【お知らせ】「ヤフーの住宅ローン」は2025年9月30日で終了しました。
LINEヤフー株式会社がPayPay銀行の銀行代理業を2025年9月30日15時で終了したことに伴い、「ヤフーの住宅ローン」(Yahoo! JAPAN IDを利用するユーザー向けの特典付きサービス)および各種特典の提供も終了しています。ただし、提供元であるPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンは引き続き利用できます。この記事の内容は2026年11月時点の情報です。

PayPay銀行の住宅ローンは、2026年11月の変動金利(全期間引下型)が年1.700%で、保証料はかからず、一般団信も上乗せなしで付いてきます。それでも総額で安いとは言い切れないのは、事務手数料が借入額の2.20%(税込)の定率のみで、35年を超える借入には年0.300%の上乗せがあるからです。

かつて「ヤフーの住宅ローン」は、Yahoo! JAPAN(現・LINEヤフー)がPayPay銀行を所属銀行とする銀行代理業者として、PayPay銀行の住宅ローンにYahoo!利用者向けの特典を付けて提供していたサービスでした。その代理業が終了したため、現在はPayPay銀行の住宅ローンを直接申し込む形になります。

 

保証料0円・最長50年がPayPay銀行の住宅ローンの主な特徴

  • 保証料0円・一般団信0円、電子契約なら印紙代も不要
  • 一部繰上返済はWebでの手続きなら手数料0円
  • 申込から契約までPCとスマホで完結
  • 収入合算・ペアローンにも対応(ペアローンはペアローン連生団信も選べる)
  • がん保障団信は上乗せ年0.100%から
  • 借入期間は最長50年(35年超は年0.300%の上乗せあり)

2026年11月の変動金利は年1.700%、優遇割を使うとさらに下がる

PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は2019年7月に住宅ローンの提供を開始しました。現在も、変動金利(全期間引下型)が商品の中心です。

2026年11月2日時点の変動金利(新規借入/借換共通)は年1.700%です。PayPay銀行は2026年10月1日に住宅ローンの基準金利を引き上げており、金利は毎月見直されるため、ネット銀行だからといって常に他行より低いとは限りません。申込前には複数行の最新金利を比べてください。

さらにPayPay銀行には条件付きの金利引下げがあります。住宅ローン金利優遇の「スマホ優遇割」を適用すると年0.070%、「スマホ/ネット/でんき優遇割」を適用すると年0.130%低くなります(ソフトバンクのスマホ利用者などが対象)。他社サービスの契約が前提になるため、対象サービスの月額費用も含めて損得を考えるのが実際的です。

事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率タイプのみで、定額タイプの選択肢はありません。保証料は不要、電子契約を利用すれば印紙代も不要です。借入金額は500万円以上2億円以下(10万円単位)で、下限が500万円に設定されているため、少額の借入れを考えている人は使えない場合があります。

また、PayPay銀行では返済額を一定に保つ「5年ルール」や上昇幅を抑える「125%ルール」は採用していないため、金利が上がった場合は返済額にそのまま反映されます。変動金利の見直しは年2回(4月1日・10月1日)で、4月1日の見直し分は同年6月の返済日の翌日から、10月1日の見直し分は同年12月の返済日の翌日から新しい金利が適用されます。借入前に金利が1%上がった場合の返済額を試算しておけば、家計が耐えられる借入額を決めやすくなります。

 

申込条件と借入条件

PayPay銀行の住宅ローンは、返済口座にPayPay銀行の普通預金口座を利用します(口座がない場合は契約時までに開設が必要です)。商品要項で公表されている主な条件は次のとおりです。

項目内容見落としやすい点
年齢申込時 満20歳以上65歳未満/最終返済時 満80歳未満最終返済時の年齢から借入期間の上限が決まる
年収前年度年収200万円以上「前年度」の年収で見るため、転職直後は前職分の源泉徴収票が必要になる
国籍日本国籍、または日本の永住許可を受けている外国籍の方永住許可がない場合は対象外
団信同社指定の団体信用生命保険に加入できること加入できない場合は借入不可(ワイド団信の査定が行われる場合あり)
借入金額500万円以上2億円以下(10万円単位)下限500万円。少額の借換えには使えない
借入期間1年以上50年以内(1か月単位)35年超は金利の上乗せあり(後述)。借換えは現在の残存期間が上限
対象外の物件借地権付き(普通借地・定期借地)、市街化調整区域、都市計画区域外、保留地、賃貸用・店舗併用・セカンドハウスなど物件の所在地や状況によっては対象地域内でも取扱不可の場合がある

※PayPay銀行「商品要項」(2025年4月22日現在の表示)による。2026年11月時点。

自営業の人や、本人・家族が経営する会社に勤める人は、会社員向けとは別の「個人事業主・法人経営者向け住宅ローン」で申し込みます。こちらは金利が年0.300%上乗せされるため、同じ借入額・期間でも会社員より総返済額が大きくなります。

 

借入期間35年超の上乗せは2026年9月1日の借入分から年0.300%

PayPay銀行は借入期間を最長50年まで選べますが、借入期間が35年を超える契約には金利の上乗せがあります。この上乗せ幅は、2026年9月1日の借入分から引き上げられました。

借入の時期35年超の上乗せ金利備考
2026年8月31日以前の借入れ年0.100%変動・固定とも同じ
2026年9月1日以降の借入れ年0.300%上乗せ幅が3倍に

※PayPay銀行 公式「金利」ページの表示(2026年11月2日現在)による。適用は申込時ではなく借入(実行)時点です。

返済期間を長くすると毎月の返済額は下がりますが、上乗せ金利と利息の総額は増えます。借入3,000万円・変動金利年1.700%(全期間変わらないと仮定)で当編集部が試算すると、次のようになります。

借入期間毎月の返済額総返済額(利息込み)
35年(上乗せなし・年1.700%)約94,800円約3,983万円
40年(上乗せ年0.300%・年2.000%)約90,800円約4,361万円

※元利均等・ボーナス返済なし・借入3,000万円。2026年11月2日時点の金利で、変動金利が全期間変わらないと仮定した当編集部の試算です。実際の返済額は金利の見直しにより変わります。

毎月4,000円ほど軽くなる代わりに、総額は約378万円増えます。50年ローンは毎月の負担を下げる方法であって、総額を安くする方法ではありません。完済時の年齢(最終返済時80歳未満)という制約もあるため、長期化を選ぶ前に定年後の返済計画まで確認してください。

 

審査は全体で1か月程度、結果によっては年0.300%の上乗せも

PayPay銀行のよくある質問によると、事前審査の結果は当日〜2営業日程度、本審査は書類提出から3〜10営業日(約2週間)が目安です。本審査の承認から借入までは最短7営業日かかるため、申込から借入まで全体で1か月程度かかります。審査の有効期限は承認日から原則180日です。

もう一つ、審査結果によっては、表示金利に年0.300%上乗せされる場合があります。借入3,000万円・35年で年1.700%が年2.000%になると、毎月の返済額は約99,400円、総返済額は約191万円増えます。表示金利で返済計画を組むと、承認後に資金計画を見直すことになりかねません。

審査で見られる年収・勤続年数や、転職直後・個人事業主の扱いはPayPay銀行の住宅ローン審査の基準と個人事業主・転職の記事で紹介しています。

 

申込から契約までネットで完結し、返済日は3つから選ぶ

PayPay銀行の住宅ローンは、紙の契約書を必要とせずネットだけで完結します。申込みから契約までPCやスマホでデータをやり取りするため、契約書を印刷・郵送する手間がなく、審査から契約までの時間を短縮できます(司法書士との面談など一部の手続きは別途必要です)。

返済日は毎月7日・17日・27日から選べ、ボーナス返済を併用する場合は借入額の50%以内(5万円単位)で設定できます。ただし借入後に返済日を変更することはできませんので、給与日との関係を踏まえて選んでください。

 

PayPay銀行の団信・疾病保障

PayPay銀行の団信は「超サポ団信」という名前で、加入は必須です。一般団信の保険料は無料で、疾病保障を付ける場合は保障内容に応じて金利が上乗せされます。2026年11月時点の上乗せ金利は次のとおりです。

  • 一般団信:上乗せなし(無料)/加入時年齢は満65歳未満
  • がん50%保障団信:+年0.100%(加入時年齢が満51歳未満。2026年6月1日の借入分から)
  • がん100%保障団信:+年0.150%(加入時年齢が満51歳未満)
  • ワイド団信:+年0.300%(一般団信に加入できない場合に保険会社が査定。保障内容は一般団信と同一)

がん保障団信には、がん診断時の保障に加え、全疾病(精神疾患などを除く)・自然災害・失業時の保障が組み合わさります。ペアローンで契約する場合は「ペアローン連生団信」も選べ、この場合の上乗せは一般団信+年0.200%、がん50%保障団信+年0.300%、がん100%保障団信+年0.400%です。ペアローン連生団信では、どちらかが保障の対象になったときにもう一方の債務も対象とみなされる保障が受けられます。

また、一定の条件を満たす場合は、がん経験済でも追加負担なくがん保障付団信に加入できる取扱いがあります。過去の病歴で諦める前に、対象になるかを銀行に問い合わせる価値があります。

付帯できる疾病保障と上乗せ金利の詳細は以下のとおりです。

PayPay銀行の団信保障プラン
団信保障
プラン
上乗せ金利保障の内容
一般団信なし死亡・所定の高度障害状態・余命6ヶ月以内と判断された場合、住宅ローン残高が「0円」となるプランです。
がん50%保障団信年0.05%一般団信の保障に加えて、がんと診断確定されたら住宅ローン残高が「半分」となるプランです。
がん100%保障団信年0.15%一般団信の保障に加えて、がんと診断確定されたら住宅ローン残高が「0円」となるプランです。さらに、がん診断給付金による保障100万円、上皮内がん診断給付金/皮膚がん診断給付金による保障50万円が付きます。
ワイド団信年0.3%健康上の理由で一般団信にご加入いただけない方でも加入しやすいように引受基準を緩和したプランです。

死亡・所定の高度障害状態・余命6ヶ月以内と判断された場合、住宅ローン残高が「0円」となるプランです。

 

上乗せ金利は「総支払額」でいくらになるのか

上乗せ金利は年0.1〜0.3%と小さく見えますが、35年という期間で積み上がります。借入3,000万円・35年・変動金利年1.700%(全期間変わらないと仮定)で当編集部が試算した結果が次の表です。

団信プラン毎月の返済額一般団信との総額差
一般団信(上乗せなし)約94,800円—
がん50%保障団信(+年0.100%)約96,300円約63万円
がん100%保障団信(+年0.150%)約97,100円約95万円
ワイド団信(+年0.300%)約99,400円約191万円

※元利均等・ボーナス返済なし・借入3,000万円・35年。2026年11月2日時点の金利で、変動金利が全期間変わらないと仮定した当編集部の試算です。

がん100%保障団信の上乗せ分は、35年でおよそ95万円です。これを保険料と見なして、同じ保障を民間のがん保険で用意した場合の保険料と比べれば、割安かどうかを判断できます。金利の低さを優先する人には一般団信が、住宅ローン残高そのものを消す保障を重視する人にはがん保障団信が向いています。契約後に団信プランを変更することはできませんので、申込時点でよく比較しておく必要があります。

 

諸費用の全体像(他行と比べるときの見どころ)

PayPay銀行は保証料0円ですが、事務手数料が定率タイプのみである点が総額を押し上げます。借入3,000万円なら事務手数料は660,000円(税込)です。保証料0円だけを見て安いと判断せず、事務手数料・団信の上乗せ・繰上返済手数料まで含めて他行と比べると、総額の差が分かります。

  • 事務手数料:借入金額×2.20%(税込)/定額タイプの選択肢なし
  • 保証料:不要
  • 一部繰上返済手数料:Webでの手続きは無料(チャットでの手続きは5,500円・税込)
  • 全額繰上返済手数料:33,000円(税込・チャットで手続き)
  • 印紙代:電子契約なら不要

※PayPay銀行の手数料ページの表示(2025年11月7日現在)による。

月ごとの金利の動きはPayPay銀行の住宅ローン金利、ほかのネット銀行の団信と手数料はソニー銀行の住宅ローンのメリット・デメリットの記事をご覧ください。

なお、過去に「ヤフーの住宅ローン」で提供されていた3万円相当のキャッシュバックなどの特典は、銀行代理業の終了に伴い終了しています。キャンペーンの有無・内容は時期により異なります。

 

よくある質問(FAQ)

Q. 「ヤフーの住宅ローン」の特典は今も受けられますか?

A. 受けられません。LINEヤフーによる銀行代理業が2025年9月30日15時で終了し、Yahoo! JAPAN ID利用者向けの特典も同時に終了しています。PayPay銀行の住宅ローン自体は現在も申し込めますが、当時の特典は付きません。

Q. 借換えでも使えますか。少額の借換えはどうですか?

A. 借換えにも利用できますが、借入金額の下限が500万円で、借入期間は原則として現在の借入れの残存期間が上限です。残高が500万円を下回っている場合は対象外となります。事務手数料が借入額×2.20%(税込)かかるため、金利差だけでなく手数料を含めた損益分岐点を計算してください。

 

手数料・団信の条件は改定されることがあります。総額で比べる際は、PayPay銀行と比較先の各金融機関の最新の条件表を基にしてください。

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住宅ローン比較ネット 編集部

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