12月9日に長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが、一時0.060%に上昇しました。
日銀が長期金利を0%程度に操作する政策「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和」を導入してからの最高を更新しています。2月17日以来約10ヶ月ぶりの高水準となっています。

長期金利の推移グラフ

日本相互証券株式会社HPより引用

この長期金利の要因としては、8日に欧州中央銀行(ECB)が来年4月から月間の資産購入額を減らすことが決定され欧米金利の上昇、それを反映した形で国内でも国債を買い控える動きが広がっているようです。

上昇しているのは新発10年物国債だけでなく、20年や30年など超長期債の利回りも上昇していて、30年債利回りは一時9ヶ月ぶりに0.700%を付けました。主要な投資家である生保や年金は利回りが一段と上がったところで超長期債を買いたいとの思惑から買いの動きが鈍くなっていると考えられます。

この長期金利の上昇を受けて、日銀は午前の金融市場調節で国債買い入れの増額やあらかじめ指定した利回りで国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」の実施を見送っています。

長期金利のグラフを見ると17日に行った「指値オペ」以降は、上昇の勢いが弱まっていますし、一定の効果を上げていると言っていいと思います。
長期金利の上昇の要因は、アメリカ大統領選挙後のトランプ氏への期待先行による「リスクオン」に加えて、今回の欧州の国債購入額の縮小、つまり金融緩和の縮小が重なったために上昇幅も大きくなっているものと思われます。

 

長期金利の上昇要因

1.世界的な「リスクオン」の流れ
次期アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏への期待先行によるもの

2.欧州の国債購入額の縮小
これまで金融緩和を強めてきた欧州での緩和縮小

3.アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)による政策金利引き上げ
これまで先送りにされてきた政策金利の引上げがついに行なわれるのではないかと言われています。
日本に直接の影響はありませんが、日本の為替や株式市場はアメリカの影響を強く受けるので長期金利にも影響をあたえるかもしれません。

日銀が長期金利を0%程度にコントロールするため、これ以上の長期金利の上昇が起これば「指値オペ」など上昇をコントロールするための手段を講じることになるでしょうし、そもそもの長期金利の上昇の要因である次期アメリカ大統領トランプ氏への期待先行の「リスクオン」は長く続かないのではないかと考えています。
しかし近いうちにアメリカで利上げが行なわれる可能性が高まっています。日本の債券市場に直接の影響はありませんが、これに引っ張られる形での上昇圧力が少し高まることもありそうです。

いずれにしても今以上に上昇すれば、日銀が再び「指値オペ」など金利をコントロールに入るでしょう。
今後の日銀の手腕に注目ですね。

 

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