
七十七銀行は宮城県仙台市に本店をおく地方銀行です。
「しちじゅうしち銀行」と読み、通称「しちしち」の愛称で県民に親しまれています。 七十七銀行は、開発融資・不動産投資にはかなり慎重な姿勢で臨み、「石橋を叩いても渡らない」と評されるほど堅実な経営を行っているといわれています。そんな七十七銀行の住宅ローンについて、金利・審査・保証料・団信を「表面の金利」だけでなく
諸費用まで含めた総コストの視点で解説します(本記事の金利・条件は2026年7月時点で公式サイトを確認したものです。最新は必ず七十七銀行公式サイトでご確認ください)。
注目ポイント
地域密着で相談しやすい銀行 県内各地のローンセンターや店頭窓口で対面相談が可能。WEBからの仮審査申込みにも対応
最大2億円・最長40年の大型ローン 77住宅ローン(マイホーム口)は100万円~2億円・最長40年。親子・夫婦に加え、所定の書類を提出できる同性パートナーとの連帯債務にも対応
選べる変動金利と固定金利 金利の動向に合わせて変動金利から固定金利にいつでも変更可能(固定→変動は固定期間終了後)
保障面でも豊富なバリエーション がん保障、3大疾病に加え、全傷病を保障するライフサポート団信、入院一時金などまで備えるダブルサポート団信も用意
七十七銀行の住宅ローン概要
七十七銀行の住宅ローンはバリエーションが豊富で、疾病保障はもちろん債務返済支援保険や失業信用費用保険など保障面でも充実しています。 一方で、金利は攻めた水準というよりは標準的~高めの設定です。参考として、公式サイトのローン金利一覧(2026年6月1日現在)では、住宅ローンの
店頭表示金利は変動3.125%・固定10年4.150%となっています(実際のお借入れには引下げ後の金利が適用され、審査結果や取引内容によって変わります。最新の適用金利は公式サイトでご確認ください)。
金利体系は「保証料型」と「融資手数料型」の2タイプ
七十七銀行の住宅ローンで総コストを考えるうえで重要なのが、
諸費用の払い方が2体系あることです。
- 保証料型(77住宅ローン マイホーム口など)…取扱手数料は55,000円(税込)と定額で軽い代わりに、七十七信用保証への保証料(一括支払または金利上乗せ0.100%~0.400%)が必要
- 融資手数料型(金利重視プラン)…お借入時に取扱手数料として借入金額の2.20%(税込)を支払う代わりに、保証料は融資利率に含まれる(別途の一括保証料は不要)タイプ。ネット銀行と同じ「保証料0円・手数料定率型」に近い体系
店頭表示金利からの引下げ幅や適用条件は、申込商品・審査結果・取引内容によって決まります。
「表面金利の低さ」と「手数料・保証料の重さ」はセットで比較しないと総支払額を見誤るので、必ず両タイプの見積りを取り比べることをおすすめします。
団信や保障
七十七銀行の住宅ローンは団信への加入が必須で、一般団信の保険料は銀行負担(金利上乗せなし)です。
団信以外にも、金利上乗せにはなりますが、疾病保障だけでなく債務返済支援保険や失業信用費用保険が用意されています(下表は公式「住宅ローンに関連した保険」ページ・2024年9月2日現在の掲載内容を2026年7月に確認したものです)。
| 七十七銀行の住宅ローン 団信と特約などの保障 |
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| 保障の種類 | 必要な金利 | 保障内容 |
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| 一般団信
(団体信用生命保険) | 上乗せなし | 死亡または所定の高度障害となった場合に住宅ローン残高が0円になる保障です。 |
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| がん保障特約付 | 0.200%上乗せ | 団信の保障に加え、がんと診断確定された場合に住宅ローン残高が0円になる保障です。 |
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| 3大疾病団信付 | 0.300%上乗せ | 団信の保障に加え、がんの診断確定、「急性心筋梗塞」・「脳卒中」で所定の状態になった場合に住宅ローン残高が0円になる保障です。 |
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| ライフサポート団信
(全傷病保障)付 | 0.350%上乗せ | 3大疾病の保障に加え、けがや病気(全傷病)による就業不能状態が継続した場合に住宅ローン残高が0円になる保障です。 |
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| ダブルサポート団信付 | 0.350%上乗せ | 死亡・高度障害、がん、3大疾病に加え、生活習慣病での長期入院や入院一時金・がん診断一時金などまで幅広く備える保障です。 |
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| 連生団信付 | 0.200%上乗せ | 夫婦などの連帯債務でどちらか一方に万一のことがあった場合に住宅ローン残高が0円になる保障です(連生がん団信付は0.400%上乗せ)。 |
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| 債務返済支援保険付 | 0.200%上乗せ | 病気・けがによる長期療養時に最長3年間の返済を補償。地震津波被害等の災害に備えた天災危険補償特約付きの保険です。 |
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| 失業信用費用保険付 | 0.200%上乗せ | 1ヶ月を超える失業時に、最長12ヶ月の返済をカバーする保険です。ボーナス月の返済もカバーします。 |
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| ワイド団信
(引受条件緩和型団信)付 | 0.300%上乗せ | 健康上の理由で通常の団信に加入できない方向けに、引受範囲を拡大した団信です。 |
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このほか8疾病保障付住宅ローンなどのラインアップもあります。
保障ごとに加入できる年齢・完済時年齢の上限が異なる(がん・3大疾病系は加入時50歳以下など)ため、詳細は公式の団信一覧でご確認ください。
七十七銀行の審査基準
七十七銀行の中心商品「77住宅ローン(マイホーム口)」の商品概要をみてみましょう(2026年7月時点・公式サイト確認)。
| 七十七銀行 77住宅ローン(マイホーム口) 商品概要 |
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| 利用できる人 | ・18歳以上70歳以下で、完済時の年齢が80歳以下の方(親子二世代型の場合、親の完済時年齢は不問)
・勤続1年以上、または営業年数3年以上の方 ・前年の税込年収(自営業の方は申告所得)が150万円以上で、引き続き返済に見合った安定した収入がある方 ・当行指定の団体信用生命保険に加入適格な方
・その他、七十七銀行所定の取扱基準を満たしている方 |
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| 資金使途 | ・住宅の新築(建替)、増改築、購入資金
・住み替えによる既存住宅ローンの返済資金
・住宅用の土地購入資金(近い将来、住宅を新築し入居予定のもの)
・土地、建物の付帯資金(冷暖房設備、住宅の補強・整備、門塀等の屋外工事等)
・家具・家電購入資金(最大50万円まで)
・上記に伴う長期火災保険料、保証料・取扱手数料、登記費用等
・他金融機関の教育・自動車ローンのおまとめ資金(家具・家電費用と合算で最大500万円まで) |
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| 借入可能上限金額 | 100万円以上2億円以内(5万円単位)・所要資金の最大100%まで |
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| 返済期間 | ・変動金利型(固定金利選択特約付):3年以上40年以内(1年単位)
・全期間固定金利型:3年以上25年以内(1年単位) |
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| 担保 | ・融資対象の土地・建物に原則として七十七信用保証(株)を抵当権者とする第1順位の抵当権を設定 |
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| 繰上返済手数料 | インターネットバンキングでの一部繰上返済は来店不要・手数料無料(一部対象外あり)
※店頭手続きや全額繰上返済の手数料は公式の手数料一覧でご確認ください |
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| 取扱手数料 | 申込1件につき55,000円(税込)
※融資手数料型を利用する場合は借入金額の2.20%(税込) |
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| 保証料 | ・一括支払:借入100万円・期間25年あたり12,941円~34,517円
・分割支払:金利に0.100%~0.400%上乗せ
(融資手数料型は保証料が融資利率に含まれる) |
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利用できる人には、勤続年数と年収に関して、
勤続1年以上または営業年数3年以上の方、
前年の税込年収(自営業の方は申告所得)が150万円以上で、
引き続き返済に見合った安定した収入がある方とあります。 年収の下限は150万円と高くありませんが、「勤続年数」が要件にあるとおり、会社員・公務員などの給与所得者は勤続1年以上、自営業の方は営業年数3年以上(収入は申告所得ベース)が前提です。
転職直後の方や開業から日が浅い自営業の方は、申込み前にローンセンターで相談しておくと審査の見通しが立てやすくなります。
保証料について
七十七銀行の住宅ローン(マイホーム口などの保証料型)には保証料が必要になります。
支払い方式は2つあり、一括支払型と金利上乗せ型になります。
・一括支払:借入100万円・期間25年あたり12,941円~34,517円(お借入時に一括して七十七信用保証へ支払い。一定の割引があるため分割支払の総額より少なくなります)
・分割支払:金利に0.100%~0.400%上乗せ(お借入時の支払いは不要) 公式の目安(100万円・25年あたり)をもとに、借入額ごとの一括支払保証料を単純換算すると次のとおりです。
| 七十七銀行の住宅ローン 一括支払保証料の目安(期間25年) |
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| 借入額 | 一括支払の保証料(単純換算) |
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| 2,000万円 | 約258,820円~約690,340円 |
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| 3,000万円 | 約388,230円~約1,035,510円 |
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| 4,000万円 | 約517,640円~約1,380,680円 |
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※公式サイト掲載の「100万円・ご融資期間25年あたり12,941円~34,517円」を借入額に応じて単純に掛け算した概算です。実際の保証料は審査結果・期間により異なります。 保証料に幅があるのは、
審査結果によって適用される保証料率が変わるためです。もし高い方の保証料率が適用されると、3,000万円の借入れで100万円を超えることもあり、諸費用としてかなり高額になります。 ネット銀行の住宅ローンでは、保証料0円とするかわりに事務手数料が借入額の2.20%(税込)必要になるのが主流です。七十七銀行にも同じ体系の「融資手数料型」がありますが、
どちらの体系でも「金利+手数料+保証料」の総支払額で比較することが重要です。
七十七銀行の住宅ローン以外もチェックしてみることをおすすめ
七十七銀行の住宅ローンは様々なニーズに応えた商品が揃っています。
保障面でも債務返済支援保険や失業信用費用保険など他の銀行にはない保障が揃っており、対面でじっくり相談できるのは地元銀行ならではの強みです。 一方で、店頭表示金利の水準や保証料負担を考えると、
総コストではネット銀行など他の選択肢が有利になるケースもあります。地元のいつも使っている銀行とはいえ、他の銀行の住宅ローンにも目を向けてみることをおすすめします。 特にネット銀行の住宅ローンは金利が低く、金利上乗せなしの無料の疾病保障がつくなど特徴的な住宅ローンを用意しています。
例えば、
住信SBIネット銀行では
けがや病気に備えることができる「全疾病保障」が金利上乗せなしの無料で付帯するなど、低金利に加えて手厚い保障で人気になっています(同行は2026年8月に「ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更予定です)。 また、店舗とオンラインの両方で手続きできる銀行を探すなら
SBI新生銀行も検討に値します。保証料0円・一部繰上返済手数料0円・一般団信の保険料0円と諸費用の体系がシンプルで、事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型。対面相談とネット完結のどちらにも対応しているため、七十七銀行のような「相談しながら決めたい」ニーズとも相性のよい比較候補です。
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