住宅ローンの諸費用と団信の保障を検討するイメージ

SBI新生銀行の住宅ローンは、保証料と一部繰上返済手数料が0円で、就業不能状態まで保障する団信を上乗せなしで選べる一方、事務手数料は借入額の2.20%(税込)の定率型です。2026年10月の変動金利は年1.430%(自己資金優遇なら年1.410%)で、金利だけでなく諸費用と保障の条件まで含めて比べたい住宅ローンです。

インターネットバンキングや外貨建預金など、従来の日本の銀行とは違った個人向けサービスに力を入れてきた銀行で、住宅ローンもネット完結の手続きが中心です。

注目ポイント

check自己資金で金利が割引に
新規の借入れ時に金利が優遇

checkSBIハイパー預金開設で変動金利を引き下げ

check3億円まで・最長50年の融資に対応

 

2026年10月の金利は変動1.430%・10年固定3.400%

SBI新生銀行の住宅ローン(パワースマート住宅ローン)は、変動金利(半年型)・当初固定金利・長期固定金利の3系統から選べます。新規借り入れの主な適用金利は次のとおりです。

 

金利タイプ通常金利自己資金優遇金利
変動金利(半年型)年1.430%年1.410%
当初固定 10年年3.400%年3.380%
当初固定 20年年4.150%年4.130%
長期固定 31〜35年年4.350%年4.330%

※2026年10月1日時点・公式サイトの金利一覧にて確認。適用されるのは申込時ではなく契約日(条件確定日)の金利です。

 

「自己資金優遇金利」は、借入額が物件購入価格および建築請負価格の合計額の90%以内の場合に年0.020%引き下げられる仕組みです(借り換えは対象外)。引き下げ幅は小さいものの、当初借入期間が終わった後も優遇が続きます。

 

変動金利は、SBIハイパー預金を開設していると当初借入金利から年0.090%引き下げられ、2026年10月契約なら年1.340%になります。対象は変動金利(半年型)だけで、当初固定・長期固定には使えず、自己資金優遇との併用もできません。変動で両方の条件を満たすなら、引き下げ幅の大きいハイパー預金優遇のほうが有利です。

 

変動金利を選ぶ際は、返済額の急な増加を抑える「5年ルール」「125%ルール」をSBI新生銀行は採用していない点も押さえておきましょう。金利が上がれば、年2回の見直しに合わせて返済額にも反映されます。

 

諸費用は「定率の事務手数料」と「0円サービス」の組み合わせ

SBI新生銀行の融資事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率タイプです。定額型の取り扱いはないため、借入額が大きいほど初期費用は増えます。

 

一方で、保証料と一部繰上返済手数料は0円です。繰上返済のたびに手数料がかかる住宅ローンでは、こまめな繰上返済がしにくくなりますが、SBI新生銀行ではその心配がありません。返済計画を後から組み替えたい人には相性のよい設計です。

 

3,000万円を借りたときの銀行に払う初期費用

たとえば3,000万円を借りる場合、SBI新生銀行に支払う主な費用は次のようになります(登録免許税・司法書士報酬・火災保険料は物件や依頼先で変わるため除いています)。

 

費用項目金額の目安ポイント
事務手数料66万円3,000万円×2.20%(税込)
保証料0円保証会社を使わない
契約書の印紙税2万円(電子契約なら0円)電子契約は別途利用手数料5,500円(税込)
一部繰上返済手数料0円返済中に何度行っても無料

※印紙税は国税庁「印紙税額の一覧表」の金銭消費貸借契約書(1,000万円超5,000万円以下)の税額です。

 

保証料型の銀行と比べると、「保証料0円+事務手数料2.20%」は初期費用が一括で見えるのが特徴です。これらの諸費用は住宅ローンと同じ金利で借り入れに含めることもできますが、その分だけ元本と利息が増える点は理解しておきましょう。諸費用の全体像は住宅ローンの諸費用を総額で比較した記事でも整理しています。

 

団信は3プランから1つを選ぶ

SBI新生銀行の団体信用生命保険は、次の3プランから1つだけを選ぶ形式です。複数の申し込みはできません。

 

団信プラン上乗せ金利加入年齢
一般団信なし20〜65歳(完済時80歳未満)
全疾病保障付団信なし20〜49歳(完済時80歳未満)
ガン団信年0.100%上乗せ20〜49歳(完済時80歳未満)

※2026年10月時点・公式サイトにて確認。引受保険会社は一般団信・全疾病保障付団信がSBI生命保険、ガン団信が第一生命保険です。

 

特徴的なのは、就業不能状態まで保障する「全疾病保障付団信」を金利の上乗せなしで選べる点です。8疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)に加え、その他の病気やケガによる就業不能状態も所定の条件のもとで保障されます。

 

ただし保障には条件があります。ローン実行日から90日間は待機期間で、8疾病以外は就業不能になってから最初の3か月が免責です。月々の返済の保障は1回の就業不能につき8疾病で最大12回・それ以外で最大21回、通算36回までで、精神障害などは対象外です。団信の保障上限は3億円です。

 

借入額・借入期間・手続きの条件

借入金額は500万円以上3億円以下(10万円単位)です。借入期間は原則5年以上35年以内ですが、変動金利(半年型)で新規に住宅を購入・建設する場合に限り最長50年まで選べます(35年超は当初借入金利に年0.100%の上乗せ)。

 

手続き面では、一般的な住宅ローンのような事前審査(仮審査)を行わず本審査1回で完結するのが特徴です。最初から必要書類を揃える必要がある一方、審査を2回受ける手間はありません。

 

ただし公式サイトでは、申し込みから融資実行まで1か月半以上かかる場合があると案内されています。物件の引き渡し日が決まっている場合は余裕を持って申し込む必要があります。マイページから書類をアップロードでき、電子契約にも対応しています。

 

SBI新生銀行の住宅ローンが向いている人・向かない人

ここまでの内容を踏まえると、次のような人と相性がよい住宅ローンといえます。

  • 繰上返済をこまめに行いたい人…一部繰上返済手数料が0円で、返済計画を後から調整しやすい
  • 働けなくなるリスクに備えたい20〜40代…全疾病保障付団信を上乗せ0円で選べる(加入年齢は20〜49歳)
  • 頭金を1割以上用意できる人…自己資金優遇が完済まで継続して効く
  • SBI証券の口座を持っている・開設予定の人…SBIハイパー預金の開設で変動金利が年0.090%下がる
  • 借入額が大きい人…3億円までの融資と最長50年の返済期間に対応

 

逆に、50歳以上で手厚い疾病保障を求める場合や、変動金利で5年ルール・125%ルールによる返済額の据え置きを重視する場合は、他行との比較が必要です。事務手数料が定率のため、借入額が大きく早期に完済する予定の人も、定額タイプの銀行と総額で比べておくと安心です。

 

SBI新生銀行の住宅ローンでよくある質問

Q. SBI新生銀行の事務手数料は住宅ローンに含めて借りられますか?

A. 含められます。公式サイトでは、事務手数料などの諸費用も住宅ローンと同じ金利で借り入れられると案内しています。ただし借入額が増える分、返済総額も増えるため、自己資金で払える部分は払うほうが総額は抑えられます。

Q. SBIハイパー預金の優遇と自己資金優遇は両方使えますか?

A. 併用はできません。ハイパー預金優遇は変動金利(半年型)のみが対象で年0.090%、自己資金優遇は年0.020%の引き下げです。変動金利で両方の条件を満たすなら、ハイパー預金優遇を選ぶほうが金利は低くなります。

Q. 50歳以上でもSBI新生銀行の団信に入れますか?

A. 一般団信(上乗せなし)は65歳まで加入できます。全疾病保障付団信とガン団信は49歳までのため、50歳以上で就業不能やがんの保障も付けたい場合は、加入年齢の上限が高い他行の団信と比べてみてください。

Q. 他行の事前審査と並行して申し込めますか?

A. 申し込めます。SBI新生銀行は原則として本審査のみのため、他行と併願するなら他行の事前審査を先に済ませ、SBI新生銀行には必要書類をそろえて本審査を申し込む流れが効率的です。

 

借り換えで検討している方はSBI新生銀行の借り換えを総コストで比較した記事を、事務手数料と団信を総支払額で試算した例はSBI新生銀行の事務手数料2.20%と団信の解説をあわせてご覧ください。金利や条件は毎月見直されるため、最新の内容は公式サイトでご確認ください。

 

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住宅ローン比較ネット 編集部

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