
ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローンは、WEB申込コース・通期引下げプランの変動金利が年1.75%(2026年9月1日現在の適用金利)。保証料と一部繰上返済手数料が0円で、団信「スゴ団信」の全疾病保障が金利上乗せなしで付く一方、融資事務手数料は借入金額の2.20%(税込)の定率型です。ただし実際に適用される金利は、団信プラン・借入期間・審査結果によって表示金利に上乗せされることがあります。ここでは表面金利ではなく、上乗せと諸費用まで含めた総支払額の視点で整理します。
ドコモの銀行とは(2026年8月に「ドコモSMTBネット銀行」へ)
ドコモの銀行は、2007年に住友信託銀行(現:三井住友信託銀行)とSBIホールディングスが出資して設立された、国内最大規模のインターネット専業銀行です。手数料の安さと利便性の高さで支持を集め、住宅ローンをはじめ幅広い商品を扱っています。
資本構成は近年大きく変わりました。2025年10月1日にNTTドコモの連結子会社となり、現在はドコモと三井住友信託銀行による共同経営体制です(新サービスブランド「ドコモの銀行」を同日開始)。さらに2026年8月3日には商号が「株式会社ドコモSMTBネット銀行」へ変更されました。金融機関コード(0038)・支店名・口座番号・キャッシュカードは変わらず、契約中の住宅ローンや口座はこれまでどおり利用できるとされています。
顧客満足度調査でも評価が高く、2025年のオリコン顧客満足度®調査「住宅ローン(FP評価)」ランキングで総合第1位、銀行カードローン部門では7年連続で総合1位を獲得しています(時点はいずれも各調査時点。ネット銀行部門の順位は年により変動します)。
2026年9月の金利(WEB申込コース)
金利は毎月見直され、実際に適用されるのは申込時ではなく借入日(実行日)の金利です。公式の金利一覧で2026年9月1日現在として公表されている主な金利は次のとおりです(毎月の推移はドコモの銀行の住宅ローン金利とスゴ団信でも追っています)。
| 金利タイプ | 通期引下げプラン | 当初引下げプラン |
|---|---|---|
| 変動金利 | 年1.750% | 年1.984% |
| 固定10年 | 年3.509% | 年3.149% |
| 固定20年 | 年5.329% | 年3.729% |
| 固定35年 | 年5.709% | 年3.839% |
2つのプランの違いは引き下げ方です。通期引下げプランは完済まで同じ引き下げ幅が続き、当初引下げプランは特約期間中だけ大きく引き下げて期間終了後は引き下げ幅が小さくなります(変動金利で比べると、通期は完済まで基準金利から年-2.025%、当初は特約期間終了後に年-0.996%)。固定10年以上を選ぶなら当初引下げプランのほうが当初の金利は低く見えますが、期間終了後に返済額が上がる前提で試算するのが安全です。
表示金利に「上乗せ」が乗ることを見落とさない
この銀行を総コストで検討するうえで、いちばん見落とされやすいのがここです。公式サイトは、表示金利に次の上乗せが発生し得ると明記しています(2026年9月14日確認)。
| 上乗せの種類 | 上乗せ幅 | どんなときに乗るか |
|---|---|---|
| 団信プランによる上乗せ | 年0.2%〜0.4% | 基本の「スゴ団信」より保障を手厚いプランにした場合 |
| 借入期間による上乗せ | 年0.15% | 借入期間が40年超〜50年以内の場合(35年超〜40年以内は上乗せなし) |
| 審査結果による上乗せ | 年0.1%〜0.3% | 当社の審査結果によって表示金利に上乗せとなる場合 |
たとえば審査結果で年0.3%、団信を手厚くして年0.2%が乗れば、変動年1.750%は実質年2.250%になります。属性(勤続年数・雇用形態・自己資金など)に不安がある人ほど、表示金利そのままで借りられる前提で試算しないこと。ネット銀行の表示金利は「最も条件の良い人の金利」であって、全員に適用される金利ではありません。審査の目安はドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローン審査は厳しい?年収・期間・落ちた理由で整理しています。
2026年8月実行分で終了した金利優遇がある
公式サイトは、「環境配慮型住宅への特別金利優遇」と「物件価格の80%以下でお借入れいただく場合の金利優遇」が、WEB申込コースでは2026年8月実行分をもって終了したと告知しています(対面相談コースでは引き続き利用可)。自己資金を厚く入れれば金利が下がる、という前提で試算していた人は、条件が変わった点に注意してください。ネット上の古い比較記事にはこの優遇が残っていることがあります。
団信「スゴ団信」の中身
保障面の目玉が団信「スゴ団信」です。通常の団体信用生命保険に加えて、全疾病保障が金利の上乗せなし(無料)で付帯し、借入時50歳以下の方は3大疾病50%保障(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)も無料で付帯します。他行では金利上乗せ(年0.2〜0.3%程度)が必要になりやすい保障が無料で付く点は、総支払額を考えるうえで大きな魅力です。
ただし、全疾病保障による残高全額免除は「就業不能状態が12カ月を超えて継続した場合」が条件で、実際に全額免除まで至るケースは限定的という指摘もあります。「無料で付く保障」と「有料で上乗せする保障」の線引きを確認したうえで、上乗せ年0.2〜0.4%を払う価値があるかを判断しましょう。
諸費用・保障を「総支払額」で見る
住宅ローンは、表面金利の低さだけでなく、事務手数料・保証料・団信まで含めた総支払額で比べることが大切です。ドコモの銀行のコスト・保障を項目ごとに整理すると次のようになります。
| 費用・保障の項目 | ドコモの銀行(WEB申込コース) | 見るポイント |
|---|---|---|
| 融資事務手数料 | 借入金額の2.20%(税込) | ネット銀行で一般的な定率型。借入額が大きいほど金額も増える |
| 保証料 | 0円(無料) | 保証会社を使わない分、初期費用を抑えやすい |
| 一部繰上返済手数料 | 0円(無料) | 1円から何度でも無料。総返済額を圧縮しやすい |
| 団信(スゴ団信) | 全疾病保障が上乗せなし。50歳以下は3大疾病50%保障も無料付帯 | 他行では有料になりやすい保障が無料。全疾病の全額免除は就業不能12カ月超が条件 |
| 金利の上乗せ | 団信プラン年0.2〜0.4%/借入期間40年超で年0.15%/審査結果で年0.1〜0.3% | 表示金利がそのまま適用されるとは限らない。試算は上乗せ込みで |
借入3,000万円なら事務手数料は66万円(税込)。保証料0円でも、この定率手数料は初期費用としてまとまった金額になります。「手数料が安い銀行」ではなく「金利+手数料+保障で何を得て何を払うか」で比べるのが、この銀行の正しい評価の仕方です。金利や団信の詳細はドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローン|スゴ団信と総コストにもまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. 商号が変わると、契約中の住宅ローンや口座はどうなりますか?
A. 2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更が実施されましたが、金融機関コード・支店名・口座番号・キャッシュカードは変わらず、契約中の住宅ローンや各種サービスはこれまでどおり利用できるとされています。振込時の銀行名の指定など細かな取扱いは公式サイトの案内をご確認ください。
Q. 表示されている変動年1.750%で、誰でも借りられますか?
A. いいえ。公式サイトには、審査結果によって年0.1〜0.3%、団信プランによって年0.2〜0.4%、借入期間が40年超なら年0.15%が表示金利に上乗せされる場合があると明記されています。返済額の試算は、上乗せが乗った場合も含めて行っておくと安全です。
Q. 「事務手数料2.20%」は高いのでしょうか?
A. 定率型のため借入額が大きいほど金額も増えます。ただし保証料が0円、繰上返済手数料も0円で、団信の保障が無料で付く点を踏まえると、金利+諸費用+保障をまとめた総支払額で他行と比べることが大切です。手数料だけを取り出して高い・安いと判断しないのがポイントです。
Q. 「スゴ団信」の全疾病保障は誰でも同じ条件ですか?
A. 借入時50歳以下の方は3大疾病50%保障と全疾病保障が無料で付帯しますが、50歳超の方は3大疾病50%保障は基本付帯されず全疾病保障のみが無料付帯となります。全疾病保障による残高全額免除は就業不能状態が12カ月を超えて継続した場合が条件です。
Q. 通期引下げプランと当初引下げプランはどちらを選ぶべきですか?
A. 変動金利で借りるなら引き下げ幅が完済まで続く通期引下げプラン(2026年9月1日現在 年1.750%)が基本です。当初引下げプランは固定特約期間中の金利が低く見えますが、特約期間が終わると引き下げ幅が縮むため、期間終了後の返済額まで試算してから判断してください。
諸費用の分かりやすさで住宅ローンを選びたい場合は、融資事務手数料が借入金額×2.20%(税込)の定率型で、保証料や一部繰上返済手数料が無料、団信も上乗せなしで選べるSBI新生銀行(ドコモの銀行とは別の銀行です)も、総支払額を比べるうえで検討に値する選択肢のひとつです。金利・手数料・優遇条件は毎月見直されるため、最新の取り扱い状況は必ず各金融機関の公式サイトをご確認ください。
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