイナス金利政策の導入以降、住宅ローンは競争が激化し低金利化してるため、収益を見込むのは大変なようです。
指標となる長期金利が低下したにもかかわらず、4月の10年固定の金利を倍近く引上げたメガバンクなどをみるとわかります。

しかし、店舗を持たないことで経営コストを圧縮しそれを金利に反映しているネット銀行は金利を据え置いているところが多いですね。

今後の住宅ローンは、これまで以上にネット銀行の「超低金利」「無料の疾病保障」などの優位性が目立つことになります。

 
そろそろ気になるのが来月の住宅ローン金利がどうなるのか?ということですよね。
昨日も記事にしましたが、長期金利は「リスクオフ」による低下が続いています。

長期金利のグラフです

日本相互証券株式会社HPより引用

12日の長期金利の終値はプラス0.02%まで低下していましたが、本日も久しぶりにマイナスになる勢いで低下しています。
長期金利がマイナス水準になるのは去年の11月以来となります。
流石にここまで低下すれば住宅ローン金利も引下げが期待できますね。
15日に発表されるソニー銀行の5月の住宅ローン金利は引下げになるでしょう。

住宅ローン借り換えランキングにも変動が起きるかもしれません。
4月は10年固定を据え置いた住信SBIネット銀行の10年固定金利は金利引下げの可能性がより強そうです。

月末に向けて長期金利の動きに注目しましょう。
久しぶりに住宅ローン金利の引下げに期待したいところですね。

 

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