住宅ローンを借りるには様々な諸費用が必要になります。
この諸費用は新規に住宅ローンを借りる場合でも借り換える場合でも必要です。さらにこの諸費用まで含めて借りられる住宅ローンもありますが、多くの場合、現金で用意する必要があります。
その為『金利』ばかりを気にして、この『諸費用』を甘く見ていると何十万円も損をしてしまうことも。 諸費用が非常に少なく済むことで有名なソニー銀行の住宅ローンなど、各金融機関の住宅ローンの諸費用を具体的に比較してみたいと思います。
目次
住宅ローンの諸費用とは?
住宅ローンを借りる際に必ず必要な『諸費用』とはどんなものがあるのでしょうか。まずいこのちょっとよくわからない諸費用の中身について確認していきましょう。
保証料 | 保証料は、住宅ローンを貸している銀行が、万が一契約者が住宅ローンを支払えない状況になった時に、保証会社に住宅ローンを肩代わりしてもらうために必要な保証を保証会社につけるために必要な費用です。返済金とは別に一括で支払う方法と金利に上乗せして支払う方法があります、借入額の0.2%としている銀行が多いようです。 当サイトで紹介してるネット銀行は、銀行が保証料を負担するため住宅ローンの契約者の無料の場合がほとんどです。 |
事務手数料 | 何に使われるお金なのかは説明しづらいですが、住宅ローンを借りる際の手続きに必要な手数料です。 大手の都市銀行や地方銀行では一律で31,500円(税込)で固定しているところが多いようですが、ネット銀行では借入額の2.20%(税込)としているところが多いですね。 |
印紙税 | 住宅ローンの契約書に必要な印紙にかかる税金です。物件の購入価格により下記の額が必要になります。 100万円~500万円以下:2,000円 500万円~1,000万円以下:10,000円 1,000万円~5,000万円以下:20,000円 5,000万円~1億円以下:60,000円 |
登録免許税 | 不動産の権利の登記に必要な税金です。新築の場合、借入額の0.15%~0.4%が必要になります。 |
司法書士への報酬登記実費 | 不動産の登記のための実費と報酬です。 |
この他にも、住宅ローンを借りた後に必要になる一部繰上返済手数料や金利タイプの変更手数料など細かい費用がありますが、やはり借入額の0.2%程になる「保証料」と「事務手数料」は額が大きく比較しておくべき費用です。
銀行によってどのくらい違うのかを比較してみましょう。
住宅ローンの事務手数料の比較
3,000万円を元利均等返済、ボーナス返済なし、返済期間35年で試算して諸費用がいくらになるのか銀行別に見てみましょう。
3,000万円借入れた場合の諸費用を銀行別に比較 | |||
---|---|---|---|
銀行名 | 保証料 | 事務手数料(税込) | 詳細 |
0円 | 44,000円 | ソニー銀行 詳細ページ | |
0円 | 55,000円~ 165,000円 | SBI新生銀行 公式サイト | |
フラット35 | 0円 | 330,000円 借入額の1.10% ※1 | アルヒ 公式サイト |
※1 WEBから申込み・契約を行った場合 |
いつもの金利比較のランキングとは少し違った結果となりました。 諸費用で大きな割合を占める事務手数料ですが、ソニー銀行とSBI新生銀行は業界でも最低水準の安さとなっています。 ソニー銀行の住宅ローンでは、事務手数料が44,000円(税込)と安い代わりに金利が少し高いものと、金利が低い代わりに事務手数料がネット銀行で標準の借入額の2.20%(税込)の2パターン用意されていて、住宅ローンの借入時に費用を抑えたい場合であれば、事務手数料が44,000円(税込)と安い代わりに金利が少し高いものがおすすめと、目的にあった住宅ローンを選ぶことできます。
保証料は0円で事務手数料が借入額の2.20%(税込)必要になるネット銀行と違い、大手銀行では保証料に大きなお金が必要になります。 大手銀行の保証料は「一括前払い型」と金利に上乗せする「金利組み込み型」があり、「一括前払い型」の方が安く済むことが多くなっています。 一括前払い型で保証料を支払うと、借り換えた際や全額繰上げ返済をした場合に一定の割合で保証料が返金されるので、金額も安い一括前払い型で支払っておきたいところですが、その場合には住宅ローンの契約時に諸費用として結構な額の現金が必要になります。 諸費用を抑えたい場合には、ネット銀行のソニー銀行、SBI新生銀行の住宅ローンがおすすめになります。
事務手数料が安いソニー銀行の住宅ローン
この比較ではソニー銀行が他の銀行よりも諸費用が安く済むことがわかります。
ソニー銀行の住宅ローンの事務手数料は2種類
ソニー銀行では、事務手数料が借入額の2.20%(税込)必要になる代わりに変動金利で0.3%、固定金利で0.1%の金利優遇が受けられる変動セレクト住宅ローン、そして金利優遇がない代わりに事務手数料が44,000円(税込)の住宅ローンの2種類が用意されています。
いくら借入れても一律で44,000円(税込)の事務手数料は業界でも最低水準となっていて、諸費用を抑えたい場合には非常におすすめです。
更にソニー銀行の住宅ローンには「がん団信50」が団信に加えて無料で付帯することになったことで大注目の住宅ローンです。
金利・事務手数料は最低水準、さらに団信に加えて無料の疾病保障が付帯する手厚い保障のソニー銀行の住宅ローンは新規でも借り換えでもおすすめの住宅ローンとなっています。
SBI新生銀行の住宅ローンの事務手数料は55,000円(税込)から
次に低い事務手数料を実現しているのはSBI新生銀行です。
SBI新生銀行の住宅ローンは保証料は0円、事務手数料は55,000円(税込)、安心パックは110,000円(税込)、ステップダウン金利タイプ、安心パックW、安心パックSは165,000円(税込)と選ぶ住宅ローンのタイプにより金額が変わりますが、どのタイプでも大幅に事務手数料を安く抑えることが可能です。
住宅ローンの借入時の出費を抑えたい方であれば借入れ候補にするべき住宅ローンです。 SBI新生銀行の住宅ローンに興味のある方は詳細に解説したこちらの記事も参考にしてみて下さい。
>>SBI新生銀行の住宅ローンの落とし穴とは?【メリット・デメリット】
SBIアルヒの「フラット35」の事務手数料は1.10%(税込)
SBIアルヒの「フラット35」は、11年連続で貸出し実績No.1の高い人気を誇っています。 その人気の秘密の1つが、通常であれば借入額の2.20%(税込)も必要な事務手数料が、WEBから申込み契約を行うと半分の借入額の1.10%(税込)で済むことです。 実際にいくら支払うのかを見ると、他の銀行より圧倒的に安く済むことがわかります。 3,000万円の借り入れであれば30万円以上も節約できるのは大きなメリットです。
借入額 | 2.20%(税込)の場合 | 1.10%(税込)の場合 | 差額 |
---|---|---|---|
2,000万円 | 440,000円 | 220,000円 | 220,000円 |
3,000万円 | 660,000円 | 330,000円 | 330,000円 |
4,000万円 | 880,000円 | 440,000円 | 440,000円 |
5,000万円 | 1,100,000円 | 550,000円 | 550,000円 |
諸費用の低さも最低水準ですが、金利面でも「フラット35」を提供する多くの金融機関の中でも最低水準で「フラット35」での借入れをする場合には借入れ候補にするべき住宅ローンです。
諸費用を抑えたいならおすすめの3行
とにかく諸費用を安く抑えたいという場合には、ソニー銀行、SBI新生銀行、SBIアルヒがおすすめになります。 中でも特におすすめなのが、ソニー銀行の住宅ローンです。 いくら借り入れても一律で44,000円(税込)という他の銀行よりも圧倒的に安くすむ事務手数料と、この事務手数料の安さで団信に加えて無料で付帯する「がんと診断されるだけ」で残りの住宅ローン残高が半分になる「がん保障50」のシンプルで手厚い保障の組み合わせがソニー銀行の住宅ローンの特徴です。 諸費用を抑えたい場合には、まずはソニー銀行、SBI新生銀行を中心に申込みをしてみましょう。
諸費用だけでなくトータルコストで比較も
諸費用は安いに越したことはありませんが、諸費用が安くても金利が高くては借入総額が増えてしまいますし意味がありませんね。
金利はもちろん、こういった住宅ローンを借り入れる際に必要な諸費用、さらに無料で付帯する「疾病保障」などの付加サービスのメリットを考慮してトータルコストで比較することが最適な住宅ローンを選ぶ秘訣です。
SBI新生銀行の住宅ローンは事務手数料で圧倒的な低水準ですが、金利面では他のネット銀行よりも高めになっているので返済総額をトータルで考えることが重要になります。さらに無料で付帯される疾病保障など金額では換算出来ないメリットも考慮する必要があります。
住宅ローン選びの参考にしてみて下さい。
オリコン顧客満足度ランキング(2024年)TOP5 |
---|
日本最大級の住宅ローンの顧客満足度調査を行っているオリコンが住宅ローンの顧客満足度®の最新の結果を2024年8月に発表しました。 2024年8月に発表されたオリコンの住宅ローンランキングの総合1位はソニー銀行です。 |