ここでは、住宅ローンを借り換えることのメリットとデメリットをあらためて簡単に解説しておきます。真新しい情報はありませんが、借り換えを検討する時のポイント整理に活用してください。

借り換えのメリット

住宅ローンの借り換えの最大のメリットは「総返済額を減らすこと」ですが、それだけではありません。

住宅ローンの返済額を減らせる

住宅ローンの借り換えによる最大のメリットは、返済額を減らせることです。より低い金利の住宅ローンに借り換えることで住宅ローンの総返済額を減らすことができます。総返済額が減るということは、毎月の返済額も少なくなるということなので、当然、毎月の家計の収支にも余裕が生まれます。

一般的には、借り換え前の住宅ローンの金利よりも0.5%以上金利が低ければ、借り換え時にかかる諸費用を考慮しても総返済額を減らすことができると言われています。今の金利と借り換え比較ランキングなどでおすすめされている住宅ローンの金利を比較してみてください。

 

なお、借り換えメリットを正確に把握するためには各銀行の公式サイトの住宅ローンシミュレーションツールで試算してみることをおすすめします。

 

住宅ローン金利の上昇リスクを回避できる

変動金利や固定期間選択型の住宅ローンを利用していると、将来的に金利が上昇する可能性がありますので、借り換えることで金利を固定できる期間を延長させるか、「フラット35」のような全期間の金利を固定できる金利タイプに借り換えることで、将来的な金利上昇のリスクを回避することができます。

 

もっとも、今の日本の政府や日銀による金融緩和に出口は見てておらず、近い将来に住宅ローン金利が大きく上昇する可能性は少ないと思いますが、例えば、アメリカなどは新型コロナウイルスに対応するための金融緩和の出口戦略も示されつつあります。

金利が上昇し始めてから住宅ローンの借り換えを行っても遅いので、金利上昇リスクを排除したい人は早めに固定金利タイプへの借り換えをおすすめします。

 

借り換えのデメリット

住宅ローンの借り換えは「メリットがあるから行う」ものなので、基本的にはメリット>デメリットです。ただ、デメリット(注意点)が無いわけではありませんので、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

 

諸費用が再び必要になる

住宅ローンの借り入れには、保証料や事務手数料といった諸費用が必要ですが、借り換えを行う際には、この諸費用を借り換え先の金融機関にあらためて支払う必要があります。

従って、住宅ローンの借り換え効果を試算する時には、この諸費用分を差し引いたうえでメリットがあると判断した場合に行うようにしましょう。なお、諸費用が多く必要になると、借り換えのメリットが少なくなってしまうため、諸費用の安いネット銀行での借り換えがおすすめです。

 

金利上昇のリスクがある

固定金利から変動金利に借り換えする場合には、金利上昇のリスクがあることに注意が必要です。
変動金利のほうが金利が低く借り換えメリットが多いために、変動金利に目が行きがちですが、将来的に金利が上昇した場合には、返済額が多くなってしまうリスクがあることを頭に入れておきましょう。

 

借り換えの手間を考えよう

当然ですが借り換えるには、もう一度住宅ローンを借り入れるわけですから、あの面倒な契約をもう一度行う必要があります。借り換えにより減る返済額と住宅ローンの契約に必要になる諸費用、さらにご自身の手間を考慮して借り換えを行うかを考えてみるべきでしょう。
そのためには始めに借り換えでいくら返済額が減るのかを把握する必要があります。まずは気になる銀行のシミュレーターで試算してみましょう。おすすめの借り換え先は借り換え比較ランキングでチェックしてみて下さい。

 

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・諸費用の低いネット銀行のシミュレーターで借り換えのメリットを確認しよう
・変動金利への借り換えは、将来、金利上昇リスクがあることを頭に入れておこう

 

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