住宅ローンを選ぶのに10年固定などの長期の固定金利型を選ぶ方が多くなっているようです。
マイナス金利の導入で、長期の固定金利を中心に金利が引き下がってきた影響で、特に8月は、自行の変動金利よりも低い10年固定金利を提供する銀行も出ています。
日本経済新聞が、三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行・りそな銀行・三井住友信託銀行の五大銀行に6~7月の住宅ローン申請件数に占める変動金利と固定金利の割合を聞き取り調査を行ったところ、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、りそな銀行は変動と固定の割合が逆転。逆転していないみずほ銀行と三井住友銀行も借り換え中心に固定の比率が高まっていることがわかったようです。
三菱UFJ銀行の場合、昨年1~7月には変動7割、固定3割でしたが、今年同期は変動3割、固定7割に逆転。7月単月では固定が9割に達し、借り換え利用ではほぼ100%が固定型となっています。
これは、長期の固定型住宅ローン金利の重要な指標である長期金利が、マイナス金利導入後に低下し続けたことにより、長期の固定型住宅ローン金利も低下しているためです。長期金利は、7月に一時マイナス0.3%まで低下し、現在は上昇傾向にあるが、依然としてマイナス圏で推移しています。
それに対して、変動金利の指標となる短期プライムレートは、マイナス金利の導入以降も変動していないため、変動型住宅ローン金利も大きく低下することがありませんでした。
これが逆転の要因といったところでしょうか。
変動金利より10年固定金利が低ければ、10年固定金利を選ぶのは必然ですね。
金利が逆転しているおすすめの銀行は?
8月の金利引下げで、変動金利と10年固定金利が逆転しているおすすめの銀行をピックアップしてみました。
りそな銀行
「りそな借りかえローン(WEB申込み限定)」はWEBでの申込みに限定し、非常に低い優遇金利で借り換えが行えますが、その金利は、なんと10年固定金利で0.350%と驚異的な低金利となっています。
2016年8月 「借りかえローン」適用金利
変動金利:年0.569%
10年固定金利:年0.350%
変動金利は0.569%、10年固定金利は7月から0.05%引下げで0.350%と、変動金利より大幅に低い10年固定金利になっています。
この低金利は、借り換えをしようか迷っている方やつい最近借入れをした方でも返済額が減るかもしれません。りそな銀行のシミュレーターでどのくらい返済額が減るのか確認してみましょう。
さらに、今、りそな銀行では先着1万名様限定で、「りそな借りかえローン」と「団信革命」をセットで利用することで、マイナス0.1%の金利優遇を受けることができるキャンペーンを実施中です。
例えば、りそな借りかえローンの10年固定で借り換えを行い、その際に「団信革命」を付帯すると、
10年固定適用金利:0.350%
団信革命借入利率:0.3%
借入れ金利は合わせて、0.650%になってしまいますが、このキャンペーンではマイナス0.1%優遇されるので、0.550%となります。
借り換えの際に、団信にプラスして疾病保障を考えていた方や、付帯するには借入金利に0.3%上乗せですが、適用金利からマイナス0.1%優遇が拡大されるなら疾病保障に加入したいという方には嬉しい金利優遇キャンペーンではないでしょうか。
しかも8月の金利引下げで、7月よりも0.05%低い金利で利用できることになります。
10年固定金利で借り換えを考えていた方には特におすすめです。
住信SBIネット銀行
変動金利が0.497%という過去最低金利を提供している住信SBIネット銀行も、変動金利と10年固定金利が逆転しているおすすめの銀行です。
住信SBIネット銀行 2016年8月の適用金利
変動金利:年0.497%(新規購入で自己資金20%以上か借り換えの場合)
10年固定金利:年0.470%
8月は10年固定金利を引下げて、変動金利と逆転しています。
りそな銀行と比べると、0.4%台でインパクトに欠けますが、こちらは新規の借入れでも借り換えでも利用できるのが嬉しいですね。
さらに、住信SBIネット銀行の20年固定金利は、フラット35の20年以内の固定金利よりも低い0.760%と10年よりさらに長い固定金利で住宅ローンを借り入れたい方にはおすすめとなっています。
最大の特徴の1つでもある「8疾病保障」が無料で付帯する住信SBIネット銀行の10年固定金利は、新規の借り入れでも借り換えでもおすすめの銀行となっています。