この特集ページでは、この数年取り扱いが急増している三大疾病保障付きの住宅ローンの中からおすすめの住宅ローンを紹介したいと思います。

 

では、各社の三大疾病を具体的に確認する前に「三大疾病の基本」や「三大疾病保障の比較ポイント」を確認しておきましょう。

 

三大疾病とは

三大疾病とは日本人の国民病と言われる「がん(悪性新生物)」・「急性心筋梗塞(心疾患)」・「脳卒中」をのことを言います。

脳卒中には脳内の血管が破れて出血する脳出血と、脳内の欠陥が詰まる「脳梗塞」が含まれ「脳血管疾患」と呼ばれることもあります。三大疾病合計で日本人の死因の半分を超えています。ちなみに1位はがん、2位は心疾患で4位が脳卒中(脳血管疾患)となっています。3位はちょっと意外かもしれませんが肺炎です。

ちなみに、3位の肺炎は高齢になると重症化しやすく、肺炎による死者が増えているのは日本人がさらに長生きできるようになってきたことが大きな理由とされています。

肺炎の重症化が住宅ローン完済後の高齢時と考えると、住宅ローンの返済を行う現役世代(20代~50代程度)にとって三大疾病への備えが重要なことがわかる指標です。

 

住宅ローンの三大疾病保障・三大疾病特約

住宅ローンの三大疾病保障・三大疾病特約とは、住宅ローンの返済期間中に三大疾病にかかり各金融機関(引受保険会社)が定める一定の条件を満たした時に住宅ローンの残高が保険金で支払われる保障のことを言います。一般的に、三大疾病保障を利用するには保険料代わりに住宅ローンの金利を0.3%程度上乗せして契約する必要があります。。

 

各社が様々な保障サービスを開発していますが、この三大疾病保障・三大疾病特約を比較する時のポイントは大きく3つです。

 

1つ目は「疾病(病気)の範囲」、2つ目は「保険金の支払条件」、3つ目は「費用負担」です。

 

この3つの条件のバランスが良い商品がおすすめの三大疾病です。費用負担は「保険料分の金利上乗せ後の住宅ローン金利」だと思ってください。

 

それでは、続けてこの3つの条件について解説を続けます。

 

保障される疾病の範囲について

金融機関によっては、保障の範囲をさらに拡大して八疾病や11疾病保障が付帯する住宅ローンを提供していることがあります。

さらにケガなどを加えた全疾病保障と言われる商品もあります。

そのような保障範囲の広い疾病保障には三大疾病に対する保障も含まれていますが、保障される病気の範囲が広いと基本的に費用負担も増えるので、総合的に考えると保障範囲の広さだけでおすすめの疾病保障を選ぶことはできませんし、保障範囲が広いことが必ずしもプラスになるわけではない、ということを頭の中に置いておきましょう。

 

保険金の支払条件について

保険金の支払条件をわかりやすい言い方にすると「住宅ローンの残高が無くなる条件」のことで実はこの保険金支払い条件が千差万別だったりします。保険金の支払い条件が三大疾病保障を評価するうえで、最も重要なポイントと言えるほどなのに、金融機関の用意しているホームページやパンフレットを読んでもよくわからないことが大半です。しかも、色々な住宅ローンの三大疾病保障を比較するのは更に難しくてもはや至難の業と言っても良いほどです。

まず、以下の2つを基本として覚えておきましょう。

・三大疾病の保険金の支払条件は「がん」と「心筋梗塞」「脳卒中」の2つに分けて条件が定められることが多い

・支払条件設定されているタイミングとして多いのは「医者から診断されること」「一定期間働けない状態になること」「入院すること」「手術すること」の4つ。保険金を受け取りやすい順番に並べると、①「医者から診断されること」、②「入院すること」、③「手術すること」、④「一定期間働けない状態になること」です。

③と④は条件によって入れ替わることもあるでしょう。

上記を頭の中に入れておくと比較しやすいので基本として覚えておきましょう。

 

保険料の費用負担について

一般的な保険は保険会社に保険料を毎月支払いますが、住宅ローンの三大疾病保障・三大疾病特約の保険料は、保険会社に直接保険料を支払うのではなく、住宅ローンの金利に上乗せされ、間接的に保険料を支払うことになります。

契約も支払も保険金の受取も「完全に住宅ローンとセット」になっていることに注意が必要です。

金融機関のホームページやパンフレットでは、三大疾病の費用負担額として「住宅ローンの金利に0.2%上乗せ」とか「0.3%上乗せ」と記載されていることがありますが、それ自体はそれほど重要なことではなく、重要なのは「三大疾病をセットした後に適用される住宅ローンの金利」です。

「金利2.0%の住宅ローンに金利上乗せ無しで三大疾病がセットできる住宅ローン」と「金利1.0%の住宅ローンに金利0.5%上乗せして三大疾病がセットできる住宅ローン」があったとして、どちらがお得な三大疾病保障付住宅ローンなのかは説明するまでもないと思います。

 

これは冷静に考えればあたり前のことですが、なぜか当たり前の比較を行わずに「上乗せ金利」だけで比較してしまいがちなので注意しましょう。

 

三大疾病保障付住宅ローンを比較

それでは2018年8月の金利で各社の三大疾病保障付き通宅ローンを確認しましょう。

三菱UFJ銀行

7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉三大疾病充実タイプ(金利上乗せ型)

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 ~0.775% +0.3% ~1.075% がん 医師による診断
10年固定金利 ~1.150% ~1.450% 心筋梗塞 入院
35年固定金利 ~1.590% ~1.890% 脳卒中 入院

みずほ銀行

3大疾病保障特約付団体信用生命保険

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 ~1.075% +0.3% ~1.375% がん 医師による診断
10年固定金利 ~1.200% ~1.500% 心筋梗塞 手術または60日以上の労働制限
35年固定金利 ~1.345% ~1.645% 脳卒中

三井住友銀行

8大疾病保障付住宅ローン(20歳以上46歳未満)

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 ~0.775% +0.3% ~1.075% がん 医師による診断
10年固定金利 ~1.150% ~1.450% 心筋梗塞 60日以上の労働制限
35年固定金利 ~1.790% ~2.090% 脳卒中 60日以上の後遺症

8大疾病保障付住宅ローン(46歳以上56歳未満)

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 ~0.775% +0.3% ~1.075% がん 12か月以上の就業不能状態
10年固定金利 ~1.150% ~1.450% 心筋梗塞
35年固定金利 ~1.790% ~2.090% 脳卒中

りそな銀行

3大疾病保障特約付住宅ローン

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 0.429%~ +0.25% 0.679%~ がん 医師による診断
10年固定金利 0.770%~ 1.020%~ 心筋梗塞 60日以上の労働制限
35年固定金利 脳卒中 60日以上の後遺症

※住宅ローン借り換えWEB申込限定プランの2018年8月の金利適用時

じぶん銀行

11疾病保障団信(生活習慣病団信)

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 対象 支払条件
変動金利 0.457% +0.30% ~0.757% がん 医師による診断
10年固定金利 0.650% ~0.950% 心筋梗塞 180日以上の入院
35年固定金利 2.220% ~2.520% 脳卒中

じぶん銀行の住宅ローンには金利上乗せ無し(無料)でがんと診断されたときに住宅ローンの残高が半分になるがん50%保障団信がセットされています。

住信SBIネット銀行(ネット専用住宅ローン)

全疾病保障

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 0.428% 上乗せ無し ~0.428% がん 12か月以上の就業不能状態
10年固定金利 0.810% ~0.810% 心筋梗塞
35年固定金利 1.420% ~1.420% 脳卒中

※変動金利は借り換えの金利。新規借り入れの場合、年0.457%が適用されます。

住信SBIネット銀行(MR.住宅ローンREAL)

全疾病保障

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 0.428% 上乗せ無し ~0.428% がん 12か月以上の就業不能状態
10年固定金利 0.810% ~0.810% 心筋梗塞
35年固定金利 1.420% ~1.420% 脳卒中

※変動金利は借り換えの金利。新規借り入れの場合、年0.457%が適用されます。

楽天銀行(金利選択型)

全疾病保障

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 0.527% 上乗せ無し 0.527% がん 12か月以上の就業不能状態
10年固定金利 1.120% 1.120% 心筋梗塞
35年固定金利 脳卒中

楽天銀行(フラット35)

新3大疾病付機構団信

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 +0.24% がん 医師による診断
10年固定金利 心筋梗塞 手術または60日以上の労働制限
35年固定金利 1.340% 1.580% 脳卒中 手術または60日以上の後遺症

アルヒ(フラット35)

新3大疾病付機構団信

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 +0.24% がん 医師による診断
10年固定金利 心筋梗塞 手術または60日以上の労働制限
35年固定金利 1.340% 1.580% 脳卒中 手術または60日以上の後遺症

住信SBIネット銀行(フラット35)

新3大疾病付機構団信

金利タイプ 金利 上乗せ金利 上乗せ後金利 疾病種類 評価 支払条件
変動金利 +0.24% がん 医師による診断
10年固定金利 心筋梗塞 手術または60日以上の労働制限
35年固定金利 1.340% 1.580% 脳卒中 手術または60日以上の後遺症

※住信SBIネット銀行のフラット35は無料の全疾病保障が利用できます。

おすすめの三大疾病保障付住宅ローンは?

今回は大手銀行とネット銀行の住宅ローンに三大疾病保障・三大疾病特約をセットした場合に特化して比較しました。本当は地方銀行も比較したいところですが、数が多すぎてすみません。

商品名を読めばわかると思いますが三大疾病以外の病気やケガに対する保障もセットされている商品も含めて比較しています。

 

まず、比較ポイントの1つ目の「保険金の支払条件≒保険金を受け取りやすいと言えるか」では、三菱UFJ銀行の7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉三大疾病充実タイプ(金利上乗せ型)とフラット35の新3大疾病付機構団信が有利になっていることがわかります。

注目したいのは「心筋梗塞」と「脳卒中」の支払条件です。メガバンクの中では三菱UFJ銀行の住宅ローンの疾病保障がおすすめです。

 

また、もっとも重要なのは最終的に適用される住宅ローンの金利でした。先ほどの三菱UFJ銀行はネット銀行の住宅ローンと比べて適用される住宅ローンの金利が高いというデメリットがあることもわかります。

 

まず、変動金利タイプと10年固定金利タイプでは、りそな銀行、じぶん銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行の低金利が目立っていますね

 

金利だけ比べるのであれば住信SBIネット銀行と楽天銀行が断トツですが、注意しなければならないのが「がんに対する保障」の違いです。りそな銀行・じぶん銀行が「がんと診断されたとき」という条件であるのに対して、住信SBIネット銀行と楽天銀行は「がんになって12か月以上の就業不能状態」が保険金の支払条件となっています。

この支払条件の違いはしっかりと頭の中にいれておく必要があります。

 

最終的には、この「金利差」と「がんになった時の保険金の支払条件の違い」を自分なりに考えてどっちの住宅ローンが自分の考え方合っているのかを判断することになります。もちろん、ここで名前があがっている住宅ローンは、どれもおすすめの住宅ローンであることに違いはありませんが、”診断”というカンタンな支払条件を優先するのか、1年以上働けなくなるという本当に最悪な状況に備えたいのか、を整理すると良いでしょう。

 

次に、長期固定金利タイプを選ぶ場合を確認してみましょう。

 

保険金の受取条件のハードルが低いフラット35にセットできる「新3大疾病付機構団信」の保障内容は非常に強力です。

長期固定金利タイプでも、住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンの金利の低さは当然魅力的ですが、固定金利タイプで三大疾病保障が付帯する住宅ローンを考えたい人はフラット35を選択肢に加えるべきなのは間違いなさそうです。

特に、楽天銀行・アルヒ・住信SBIネット銀行は手数料や付帯サービスの観点でフラット35取扱金融機関の中でも特におすすめできる金融機関なので、フラット35を選ぶのであれば、この3つの金融機関はぜひ選択肢に入れて欲しいと思います。

 

 

 

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