住宅を購入すると火災保険に加入する必要があります。
火災保険は多くの人が詳しい補償内容や保険期間、適切な保険料などをよく知らないまま、銀行やハウスメーカー、不動産会社からすすめられた保険にそのまま加入するケースがほとんどです。しかし、少しの工夫で大幅に減らせる出費でもあります。
現在、火災保険でもっとも普及しているのは、さまざまな補償がまんべんなく付帯した「オールリスクタイプ」と呼ばれるパッケージ型の火災保険ですが、補償が充実しいてる反面、人によっては利用する可能性が極めて低い補償も付帯しているため、その分の費用が無駄になってしまいます。このようなケースでは、カスタマイズ型の火災保険を活用すると保険料を減らすことができます。
また地震や津波による損害は火災保険の対象外で、地震によって起きた火災は地震保険でなければ補償されません。火災保険の保険料を抑えて地震保険にも加入しておけば地震による経済的リスクを抑えることができます。

火災保険を選ぶポイント

1.補償内容
カスタマイズ型の火災保険では、原則として主契約のみのプラン(ストレートファイヤー)があり、自分のライフスタイルに合わせてどの特約を追加するかを選んでいくことになります。

2.補償対象(建物と家財)
火災保険には、住宅の建物部分にかける補償と家財部分にかける補償があります。建物と家財では必要な補償内容や補償額が異なる点に注意が必要です。

3.補償額
建物部分の補償額については、原則的に経過年数を考慮しない再調達価額によって補償額を決める方法が主流となっています。
家財の補償額については、その世帯が持っている家財の総合評価額を基準に設定するのが基本です。

4.保険期間と支払い方法
火災保険は契約期間が10年を超えると保険料が一括払いとなり、月払いや年払いよりも総支払額が大幅に割引されるというメリットがあります。
ただし、住宅購入の初期費用を抑えたい場合や、リフォーム・周辺環境の変化などで補償内容等を見直す予定がある場合は、火災保険は10年以内の短期間で加入したほうが有利なケースもあります。
火災保険を短期間でかけるメリットは、月払いや年払いが選択できる点、補償内容や補償額のこまめな見直しが可能になる点です。なにかと出費が多い住宅購入直後は、1回の支払い額を抑えられる月払い・年払いを利用することで保険料の支出をコントロールすることも可能です。
 
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・カスタマイズ型の火災保険を活用すると保険料を減らすことができる
・火災保険の保険料を抑えて地震保険にも加入しておけば地震による経済的リスクも抑えることができる

 
<主なカスタマイズ型の火災保険>
セゾン自動車火災保険「じぶんでえらべる火災保険」
損保ジャパン日本興亜グループの「セゾン自動車火災保険」が提供する火災保険。

AIU保険「スイートホームプロテクション」
外資系の大手損害保険会社「AIU」が提供する火災保険。

 

 

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