10年固定金利や「フラット35」などの長期の固定型住宅ローン金利の指標となる長期金利の低下が続いています。先週の急低下から来週にもマイナス圏まで低下する可能性がありそうだとお話していましたが、9月1日午後に前日の終値よりも0.015%低いマイナス0.005%まで低下しました。長期金利がマイナス圏に入るのは2016年11月16日以来の10ヶ月ぶりとなります。

去年行われたアメリカ大統領選直後のトランプ政権への政策期待の後退やアメリカ国内の政治の先行き不安や北朝鮮による地政学リスクへの危機感が高まっていることなどを要因として、安全資産とされる日本円や日本国債に投資資金が集まる「リスクオフ」の流れが強まっています。

長期金利は去年11月以来のマイナス0.005%まで低下

まずは住宅ローンの中でも長期の固定金利の指標となる長期金利の推移を見てみましょう。

長期金利の推移グラフです

日本相互証券株式会社HPより引用

一時108円まで進行した円高はあっという間に110円を超える水準まで戻りましたが、長期金利は8月31日に僅かに上昇したあと9月1日には再び低下しています。

冒頭でもお話している通り、長期金利は10年固定金利や「フラット35」などの長期の固定型住宅ローン金利の重要な指標になります。長期金利が上昇すれば10年固定金利が上昇しますし、逆に長期金利が低下すれば10年固定金利も低下する事になります。久しぶりにマイナス圏内まで低下した長期金利がこの水準で推移すれば、気が早いですが10月の10年固定金利は金利引下げになる可能性が高まります。

しかし当サイトをよくご覧になっている方は、「9月は10年固定金利も金利引下げを予想していたけど、そんなにさがってないじゃん?」と思っているか方がいるかもしれません。当サイトでは8月の長期金利の大幅な低下を受けて9月の10年固定金利は金利引下げになると予想していましたが、実際に9月の10年固定金利を引下げたのは大手銀行とネット銀行の一部にとどまってます。こういった指標を無視した金利の動きは、銀行により採算が取れるか取れないかに左右されているからと考えられます。
ということは、指標が下がったにもかかわらず9月の10年固定金利があまり引下げになっていないということは、今後も長期金利が下がったとしても10年固定金利も下がるとは限らないということになります。
人気の高い10年固定金利ですが現状の金利では採算的に厳しい銀行が多いということですね。

来月再来月の直近の金利予想にはまだまだ早いですが、大雑把に金利タイプ的にどうなる可能性が高いのか予想しておきましょう。
変動金利 → 据置き
10年固定金利 → 据置き(大きく低下する可能性は低い)
「フラット35」や長期の固定金利 → 低下する可能性あり

住宅ローンは申込み契約、さらには融資の実行まで半年近く時間がかかるものです。さらに住宅ローン金利は申込時ではなく融資の実行時に決まるため、「申込みのときより金利が上がってしまった」ということも考えられます。長期金利の動きに一喜一憂する必要はありませんが、少し先の金利の動向を予想しておくと融資の実行時に慌てなくて済むかもしれませんね。

9月は10年固定金利を引下げた銀行は少ないですが、20年固定金利や「フラット35」などの長期の固定金利は軒並み金利を引下げています。さらに最低水準を維持している変動金利も相対的に金利が低い上に、気になる「金利上昇リスク」も日銀による金融緩和の継続で小さくなっています。新規の借入れでも借り換えでも住宅ローンの借入れには絶好のタイミングとなりそうです。
メリット・デメリットを分析した特集記事金利タイプ別ランキングを住宅ローン選びの参考にしてみて下さい。

 

 

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