地方銀行の窓口で住宅ローンを相談する家族のイメージ

西日本シティ銀行は福岡県福岡市博多区に本店を置く地方銀行です。西日本銀行と福岡シティ銀行が合併して発足し、現在は西日本フィナンシャルホールディングス傘下の銀行として、北九州・福岡を中心に大きなシェアを持っています。地方銀行としてはトップ10圏内の規模です。この記事では、西日本シティ銀行の住宅ローンについて、金利だけでなく保証料・事務取扱手数料・団信までを含めた「総支払額」と、属性別の審査のポイントに絞って解説します。

西日本シティ銀行の住宅ローン 注目ポイント

住み替えやセカンドハウスでの利用もOK 住宅売却後に残る住宅ローン残高(上限1,500万円)と、これから購入する住宅資金をまとめて申し込めます。

最長50年ローンを利用可能 対象物件が条件を満たす場合に限り、最長50年まで返済期間を選べます。

保障面でも豊富なバリエーション がん保障・11疾病保障に加え、団体信用就業不能保障保険やワイド団信も用意されています。

諸費用も合わせた借入れが可能 保証料・火災保険料・登記費用等の諸費用も含めた全額借入れも可能です。

西日本シティ銀行の住宅ローン概要

住宅ローンはバリエーションが豊富で、疾病保障はもちろん就業不能保障などの保障面も充実しています。Webからの申し込みにも対応し、来店不要で借り入れが可能です。

ただし、地方銀行の住宅ローンで見落とされがちなのが「表面金利の裏にある諸費用」です。西日本シティ銀行は保証料が必要なタイプのため、事務手数料型のネット銀行と総支払額で比べる視点が欠かせません。順番に見ていきましょう。

住宅ローンの金利優遇は条件あり

西日本シティ銀行の住宅ローンの金利優遇には条件があり、詳細は店舗への相談か電話での問い合わせが必要です。公表されている範囲では、返済用普通預金口座への給与振込(または年金振込)、前年度税込年収などの条件があり、年収400万円以上であれば優遇金利のプラン(例:NCB住宅ローン アドバンス等)を選べる場合があります。ただし優遇後の金利でも、金利優遇に厳しい条件のないネット銀行と比べると高めになりやすい点は理解しておきましょう(最新の適用金利・優遇条件は必ず公式サイトでご確認ください)。

諸費用を含めた借入れやつなぎ融資も可能

保証料・火災保険料・登記費用等の諸費用を含めた借り入れはもちろん、中古住宅購入に合わせたリフォーム資金、注文住宅を建築する際のつなぎ融資にも対応しています。

住宅ローン最大手の住信SBIネット銀行が50年ローンの取り扱いを開始!

住宅・不動産価格の値上がりに対応するため50年ローンの取り扱いを行う金融機関が増えています。2023年8月には住宅ローン最大手のドコモの銀行が取り扱いを開始し、話題になっています。 ドコモの銀行の住宅ローンの特徴は満50歳以下の方が契約した場合、3疾病保障を無料で付帯する「スゴ団信」が付帯する点です。また変動金利が業界最低水準となっている点も人気の理由です。
ネット銀行の住宅ローンは人気がある商品に申し込みが集中しやすく、契約まで時間がかかることがありますので早めに手続きを進めるようにしましょう

ドコモの銀行の公式サイトはこちら

西日本シティ銀行の住宅ローン 団信と保障

西日本シティ銀行の住宅ローンは団信への加入が必須で、一般団信の保険料は無料です。団信以外にも、金利上乗せで疾病保障やワイド団信を用意しています。当編集部が公式サイトを確認(2026年7月時点)したところ、上乗せ金利のラインナップは次のとおりです。

西日本シティ銀行の住宅ローン 団信と特約などの保障
保障の種類必要な上乗せ金利保障内容
団信(団体信用生命保険)なし死亡または所定の高度障害、余命6ヶ月以内と判断された場合に住宅ローン残高が0円になる保障です。
11疾病団信(生活習慣病団信<入院プラスα>)/がん保障特約付年0.100%上乗せ団信の保障に加え、がんと診断された場合、または10種類の生活習慣病で入院が180日以上継続した場合に住宅ローン残高が0円になる保障です。
3大疾病保障特約付年0.200%上乗せ団信の保障に加え、3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)で所定の状態になった場合に住宅ローン残高が0円になる保障です。
団体信用就業不能保障保険および3大疾病保障特約付年0.300%上乗せ団信の保障に加え、3大疾病で就業障害が一定期間継続した場合や、ケガ・病気で就業不能状態が1年以上継続した場合に住宅ローン残高が0円になる保障です。
ワイド団信年0.100〜0.300%上乗せ通常の団体信用生命保険よりも引受範囲を拡大した保障です。

保障の種類はネット銀行ほど多くありませんが、がん・生活習慣病・就業不能とツボを押さえたラインナップです。上乗せ金利は実質的な保険料にあたるため、必要な保障だけを選ぶと総支払額を抑えられます(団信の種類・上乗せ金利・付帯条件は改定される場合があります。最新は公式サイトでご確認ください)。

西日本シティ銀行の審査基準(属性別に注意点を整理)

西日本シティ銀行の住宅ローン「NCB建築名人」の商品概要を見てみましょう。会社代表・自営業の方は、給与所得者より厳しめの条件が設定されている点がポイントです。

西日本シティ銀行 NCB建築名人 商品概要
利用できる人・申込時の年齢が満20歳以上満70歳以下で、完済時の年齢が所定の範囲内(利用する団信の種類により異なります)の方 ・年収・勤続年数等が下記基準を満たす方  <給与所得者の方> 勤続1年以上、前年度税込年収200万円以上  <会社代表者の方> 勤続2年以上、前年度税込年収200万円以上(法人の直近の決算が2期連続黒字で繰越損失がなく、かつ債務超過でないこと)  <自営業者の方> 営業2年以上、直近2年間の平均所得200万円以上(かつ過去2年間、税金の滞納や延滞がないこと) ・借換え対象の借入金の返済実績が2年以上あり、原則として直近1年間延滞がない方 ・団体信用生命保険に加入が認められる健康な方 ・その他、西日本シティ銀行所定の取扱基準を満たしている方
資金使途・申込人またはご家族がお住まいになる住宅・マンションの建築・購入資金 ・住宅用地の購入資金 ・中古住宅購入にあわせたリフォーム資金 ・住宅取得にかかる付帯費用および諸費用 ・住み替えに伴う既存住宅売却後に残る住宅ローン残高(上限1,500万円)および諸費用 ・セカンドハウス購入資金および諸費用
借入可能上限金額50万円以上2億円以内(1万円単位)
返済期間1年以上50年以下(1年単位)
担保土地・建物に対して、銀行または保証会社が第一順位の抵当権を設定
繰上返済手数料一部繰上返済手数料・全額繰上返済手数料:11,000円(税込)※インターネットから申し込めば無料
事務取扱手数料55,000円(税込)
保証料・一括方式:148,100円~592,400円(借入額1,000万円、借入期間20年の場合) ・分割方式:ご融資金利に年0.200%~0.500%上乗せ

勤務形態によって勤続年数(営業年数)の基準が異なる点に注意しましょう。特に会社代表の方は「法人の直近決算が2期連続黒字・繰越損失なし・債務超過でないこと」自営業の方は「過去2年間、税金の滞納・延滞がないこと」という追加基準があります。一方、年収基準は前年度税込年収200万円以上と地方銀行としてはやや緩やかで、条件次第では契約社員・派遣社員の方でも審査に通る可能性があります(商品内容・手数料・保証料・金利は改定される場合があります。最新は西日本シティ銀行公式サイトでご確認ください)。

保証料について(総支払額への影響)

西日本シティ銀行の住宅ローンには保証料が必要です。支払い方式は「一括型」と「金利上乗せ型」の2つがあります。

・一括方式:148,100円~592,400円(借入額1,000万円、借入期間20年の場合)
・分割方式:金利に年0.200%~0.500%上乗せ

借入額別のおおよその目安は次のとおりです。

西日本シティ銀行の住宅ローン 保証料(目安)
借入額一括方式の保証料金利上乗せ型の保証料(総額目安)
2,000万円296,200円~1,184,800円借入時の適用金利により変動
3,000万円444,300円~1,777,200円借入時の適用金利により変動
4,000万円592,400円~2,369,600円借入時の適用金利により変動

※あくまで目安です(いずれも借入期間20年で計算)。金利上乗せ型の総額は、借入時の適用金利や借入期間によって変わるため、実際の金額は必ずシミュレーションで確認してください。一括方式でも借入額・期間によって数十万円~百万円超の幅があり、諸費用として無視できない負担になります。

「総コスト」で考える:保証料型と事務手数料型の違い

地方銀行とネット銀行で諸費用の考え方は大きく異なります。金利の高低だけでなく、下の観点で「借入時にいくらかかり、総額でどちらが得か」を見比べることが大切です。

比較の観点西日本シティ銀行など(保証料型)ネット銀行の多く(事務手数料型)
諸費用の中心保証料(一括または金利上乗せ)+事務取扱手数料(定額)事務手数料が借入額の年2.20%(税込)程度。保証料は0円が一般的
繰上返済・完済時一括前払いした保証料は繰上返済時に一部戻る場合がある事務手数料は返戻なし(先払い一括)
無料の疾病保障一般団信は無料。疾病保障は上乗せ金利が必要全疾病・がん50%保障などを上乗せ0円で付ける銀行が多い
相談・審査店舗相談ができ、地元での付き合いや属性相談がしやすい来店不要でネット完結。金利優遇の条件が緩やか

※費用・保障の内容は各金融機関・時点により異なります。最新は各行公式サイトでご確認ください(2026年7月時点の一般的な傾向)。

ネット銀行では保証料0円の代わりに事務手数料が借入額の2.20%(税込)程度かかるのが一般的ですが、無料の疾病保障が手厚い銀行も多く、「保証料+手数料+団信の上乗せ」まで含めた総額で比較すると結論が変わることがあります。保証料が高額になりそうな場合は、金利・事務手数料の低いネット銀行のシミュレーターでも一度試算してみることをおすすめします。

よくある質問(西日本シティ銀行の住宅ローン)

Q. 自営業・会社代表でも借りられますか?

A. 利用可能です。ただし給与所得者より条件が厳しく、会社代表は勤続2年以上かつ法人が2期連続黒字(繰越損失なし・債務超過でないこと)自営業は営業2年以上・直近2年平均所得200万円以上かつ過去2年の税金滞納・延滞がないことが求められます。確定申告の内容が重視されるため、申告所得を抑えすぎていると不利になる点に注意しましょう。

Q. 契約社員・派遣社員でも審査に通りますか?

A. 年収基準が前年度税込年収200万円以上と比較的緩やかなため、勤続年数や返済負担率などの条件を満たせば可能性はあります。ただし雇用形態は審査で考慮される要素の一つです。個別の可否は事前審査で確認するのが確実です。

Q. 保証料は一括と金利上乗せ、どちらが得ですか?

A. 一概には言えません。手元資金に余裕があり長く借りるなら一括方式が総額で有利になりやすく、初期費用を抑えたい・早期の繰上返済や借り換えを考えているなら金利上乗せ型が向く場合があります。一括方式は繰上返済時に保証料の一部が戻ることがある点も判断材料になります。

Q. 団信の疾病保障は付けたほうがよいですか?

A. 上乗せ金利は実質的な保険料です。すでに十分な医療保険・就業不能保険に加入している方は一般団信(無料)で足りることもあります。逆に保険が手薄な方は、がんや生活習慣病に備える11疾病団信(年0.100%上乗せ)などを検討する価値があります。既存の保険とあわせて「必要な保障だけ」を選ぶのが総支払額を抑えるコツです。

西日本シティ銀行以外の住宅ローンも選択肢に

西日本シティ銀行の住宅ローンは、保障を含めてオーソドックスで堅実な商品をそろえています。一方で、ネット銀行に比べると金利が高めになりやすく、保証料が必要で高額になりやすい点は、借入時の諸費用として無視できません。地元でいつも使っている銀行だとしても、他行の住宅ローンにも目を向けてみることをおすすめします。

特に、保証料0円で無料の疾病保障が手厚いネット銀行や、事務手数料の分かりやすいSBI新生銀行なども含め、「金利+諸費用+団信」の総額で一度比較してみると、後悔のない選択につながります。

 

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