23日のイギリスのEU(欧州連合)残留か離脱かを決定する国民投票の結果がでました。

事前調査では、拮抗してはいたもののEUに残留するとの意見が大半を占めていたのですが、結果は離脱派が過半数を占めるというサプライズが起きました。

今後、イギリスのEU離脱は、住宅ローン金利にどんな影響を与えるでしょうか。

離脱派の優勢報道で一気にリスクオフに

国民投票の速報で離脱派優勢の報道が行われると、投資家は一気に「リスクオフ」に動き、安全資産と見られている円や日本国債に投資資金が流れました。
その結果、日本では、ドル円は一時99円台に突入し、2013年11月以来、2年7カ月ぶりの安値をつけました。また、長期金利も国債が買われ、マイナス0.215%まで低下し、過去最低を更新しています。

長期金利が下がれば住宅ローン金利も下がる

長期の固定金利は、長期金利を指標に決定されています。つまり、長期金利が下がれば、長期の固定金利が引き下げとなります。

イギリスのEU離脱懸念をお伝えしていた時から、長期金利は毎日過去最低を更新していましたが、その後発表されたソニー銀行の7月適用金利は、固定金利の主力である10年固定は0.090%引下げられた0.800%、15年固定は0.153%引下げられた0.926%と1%を切りました。さらに、20年固定は0.2%近く引下げられ1.012%、25年超固定に至っては0.2%を超える引下げで1.054%と、期間が長くなるほど引き下げ幅も大きくなっています。

そして、24日もマイナス0.215%と過去最低を更新しています。

10日から16日の長期金利の利回りの低下から、7月は10年を超える長期の固定金利が引下げになると予想していましが、今回のイギリスの離脱決定で、その予想は間違いないと確信しています。

しかし、この「イギリスのEU離脱ショック」の混乱は週明けが本格的なものになると見られています。
自国の通貨高騰に対し、すでにスイスが為替介入を行っているように、週明けにあまりに急激に円高が進行した場合、日本でも為替介入を行うかもしれません。その場合には、長期金利の一時的な利上げになる可能性もあるので、その場合には住宅ローン金利が引上げになることも考えられます。
今後の日銀や政府の対応に注意が必要です。

おすすめの住宅ローン

7月は長期固定型の住宅ローン金利が引き下げになると見られています。長期固定型を中心におすすめの住宅ローンをご紹介します。
長期固定型で金利引下げを行った住信SBIネット銀行、借り換えでは10年固定金利で0.500%に引き下げたりそな銀行、7月は金利引下げの可能性が高い楽天銀行のフラット35をおすすめします。

 住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行は、変動金利が0.568%、10年固定型金利は0.600%、20年固定型金利はフラット35を凌ぐ0.960%と驚異的な低金利で住宅ローンを提供しています。また、最大の特徴である「8疾病保障」も無料で付帯し、万が一の時も安心の保障です。

 

 りそな銀行

借り換えをお考えの方におすすめしたいのが、りそな銀行が提供する「りそな借りかえローン」です。WEBでの申込みに限定し、変動金利で年0.569%10年固定金利で年0.500%と非常に低い優遇金利で借り換えが行えます。

 

 楽天銀行フラット35

楽天銀行のフラット35は販売している銀行の中でも最低水準の金利となっています。その上、事務手数料も通常 1.430%、楽天銀行を支払口座にするとさらに割安な1.100%と、普通の銀行の事務手数料2.20%と比較してもかなり低い水準です。フラット35で住宅ローンをお考えの方には、大変おすすめの住宅ローンです。