この特集記事では楽天銀行の住宅ローンで楽天のポイントが貯まるサービスやキャンペーンを紹介・解説しています。

楽天銀行は住宅ローンに消極的?

楽天銀行は2023年11月7日に2023年4~9月期(上期)の決算を発表しています。その際、楽天銀行の社長は「金利が上がれば、住宅ローン関連の貸し倒れが増える可能性が高い。もともと、中所得・高所得の顧客に絞って住宅ローンを提供していたが、今後はターゲットとする所得層をもう一段上げる」と説明しています。また、楽天銀行の住宅ローン残高は2023年3月末から9月末にかけて46億円減少しているのですが、それに対しては「金利が上がったとしても確実に返済できる顧客に絞った結果、住宅ローンの実行件数が減った」とコメントしています。

 

あくまでも、2023年11月7日の楽天銀行の決算説明発表から当サイトが推察したものですし、戦略や考え方が変わる可能性がありますが、楽天銀行は住宅ローンの審査を厳しくして住宅ローンの貸出を絞っていると考えることがわかります。

 

auじぶん銀行・SBI新生銀行・住信SBIネット銀行・PayPay銀行など、住宅ローン利用者の獲得に積極的な銀行の住宅ローンに申し込んだ方がより良い条件で借りられる可能性が高いと考えられますので、これから住宅ローンを申し込む人、借り換えを検討中の人はそれらの住宅ローンの申込を検討すると良いでしょう。これらの銀行は住宅ローンに積極的でキャンペーンも頻繁に行っています。

 

楽天銀行は楽天グループ内で金融サービスを担う中心的な企業です。楽天銀行はグループ会社の楽天証券・保険事業・楽天Edyなどの金融サービスなどとも連携しており、楽天経済圏の中心メンバーの一員で、ネット通販サービスを主軸とする楽天グループが提供している様々なネットサービスを便利にするための銀行サービスを提供しています。

楽天グループは最近では第4のキャリアとして携帯電話事業に注力していることも有名です。

 

逆に言えば、”楽天のサービスを利用しているなら楽天銀行を使わないと損”と思えるようなサービスを提供していて、グループ間のサービスをつないでいる「楽天ポイント」が溜まりやすくなるサービスを数多く提供しています。(いわゆる楽天経済圏)

ただし、最近は楽天モバイル事業への膨大な投資の影響なのか、楽天のポイントサービスは改悪が続いており注意が必要です。2023年12月からSPUが大幅に改悪され楽天市場のヘビーユーザーにはかなりの悪報となりました。

 

高額な商品/サービスを利用した際には、もらえるポイントにも期待してしまいがちですが特に住宅ローンの場合、ポイントに期待しすぎてがっかりする人が多いので、過度に期待しないようにしておいた方が良いでしょう。なお、楽天銀行ではフラット35と金利選択型の2種類の住宅ローンを取り扱っていますが、「楽天ポイントがもらえる・貯まる」という視点では大差はありません。

住宅ローンは金利差と金利から発生する利息や事務手数料や保証料が高額なので、数万円程度のポイントが貯まることが住宅ローン選びの決定打にはなりません。やはり、金利や事務手数料・保証料などの条件が総合的に優れているかが重要です。

もちろん、ポイントが貯まることもメリットの1つですが、以下のようなライバルのネット銀行や金融機関も様々な独自のサービスを開発していて、楽天スーパーポイントがたまる楽天銀行に劣ることないスピードで住宅ローンのサービス内容の改善を続けています。申し込み先を決める前に最新の金利やキャンペーン情報を確認しておく方を優先し、ポイントの付与についての比較は最後に行うようにしましょう。

それでは楽天銀行の住宅ローンの楽天ポイントが貯まるサービス(キャンペーン)について紹介していきます。

 

新規借り入れで楽天ポイントが貯まるキャンペーン

まず紹介したいのは「住宅ローンの新規借り入れ」で楽天ポイントが貯まるキャンペーンです。ダイヤモンド会員なら20,000ポイント、プラチナ会員なら18,000ポイントと、楽天会員ランクに応じて楽天ポイントがもらえるキャンペーンとなっています。

このキャンペーンは、実施期間を定めずに常に実施していますし(予告なく終了・変更する場合あり)、エントリーしつつ申し込むだけもれなくもらえるので申込タイミングや契約タイミングを気にする必要はありません。

注意してほしいのは申込人による事前エントリーが必要という点です。エントリーページへの案内が目立たなかったり、載っていないページもあったりするので、住宅ローンを申し込んだから必ずエントリーするようにしましょう。(申し込みとエントリーの順番はどっちが先でもかまいません)

楽天銀行の住宅ローンの楽天ポイントプレゼントキャンペーン

 

ハッピープログラムでポイントをGET!

楽天銀行では「ハッピープログラム」という顧客の利用頻度に応じた会員ステージのプログラムを提供しています。

 

楽天銀行で住宅ローンを利用していると「ハッピープログラム」のステージが自動的1つアップするので、楽天銀行の住宅ローンは、最初にポイントをもらえるだけでなく「ずーっと楽天のポイントが貯まりやすくなる住宅ローン」と言えます。

 

例えば、VIP以上のステージになると「楽天銀行の取引で得られるポイントが3倍」。他行から楽天銀行にお金を振り込んだ時のポイントや給与を受け取ったときにもらえるポイントなど、楽天銀行の口座を利用したときに貯まるポイントが増えることになります。

ハッピープログラムのステージ概要
楽天銀行のハッピープログラム
 
獲得できる楽天ポイント
楽天銀行のハッピープログラム獲得ポイント

 

このように楽天ポイントが貯まりやすい住宅ローンとしては間違いなく楽天銀行が抜きに出ています。

最後に楽天銀行の住宅ローンの特徴を解説しておきますので参考にしてください。

 

楽天銀行の住宅ローンの特徴・評判・落とし穴

フラット35の特徴・評判・落とし穴

楽天銀行のフラット35シェア

まず、楽天銀行は、2016年度にフラット35を取扱件数No1の銀行になりました。全国に店舗を構えるみずほ銀行をネット申込中心で抜き去ったのはかなりすごいことです。

 

インターネットで1位を取るのは簡単なようで難しく、どこにでも申し込みやすいネットだけに「手数料」「金利」「商品性」が優れていないければとても1位は獲得できません

 

楽天銀行のフラット35はオリコンランキング1位

実際、2018年8月にはオリコンのオリコン顧客満足度ランキング 住宅ローン 「全期間固定・フラット35」で第1位の満足度を獲得していますが、フラット35の利用を考えるのであれば、選択肢に加えておくべき金融機関なのは間違いないと思っています。

 

こうした実績・評判がある楽天銀行の住宅ローンだからこそ、楽天ポイントがもらえたり、貯まりやすくなったりすることにメリットがあると言えます。(優れた住宅ローンでなければどんなにポイントが貯まってもオトクとは言えません)

 

 

金利選択型(変動金利)の特徴・評判・落とし穴

金利選択型住宅ローンは事務手数料が33万円(税込)で固定されていて、かつ、変動金利が0.5%程度で提供されているという商品性が最大の特徴です。金利の水準こそネット銀行を中心とした他の金融機関のほうが優れているということができますが、なんといっても事務手数料が33万円(税込)で固定されている、という点が非常に優れた商品性となっています。

最近の住宅ローンは、金利(利息)でもうからないから「事務手数料」で儲けようとしている商品が多く、そんな中で事務手数料は最低限である楽天銀行の金利選択型住宅ローンは非常に貴重な存在です。

 

具体的な事務手数料を計算すると以下のようになります。借入金額が増えれば増えるほど金額が固定されている魅力が高くなりますが、2,000万円や3,000万円の借入でも固定の事務手数料33万円のほうがかなり有利な条件になっていることがわかります。楽天銀行は事務手数料が低く抑えられている金融機関と言えるでしょう。

住宅ローンの金額

金利選択型の事務手数料

2.20%の手数料がかかる場合の事務手数料

2,000万円33万円(税込)44万円(税込)
3,000万円33万円(税込)66万円(税込)
4,000万円33万円(税込)88万円(税込)
5,000万円33万円(税込)110万円(税込)
6,000万円33万円(税込)132万円(税込)
7,000万円33万円(税込)154万円(税込)
8,000万円33万円(税込)166万円(税込)
9,000万円33万円(税込)198万円(税込)
1億円33万円(税込)220万円(税込)

 

このような商品性が利用者に受け入れられたことで、順調に利用者が増え、住宅ローン(金利選択型)の融資残高も5,000億円をすでに突破しています。

 

楽天銀行の金利選択型住宅ローンが優れているのは、事務手数料が一律330,000円(税込)で固定されていて、保証料も無料にもかかわらず、住宅ローン金利が0.5%程度の低い金利になっていること、それに「がん50%保障」「全疾病保障」などの疾病保障が無料で利用できるという点ですが、これも長期間の住宅ローン返済に伴う金利負担を考えると、多くの場合、楽天銀行の住宅ローンを組むことは不利になることが多い状況ですので、ご自身の返済プラン(住み替えなどを行うのか)、借入額などからしっかり総返済額をシミュレーションすることが大切です。

 

 

審査結果で金利が大幅に高くなる落とし穴

金利選択型住宅ローンは事務手数料が一律で保証料が無料という特徴がありますが、落とし穴としては審査結果により変動金利で年0.650%も金利が高くなる可能性がある点です。2024年4月であれば年1.233%となり、最優遇金利である年0.500%台とは全く魅力度が変わってきます。変動金利を意味がなくなるほどの水準になる可能性に注意が必要です。

オマケ・参考情報

楽天ポイントの効率的な貯め方

最後に楽天ポイントの効率的な貯め方を解説してこの記事を締めくくりたいと思います。

楽天市場のSPU

 

楽天市場が2017年10月に大幅にサービスを拡充してかなりお得になっていたのが、楽天スーパーポイントアップ(SPU)です。

2020年以降、断続的にSPUサービスの変更が行われているのでサービス内容については随時内容の確認をしたほうがよいでしょう。特に2021年2月と4月、2023年2月、極めつけの2023年12月の条件変更(改悪)はかなりインパクトが大きくなっており、楽天市場のヘビーユーザーにはかなりダメージが大きいものになっています。

 

このポイントサービスは一定の条件をクリアすることで楽天市場でのポイントが最大17倍になるものです。いかにポイントがアップする各種サービスについて解説しておきますので参考にしてください。

サービス名内容倍率月間ポイント付与上限
楽天カード通常分楽天市場の買い物での買い物金額1%上限なし
楽天カード特典分楽天市場の買い物での買い物金額に対しポイントアップ1%

1,000

プレミアムカードの場合、5,000

楽天カードの支払いを楽天銀行に指定楽天銀行の口座から楽天カード利用分を引き落とし0.3%1,000
楽天銀行で給与・賞与・年金を受取る0.2%
楽天市場アプリ楽天市場アプリで買い物をするとその買い物のみポイントアップ0.5%1,000
楽天証券 投資信託30,000円以上のポイント投資(投資信託)0.5%2,000
楽天証券 米国株式30,000円以上のポイント投資(米国株・円貨決済)で0.5%
楽天モバイルRakuten UN-LIMITもしくはスーパーホーダイ・組み合わせプラン・コミコミプランの契約最大4%

2,000

楽天ブックス

月合計1,000円以上の買い物0.5%500

楽天kobo

月合計1,000円以上の買い物0.5%
楽天トラベル楽天トラベルで5,000円以上の利用1%1,000
楽天ウォレット30,000円以上の暗号資産現物の購入0.5%
楽天ビューティー月1回3,000円以上の利用0.5% 
楽天PashaRakuten Pashaの「トクダネ」で合計300ポイント以上獲得し、かつ「きょうのレシートキャンペーン」にて10枚以上レシートが審査通過0.5%1,000
Rakuten Fashion(旧楽天ブランドアベニュー)Rakuten FashionアプリでRakuten Fashion商品を月1回以上の買い物0.5%
楽天ひかりもしくはRakuten turbo楽天ひかりもしくはRakuten Turboの契約1%1,000
楽天モバイルキャリア決済月に2,000円以上の支払い0.5%
楽天でんき月5,500円以上の利用とクレジットカードでの決済完了0.5%1,000

 

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