
【お知らせ】「ヤフーの住宅ローン」は2025年9月30日で終了しました。
LINEヤフー株式会社がPayPay銀行の銀行代理業を2025年9月30日15時で終了したことに伴い、「ヤフーの住宅ローン」(Yahoo! JAPAN IDを利用するユーザー向けの特典付きサービス)および各種特典の提供も終了しています。ただし、提供元であるPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンは引き続き利用できます。本記事では、現在も申し込めるPayPay銀行の住宅ローンについて解説します(内容は2026年8月時点の情報です)。
かつて「ヤフーの住宅ローン」は、Yahoo! JAPAN(現・LINEヤフー)がPayPay銀行を所属銀行とする銀行代理業者として、PayPay銀行の住宅ローンにYahoo!利用者向けの特典を付けて提供していたサービスでした。その代理業が終了したため、現在はPayPay銀行の住宅ローンを直接申し込む形になります。
PayPay銀行の住宅ローンの注目ポイント
保証料0円・一般団信0円、電子契約なら印紙代も不要
一部繰上返済はネット手続きなら手数料0円(1万円以上・1円単位)
申込から契約までPCとスマホで完結
収入合算・ペアローンにも対応(ペアローンは連帯団信も選べる)
がん保障団信は上乗せ年0.10%から
借入期間は最長50年(35年超は金利の上乗せあり)
PayPay銀行の住宅ローンの特徴
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は2019年7月に住宅ローンの提供を開始し、当時のネット銀行の最低水準を下回る金利で申し込みが殺到したことで注目を集めました。現在も変動金利(全期間引下げ型)を中心とした低コスト設計が続いています。
ただし、「ネット銀行だから常に最安」とは限らないのが今の住宅ローン市場です。金利は各行が毎月見直しており、順位は入れ替わります。当編集部が2026年8月に同行の公式金利ページを確認した時点では、変動金利(全期間引下げ型・新規借入/借換共通)は年1.330%でした。申込前には必ず複数行の最新金利を並べて比較してください。
さらにPayPay銀行には条件付きの金利引下げがあります。住宅ローン金利優遇の「スマホ優遇金利」を適用するとさらに年0.070%、「スマホ/ネット/でんき優遇金利」を適用するとさらに年0.130%低くなります。他社サービスの契約が前提になるため、対象サービスの月額費用も含めて損得を考えるのが実際的です。
事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型のみで、定額型の選択肢はありません。保証料は不要、電子契約を利用すれば印紙代も不要です。借入金額は500万円以上2億円以下(10万円単位)と、下限が500万円に設定されている点は少額の借入れを考えている人が見落としやすいポイントです。
また、PayPay銀行では返済額を一定に保つ「5年ルール」や上昇幅を抑える「125%ルール」は採用していないため、金利が上がった場合は返済額にそのまま反映されます。変動金利の見直しは年2回(4月1日・10月1日)で、4月1日改定分は同年6月の返済分から、10月1日改定分は同年12月の返済分から適用されます。金利上昇局面では、上がったときの返済額を先に試算しておきましょう。
申込条件と借入条件
PayPay銀行の住宅ローンは、返済口座にPayPay銀行の普通預金口座を利用します(口座がない場合は契約時までに開設が必要です)。商品要項で公表されている主な条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 年齢 | 申込時 満20歳以上65歳未満/最終返済時 満80歳未満 | 最終返済時の年齢から借入期間の上限が決まる |
| 年収 | 前年度年収200万円以上 | 「前年度」の年収で見るため、転職直後は前職分の源泉徴収票が必要になる |
| 国籍 | 日本国籍、または日本の永住許可を受けている外国籍の方 | 永住許可がない場合は対象外 |
| 団信 | 同社指定の団体信用生命保険に加入できること | 加入できない場合は借入不可(ワイド団信の査定が行われる場合あり) |
| 借入金額 | 500万円以上2億円以下(10万円単位) | 下限500万円。少額の借換えには使えない |
| 借入期間 | 1年以上50年以内(1か月単位) | 35年超は金利の上乗せあり(後述)。借換えは現在の残存期間が上限 |
| 対象外の物件 | 借地権付き(普通借地・定期借地)、市街化調整区域、都市計画区域外、保留地、賃貸用・店舗併用・セカンドハウスなど | 物件の所在地や状況によっては対象地域内でも取扱不可の場合がある |
※PayPay銀行「商品要項」(2025年4月22日現在の表示)を2026年8月に確認。条件は見直されることがあるため、申込前に公式サイトでご確認ください。
なお、個人事業主・法人経営者向けの住宅ローンは別の商品として用意されています。会社員向けの商品で条件が合わない場合でも、そちらが選択肢になることがあります。詳細は公式サイトでご確認ください。
【要注意】借入期間35年超の上乗せ金利が2026年9月1日から変わります
PayPay銀行は借入期間を最長50年まで選べますが、借入期間が35年を超える契約には金利の上乗せがあります。この上乗せ幅が2026年9月1日の借入分から引き上げられます。
| 借入の時期 | 35年超の上乗せ金利 | 備考 |
|---|---|---|
| 2026年8月31日以前の借入れ | 年0.1% | 変動・固定とも同じ |
| 2026年9月1日以降の借入れ | 年0.3% | 上乗せ幅が3倍に |
※PayPay銀行 公式「金利」ページにて2026年8月に確認。適用は申込時ではなく借入(実行)時点です。
返済期間を長くすると毎月の返済額は下がりますが、上乗せ金利と利息の総額は増えます。借入3,000万円・変動金利年1.330%(全期間変わらないと仮定)で当編集部が試算すると、次のようになります。
| 借入期間 | 毎月の返済額 | 総返済額(利息込み) |
|---|---|---|
| 35年(上乗せなし・年1.330%) | 約89,400円 | 約3,754万円 |
| 40年(上乗せ年0.3%・年1.630%/2026年9月1日以降) | 約85,100円 | 約4,085万円 |
※元利均等・ボーナス返済なし・借入3,000万円。変動金利が全期間変わらないと仮定した当編集部の試算で、実際の返済額は金利の見直しにより変わります。
毎月4,300円ほど楽になる代わりに、総額は330万円ほど増える計算です。50年ローンは「毎月の負担を下げる手段」であって「安くする手段」ではない、という点を押さえておきましょう。完済時の年齢(最終返済時80歳未満)という制約もあるため、長期化を選ぶ前に定年後の返済計画まで確認しておきたいところです。
ネットで完結!簡単で速い手続き
PayPay銀行の住宅ローンは、紙の契約書を必要とせずネットだけで完結します。申込みから契約までPCやスマホでデータをやり取りするため、契約書を印刷・郵送する手間がなく、審査から契約までの時間を短縮できます(司法書士との面談など一部の手続きは別途必要です)。
返済日は毎月7日・17日・27日から選べ、ボーナス返済を併用する場合は借入額の50%以内(5万円単位)で設定できます。ただし借入後に返済日を変更することはできませんので、給与日との関係を踏まえて選んでおきましょう。
PayPay銀行の団信・疾病保障
団信(団体信用生命保険)への加入は必須で、一般団信の保険料は無料です。疾病保障を付帯する場合は、保障内容に応じて金利を上乗せします。2026年8月時点の上乗せ金利は次のとおりです。
- 一般団信:上乗せなし(無料)/加入時年齢は満65歳未満
- がん50%保障団信:+年0.1%(加入時年齢が満51歳未満)
- がん100%保障団信:+年0.15%(加入時年齢が満51歳未満)
- ワイド団信:+年0.3%(一般団信に加入できない場合に保険会社が査定。保障内容は一般団信と同一)
がん保障団信には、がん診断時の保障に加え、全疾病(精神疾患などを除く)・自然災害・失業時の保障が組み合わさります。ペアローンで契約する場合は「連帯団信」も選べ、この場合の上乗せは一般団信+年0.2%、がん50%保障団信+年0.3%、がん100%保障団信+年0.4%です。連帯団信では、どちらかが保障の対象になったときにもう一方の債務も対象とみなされる保障が受けられます。
また、一定の条件を満たす場合はがん経験済でも追加負担なくがん保障付団信に加入できる取扱いがあります(上皮内がんや甲状腺がん、大腸粘膜内がんなど)。過去の病歴で諦める前に、対象になるかを確認しておく価値があります。
付帯できる疾病保障と上乗せ金利の詳細は以下のとおりです。
| PayPay銀行の団信保障プラン | ||
|---|---|---|
| 団信保障 プラン | 上乗せ金利 | 保障の内容 |
| 一般団信 | なし | 死亡・所定の高度障害状態・余命6ヶ月以内と判断された場合、住宅ローン残高が「0円」となるプランです。 |
| がん50%保障団信 | 年0.05% | 一般団信の保障に加えて、がんと診断確定されたら住宅ローン残高が「半分」となるプランです。 |
| がん100%保障団信 | 年0.15% | 一般団信の保障に加えて、がんと診断確定されたら住宅ローン残高が「0円」となるプランです。さらに、がん診断給付金による保障100万円、上皮内がん診断給付金/皮膚がん診断給付金による保障50万円が付きます。 |
| ワイド団信 | 年0.3% | 健康上の理由で一般団信にご加入いただけない方でも加入しやすいように引受基準を緩和したプランです。 死亡・所定の高度障害状態・余命6ヶ月以内と判断された場合、住宅ローン残高が「0円」となるプランです。 |
上乗せ金利は「総支払額」でいくらになるのか
上乗せ金利は年0.1〜0.3%と小さく見えますが、35年という期間で積み上がります。借入3,000万円・35年・変動金利年1.330%(全期間変わらないと仮定)で当編集部が試算した結果が次の表です。
| 団信プラン | 毎月の返済額 | 一般団信との総額差 |
|---|---|---|
| 一般団信(上乗せなし) | 約89,400円 | — |
| がん50%保障団信(+年0.1%) | 約90,800円 | 約61万円 |
| がん100%保障団信(+年0.15%) | 約91,600円 | 約92万円 |
| ワイド団信(+年0.3%) | 約93,800円 | 約185万円 |
※元利均等・ボーナス返済なし・借入3,000万円・35年。変動金利が全期間変わらないと仮定した当編集部の試算。
がん100%保障団信の上乗せ分は、35年でおよそ92万円。これを「保険料」として見たとき、同じ保障を民間のがん保険で用意した場合の保険料と比べて割安かどうかが判断の分かれ目です。余計な付加サービスを抑えてとにかく低い金利を重視したい人は一般団信、住宅ローン残高そのものを消す保障を重視したい人はがん保障団信と、目的に合わせて選びましょう。契約後に団信プランを変更することはできませんので、申込時点でよく比較しておく必要があります。
諸費用の全体像(他行と比べるときの見どころ)
PayPay銀行は保証料0円ですが、事務手数料が定率型のみである点は総額に効きます。借入3,000万円なら事務手数料は660,000円(税込)です。「保証料0円」だけを見て安いと判断せず、事務手数料・団信の上乗せ・繰上返済手数料まで含めて他行と並べるのが確実です。
- 事務手数料:借入金額×2.20%(税込)/定額型の選択肢なし
- 保証料:不要
- 一部繰上返済手数料:ホームページでの手続きは無料(電話は5,500円・税込)
- 全額繰上返済手数料:33,000円(税込)
- 印紙代:電子契約なら不要
※PayPay銀行「商品要項」を2026年8月に確認。
なお、過去に「ヤフーの住宅ローン」で提供されていた3万円相当のキャッシュバックなどの特典は、銀行代理業の終了に伴い終了しています。キャンペーンの有無・内容は時期により異なるため、申込前にPayPay銀行公式サイトで最新情報を確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 「ヤフーの住宅ローン」の特典は今も受けられますか?
A. 受けられません。LINEヤフーによる銀行代理業が2025年9月30日15時で終了し、Yahoo! JAPAN ID利用者向けの特典も同時に終了しています。PayPay銀行の住宅ローン自体は現在も申し込めますが、当時の特典は付きません。現在のキャンペーンの有無は公式サイトでご確認ください。
Q. 借入期間を40年や50年にすると得ですか?
A. 毎月の返済額は下がりますが、総返済額は増えます。さらにPayPay銀行では35年を超える契約に金利の上乗せがあり、2026年9月1日以降の借入分は年0.3%(8月31日以前は年0.1%)です。借入3,000万円・変動年1.330%の前提で35年と40年を比べると、毎月は約4,300円下がる一方、総返済額は約330万円増える計算になります。「毎月の負担を下げる手段」と割り切って使いましょう。
Q. 5年ルール・125%ルールがないと、何が起きますか?
A. 金利が上がったとき、返済額がそのまま増えます。多くの銀行では返済額を5年間据え置き、見直し時も1.25倍までに抑えますが、その場合は先送りされた利息が最後に残るという別の負担が生じます。PayPay銀行は据置きがないぶん負担の増加が早く見えるので、金利が1%上がった場合の返済額を事前に試算し、その額でも家計が回るかを確認しておくことが大切です。
Q. 借換えでも使えますか。少額の借換えはどうですか?
A. 借換えにも利用できますが、借入金額の下限が500万円である点と、借入期間は原則として現在の借入れの残存期間が上限になる点に注意が必要です。残高が500万円を下回っている場合は対象外となります。また事務手数料が借入額×2.20%(税込)かかるため、金利差だけでなく手数料を含めた損益分岐点を必ず計算してください。
- 投稿タグ
- ジャパンネット銀行





