欧州中央銀行(ECB)は今月20日の理事会で、金融政策の現状維持を決定しました。

アメリカでは金融緩和を終え、これまで下げていた政策金利を段階的に引上げてる出口戦略を行っていますが、EU(欧州連合)ではまだ日本と同じように金融緩和を行っている最中です。EUでもそろそろ金融緩和を縮小するのではないかと言われていましたが、今月の理事会では量的・質的な金融緩和を継続することを決定し、緩和の縮小については今秋に議論するとしています。

今月の日本での長期金利の上昇は、アメリカの政策金利の引上げに加えてEUでも緩和縮小を行うのでは?という世界的な金利の上昇に影響された物でしたが、EUでの金融緩和の継続が決定したことで、金利の上昇圧力は弱まったと見ていいでしょう。

長期金利の推移グラフです

日本相互証券株式会社HPより引用

一時は日銀がコントロールする上限のプラス0.1%まで上昇しましたが、「指値オペ」を行ったことでそれ以上の上昇は抑えられその後はプラス0.06%程度まで低下しているのがわかります。長期金利が上限を超えれば日銀がコントロールに入るのでプラス0.1%以上に上昇することはありませんが、それでも上昇圧力なる要因が1つなくなり低下すれば住宅ローン金利も低下することになります。

8月の住宅ローン金利に関しては長期金利が先月と同じ水準であることや、9月が住宅業界の繁忙期であることを考えると据置き、もしくは部分的に金利引下げを行う銀行も出てくる可能性が高まっています。
中長期的にも金融緩和の目標の達成時期を引き伸ばしたことで、今の超低金利が継続する事になりましたし、これから住宅ローンの新規借入れや借り換えを使用という方には絶好のタイミングが続きそうです。是非最適な住宅ローンを見つけて下さい。

2017年8月のおすすめの住宅ローンは?

ここ数ヶ月まったく変動していない変動金利が、相対的に低い金利で人気を集めそうです。まだ金利タイプを決めていない方は変動金利での住宅ローンを検討してみるのもいいかもしれません。

7月の変動金利比較ランキングで1位を獲得した住信SBIネット銀行は、「新規購入で諸費用を含まない場合」と「借り換えでの利用の場合」に0.444%と驚きの金利となっています。
8月も変動金利で住宅ローンの借入れを考えている方は注目の銀行ですね。

そして長期固定金利で人気の高い「フラット35」も人気を集めそうです。
7月の金利は15~20年固定金利:1.030%、21~35年固定金利:1.090%となっています。
楽天銀行の「フラット35」は金利と事務手数料のどちらも最低水準でネットと郵送で契約まで完了できるネット銀行ならではの利便性が特徴です。

ARUHIの「フラット35」も金利と事務手数料のどちらも最低水準ですが、店舗で専門家に対面相談できるのが最大の特徴です。さらに購入価額の2割を手持金として用意できれば、通常の「フラット35」よりもお得な金利で借入れが可能になるのもうれしいですね。

どちらも「フラット35」で住宅ローンの新規借入れや借り換えを考えている方にはおすすめです。

 
住宅ローン金利は申込時ではなく融資の実行時に決定するため、早めに申し込んで審査を通しておき融資の実行時期を調整するのが上手な住宅ローンの借り方です。
気になる方は複数の借り入れ候補に早めに申込を済ませて審査の結果を待ち、金利の状況を見極めながら融資の実行時期を調整できるようにしておくことをおすすめします。

住宅ローン選びの参考にしてみて下さい。

 

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